夏に気持ちいいリネン素材は、実は編むのが難しい。履く人想いの靴下工場に聞く

暑い夏の日に、室内でも屋外でも、心地よく過ごせるアイテムと出会いました。

身体に熱が伝わりにくく、さらっとした肌触りが気持ちいい、リネン素材を使った靴下やアームカバーです。

夏におすすめ!リネン素材のアイテム

天然素材のリネンは、丈夫で吸水性に優れています。

通気性が高く、肌触りがよい。

アームカバーは、日よけとしても好まれています。

リネン素材のアームカバー
リネン素材のアームカバー

ですが、実はやわらかいコットンなどと違い、リネンは繊維が不規則で硬い亜麻の茎が原料の糸で、糸切れしやすく、細かく編み上げるのは難しい素材。

そんなリネン素材の靴下やアームカバーを得意とするのが、日本の風土や季節に合わせたアイテムを提案する株式会社ニット・ウィンです。

ニット・ウィンのオリジナルブランド「NISHIGUCHI KUTUSHITA」のリネンの靴下
ニット・ウィンのオリジナルブランド「NISHIGUCHI KUTUSHITA」のリネンの靴下

ニット・ウィンの工場は、靴下生産ナンバー1を誇る奈良県の主要産地として知られる大和高田市、香芝市、広陵町から少し南西に位置する、葛城市にあります。

創業は1950年。一台の手廻し編み機からはじまり、現在は130台の機械が稼働する靴下メーカーです。

創業時から変わることのない「履く人のことを考えた靴下づくり」を、三代目となる西口功人さんが受け継いでいます。

株式会社三代目。専務取締役の西口功人さん
株式会社三代目。専務取締役の西口功人さん

“はくひとおもい”の靴下づくり

ニット・ウィンが手掛ける「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」のコンセプトは、誰に向けたものづくりかを具体的に考え、技術を追求していく「はくひとおもいの靴下づくり」です。

伝統の技術を生かし、流行でなく、履く人の心地よさを見据えて生み出される靴下は、国内のみならず海外にもファンがいるほどです。

培ってきた技術で現代のニーズに合わせた商品づくり

パリなど海外の展示会にも積極的に出展し、自らアピールも行っている西口さん。

展示会では、「この靴下をつくったのは君か!」と喜ばれたこともあったといいます。

そんな心地よさが評判となり、次第と海外からの問い合わせも増えているそう。

中には、友人が日本に行った際、お土産でもらった靴下がNISHIGUCHI KUTSUSHITAの靴下で、その履き心地の良さに感動して直接連絡をして追加購入をしたという人も。

「うちの靴下を履いて感動した、という生の声を直接聞けるのが嬉しいし、また社員にとっても大きな活力になっています」

履く人を感動させるほどの靴下。一体どんな風にものづくりが行われているのでしょうか。

「リネン素材は編むのが難しいです。でもそれができるのは、経験を持つ職人の技があるからです」と西口さん。

工場内には、量産向きの新しい機械だけでなく、40年以上使い続けている古い機械も現役で動いています。

「古い機械を職人がいじることで、アイテムごとに編み方を変えています。細かく編むことが難しいリネンは、こうした機械の微調整ができる、職人の腕が大切なんです」

機械を扱うベテランの靴下職人
機械を扱うベテランの靴下職人

50年近く勤めるベテランの職人もいれば、30代の若手も多い。

人も機械も新旧が交ざり合い、触発し合うことで、機能性とデザインを兼ね備えた“はくひとおもい”の靴下がつくり続けられています。

人の手で仕上げの工程まで
人の手で仕上げの工程まで

<取材協力>
株式会社ニット・ウィン
0745-48-4381

奈良県葛城市木戸195−7

https://knitwin.com

<企画展のお知らせ>

ニット・ウィンが手がける「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」のアイテムが実際に手に取れる企画展を開催。

企画展「葛城の靴下とアームカバー」

日時:6月17日(水)〜7月14日(火)
開催場所:「大和路 暮らしの間」 (中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内)

https://www.d-kintetsu.co.jp/store/nara/yamatoji/shop/index02.html

大和路

*企画展の開催場所「大和路 暮らしの間」について

中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内にある「大和路 暮らしの間」では、奈良らしい商品を取り揃え、月替わりの企画展で注目のアイテムを紹介しています。

