【暮らしの手ざわり。】第7話 モデル浜島直子さん「忙しい日々を底上げしてくれる、まるで魔法の器…!?」

こんにちは。
中川政七商店ラヂオの時間です。

季節の移ろいを喜び、佇まいを整え、人との繋がりを感じながら暮らす。
そんな生活には、丁寧につくられた「暮らしの道具」が寄り添います。
その道具からは、つくり手たちの想いだけでなく、それを使う、使い手たちの暮らしぶりを垣間見ることができます。

公私ともに仲のいいゲストお二人による、「暮らしの道具」との寄り添い方をのぞき聞き。
その思いと、手ざわりを音声にのせて、皆さんの明日からの暮らしに少しだけお役に立てたらと思っています。

ゲストは、モデルの浜島直子さんとスタイリストの福田麻琴さん。
第7話は、浜島直子さんが愛用する「保存の器」についてのお話です。


話し手プロフィール

浜島直子/モデル
2014年に男児を出産。母になった現在も、センスのよいライフスタイルが支持され、女性誌、テレビ、ラジオなど多方面で活躍。日常を包み隠さず切り取ったインスタグラムも公開中。夫・アベカズヒロ氏との共著絵本『ねぶしろ』(ミル ブックス)がある。2020年9月には初の随筆集「蝶の粉」を出版し40代の現在も新しいことに挑戦している。

福田麻琴/スタイリスト
1998年に文化服装学院を卒業後、アパレル会社勤務を経てスタイリスト森美幸氏に師事。2003年に独立。女性誌を中心に広告、CM、カタログ、タレントのスタイリストとして活動中の2009年にフランスへ留学。帰国後もスタイリストを軸に幅広いジャンルで活動中。1児の母。

クリス智子
ハワイ生まれ。幼少期に京都、アメリカ・フィラデルフィア、横浜など、日本とアメリカで各地の文化を色濃く感じる環境で育つ。上智大学に入学し、比較文化・社会学を専攻。卒業と同時にJ-WAVEのリクエスト番組「J’S CALLING」で3年間ナビゲーターを務め、それが仕事を始めるきっかけに。現在はJ-WAVE「GOOD NEIGHBORS」(月~木13:00~16:00)をナビゲート。ラジオの他に、TVナレーション、雑誌執筆など、各方面で活動中。趣味は インテリア、アート、ものづくり、字を書くこと、運転、観劇、料理など。


それでは早速、聴いてみましょう。

[ふたりの愛着トーク]

・正直、あと10個くらい欲しい
・蓋がお皿にもなるという、無駄のなさよ!
・ラップをかけずに保存できるからエコな気分に
・冷蔵庫にスタッキングされた姿も…
・この器に移した唐揚げは、もう昨日の唐揚げではない
・レンジも食洗機もオッケーだから
・ニラともやしのナムルを保存してみたら…
・お鍋の日にも、フレキシブルに大活躍
・結論、あと10個くらい欲しい!
・忙しい日々の生活を器で底上げ
・買ってきたお惣菜を移しただけで100点
・現代の母の味にも寄り添ってくれる
・夕飯準備は、I love youと言いながら

「中川政七商店ラヂオ 暮らしの手ざわり。」他のエピソードはこちらから

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浜島直子さんの暮らしの愛用品「保存の器」

あまった料理や常備菜を保存するのに、プラスチック製の保存容器を使っている方も多いのではないでしょうか。温め直しにレンジが使えて確かに便利ではあるものの、そのまま食卓に出すのは味気なく、食器に移しかえるひと手間がかかってしまいます。
そこで、ひとつで保存、温め直し、食器と3つの役目を果たしてくれる、磁器の保存容器をつくりました。

保存容器としての機能だけでなく、食器としての佇まいのよさにもこだわりました。
どんなジャンルの料理にも寄り添うシンプルな形と、磁器でありながら陶器のような温かみのある風合い。器らしい鉢型が料理をおいしく見せてくれ、そのまま食卓に出しても味気なさを感じない仕上がりです。
蓋は縁にリムを設け、平皿としてもお使いいただける形にしました。

蓋はお皿にもなるので、番組内でお話頂いた通り、一人分の食卓セットをつくるような使い方もおすすめです。保存容器としてだけでなく、器として様々な使い方をお楽しみいただけます。

