【あの人が買ったメイドインニッポン】#56 作家の安達茉莉子さんが“最近買ったもの”

こんにちは。
中川政七商店ラヂオの時間です。

今回からゲストは、作家の安達茉莉子さん。今回は「最近買ったメイドインニッポン」についてのお話です。

それでは早速、聴いてみましょう。

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安達茉莉子さんが最近買ったメイドインニッポン

安達茉莉子さんが“最近買った”メイドインニッポンは、「正宗工芸の牛刀」でした。


ゲストプロフィール

安達茉莉子

作家・文筆家。大分県日田市出身。大学卒業後、防衛省勤務、兵庫県篠山市(現・丹波篠山市)の限界集落での生活、イギリス大学院留学などさまざまな活動を経験。現在は「MARIOBOOKS」の屋号のもと、言葉とイラストを中心とした創作活動を行なう。著書に『毛布 – あなたをくるんでくれるもの』(玄光社)『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』(三輪舎)『臆病者の自転車生活』(亜紀書房)『世界に放りこまれた』(ignition gallery)などがある。


MCプロフィール

高倉泰

中川政七商店 ディレクター。
日本各地のつくり手との商品開発・販売・プロモーションに携わる。産地支援事業 合同展示会 大日本市を担当。
古いモノや世界の民芸品が好きで、奈良町で築150年の古民家を改築し、 妻と二人の子どもと暮らす。
山形県出身。日本酒ナビゲーター認定。風呂好き。ほとけ部主催。
最近買ってよかったものは「沖縄の抱瓶」。


番組へのご感想をお寄せください

番組をご視聴いただきありがとうございました。
番組のご感想やゲストに出演してほしい方、皆さまの暮らしの中のこだわりや想いなど、ご自由にご感想をお寄せください。
皆さまからのお便りをお待ちしております。

次回予告

次回も引き続き、文筆家の安達茉莉子さんにお話を聞いていきます。10/18(金)にお会いしましょう。お楽しみに。

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料理研究家のツレヅレハナコさんによる「信楽焼の平土鍋」を使ったレシピ

10/9発売の「信楽焼の平土鍋」。鍋ものだけでなく、茹でる、煮る、蒸す、炒める…など幅広い料理に使える土鍋です。自分でも使ってみたところ、想像以上に使い心地がよく、使うほどにこの土鍋のポテンシャルに期待がふくらみました。この土鍋、料理のプロが使ったらどう使うんだろう?そんな好奇心から、料理研究家のツレヅレハナコさんのご自宅を訪ね、信楽焼の平土鍋におすすめのレシピを3つ教えていただきました。

信楽焼の平土鍋におすすめのレシピ
・獅子頭鍋
・鶏肉と里芋のみそクリームグラタン
・香港風にら牛肉土鍋ごはん

獅子頭(しずとう)鍋

「信楽焼の平土鍋は、煮るだけじゃなくて焼いたり炒めたりできるので、その機能性を活かしたレシピを作りました。肉団子を焼きつけた鍋でそのまま煮込むことで、肉のうまみがスープに入ります。

ふつうの土鍋よりも少し浅くて口径が広いので、具が沈まずに見えて、手を伸ばしやすいのがいいですね。容量はしっかり入るので、ホームパーティなど大人数で鍋を囲む時に重宝します」

材料(2~3人分)
豚ひき肉 200g
A長ねぎのみじん切り 10㎝分
Aれんこんのみじん切り 100g分
Aしょうがのすりおろし、にんにくのすりおろし 各1かけ分
A酒、しょうゆ、ごま油 各小さじ1
A片栗粉 大さじ1
A塩 小さじ½
干ししいたけ 20g
水 3カップ
白菜 1/4個(約600g)
緑豆春雨 40g
Bしょうゆ、酒、オイスターソース 各大さじ1
B砂糖 小さじ2
サラダ油 小さじ1(菜種油やこめ油、オリーブオイルなどでも)
ラー油 適宜