伝統を守り伝えながら、作り手が積み重ねる時代時代の「新しい挑戦」。

ものづくりの背景を知ると、作り手の想いや、ハッとする気づきに出会う瞬間があります。

「大和路 暮らしの間」では、長い歴史と豊かな自然が共存する奈良で、そんな伝統と挑戦の間に生まれた暮らしに寄り添う品々を、作り手の想いとともにお届けします。

この連載では、企画展に合わせて毎月ひとつ、奈良生まれの暮らしのアイテムをお届け。

文:川口尚子、徳永祐巳子
写真:北尾篤司

ストレスフリーな現代版「もんぺ」の魅力。元鍼灸師が提案する、究極の万能着

もんぺには、「懐かしい」「おばあちゃんが着ていた服」、そんなイメージを持つ方も多いかもしれませんが、最近その良さが見直されています。

奈良県五條市(ごじょうし)の中西あゆみさんも、もんぺの魅力を広めたいと願うお一人です。

「あなたらしさ」に寄り添う服を

もんぺやの中西あゆみさん
もんぺやの中西あゆみさん

もんぺのプロデュースをする「もんぺや」の中西あゆみさんは、20代の頃にもんぺの履き心地の良さに魅了されました。

おばあさんが営むお店で販売していたもんぺ。

中西さん自身もおばあさんの仕入れについていくなど、もんぺは身近な存在でした。

実はもともと、鍼灸師をしていた中西さん。

日々の治療にあたる中で、その人にとって無意識で気にも留めないような普段の動きの中にも痛みの原因があること、そして、体の動きは着る服にも大きく影響を受けている、と感じていました。

「もんぺ」は自由で体の動きを妨げない服として最適、身体も心も自然体でいられる優れた衣服だと感じ、自らもんぺの魅力を発信しはじめました。

「大人になると心も身体も解き放てる機会が少ないですから」

「あなたの体も毎日もあなたのものである」という想いをロゴの旗印に込め、「あなたらしさ」に寄り添う服としてもんぺをプロデュースしています。

ポケットに縫い付けられた旗印のロゴマーク
ポケットに縫い付けられた旗印のロゴマーク

誰でも「日常づかい」できるもんぺ

昔から作業着として愛用されてきたもんぺは、女性の衣服というイメージが強いですが、男性にも人気が出てきています。

普段着として、おしゃれにコーディネートしてもらえるようにと中西さんは黒やグレーなどの色味も取り揃えました。

どんな体型でも自然体で着こなせるようにと、サイズは男女兼用のM、L、LLのスリーサイズ。

股の部分に三角形のマチがあり、お尻の底面積が増え、太ももまわりがゆったりとしたデザイン。

裾にゴムを入れ、大きな前ポケットがついています。

動きやすいため、最近では介護用として、介護する人もされる人にも注目されているという優れもの。

足を広げるヨガやボルダリングなどのスポーツ、ピクニックやウォーキング、夏場は海や山でのキャンプなどアウトドアのお出かけシーンにも活躍します。

そして何より、おうち時間を快適に過ごすリラックス着にぴったり。

丈夫で長持ち!素材と縫製へのこだわり

生地は、国産の久留米織と無地素材の2種類。

ざぶざぶ洗っても色落ちしにくい素材を選んでいます。

綿100%でお肌が弱い方にもさらっとした肌触り。暑い季節も快適な着心地です。

縫製を一手に担うのは、奈良県香芝市(かしばし)の児玉厚子さん。

縫製の技術が高く、履く人を思い、丈夫で長持ちするようにと丁寧に縫い上げてくれると、中西さんにとって信頼の置ける大切なパートナーです。

アイロンも丁寧に。何台ものミシンを使いこなしほつれないようにしっかりと縫い上げている
アイロンも丁寧に。何台ものミシンを使いこなしほつれないようにしっかりと縫い上げている