→「保存の器」詳しくはこちら


「暮らしの手ざわり。」おすそ分けキャンペーン

ラヂオの配信を記念して、「暮らしの手ざわり。」おすそ分けキャンペーンを実施します。
今回は、一つひとつ手描きで絵付けが施される「有田焼の豆皿」と、一緒にお茶の時間を愉しんでいただける「吹き寄せ」をセットにしてお裾分けいたします。
Instagramもしくはtwitterにて、ご応募ください。

【実施期間】
2022年1月29日(土)~2月24日(木)

【応募方法】
Instagramの場合
①「@nakagawamasa7」をフォロー
対象の投稿に番組の感想をコメント
でご応募完了です。
(すでにアカウントをフォローいただいている方も、ご応募可能です)

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【結果発表】
2022年3月上旬頃を目安に、当選者さまへDM(ダイレクトメッセージ)をお送りいたします。

【商品】
以下の商品をセットにして、10名様にお裾分けいたします。

・有田焼の豆皿
・吹き寄せ さくら

有田焼の豆皿の絵付けは届いてからのお楽しみ。
家仕事の合間に、ほっと一息つく時間になりますように。


お便りを募集しています

番組で紹介された商品の「あなたらしい使いかた」をSNSで投稿してみませんか。
ハッシュタグ「#中川政七商店のある暮らし」をつけて投稿していただいたら、公式Instagramで紹介させていただきます。
フォームから、番組のご感想もお待ちしております。

次回は、福田麻琴さんの暮らしの愛用品「産地のうつわ きほんの一式」。“忙しい日々を底上げしてくれる、まるで魔法の器…!?”をお届けします。
2/18(金)にお会いしましょう。お楽しみに。

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フィギュアスケートの鍵を握る靴の秘密。羽生結弦や宮原知子が頼るブレード職人を訪ねて

羽生結弦選手と宮原知子選手では、スケート靴の「ある部分」が違う

氷上の華とも評される、フィギュアスケート。

「さんち」ではその華麗な技を生み出すスケート靴の刃、「ブレード」に注目。

1ミリの差が演技を左右するブレードの世界を覗いたら、フィギュアスケートの見方がガラリと変わりました。例えば羽生結弦選手と宮原知子選手では、ブレードの「ある部分」が違うというのです。

氷上の華を支える人

「フィギュアスケートはとても華やかなスポーツですが、裏方はもう、みんな血みどろですね。

怪我や足の故障に苦しみ、練習で泣いて。かなりハードなスポーツです」

語るのは櫻井公貴 (さくらい きみたか) さん。

今回お話を伺ったブレード研磨職人の櫻井さん

年間500足もの依頼が全国から届く、ブレード研磨の職人さんです。

お邪魔した工房は、神奈川県横浜市にあるフィギュアスケート用品店の中にありました。

アイススペース株式会社の建物入り口の看板には、華麗なフィギュアスケーターのシルエットが
建物入り口の看板には、華麗なスケーターのシルエットが

ここはかつて浅田真央選手やキム ヨナ選手の靴の相談にも乗っていたブレード研磨職人、坂田清治 (さかた せいじ) さんが開いたお店。

浅田真央選手やキム ヨナ選手の靴の相談にも乗っていたアイススペース
スケート靴の採寸や試着もできるようになっている店内

お店の一角には、キム ヨナ選手が実際に使用した靴が飾られていました
お店の一角には、キム ヨナ選手が実際に使用した靴が飾られていました

櫻井さんは坂田さんの後継者として、全日本選手権に出場するような選手から趣味としてスケートを楽しむ大人まで、スケート靴のメンテナンスを行っています。

日々スケーターと接し、彼らの苦労や悩みも共にする櫻井さんに、演技の鍵を握るスケート靴の秘密について伺いました。

氷上で体勢を美しく保つ難しさ

「トレーナーの方も、フィギュアは難しいって言います。

例えば短距離走だったら短距離、長距離だったら長距離向きの筋肉をつければいいですよね。

ですがフィギュアの場合は男子なら4分半、長い演目の合間合間に短時間でジャンプを連続して飛んでいかなければいけない。走りでいえば中距離走の途中に、短距離のダッシュが混ざるような感じです。