1.ボールにひき肉、Aを入れて練り混ぜ、8等分して小判型にする。
2.干ししいたけは水に入れて2時間~一晩、冷蔵庫でもどして(戻し汁はとっておく)薄切りにする。
3.白菜は葉の部分はざく切り、芯の部分はそぎ切りにする。
4.春雨はぬるま湯でもどして水けをきる。
5.土鍋にサラダ油をしいて中火にかけ、肉を入れると「ジュッ」と音がするほど十分に温まったら肉団子を並べ入れる。両面にしっかりと焼き色をつけ、バットに取り出す。
6.土鍋を洗わず白菜の芯の部分を敷き詰め、肉団子、しいたけをのせる。
7.干し椎茸の戻し汁に水を加えて3カップにし、Bを加えて土鍋に入れる。白菜の葉の部分をのせてふたをし、5分ほど煮る。
8.春雨を加え3分ほど煮て器に取り、好みでラー油をかける。

鶏肉と里芋のみそクリームグラタン

「意外に思われることも多いのですが、土鍋はオーブンでも使えるんです。具材を煮込んでチーズをかけたらそのまま焼けるので、洗い物が少なく済みます。立ち上がりがゆるやかでお皿のような見た目なので、グラタンをそのまま出しても違和感がありません。
土鍋は保温性が高いので、しばらく温かいまま食べられるのもいいところ。これからの季節におすすめの使い方です」

材料(4~5人分)
鶏もも肉 350g
里芋 6個(約350g・下処理済みの冷凍または真空パックでも可)
玉ねぎ 1個
むき甘栗(市販) 100g
マカロニ 150g
オリーブオイル小さじ½
バター 40g
小麦粉 大さじ4
牛乳 2カップ
みそ 大さじ2~3
溶けるチーズ 150g

1.鶏肉は皮と余分な脂を取り、一口大に切る。里芋は皮に一周切れ目を入れて竹串がすっと通るまで蒸し、熱いうちに皮をむいて8㎜厚さに切る。
2.玉ねぎは薄切り、マカロニは袋の表記通りゆでてざるにあげ、オリーブオイルをまぶす。
3.土鍋を中火にかけてバターを入れて溶かし、玉ねぎを加えてしんなりするまで3~4分炒める。
4.小麦粉を入れて1分ほど炒めたら鶏肉を加え、全体に混ざったら牛乳を少しずつ加える。
5.みそ、里芋、甘栗を入れて5分ほど混ぜながら煮る。
6.マカロニを加え、再沸騰したら耐熱容器に入れてチーズをのせる。
7.230℃のオーブンに入れ、20分ほど焦げ目がつくまで焼く。

中サイズの直径が約30cm、大サイズは約33cmになります。個体差があるため、それぞれ記載の数字より大きいものもございます。オーブンのサイズによっては、入らないこともございますのでご注意ください。

香港風にら牛肉土鍋ごはん

「香港に行った時に食べた、冬の名物料理『ボウジャイファン』を参考にレシピを作りました。土鍋でごはんを炊いて、その上に味付けした生肉などの具材を乗せて蓋をして蒸らしたら完成です。蒸らして作るので保温性が高い土鍋が向いています。気密性が高くないので、ごはんを炊くときにはふきんを巻くなどのコツがいりますが、調理したまま食卓に持ってこられる土鍋ごはんはやっぱり場が盛り上がります」

材料(4人分)
牛切り落とし肉 200g
にら 1束
Aしょうがのすりおろし、にんにくのすりおろし 各1かけ分
A卵白 2個分
Aしょうゆ、オイスターソース、紹興酒 各大さじ1
Aごま油、片栗粉 各大さじ1/2
A砂糖、豆板醤 各小さじ1
Bしょうゆ、オイスターソース 各大さじ1
B砂糖 小さじ1
米 3合
水 540ml
卵黄 2個分
粉山椒 適宜

1.米は洗い、2時間ほど浸水させてざるにあげる。牛肉は3㎝幅に切り、ボールに入れてAをもみこむ。
2.にらは3㎝幅に切り、牛肉に加える。器にBを合わせる。
3.土鍋のふたに布巾を巻き、上部で端同士を結ぶ。土鍋本体に米、水を入れ、ふたをして中火にかけ、沸騰したら弱火にして5分ほど炊く。
4.ごはんの上に牛肉とにらをのせ、真ん中をくぼませてふたをして更に5分ほど炊く。火を消して10分ほど蒸らす。
5.くぼみに卵黄をのせてBをごはんにかけて全体を混ぜる。好みで粉山椒を振る。