もんぺの世界を広げたい

「リピートしていただけるように、お客さまの声に応えつつ、人を自由にさせる服をつくり続けていきたい」と中西さん。

一着を長く履いてもらえるようにと、お直し刺繍も視野に入れています。

今試作しているもんぺは、間伐材を繊維にした生地を使用したもの。

「五條は木の産地の吉野が近いので、吉野の木で生地を作り、地域らしい商品ができればと思っています」

昔から作業着として愛されてきたロングセラーのもんぺ。

履き心地の良さを守りつつも、ポケットにデザインを加えたり、新しい素材を取り入れたりと、「もんぺや」の新たな展開が楽しみです。

<取材協力>
もんぺや
info@monpeya.net

http://monpeya.net

<企画展のお知らせ>

もんぺやのアイテムが実際に手に取れる企画展が開催中です。

企画展「五條のもんぺ」

日程:〜6月16日(火)
開催場所:「大和路 暮らしの間」 (中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内)
https://www.d-kintetsu.co.jp/store/nara/yamatoji/shop/index02.html

大和路

近鉄奈良店は4月16日に発令された「全国規模の緊急事態宣言」を受け、4月18日(土)から当分の間、臨時休業となっておりましたが、 5月18日(月)から営業時間を短縮して再開しております。

*企画展の開催場所「大和路 暮らしの間」について

中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内にある「大和路 暮らしの間」では、奈良らしい商品を取り揃え、月替わりの企画展で注目のアイテムを紹介しています。

伝統を守り伝えながら、作り手が積み重ねる時代時代の「新しい挑戦」。

ものづくりの背景を知ると、作り手の想いや、ハッとする気づきに出会う瞬間があります。

「大和路 暮らしの間」では、長い歴史と豊かな自然が共存する奈良で、そんな伝統と挑戦の間に生まれた暮らしに寄り添う品々を、作り手の想いとともにお届けします。

この連載では、企画展に合わせて毎月ひとつ、奈良生まれの暮らしのアイテムをお届け。

次回は、「ニット・ウィン」の記事をお届けします。

文:徳永祐巳子
写真:北尾篤司

いま、木工作家が吉野に移住している理由──「MoonRounds」渡邉崇さんが心奪われた“生きた木”のものづくり

「生きた木」がある吉野エリア

「生きた木がある」と移住する木工作家が増えているエリアがあります。

豊かな自然、心地よい静寂に囲まれる奈良県吉野。木目の美しさと見事な材質で知られる吉野杉や檜の産地です。

 

奈良県吉野郡川上村に住む「MoonRounds(ムーンラウンズ)」の渡邉崇さんは、2017年に大阪から家族で移住してきた木工家具職人。

 

川上村に住む木工家具職人MoonRoundsの渡邉崇さん。「MoonRounds」には渡邉さんの大好きな月と自然のサイクルを大切にしたいという想いを込める
川上村に住む木工家具職人MoonRoundsの渡邉崇さん。「MoonRounds」には渡邉さんの大好きな月と自然のサイクルを大切にしたいという想いを込める

木の個性を生かした器たち

「木が持つ個性を大切にした器や家具を届けていきたい」と日々木と向き合う渡邉さん。

 

その言葉通り、作品はどれも表情が豊かです。

 

中でも目を奪われたのは、珍しい黒柿の木でつくられた器。

 

黒柿の木目の色をそのままデザインに生かした器たち
黒柿の木目の色をそのままデザインに生かした器たち

黒柿は、木自身が生み出した木目の黒い模様が特徴で、150年以上経った古木しかその模様は現れないと言われています。

人が意図的に作ることもできません。

市場ではめったに出回らないその黒柿の木を丸々1本買い取り、木目にあわせて作品を考えるそうです。

どんな作品にするかは、素材ありき。だから、一つひとつ器の模様が違います。

大阪にいた頃は、伐採・製材された木を購入して、家具をつくっていた渡邉さん。

 

生きた木、つまり山の中に立っている木を間近で見ることができる川上村の環境に創作意欲を掻き立てられ、移住を決意しました。

 

工房は木々に囲まれた山深い場所に佇んでいます
工房は木々に囲まれた山深い場所に佇んでいます

製材された木ではなく、あえてゴツゴツした、いわゆる個性の強い木を見ると「ワクワクする」と言います。

 