アウターの筋肉をつけて体が重くなっても駄目だし、体幹や、内側のインナーマッスルを鍛えることが求められるスポーツです。

たまに選手でもやるんですけど、つまずくと非常に痛いんですよ。膝を打って息ができなくなるくらいの痛みが走ります」

氷の上という特殊な環境下で、いかに体勢を美しく保ち、イメージ通りの演技ができるか。

その鍵を握るのが、スケート靴。とりわけ氷と接する刃の部分、ブレードです。

この刃の部分がブレード。ここがフィギュアスケート選手の全体重を支えます
この刃の部分がブレード。選手の全体重を支えます

1シーズンを共にするパートナー

「靴は男女ともに色が違うだけで、中身は同じです。外側は革、靴底は樹脂でできています。女子は白かベージュ。男の子は黒ですね」

櫻井さんはブレード研磨だけでなく、選手の足サイズに合った靴選びや、ブレードの取りつけも行います。

「靴は靴、ブレードはブレードでメーカーも異なります。

靴は革と樹脂、ブレードは金属製ですから、異素材同士を組み合わせるときにバランスを見る必要があるんですね。ちょっとずつ調整しながら取りつけていきます」

工具を使って取りつけていきます
工具を使って取りつけていきます

1シーズンにスケーターが使用するブレードは基本的にひとつだけ。トップ選手でもふたつ持っているかどうかだそう。理由は、履いた時の感覚です。

「一足一足、同じフィーリングの靴というのは作れないんです。

靴も人の手で仕上げているので、見た目は同じようでわずかな個体差が出る。

だからたとえピッタリ同じ位置にブレードをつけても、履いた時の感覚が変わってしまうんです」

フィギュアスケートの靴のブレードの付け方
センターをねらって付けるそうですが、靴裏には何も印がありません!「これも全部フィーリングなんですよ。つける位置は作業者の勘です」

フィギュアスケートの靴のブレードの付け方のチェック
狙った通りの位置になっているか、歪みがないかをチェックします

そのシーズンの滑りを大きく左右するブレード。その種類もまた、技と密接に関わっています。

スケートリンクでフィギュアスケート靴を貸してくれる理由

「たとえば一般の人が休日にスケートリンクに行ったら、貸してもらえるのはフィギュアスケートの靴なんですよ。

それは氷上の競技の中で、フィギュア用の靴が最もオールラウンドな、何でもできる形だからなんです。

フィギュアスケートではスケーティングに加えて、ジャンプ、ステップ、スピンが演目に入ってきます。

だから色々な動きに対応できるようになっているんですね」

安定して動きやすいように、ブレードも中心位置に重心がくるように作られているそうです。面白かったのがスピードスケート用の刃との違い。

「『氷上の競輪』と言われるショートトラックはほぼ左回りにしか滑らないので、わざとブレードを付ける位置を左寄りにしたり、斜めに刃を研いだりします。

刃の厚みもフィギア用は3.3~4ミリに対して、スピードスケートなら2ミリ。少しでも抵抗をなくして、タイムを競うためです」

フィギュアスケート用に絞っても、ブレードは5、6種類あるそう。見分け方のコツを教えてもらいました。ポイントは「ロッカーカーブ」と「トゥ」。

アイスダンス用の靴はトゥが無い?

「よく見ると、フィギュアスケートの刃って氷にぴったり接地しているのではなく、つま先とかかと部分は少し浮いているんです」

たしかに、フィギュアスケートの靴の刃がゆるやかにカーブしています
たしかに、刃がゆるやかにカーブしています

「ロッカーカーブといって、このカーブのきつさや取り付ける位置によって、すべりやすさや用途が変わってきます。

他にも、ジャンプやステップの際に氷をつかむ、つま先のトゥ部分もブレードによって変わります。アイスダンス専用の刃は、ジャンプを飛ばないのでトゥがほとんどありません」

このつま先のギザギザが、ジャンプやステップの際に氷をつかむきっかけとなる
このつま先のギザギザが、ジャンプやステップの際に氷をつかむきっかけとなる

「トゥが大きいとジャンプのきっかけがつくりやすく、氷を叩いたときに靴が横滑りせずにしっかり飛べるようになっているんですね。

だからジャンプ向けになるとトゥがどんどん大きくなっていきます」

羽生選手が使っているブレードはジャンプに特化している

これが選手デビューで大半の人が使うブレードです、と見せてくださったのがこちら。

「中級者向けのコロネーションエースというブレードです」

どのあたりが中級者向けなのでしょう‥‥?
どのあたりが中級者向けなのでしょう‥‥?