「よければ、ぜひタイ米で作ってみていただきたいです。独特のアジアな雰囲気になってより一層おいしいというか、また全然違った味になります。
お焦げを作りたい人は、蒸らす前の炊く時間を少し長くするとパリパリのお焦げができます」

密閉性が高くないので、ごはんを炊くのにはコツがいります。蓋にふきんを巻いて密閉性を高めて炊くのをおすすめします。

信楽焼の平土鍋を使った感想

もともと鍋が好きで、旅先でもついつい鍋を買ってしまうというツレヅレハナコさん。理想の台所を作るために建てたご自宅には、鍋専用の棚まであるのだとか。そんなツレヅレハナコさんに、信楽焼の平土鍋を使った感想を聞いてみました。

鍋専用の棚

「まず深さがちょうどいいですよね。深すぎず浅すぎず。一般的なものよりも浅めだと思うんですけど、直径が大きいので容量もしっかり入ってくれます。浅めで口が広いので具材が沈まず見やすくて、料理の時にも食事の時にも使いやすいなと思いました。

へりがあるからか、噴きこぼれづらいのもいいですね。鍋をやる時にある程度の量をいれても余裕があるので使いやすいです」

「取っ手がない点についてはどうなのかなと思っていたけど、へりの厚みがあるからしっかり掴めるし、意外と不便は感じなかったですね。見た目もスタイリッシュです。
黄瀬戸は、絶妙に黄みがかった色もいいですよね。土鍋でこの色は中々ないと思いますが、高級感があっていいと思いました」

「直径が大きいので、大人数で囲んでも見やすいし、手を伸ばしやすいですよね。今回のレシピは小さい方(中サイズ)で作りましたが、これが日本のスタンダードなサイズじゃないかなと思います。
うちでは人を招いて6~8人くらいで食卓を囲むことが多いので、大サイズも活躍しそうです。大容量でありながらデザインもよく、使い勝手もよいというのは、重宝するなと思いました」

ツレヅレハナコさん

食と酒と旅を愛する文筆家、料理研究家。著書に『まいにち酒ごはん日記』、『ツレヅレハナコのおいしい名店旅行記』、『ツレヅレハナコのからだ整え丼』など。食や日常を綴るSNSも人気。

<関連特集>

<掲載商品>
信楽焼の平土鍋 中
信楽焼の平土鍋 大

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文:上田恵理子
写真:奥山晴日

【あの人が買ったメイドインニッポン】#55 ラジオナビゲーターの板井麻衣子さんが“一生手放したくないもの”

こんにちは。
中川政七商店ラヂオの時間です。

今回からゲストは、ラジオナビゲーターの板井麻衣子さん。今回は「一生手放したくないメイドインニッポン」についてのお話です。

それでは早速、聴いてみましょう。

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板井麻衣子さんが一生手放したくないメイドインニッポン

板井麻衣子さんが“一生手放したくない”メイドインニッポンは、「PINEの足踏みミシン」でした。


ゲストプロフィール

板井麻衣子

1984年生まれ。大分県臼杵市出身。上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒業。
2010年度「ミス・ユニバース・ジャパン」にてグランプリを受賞。日本代表として同年8月、ラスベガスにて開催された世界大会に出場。
その後、ラジオのナビゲーターとして活躍の場を広げ、現在ではJFN「Salvage Music」 、J-WAVE「DIALOGUE RADIO 〜in the Dark〜」の番組を担当。
2018年には大分県臼杵市より「うすき応援大使」に任命され、モデル、MC、レポーター等多岐にわたって活躍中。