虫食いがあったり菌などが入ったり、有機体らしい姿の楓の木
虫食いがあったり菌などが入ったり、有機体らしい姿の楓の木

渡邉さん曰く「川上村(吉野地域)には、丁寧に育てられた吉野杉や吉野ひのきもたくさんあります。そして、希少な黒柿や桑の木、自然が凝縮した楓の木など、自然から生まれる樹々もあります。素材それぞれの中に個性や美しさを見出して作品にしていきたいです」

 

何を作るか、からのものづくりではなく、木の形や色から何をつくるのかを想像するものづくり。

 

木と向き合い、木の特性を生かした渡邉さんの作品は、一つひとつ独特な表情を持ちながら、手触りがよく、手にしっくりと馴染みます。

 

木の個性を空間演出に。家具づくりにも挑戦。

渡邉さんは、器だけでなく、テーブルやスツールなど木の家具も手掛けています。

 

取材時は、企画展に向けてスツールを試作中でした。

ろくろやカンナで一つひとつ丁寧に仕上げているスツール
ろくろやカンナで一つひとつ丁寧に仕上げているスツール

「器だけでなく、空間がやわらかくあたたかになるような家具も作っていきたいです」

 

引き出した木の個性を、いかにその人の暮らしになじむ形にするか。素材と向き合い、使う人のことを想いながら、ものづくりの挑戦は続きます。

 

木の個性を生かした渡邉さんの器や家具は、暮らしに心地いい森林の風を運んでくれそうです。

 

<取材協力>
MoonRounds
奈良県吉野郡川上村川上東川179

080-2657-4526

https://www.instagram.com/moonrounds/

<企画展のお知らせ>

川上村「MoonRounds」をはじめ、東吉野村「エーヨン」「中峰渉」、下北山村「スカイウッド」の木の道具が集う企画展が開催されます。

企画展「吉野の木の道具」

日時:3月18日(水)〜4月14日(火)
開催場所:「大和路 暮らしの間」 (中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内)

https://www.d-kintetsu.co.jp/store/nara/yamatoji/shop/index02.html

大和路

*企画展の開催場所「大和路 暮らしの間」について

中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内にある「大和路 暮らしの間」では、奈良らしい商品を取り揃え、月替わりの企画展で注目のアイテムを紹介しています。

伝統を守り伝えながら、作り手が積み重ねる時代時代の「新しい挑戦」。

ものづくりの背景を知ると、作り手の想いや、ハッとする気づきに出会う瞬間があります。

「大和路 暮らしの間」では、長い歴史と豊かな自然が共存する奈良で、そんな伝統と挑戦の間に生まれた暮らしに寄り添う品々を、作り手の想いとともにお届けします。

この連載では、企画展に合わせて毎月ひとつ、奈良生まれの暮らしのアイテムをお届け。

次回は、「もんぺや」の記事をお届けします。

文:川口尚子、徳永祐巳子
写真:北尾篤司

乾燥肌や敏感肌にもやさしい、益久染織研究所のタオルや靴下。秘密は「和紡布」の糸にありました

お肌の乾燥が気になる季節ですね。

 

冬は、肌が荒れたり、かゆくなったりして困っているという方も少なくありません。

 

そんな季節に、やさしい肌触りのアイテムで評判を呼んでいる、奈良県斑鳩町(いかるがちょう)の「益久染織研究所」を訪問しました。

 

斑鳩町で新しいスタートを切った「益久染織研究所」

兵庫県西宮で1975年に染織教室を開業・創業した「益久染織研究所」。

 

400人を超える生徒さんに手紡ぎや手織り、天然染料染め、藍染め、絣などの工芸手法を教える教室を運営していました。

 

しかし1995年に阪神大震災で被災し、吉井社長の住まいがあった斑鳩町に会社を移設。

 

当初は一時避難の予定でしたが、奈良への移転は会社にとってもターニングポイントとなり、斑鳩町で再スタートを切ることに。

 

斑鳩町の本社を訪れると、にこやかな笑顔で吉井さんが出迎えてくれました。

株式会社益久染織研究所の代表取締役社長兼テキスタイルデザイナーの吉井委代さん(中央)
株式会社益久染織研究所の代表取締役社長兼テキスタイルデザイナーの吉井委代さん(中央)