「このブレードで大体、ダブルジャンプまでは飛べる感じですかね。

ジャンプのしやすさ、スピードの出やすさ、ステップ、スピンどれをとっても全部星3つ。

クセがなくて、滑りやすさを重視したブレードです。9割ぐらいの選手が入門で使っていますね。

それから選手がステップアップして3回転や4回転ジャンプを目指そうとすると、ちょっと癖があるブレードを選ぶようになっていきます。

ステップをうまくやりたいとかジャンプを究めたいといった用途や個人の好みに合わせてブレードに変えていくんです。

日本選手でいうと、この『パターン99 (ナインティナイン) 』は、羽生くん、真央ちゃんが使っているブレードです」

先ほどのタイプと違い、わかりますか?
先ほどのタイプと違い、わかりますか?

「トゥが大きくなっていて氷をつかみやすい。ジャンプに特化しているブレードですね」

たしかに手前の「パターン99」の方がギザギザがはっきりしています
たしかに手前の「パターン99」の方がギザギザがはっきりしています

「一方これは『ゴールドシール』といって、トゥが小さい」

ズラリ、と並べてくださったブレード。一番手前が「ゴールドシール」。見た目にはほんのわずかな差です
ズラリ、と並べてくださったブレード。一番手前が「ゴールドシール」。見た目にはほんのわずかな差です

「スピンやステップがしやすいブレードです。よく滑るので、スケーティングがうまくないと使いこなせません。

キム ヨナや荒川静香さん、前回のソチ五輪で男子シングル銀メダリストのパトリック チャンが使っていますね。

ロッカーカーブもゴールドシールの方が角度がきついんです。つまり前後にグラグラ動きやすい。

見た目では分かりづらいんですが、実際に滑ると全く違うんですよ。車を替えたような違いです」

選手は自分の癖や飛び方に合わせて、先生やお店で相談してブレードを選ぶそう。

「どのブレードを選ぶかは、大きな決断です。

ブレードを変えてみたら、スケートは滑れるようになったけれどジャンプが全然とべなくなってしまったとか、そういうことが起こります」

刃の状態を整える研磨職人の仕事

選手がタイミングをはかってジャンプに飛び上がる瞬間のことを、櫻井さんは「しめる」という言葉で表していました。

「選手はジャンプのタイミングをコンマ1秒でしめていくんです。タイミングがわずかでもずれると全然飛べなくなっちゃうんです。

しめられずにジャンプが飛べないのをパンクする、とも言いますね。しめきれないと回転が足りずに降りてきちゃったり」

見た目にはわかりづらい、けれども履いたらわかる、滑ればわかる、1ミリの差が演技の成否を左右する、感覚の世界。

しかし選手の全体重を支えるブレードは、氷の上を滑れば滑るほど、摩耗してコンディションが変わってきます。

この刃の状態を整えるのが、研磨職人である櫻井さんの仕事です。

「実はブレードの刃は、U字にくぼんでいます。実際に氷の上を滑るのは、ブレードのエッジの部分なんです。

左右のエッジをよりたててあげると、氷への噛みつきがよくなります」

しっかり使い込んだスケート靴の裏側。エッジが摩耗して、刃全体がフラットになっているのがわかります
しっかり使い込んだスケート靴の裏側。エッジが摩耗して、刃全体がフラットになっているのがわかります

このエッジの具合、演技中にどう「止め」を作りたいかによっても、好みが分かれるそうです。

エッジが深いほど氷との摩擦が大きくなるのでカチッと止まりやすくなり、浅いと靴は横滑りしながら止まります。

選手でいえば羽生結弦選手はしっかりエッジを際立たせるタイプで、宮原知子選手はエッジはちょっと浅めが好みだそう。

「選手は、感覚だけで滑っています。体調やメンタルにとても左右されるスポーツです。

だから僕は、選手がいちばん気持ちよく滑れる状態の刃をイメージして研いでるって感じですかね。

自分が研いでもらったときのイメージとか、あの時はこういう感じだと滑りやすかったな、と選手だった頃のイメージを持っていることが、研磨に活きている思います」

そう、実は櫻井さん、大学時代に全日本選手権にも出場した、元フィギュアスケート選手なのです。

別記事では、選手だった櫻井さんがブレードの研磨職人になるまでのお話も交えながら、研磨の技に迫っています。
こちらからどうぞ。

<取材協力>
アイススペース株式会社
神奈川県横浜市神奈川区広台太田町4-2 ベルハウス神奈川202
http://www.ujt.co.jp/shopinfo.php