MCプロフィール

高倉泰

中川政七商店 ディレクター。
日本各地のつくり手との商品開発・販売・プロモーションに携わる。産地支援事業 合同展示会 大日本市を担当。
古いモノや世界の民芸品が好きで、奈良町で築150年の古民家を改築し、 妻と二人の子どもと暮らす。
山形県出身。日本酒ナビゲーター認定。風呂好き。ほとけ部主催。
最近買ってよかったものは「沖縄の抱瓶」。


番組へのご感想をお寄せください

番組をご視聴いただきありがとうございました。
番組のご感想やゲストに出演してほしい方、皆さまの暮らしの中のこだわりや想いなど、ご自由にご感想をお寄せください。
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次回予告

次回は文筆家の安達茉莉子さんにお話を聞いていきます。10/11(金)にお会いしましょう。お楽しみに。

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【わたしの好きなもの】日常にシックなアクセントを加えてくれる「明山窯 HIJICA」

街中を歩いていてうつわの看板を見つけたとき。
インテリアショップの片隅にひっそり置いてあるのを見つけたとき。
ちょっとみるだけっ!と思わず惹かれて入店してしまうほど、うつわが好きです。
中川政七商店で働きはじめて2年。好きな種類の幅もぐっと広がりました。

磁器、陶器、漆器、硝子….。素材も形も色も違ううつわをその日の気分で選び、組み合わせることが、日々の料理のモチベーションにもなっています。
見た目で選びがちなうつわですが、さんちの背景や窯元を知ることでさらに愛着が湧いてきます。

「土もの」の奥深さに惹かれたのも、中川政七商店の「産地のうつわ」シリーズに出会ってから。
特に、信楽焼の素朴な佇まいと、ほどよくラフさのある形が好きです。

そんな魅力溢れる信楽焼シリーズを手がけてくださっているのが、滋賀県甲賀市信楽町にある明山窯。土のぬくもり、土味を生かしたおおらかさが特徴の窯元さんです。

暮らしに馴染む「土もの」の心地好さ

今日は、そんな明山窯のHomewareブランド「HIJICA」をご紹介したいと思います。食器だけでなくフラワーベースや傘立てなどのインテリア商品もあり、どれもが暮らしにすっと馴染むシリーズです。

“HIJICA”とは「土と火」「土と日(日常)」を表す造語。
陶器や土ができることは何か、その可能性を日常・暮らしに取り入れてみようという明山窯の新たなブランドプロジェクトです。

私は、その中でtablewareの2種を愛用しています!
HIJICAサラダプレート19cm ダークグレー
HIJICAシリアルボウル14cm ダークグレー

HIJICAの食器は、板状の土を用いる”たたら”という技法で成形されており、半球上の型に土を押しあてることで生まれる自然な形が特徴。手に持つと不思議としっくりくる。飽きのこないシンプルさが素敵です。

最初に触れて驚いたのは、そのシックな表情とゆらぎによるあたたかさの共存。素敵〜!!!と思わず写真をパシャパシャ撮ってしまいました。笑
佇まいの素朴な美しさ、そんな土ものの魅力を最大限に引き出したうつわです。

洗練されたシンプルで使いやすいサイズ感

実際に使ってみると、その使い勝手のよさに感動しました。まず伝えたいのが、何にでも合わせやすい絶妙な大きさ。シリアルボウルはその名の通り、シリアルやヨーグルトなど朝食にぴったりなサイズ感です。

またフルーツを盛るお皿としても。これからの秋の実りの季節に、どんなフルーツにもすっと馴染んでくれます。

ちょっとした副菜も手軽に素敵に見せてくれます。

サラダプレートは一品もののおかずをちょっと盛るのにちょうどいい大きさ。ほどよい立ち上がりのおかげで、汁気のあるおかずでも大活躍です。

実は使いやすい、ダークカラー食器の入口としてもおすすめ

うつわの色選びって意外と難しいですよね。
「白い器が使いやすいよね、合わせやすいし」。こうなる気持ち、とてもよく分かります!
実際に、店頭で接客させていただく時も、ホワイト系の器にされる方が多い印象です。

たまには違う色も…と迷っていらっしゃる方におすすめしたいのがHIJICAシリーズ。
特にダークグレーは、黒すぎないほどよくシックな色なので、「お店みたいな黒っぽいうつわがほしいな、でも使いこなすの難しいかな…」という方にもぜひおすすめしたいうつわです。