通路脇には、会社の財産である糸や布が所狭しと積み上げられています。

入り口近くには、取り扱っている商品や、ワークショップで利用する機織り機や糸紡ぎ車、糸や布がディスプレイされていました
入り口近くには、取り扱っている商品や、ワークショップで利用する機織り機や糸紡ぎ車、糸や布がディスプレイされていました

「みんな糸や布が好きで、休憩時間になると何かしら作っているんですよ。益久の糸や布を使って何が作れるか、そこからアイデアが生まれることもあります」と話す吉井さんに「益久染織研究所」のものづくりへの思いを伺いました。

 

こだわりの原材料と紡ぎ方

「益久染織研究所」で、独特のやわらかな肌触りが人気なのが、「和紡布(waboufu)」シリーズです。

 

タオルや洗顔クロス、食器も洗えるふきん、シーツやピロケースなど、毎日使いたいアイテムが揃っています。

 

水分をたっぷり吸収する和紡布のタオルは、石鹸を使わなくても優しく汚れを絡め取り、脂分も適度に残すことが可能。

 

「石鹸なしで使えば皮脂を落としすぎないので、冬場もカサカサになりません」。

 

敏感肌の方やアトピー性皮膚炎でお悩みの方、肌の弱い赤ちゃんにもおすすめだそうです。

 

和紡布のタオル
和紡布のタオル

こうした和紡布シリーズの優しい風合いや、肌に心地よいデコボコ感、そして圧倒的な吸水力の秘密は、その糸にあります。

 

原材料は、化学肥料や農薬を使うことなく育てた自然栽培綿。

 

中国山東省の契約農家さんが、これまでに化学肥料や農薬を使ったことのない自然そのままの土壌で、ひとつずつ丁寧に人の手で摘み取ってる綿です。

 

剪定と雑草取りもすべて手作業。大切に育てられている自然栽培綿
剪定と雑草取りもすべて手作業。大切に育てられている自然栽培綿

そして、糸の紡ぎ方にも特徴があります。

 

それが一昨年から始めた、明治初期に日本人が発明したガラ紡機を使う糸紡ぎです。

 

明治時代に信州のお坊さんが発明したといわれているガラ紡機
明治時代に信州のお坊さんが発明したといわれているガラ紡機

ガラガラと音を立てて糸を紡ぐ様子は「糸を紡ぐおばあちゃんが大勢いるのと同じ」と吉井さんは話します。

 

手紡ぎは1日で約80gの糸を紡ぐことができますが、ガラ紡機は1本で40gしか紡ぐことができません。

 

しかし手紡ぎより時間をかけてゆっくり紡ぐことで、糸が空気を含み、軽くてあたたかみのある品を生み出すことができます。

 

そばに「和紡布」がある豊かな暮らし

こうして紡がれたガラ紡糸は、糸の太さが一定でないため、製品に仕立てると凹凸のある、柔らかな風合いになります。

触れると、肌触りの良さに驚きました。

ガラ紡糸の表面は甘ヨリなので、空気をしっかり含み、保温性もバツグン。

その上、お洗濯をしてもすぐに乾くので、寒い季節にぴったりな素材です。

足を締め付けない、ガラ紡のくつろぎ靴下も人気

ガラ紡糸の特長を生かした冬らしいアイテムが、ゆるやかに編み込まれた、ふんわりと優しく包み込んでくれる靴下。

 

靴下
靴下

「冷え性で冬場は靴下を履かないと眠れない」という方にも、この靴下ならぐっすり眠ることができると人気です。

 

理由は、肌触りのいいパイルの裏地。ガラ紡糸ならではのデコボコした風合いが、柔らかな肌触りを生み出します。

 

さらに足首の部分はしめつけの少ない、ゆるめのゴム編み二重構造にするなど、細部まで使う人のことを考えたつくりで、冷え性の方や肌の弱い方に喜ばれています。

製造しているのは奈良県広陵町の工場。

 

広陵町は日本有数の靴下の産地です。奈良で再スタートを切り、土地や人に支えられて歩んできた「益久染織研究所」が地元の企業とものづくりをすることで、奈良の産業発展に少しでも貢献できたらという思いもあるそうです。

 