文・写真:尾島可奈子
* こちらは、2018年2月8日の記事を再編集して公開しました

新築祝いのお返しを贈る際に知っておきたいマナーと、おすすめギフト

家の購入は人生の節目となる大きなお買いもの。
どう住まいを整え、心地好い空間をつくるか、新たな暮らしのはじまりにわくわくしますよね。

そんな気持ちに寄り添ってくれる素敵な新築祝いを友人や知人からいただいたら、感謝の気持ちを込め、こちらからも「内祝い」として何かお返ししたいもの。とはいえ、どんなものがふさわしいのか迷ってしまうこともありますよね。

そこで、基本的なマナーとともに、新築内祝いにおすすめの品物を中川政七商店が届ける暮らしの道具の中からご紹介します。使うほどに愛着が湧く暮らしの道具たちは「幸せのおすそ分け」として贈る新築内祝いにぴったり。ぜひ品物選びの参考にしてみてくださいね。

新築祝いのお返しを贈る前に。知っておきたい基本

さっそくお返しを、と思うものの、新築祝いをいただく機会は人生でそう何度もありませんよね。お祝いしてくださった方に失礼がないよう、まずは基本的な決まりごとをおさえておきましょう。

新築祝いのお返しを贈るシチュエーション

新築祝いのお返しは、新居のお披露目を兼ねてお祝いを贈ってくれた方を新居に招き、おもてなしするのが1番。ただ、お披露目会ができなかったり、遠方や高齢などの理由からお招きできない方、高額なお祝いをいただいた方には内祝いとしてお返しの品を贈るのが一般的です。

新築祝いのお返しを贈るときのマナー

・お返しを贈る時期
お祝いの品をいただいてから3週間~2か月を目安にお返しを贈ります。引越し後しばらくは忙しい日々が続きがち。お祝いをいただいたら、贈ってくださった方の名前や住所、いただいた品を書き留めておき、お礼のし忘れがないように気をつけましょう。

・お返しに付けるのし(熨斗)紙
新築は人生で何度あってもいいお祝いごとのため、のしをつける場合には紅白か金銀の蝶結びの水引をかけます。表書きは「新築内祝」「内祝い」と書くのが一般的。二世帯住居などで名字が複数ある場合は連名にして、親の名字を右側に書きます。

・お返し金額の相場
いただいた品物の1/3〜半額程度が目安とされていますが、新築祝いは応援の気持ちもあるため高額のものをいただいた場合は金額にこだわらなくても大丈夫。特に目上の人には返しすぎず、感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。

お返しによく贈られる品物

暮らしにまつわるものをいただくことが多い新築祝い。お返しもタオルや洗剤などの日用品やお菓子や飲みものなど、暮らしの中で使えるものがよく選ばれているようです。現金や金券など、金額がはっきりとわかるものは避けた方が無難。特に目上の方へのお返しにはふさわしくないので避けるようにしましょう。

新築祝いのお返しを贈るときの注意点

感謝を込めて贈る新築内祝い。今後も気持ちいいおつき合いを続けていくために、タブーをチェックしておきましょう。

メッセージに「お返し」と記載しない

現在は「お返し」の感覚で贈ることも多い内祝いですが、もともとは「幸せのおすそ分け」の意味でできた慣習です。品物に添えるメッセージには「お返し」という言葉は使わず、お礼の気持ちを書くようにしましょう。

縁起の良くない物は避ける

縁を切ることを連想させる「刃物」や火事を思わせるキャンドルなどの「火にまつわるもの」、清めの儀式や葬儀を連想させる「日本茶」は避けた方がよいとされています。

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新築祝いのお返しにおすすめしたい、中川政七商店の贈りもの

