【わたしの好きなもの】耳元の存在感と、軽さを両立する「YURAGU」のピアス

私にとって、小さな存在でありながら、毎日絶対に欠かすことのできない存在。それがピアスです。

20歳になったことを機にピアスホールを開けて以来、少しずつピアスを蒐集し、毎日着用しています。しばらくつけていないと塞がってしまうという心配もありますが、何よりもピアスは自分の気分を高めるために、コーディネートのひとつとして、毎日選んで着用し楽しんでいます。

耳元のアクセサリーを楽しむ時、「小さいものでは物足りないし、大きいものでは耳への負担が気になる…」という悩みを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。私自身、何度も感じたことがあります。

そんな私の暮らしに、救世主のごとく仲間入りしてくれたのが、「YURAGU」のピアスです。

「YURAGU」は手漉きの越前和紙を使ったアクセサリーブランドで、インテリアやふすまに使われる和紙を使用し、さまざまな色、質感、形のアクセサリーを作っています。どの商品も、アクセサリー自体のボリュームはしっかりありながら、和紙だからこその軽さを実現しているのです。

はじめて着用した時は、その軽さに衝撃を受けました。軽さのあまり、ふと「落とした⁉︎」と焦って耳元を確認してしまうほど。私は普段メガネをかけることが多いので、アクセサリーとしての存在感がありながら耳への負担が少ないのは、とても嬉しいポイントです。

そしてもうひとつのお気に入りポイントは、手持ちのピアスとの相性の良さです。もともと色も形も異なる3種のセットになっていて、さまざまな組み合わせを楽しめる商品なのですが、着用してみて気付いたのは、異素材のピアスともよく合うということです。

和紙の原料をぽとっと落としたところ。水が作る自然の形は、同じものは2つとない。

「YURAGU」のアクセサリーの独特な形は、和紙の原料をぽとっと落として絵付けをする伝統的な技法から着想を得て形作られています。そんな、ただの丸ではないゆらぎのある形、そして手漉きならではのゆらぎある色合いだからこそ、素材や色の違う他のピアスともよく馴染み様々に組み合わせられるのだと感じています。

「スナ」「ペールブルー」「コーヒー」のセット

私が使っているのはピアスの3種類セットで、たくさん種類がある中から「スナ」「ペールブルー」「コーヒー」のセットを選びました。決め手は、「スナ」と「コーヒー」の唯一無二の素材感です。

「YURAGU」のピアスに使われているのは全て手漉きの越前和紙ですが、これらはなんと、砂やコーヒーの粉を一緒に混ぜ込んで漉かれているんです。手漉きで1枚ずつ作るからこそ生み出すことができるこの風合いに一目惚れしてしまいました。さらに、もう一つの「ペールブルー」も、原料の段階で染色する伝統の技法で作られているので、淡い水色でありながら美しく発色しているのが魅力的です。よく見ると紙の繊維が残っているところからも、ただの単色ピアスではない手仕事の繊細さが伝わります。

コーヒーを着用したところ

ピアスという小さなものの中に、和紙の魅力がギュギュッと詰め込まれていて、自然と愛着が湧いてきます。

毎日の装いに、素材をたのしむエッセンスをプラスしてくれた「YURAGU」のピアス。これから長く愛用して、和紙ならではの風合いの変化も楽しんでいきたいと思います。

<掲載商品>
YURAGU ピアス 3ピース

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編集担当・楠本

【わたしの好きなもの】つい手に取ってしまう「明山窯 日と月」シリーズ

ついつい手に取ってしまうお気に入りの食器はありますか?
我が家の食卓にはつい最近、ほっと落ち着く信楽焼の器が加わりました。とても使いやすく、お気に入りの食器のひとつになったのでここで紹介させてください。

たぬきの置物でも有名な信楽焼。日本六窯の一つであり古くから続く焼き物産地です。ザラザラとした土のあたたかみを感じられる陶器ならではの質感が特徴的で、手に取るとほっとする心地がします。

そんな信楽の地に江戸時代から約400年続く、老舗窯元である明山窯さん。信楽焼ならではの風合いを活かし、さまざまなものづくりをされています。
今回ご紹介する「日と月シリーズ」も明山窯さんの商品のひとつです。

上:深皿 小サイズ/左下:平皿 小サイズ/右下:深皿 豆サイズ

私が使っているのは、深皿 豆深皿 小平皿 小の3種類。
どれも、一人分を取り分けるのにちょうど使いやすいサイズ感で、さまざまな食事を大らかに受け止めてくれます。

深皿 豆サイズ

深皿の豆サイズはほうれん草のお浸しやサラダなど、ちょっとしたお総菜を入れるのにぴったり。取り皿としても使いやすく、重ねてしまえるので複数枚持っておきたくなります。
しっかり深さもあるので、煮物など汁気の多いおかずも安心してよそえるのが嬉しいポイントです。