毎日使うものだから、心と身体に寄り添うものを

「ゆっくり時間をかけて作ったガラ紡糸のアイテムは、生地が空気や水分を吸ったり吐いたりするので、夏は涼しく冬は暖かです。チクチクしないので、肌の弱い人はもちろん、お肌の状態が変わりやすい妊娠中の女性にも喜ばれています。作りたいのは、特別なものではなく身近なもの。手と自然にこだわって糸と布のものづくりを続けていく、それが私たち益久染織研究所です」

 

吉井さんの言葉からは、「いいものを届けたい」という一心で、ものづくりを続けていることが伝わってきます。

 

これからも使う人と同じ目線で考えぬかれたアイテムは、日常をあたたかく支えてくれるでしょう。

 

 

<取材協力>
株式会社益久染織研究所
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺南3丁目5-47

0745-75-7714

https://mashisa.jp


<企画展のお知らせ>

「株式会社益久染織研究所」から生まれた和紡布企画展が開催されます。

企画展「斑鳩の紡ぎ木綿」

日時:2月12日(水)〜3月17日(火)
開催場所:「大和路 暮らしの間」 (中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内)

https://www.d-kintetsu.co.jp/store/nara/yamatoji/shop/index02.html

大和路

*企画展の開催場所「大和路 暮らしの間」について

中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内にある「大和路 暮らしの間」では、奈良らしい商品を取り揃え、月替わりの企画展で注目のアイテムを紹介しています。

伝統を守り伝えながら、作り手が積み重ねる時代時代の「新しい挑戦」。

ものづくりの背景を知ると、作り手の想いや、ハッとする気づきに出会う瞬間があります。

「大和路 暮らしの間」では、長い歴史と豊かな自然が共存する奈良で、そんな伝統と挑戦の間に生まれた暮らしに寄り添う品々を、作り手の想いとともにお届けします。

この連載では、企画展に合わせて毎月ひとつ、奈良生まれの暮らしのアイテムをお届け。

次回は、「吉野の木の道具」の企画展の記事をお届けします。

文:上野典子、徳永祐巳子
写真:中井秀彦、写真提供:株式会社益久染織研究所

お茶好きが指名買いする奈良のお茶。違いは「根っこ」にありました

お茶と聞いてすぐ思い浮かぶ名産地といえば、静岡、宇治などがありますが、実は、知る人ぞ知る産地が奈良にあります。

        

お茶を愛する人の間で評価の高いのが、奈良の大和高原で栽培されている銘柄です。

奈良県の奈良市東部や山添村、宇陀市など北東部の高原地帯をさす大和高原は、標高が200mから600m。奈良盆地が100m以下なので、標高の高さがわかります。

夏は涼しく、冬は厳寒なエリアです。

この気候と立地に美味しさの理由があると聞いて、2軒の生産者さんを訪ねました。

毎日毎日、茶の木の声を聞きにいく

まず1軒目の茶農園は、大和高原の山添村でお茶を生産する株式会社大和園。

「実は大和高原の新茶シーズンは、全国でもっとも遅いんです。大和高原の冬は長く、春は遅い。でもその冷涼な環境が、お茶をおいしくしてくれます。日照時間が短く一気に成長できないぶん、根から吸い上げる栄養をたっぷり蓄えることができるからです。昼夜の温度差が大きいことから甘みや旨みを十分に含む茶葉に育つのも特徴でしょうね」と代表の奥中直樹さん。

おいしさの決め手は、根からの栄養だったとは。

太陽の光が少ないことは必ずしもマイナスではなく、そのぶん根が活躍しているとは驚きでした。

奥中さんは先代から受け継いだ茶園でお茶を栽培するうちに「もっと寒暖差が大きくて、茶の木に適した場所があるのでは」というフロンティアスピリットが芽生え、手つかずだった森を自分の手で切り拓いて、何もないところから理想の茶園を追求する活動に力を入れてきました。

こうして完成した茶園があるのは、はるか彼方まで広々と見渡せる小高い山の上。

車一台がやっとの山道を走ってようやくたどり着きます。

広々とした茶園
広々とした茶園

茶の木の間を鹿が横切る光景も、日常茶飯事です。

そこにチューブを張り巡らせた最新の給水システムを整え、農薬を使わないように、毎日訪れて虫や病気をチェックしています。

栽培の極意は「茶の木を、甘やかさないこと」。

まるで、奥中さんが親で、茶の木はその子どもたちのようです。

「肥料を与えすぎないように気をつけています。そうすると、茶の木は自分で養分を求めて根を伸ばそうとする。そのほうが、大地の栄養をより多く吸い上げ、おいしくなります」