特別感のある上質なタオルなどの日用品やおめでたい意匠のお菓子など、新築内祝いにおすすめな品々をご紹介します。

タオル

●THE FACE TOWEL for GENTLEMEN 箱入り

THE FACE TOWEL for LADIES 箱入り

男性と女性で理想のタオルが大きく異なることから、使い心地が違う2種類のタオルを作った『THE TOWEL』。男性向けの『THE FACE TOWEL for GENTLEMEN』は麻を10%混紡し、ごしごし拭けてしっかり水分を拭い取ってくれる厚めのタオルに仕上げられています。
価格:4,950円(税込)
商品を見る

●THE FACE TOWEL for LADIES 箱入り

THE FACE TOWEL for LADIES 箱入り

女性向けの『THE FACE TOWEL for LADIES』はふんわりと肌に優しく、どこまでも柔らかな触れ心地が特徴。柔らかくしなやかな高級綿「スーピマコットン」を100%使い、絹のような光沢感と肌にあてるだけですっと水を吸いとる高い吸水性を実現しています。
価格:4,950円(税込)
商品を見る

●THE TOWEL for GENTLEMEN 箱入り

THE TOWEL for GENTLEMEN 箱なし

体をごしごし拭けるボリューム感が特徴となる、男性向けのバスタオル。柔らかく繊細な糸を通常のタオルの2倍の密度で織り上げていて、しっかりと水分を拭きとれます。
価格:11,000円(税込)
商品を見る

●THE TOWEL for LADIES 箱入り

THE TOWEL for LADIES 箱なし

湯上がり後のやわらかい肌をふんわりと包む、女性向けのバスタオル。特殊な紡績方法の「コンパクト糸」をパイル糸に使用することで、やわらかな手触りを生む甘撚り糸の弱点である毛羽立ちを抑え、風合いの持続性を可能にしました。
価格:11,000円(税込)
商品を見る

クッション

●「ふわふわの猫型クッション」Fabrico NEKO

「ふわふわの猫型クッション」Fabrico NEKO

本物の猫をなでている気分が味わえる「Fabrico」の猫型クッション『NEKO』。世界唯一の特殊有毛パイル織物の産地である和歌山・高野口の技術が生んだ、とろけるような手触りに癒されます。
価格:9,900円(税込)
商品を見る

●「本物のような猫型クッション」Fabrico NEKO philosophy

「本物のような猫型クッション」Fabrico NEKO philosophy

ぶち模様が愛らしい『NEKO philosophy』。しなやかな猫の体つきを表現するため、特殊なファーの立体縫製技術を持つぬいぐるみ専業工房で縫製されています。
価格:9,900円(税込)
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●Fabrico NEKO おすわり

Fabrico NEKO おすわり

座り姿勢の猫を再現した『NEKO おすわり』は膝に抱いたときのおさまりがよく、リラックスタイムのお供におすすめ。目にするだけで癒され、インテリアとしても楽しめます。
価格:9,900円(税込)
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掃除道具

●植物からできたキッチンソープ

植物からできたキッチンソープ 角ボトル

化粧品レベルの手肌へのやさしさと、洗浄力の高さを両立したキッチンソープ。使うたびにちょっとうれしい気持ちになる、まさに「幸せのおすそ分け」にふさわしい品です。
価格:1,320円(税込)
商品を見る

●「インテリアのような」カーペットクリーナー

「インテリアのような」カーペットクリーナー

インテリアになじむようにデザインしたカーペットクリーナーは、気が利いているのはもちろん意外性もあって贈りものに最適。出したままにしておきたくなる高級感のある佇まいです。
価格:7,150円(税込)
商品を見る

●中川政七商店 花ふきん 5枚セット(箱入り)

中川政七商店 花ふきん 5枚セット(箱入り)

「ちょっとしたお礼」の定番であるふきんは、色違いの5枚をセットにすることできちんと感のある贈りものに。華やかさと実用性があり、誰にでも喜んでいただけます。
価格:4,180円(税込)
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●ごあいさつふきん

ごあいさつふきん

連名でいただいた新築祝いのお返しや新築お披露目会のお土産に便利な「ごあいさつふきん」。相手に気後れさせることなく、それぞれに感謝の気持ちを伝えられます。

価格:550円

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食べ物

●めでたもなか

めでたもなか

鯛や瓢箪などおめでたいモチーフが揃ったもなかはお祝いごとの贈りものにぴったり。食べ終えた後の容器は小物入れとしても活躍します。
価格:1,620円
商品を見る

●中川政七商店 ドレッシング

中川政七商店 ドレッシング

国産の原料と無化調にこだわったドレッシング。素材の持ち味を引き出し、野菜だけでなく魚や肉料理に合わせやすい味わいに仕上げました。これひとつで味が整い、いつもと違う味が手軽に楽しめます。
価格:各486円( 税込み)/箱入り3つセット1,782円(税込み)
商品を見る