深皿 小サイズ
深皿 小サイズ

深皿の小サイズは、両手で持つとちょうど良いくらいのサイズ感。こちらもしっかりと深さがあるので、汁気の多い煮物やスープをたっぷりと盛り付けられます。
私は、深皿の小サイズをメインのお皿にし、豆サイズで食べたい量を取り分けて使っています。

平皿 小サイズ

平皿の小サイズは、片手で楽に持てる大きさです。深さがないので料理の取り分けや、1人分のおかずを盛り付けるのにちょうどよいサイズです。お菓子をのせてティータイムにも使えます。

使いやすいサイズ感もさることながら、デザインや色味もお気に入りのポイントです。

うつわの内側にはガラス質の光沢感のある釉薬が、外側には土味を感じられるざらっとした釉薬がかかっています。信楽焼特有の、土のあたたかみを感じられる質感と表面の艶やかな釉薬のバランスがとても素敵です。

内側の釉薬はつるっとしているので、油汚れも落ちやすくにおい残りも気にならないのが嬉しいポイント。手に持つ部分がザラっとした手触りになっているので、滑ることなく取り回しも安心して行えます。

色展開は、どれも落ち着いた使いやすい色味で、自宅にある食器達ともしっくりと馴染んでくれました。明山窯さんのロゴから着想を得た日と月の和柄模様も、お料理を引き立てながらさりげなく彩ってくれます。控えめな凹凸のある模様は、釉薬のゆらぎを感じられてじっくり眺めてしまうほどお気に入りです。

実用的な使いやすさと、ついつい手に取って眺めてしまう信楽焼のあたたかみを感じる佇まい。
また違う色、サイズのうつわを食卓の一員に迎え入れようかともくろみ中です。

<掲載商品>
明山窯 日と月 深皿  豆
明山窯 日と月 深皿  小
明山窯 日と月 平皿 小

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編集担当・恒松

【わたしの好きなもの】和洋問わず盛り付けやすい「明山窯 古信楽プレート」

ごはんができた。さぁ盛り付けよう。
さてこのとき、みなさんはどのようにお皿を選んでいますか?

「その料理を一番引き立てるお皿を」
「とにかく洗いものが少なくなるように」

人それぞれ、答えがあると思います。忙しい日とそうでない日で、答えは変わってくるかもしれません。

しかしいかがでしょう。
そんななかにも、「このお皿、よく選ぶかも?」というものが、きっとひとつは思い出されるのではないでしょうか。

どんなときでも、なぜか手に取ってしまうお皿。私にとって、そんな不思議な魅力をもつお皿のひとつが明山窯さんの「古信楽プレート 角」です。

なぜ手に取ってしまうのか。
今回、この記事を書くにあたって改めて考えてみたところ、その理由は「形」と「色」にあると気づきました。

まずは「形」。お皿としては珍しいシンプルな平たい形状ですが、とにかく幅広く使えるんです。メインディッシュとして炒めものを盛り付けたり、ワンプレートとしてパンとサラダを盛り付けたり。

食後のスイーツも、古信楽プレートに置いてみると、ぴったりと落ち着きます。

こんなふうに「ごはんでもスイーツでも、いかなるものでも受け止める度量の深さ」が、私の心を無意識のうちに射止めているのだと思います。

そしてもうひとつの理由である「色」。こちらの品は、表面に白い釉薬をかけた「白釉」と、素地に緑の釉薬がまだらに入った「緑釉」の2色がラインアップされています。

「白釉」はシンプルな色合いで、食卓のほかのうつわともなじみます。と言ってもツルツルの白色ではなく、よく見ると“石ハゼ(※)”がところどころに。やきものの豊かな表情を楽しめるのも、このお皿の愛すべきところです。

※石ハゼ・・・土の中に含まれる長石が焼成時に爆(は)ぜることによって、表面に露出した状態のこと。(明山窯「古信楽プレートの品質について」より)

一方「緑釉」は、素地と釉薬のコントラストが目を惹きます。一見、少し派手で和食には合わないかも‥‥?と思ってしまいますが、色味の落ち着きがちな和食でこそ、このお皿は特別に輝きます。

形は同じでも、まったく景色が違う「白釉」と「緑釉」。

「これを盛り付けたらどうなるだろう?」とイメージしながら、お気に入りの色を選ぶのが毎回楽しみになります。普段の何気ない食事に、少しだけワクワクをプラスしてくれるのも、古信楽プレートを選びたくなる理由のひとつです。

「なにを食べるかではない。“どこで”食べるかだ。」

これは、私の大好きな三谷幸喜さん脚本のドラマ、『王様のレストラン』に登場するセリフです。古信楽プレートに盛り付けてごはんを食べるとき、私はこのセリフを思い出しながら、次のように言い換えてみるのです。

「なにを食べるかではない。“なにで”食べるかだ。」

みなさんも「なぜか手に取ってしまう使い勝手のよいお皿」のコレクションに、古信楽プレートを加えてみませんか?

<掲載商品>
【WEB限定】明山窯 古信楽プレート 角 L
【WEB限定】明山窯 古信楽プレート 角 M

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編集担当・稲田