一見マットな質感のようですが、表面にはきらきらとした波のような表情も。この凹凸は焼くときにかける釉薬が、細かいまだら模様となる”縮れ”によるもの。工芸ならではの素朴さはもちろんのこと、光が反射してくれるので料理を美しく照らす効果があります。

日常だけでなく、ちょっとだけ気合いのいるレシピで頑張ってみた日、誰かにご飯を作ってみた日、そんなちょっぴり背伸びしたい食卓でも使いたいなあと思います。

暮らしに馴染む、心地好さ

もう一色のブルーホワイトや違うサイズも迎え入れて、合わせて使ってみたいです。
色違いやサイズ違いで揃えて使って大満足。うつわ集めの醍醐味ですね。笑

HIJICAシリーズはオンラインショップ限定販売の商品ですが、使ってみたいと思ってくださった方とは、ぜひ店頭でもお話できると嬉しいです。
「そういえば、あの商品使ってみたよ!」のお声、お待ちしております。
お客様と、訪れたことのある窯元のお話や、好きなうつわのお話ができることが、お店に立つ私の密かな楽しみでもあります。ぜひお声がけいただければ幸いです。

<掲載商品>
HIJICAサラダプレート19cm ダークグレー
HIJICAシリアルボウル14cm ダークグレー

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編集担当・奥島

【わたしの好きなもの】耳元の存在感と、軽さを両立する「YURAGU」のピアス

私にとって、小さな存在でありながら、毎日絶対に欠かすことのできない存在。それがピアスです。

20歳になったことを機にピアスホールを開けて以来、少しずつピアスを蒐集し、毎日着用しています。しばらくつけていないと塞がってしまうという心配もありますが、何よりもピアスは自分の気分を高めるために、コーディネートのひとつとして、毎日選んで着用し楽しんでいます。

耳元のアクセサリーを楽しむ時、「小さいものでは物足りないし、大きいものでは耳への負担が気になる…」という悩みを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。私自身、何度も感じたことがあります。

そんな私の暮らしに、救世主のごとく仲間入りしてくれたのが、「YURAGU」のピアスです。

「YURAGU」は手漉きの越前和紙を使ったアクセサリーブランドで、インテリアやふすまに使われる和紙を使用し、さまざまな色、質感、形のアクセサリーを作っています。どの商品も、アクセサリー自体のボリュームはしっかりありながら、和紙だからこその軽さを実現しているのです。

はじめて着用した時は、その軽さに衝撃を受けました。軽さのあまり、ふと「落とした⁉︎」と焦って耳元を確認してしまうほど。私は普段メガネをかけることが多いので、アクセサリーとしての存在感がありながら耳への負担が少ないのは、とても嬉しいポイントです。

そしてもうひとつのお気に入りポイントは、手持ちのピアスとの相性の良さです。もともと色も形も異なる3種のセットになっていて、さまざまな組み合わせを楽しめる商品なのですが、着用してみて気付いたのは、異素材のピアスともよく合うということです。

和紙の原料をぽとっと落としたところ。水が作る自然の形は、同じものは2つとない。

「YURAGU」のアクセサリーの独特な形は、和紙の原料をぽとっと落として絵付けをする伝統的な技法から着想を得て形作られています。そんな、ただの丸ではないゆらぎのある形、そして手漉きならではのゆらぎある色合いだからこそ、素材や色の違う他のピアスともよく馴染み様々に組み合わせられるのだと感じています。

「スナ」「ペールブルー」「コーヒー」のセット

私が使っているのはピアスの3種類セットで、たくさん種類がある中から「スナ」「ペールブルー」「コーヒー」のセットを選びました。決め手は、「スナ」と「コーヒー」の唯一無二の素材感です。