→内祝いにおすすめの品をもっと見たい方は、こちら

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一世一代の買いものであるマイホーム。自分にとって大切な節目をお祝いしてくださった方は、きっと今後も長く親しくおつき合いしていくはずです。新築祝いのお返しを通してしっかりと感謝を伝え、さらにいい関係を築いていくきっかけにできたらいいですね。

【暮らしの手ざわり。】第6話 スタイリスト 福田麻琴さん「無理せず使える、わたしの暮らしに馴染む台所道具」

こんにちは。
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公私ともに仲のいいゲストお二人による、「暮らしの道具」との寄り添い方をのぞき聞き。
その思いと、手ざわりを音声にのせて、皆さんの明日からの暮らしに少しだけお役に立てたらと思っています。

ゲストは、モデルの浜島直子さんとスタイリストの福田麻琴さん。
第6話は、福田麻琴さんが愛用する「食洗機で洗えるひのきのまな板」についてのお話です。


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浜島直子/モデル
2014年に男児を出産。母になった現在も、センスのよいライフスタイルが支持され、女性誌、テレビ、ラジオなど多方面で活躍。日常を包み隠さず切り取ったインスタグラムも公開中。夫・アベカズヒロ氏との共著絵本『ねぶしろ』(ミル ブックス)がある。2020年9月には初の随筆集「蝶の粉」を出版し40代の現在も新しいことに挑戦している。

福田麻琴/スタイリスト
1998年に文化服装学院を卒業後、アパレル会社勤務を経てスタイリスト森美幸氏に師事。2003年に独立。女性誌を中心に広告、CM、カタログ、タレントのスタイリストとして活動中の2009年にフランスへ留学。帰国後もスタイリストを軸に幅広いジャンルで活動中。1児の母。

クリス智子
ハワイ生まれ。幼少期に京都、アメリカ・フィラデルフィア、横浜など、日本とアメリカで各地の文化を色濃く感じる環境で育つ。上智大学に入学し、比較文化・社会学を専攻。卒業と同時にJ-WAVEのリクエスト番組「J’S CALLING」で3年間ナビゲーターを務め、それが仕事を始めるきっかけに。現在はJ-WAVE「GOOD NEIGHBORS」(月~木13:00~16:00)をナビゲート。ラジオの他に、TVナレーション、雑誌執筆など、各方面で活動中。趣味は インテリア、アート、ものづくり、字を書くこと、運転、観劇、料理など。


それでは早速、聴いてみましょう。

[ふたりの愛着トーク]

・ずっと憧れていたのは、木のまな板
・気になるのはお手入れ問題、その点これは…!
・なめらかさと軽さと、ひのきのいい香り
・場所もとるし目につくものだから
・来客時にドキッとしてしまった
・丁寧に暮らしてるという自己暗示にも!?
・トントントントン、実家を思い出すいい音色
・素敵な道具に取り憑かれてしまうと逆に…
・見た目の美しさと手入れしやすさのベストバランスとは
・無理しない、わたしのためにも、家族のためにも

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福田麻琴さんの暮らしの愛用品「食洗機で洗えるひのきのまな板」

トントンと小気味のいい音がうれしい木のまな板。あこがれはあるけれど、ずっしりとした重さや手入れが面倒、というイメージからなかなか取り入れられない、という方も多いのではないでしょうか?
そんな不安を解消するため、表面にシリコン塗装を施した、食洗機で洗える木のまな板をつくりました。

両端に板目が垂直になるように板をはめ込むことによって、ぎりぎりまで薄く、扱いやすい軽さに仕上げることができました。この手間を加えることによっても、食洗機対応を可能にしています。

→「食洗機で洗えるひのきのまな板」詳しくはこちら


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ラヂオの配信を記念して、「暮らしの手ざわり。」おすそ分けキャンペーンを実施します。
今回は、一つひとつ手描きで絵付けが施される「有田焼の豆皿」と、一緒にお茶の時間を愉しんでいただける「吹き寄せ」をセットにしてお裾分けいたします。
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以下の商品をセットにして、10名様にお裾分けいたします。