製法は茶葉に合わせて選択。

「茶畑ごとに、また日ごとに茶葉は変わるから」と、一つひとつの茶畑の状態に応じて、煎茶なら蒸し方を変え、ほうじ茶なら焙煎を変えています。

そうすることで「あの茶畑の、この日の茶葉」がもつ香り、味わいを把握でき、出荷前には「もっと爽やかさを出したい」「風味が増すように」などと絶妙なバランスを考えてブレンドできます。

出荷までのプロセスで大切にしているのはテイスティングだそうです。

テイスティングをする株式会社大和園の代表・奥中直樹さん
テイスティングをする株式会社大和園の代表・奥中直樹さん

仕上げの段階で、色、香り、渋み、甘み、旨みのバランスを確認。奥中さんは「甘み、香りが前に出すぎない、ゆっくり、あっさり」のブレンドを心がけています。

「奥ゆかしい味わい、というのが近いかもしれないですね。濃い味わいが前に強く出すぎると、誰もが似たような感想をもつことになりがちです。あっさりしていれば、人によって受け取り方に微妙な差が出てくる。そのほうが、私の好みには合っているんです」

丹精込めた茶葉は、品評会で受賞した経験は数知れず、最高位に輝くことも。

奥中さんはお茶を出荷すると言わずに「嫁に出す」と言います。

茶葉を語るときの言葉選びにも、親子のような愛情がこもっています。

株式会社大和園の煎茶と焙じ茶
株式会社大和園の煎茶と焙じ茶

花も実もあるお茶づくり

「気温が低い大和高原では茶の木が成長しはじめるのが遅く、収穫の回数も限られます。でもお茶は、ゆっくり育つほうがおいしいんです」と案内してくれたのは、奈良市東部に位置する月ヶ瀬の月ヶ瀬健康茶園株式会社の代表・岩田文明さんです。

月ヶ瀬健康茶園株式会社の岩田文明さん
月ヶ瀬健康茶園株式会社の岩田文明さん

広大な敷地に、茶畑と茶山が点在していました。

「ここは茶山なんですよ」

かなり傾斜の激しい段々畑を、茶の木の濃い緑が染めています。

歩くというより、山登りをするように茶の木を見てまわります。

さまざまな場所に茶山があるのは、お茶づくりをやめることになった昔ながらの茶山も引き継いでいるからだそうです。

「急斜面なので農作業はしにくいのですが、茶の木がしっかりと根を伸ばし、空気が通りやすいため、水はけがいいんです」

茶山によってちがう環境で栽培されてきた、樹齢50年以上の茶の木を受け継ぎ、斜面の日当たり、土質など、土地のもつ本来の価値をいかして育てることが、おいしさにつながるそうです。

月ヶ瀬の地に根ざし、100年来の特徴を受け継いできた品種名がつけられていない在来の茶樹も、大切に育んでいます。

「お茶の味わいって、土質で変わるんです。以前、さまざまな栽培方法による味のちがいを確かめてみたところ、人の手を加えない自然の土質で育つお茶が、一番すっきりとした風味でおいしいとわかりました。粘土質、花崗岩質など、土質がちがうからこその味の差を楽しむこともできます」