「YURAGU」のピアスに使われているのは全て手漉きの越前和紙ですが、これらはなんと、砂やコーヒーの粉を一緒に混ぜ込んで漉かれているんです。手漉きで1枚ずつ作るからこそ生み出すことができるこの風合いに一目惚れしてしまいました。さらに、もう一つの「ペールブルー」も、原料の段階で染色する伝統の技法で作られているので、淡い水色でありながら美しく発色しているのが魅力的です。よく見ると紙の繊維が残っているところからも、ただの単色ピアスではない手仕事の繊細さが伝わります。

コーヒーを着用したところ

ピアスという小さなものの中に、和紙の魅力がギュギュッと詰め込まれていて、自然と愛着が湧いてきます。

毎日の装いに、素材をたのしむエッセンスをプラスしてくれた「YURAGU」のピアス。これから長く愛用して、和紙ならではの風合いの変化も楽しんでいきたいと思います。

<掲載商品>
YURAGU ピアス 3ピース

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編集担当・楠本

【わたしの好きなもの】つい手に取ってしまう「明山窯 日と月」シリーズ

ついつい手に取ってしまうお気に入りの食器はありますか?
我が家の食卓にはつい最近、ほっと落ち着く信楽焼の器が加わりました。とても使いやすく、お気に入りの食器のひとつになったのでここで紹介させてください。

たぬきの置物でも有名な信楽焼。日本六窯の一つであり古くから続く焼き物産地です。ザラザラとした土のあたたかみを感じられる陶器ならではの質感が特徴的で、手に取るとほっとする心地がします。

そんな信楽の地に江戸時代から約400年続く、老舗窯元である明山窯さん。信楽焼ならではの風合いを活かし、さまざまなものづくりをされています。
今回ご紹介する「日と月シリーズ」も明山窯さんの商品のひとつです。

上:深皿 小サイズ/左下:平皿 小サイズ/右下:深皿 豆サイズ

私が使っているのは、深皿 豆深皿 小平皿 小の3種類。
どれも、一人分を取り分けるのにちょうど使いやすいサイズ感で、さまざまな食事を大らかに受け止めてくれます。

深皿 豆サイズ

深皿の豆サイズはほうれん草のお浸しやサラダなど、ちょっとしたお総菜を入れるのにぴったり。取り皿としても使いやすく、重ねてしまえるので複数枚持っておきたくなります。
しっかり深さもあるので、煮物など汁気の多いおかずも安心してよそえるのが嬉しいポイントです。

深皿 小サイズ
深皿 小サイズ

深皿の小サイズは、両手で持つとちょうど良いくらいのサイズ感。こちらもしっかりと深さがあるので、汁気の多い煮物やスープをたっぷりと盛り付けられます。
私は、深皿の小サイズをメインのお皿にし、豆サイズで食べたい量を取り分けて使っています。

平皿 小サイズ

平皿の小サイズは、片手で楽に持てる大きさです。深さがないので料理の取り分けや、1人分のおかずを盛り付けるのにちょうどよいサイズです。お菓子をのせてティータイムにも使えます。

使いやすいサイズ感もさることながら、デザインや色味もお気に入りのポイントです。

うつわの内側にはガラス質の光沢感のある釉薬が、外側には土味を感じられるざらっとした釉薬がかかっています。信楽焼特有の、土のあたたかみを感じられる質感と表面の艶やかな釉薬のバランスがとても素敵です。

内側の釉薬はつるっとしているので、油汚れも落ちやすくにおい残りも気にならないのが嬉しいポイント。手に持つ部分がザラっとした手触りになっているので、滑ることなく取り回しも安心して行えます。

色展開は、どれも落ち着いた使いやすい色味で、自宅にある食器達ともしっくりと馴染んでくれました。明山窯さんのロゴから着想を得た日と月の和柄模様も、お料理を引き立てながらさりげなく彩ってくれます。控えめな凹凸のある模様は、釉薬のゆらぎを感じられてじっくり眺めてしまうほどお気に入りです。

実用的な使いやすさと、ついつい手に取って眺めてしまう信楽焼のあたたかみを感じる佇まい。
また違う色、サイズのうつわを食卓の一員に迎え入れようかともくろみ中です。

<掲載商品>
明山窯 日と月 深皿  豆
明山窯 日と月 深皿  小
明山窯 日と月 平皿 小

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編集担当・恒松