・有田焼の豆皿
・吹き寄せ さくら

有田焼の豆皿の絵付けは届いてからのお楽しみ。
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節分に食べれば福を呼ぶ、豆以外の食べ物

こんにちは。細萱久美です。

歳時記にちなんだ日本の暮らしの豆知識の連載が一巡しましたが、知ってるようで知らない日本の歳時記がまだまだあることを実感しました。

ちなみに、2月3日と言えば節分の日。誰もが知る歳時記の一つだと思います。私は物心ついた頃から「鬼は外、福は内」の掛け声と共に豆を撒く日、とは思っていましたが、それ以上は深掘りすることもなく大人になってしまいました。

大豆

そもそも「歳時記」と「節分」って?

日本には四季がありますが、それを更に細かく割った二十四節気という暦があります。季節の移り変わりの拠り所として、昔の農業の目安には大変便利だったようです。

中でも立春、立夏、立秋、立冬など、春夏秋冬の季節の変わり目は特に重要な日とされており、季節が変わる最終日を節分と呼んでいたので、昔は年に4回節分の日がありました。

江戸時代あたりから一年の始まりである立春(旧暦のお正月)を迎える前日だけを「節分」と呼ぶようになったようです。

キンモクセイ

日本人は季節の変わり目に鬼(邪気)が生じると考えており、その鬼払いとして節分に「鬼は外(邪を払い)、福は内(幸せを呼び込む)」と声を掛ける厄払いが定着しました。季節の変わり目は、体の不調が出やすい時期ですが、昔の人はこういったところにも鬼を感じていたのでしょうか。

多くの地域では炒った大豆を撒きますが、北海道や東北では落花生を撒くそうです。豆以外にも様々な邪気払いの風習があり、柊鰯(柊の小枝に鰯の頭を刺したもの)という魔除けのお守りを門口に立てるところもあります。

鰯の頭を刺したヒイラギ

関西の風習だった、太巻きをその年の良い方角(恵方)を向いて静かに食べて福を招く恵方巻きは、今では全国区の人気イベントとなっています。

鬼を払い邪気を払う節分は、厄を払うのにも最適な日。全国では福豆や福餅を撒く節分祭(寺の場合は節分会・せつぶんえ)が行われる神社やお寺も多くあります。

厄年の人もそうでない人も、この期に厄を払って一年の幸福を祈りましょう。

「ぜんざい」を食べると厄払いになる?

ところで厄年の方の厄払いも各地でさまざまな行事があるようです。

親しい人たちを招いて、酒肴でもてなし、自分の厄を持ち帰ってもらうなど、厄を分担してもらう風習も結構あるみたいです。

たとえば大阪では、厄除け大祭に行ったあとに宴会をしたり、ぜんざいをつくって近所や親類、道行く人たちに食べてもらうことが今でも行われてるとか。

これはぜんざいが大事というよりも、 小豆の赤色が福をもたらす陽の色であり、邪気を払い厄を除けてくれる力があるとされ、赤が重要なポイントと考えられます。

紅白もちのぜんざい
紅白もちを使ったぜんざい。見た目にも可愛いらしいですね

自分の厄もいっしょに平らげてもらい、また他人に振る舞うことで徳を積み、厄を祓うという意味合いがあります。

厄を分担してもらう発想には少し驚きますが、福の意味がある赤いものの力を借りて徳を積むというポジティブな意味合いなら積極的に行えそうですね。

なかなかぜんざいを振る舞うのも物理的に難しい気もしますので、赤いものをさりげなく贈るのはいかがでしょう。

小豆の和菓子や、紅白のお餅など食べるものなら贈る方も贈られる方も気軽にできそうな気がします。

紅白もちのぜんざい

細萱久美 ほそがやくみ
東京出身。お茶の商社を経て、工芸の業界に。
お茶も工芸も、好きがきっかけです。
好きで言えば、旅先で地元のものづくり、
美味しい食事、美味しいパン屋、猫に出会えると幸せです。
断捨離をしつつ、買物もする今日この頃。
素敵な工芸を紹介したいと思います。

文:細萱久美
photoAC

※こちらは2018年2月3日の記事を再編集して公開しました。