試行錯誤してみたら、答えはシンプルだった。

それ以来、それぞれの立地にふさわしい、自然循環型のお茶づくりを続けているそうです。

「農薬を一度でも使うと、自然の土壌は変わってしまう。虫や雑草も育つ生態系のなかでこそ、私のめざすお茶づくりが続きます」

岩田さんは、手を伸ばして茶の木がつけていた実を拾い、なかの種を見せてくれました。

「私たちは挿し木ではなく、種から育てる実生(みしょう)にも取り組んでいます。実生であれば太い根っこが地下へと深く、木の背丈よりも伸びていくからです」

大地からミネラルをたっぷりと吸い上げられるように、時間がかかっても、茶の根がしっかり伸びる育て方を大切にしています。

自然のリズムがつくるお茶の、爽やかさ、繊細さ、複雑さ、清涼感は格別です。

「おいしい水が、すっとからだになじみ、また飲みたくなるのと似ているんじゃないでしょうか」

月ヶ瀬健康茶園株式会社の有機ほうじ煎茶、有機紅茶、有機煎茶
月ヶ瀬健康茶園株式会社の有機ほうじ煎茶、有機紅茶、有機煎茶

大和高原のお茶は、飲み終わってしばらくすると、また恋しくなる優しい風味。

からだと心にじっくりと沁みわたっていくように感じるのも、ゆっくりと丁寧に育ってきたお茶だからなのでしょうね。

<取材協力>
株式会社大和園
奈良県山辺郡山添村菅生2197-3

0743-85-0639

http://www.yamatoen.nara.jp

月ヶ瀬健康茶園株式会社
奈良県奈良市月ヶ瀬尾山1965

0743-92-0739

http://www.tukicha.com


<企画展のお知らせ>

奈良のお茶を展示販売される企画展が開催されます。

企画展「大和高原のお茶」

日時:1月15日(水)〜2月11日(火・祝)
開催場所:「大和路 暮らしの間」 (中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内)

https://www.d-kintetsu.co.jp/store/nara/yamatoji/shop/index02.html

大和路

*企画展の開催場所「大和路 暮らしの間」について

中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内にある「大和路 暮らしの間」では、奈良らしい商品を取り揃え、月替わりの企画展で注目のアイテムを紹介しています。

伝統を守り伝えながら、作り手が積み重ねる時代時代の「新しい挑戦」。

ものづくりの背景を知ると、作り手の想いや、ハッとする気づきに出会う瞬間があります。

「大和路 暮らしの間」では、長い歴史と豊かな自然が共存する奈良で、そんな伝統と挑戦の間に生まれた暮らしに寄り添う品々を、作り手の想いとともにお届けします。

この連載では、企画展に合わせて毎月ひとつ、奈良生まれの暮らしのアイテムをお届け。

次回は、「斑鳩の紡ぎ木綿」の企画展より「株式会社益久染織研究所」の記事をお届けします。

文:久保田説子、徳永祐巳子
写真:渡邉敬介、北尾篤司

老舗「あかしや」で真剣な筆選び。空海ゆかりの「奈良筆」で新年を迎える

お正月には書を見ることが多くなりますね。

筆で書かれた年賀状は、目を引きます。

日本の文化を感じるし、何より美しく、かっこいい。

自分もこんな年賀状が送れたらと憧れますし、書いた人に尊敬の念すら抱いてしまいます。

正月行事には「書き初め」もあります。

新年の抱負を、思いを込めて書く。PCやスマートフォンに打ち込むより、決意も覚悟もずっと深く、筆が表してくれそうです。

大人のたしなみとして、筆を持ってみたい。

いつかはと願うなら、それは年の改まる今かもしれません。

「“弘法は筆を選ばず”と言いますが、それは超名人の空海さん(弘法大師)ならでは。良い筆を選ぶと書が楽しくなりますよ」と語るのは、奈良筆のトップメーカー、「あかしや」の代表取締役社長、水谷豊さんです。

株式会社あかしやの代表取締役 水谷豊さん
株式会社あかしやの代表取締役 水谷豊さん

筆発祥の地で伝わる奈良筆とは

筆は飛鳥時代に中国から奈良に伝来し、作られるようになったのは平安時代。

製法を唐から奈良へ持ち帰ったのは、空海と伝わります。

代々多くの筆匠が、発祥の地で奈良筆ならではの伝統の技を磨き上げてきました。

あかしやは創業300年以上。もとは「南都七大寺」に仕える筆司(筆職人)の家でした。

奈良市に本社を構える
奈良市に本社を構える

南都七大寺とは東大寺や興福寺など、奈良(南都)で大きな勢力を持っていた寺のこと。

その筆司であるということは、はるか昔から筆のトップメーカーであったということです。

江戸中期には筆問屋として看板を上げた、老舗中の老舗です。

そのあかしやが作る奈良筆とは、日本の筆の起源にさかのぼる、国指定の伝統的工芸品です。

動物の毛を丹念に練り混ぜて

奈良筆の最大の特色は、丹念な練り混ぜ技法にあるとされています。

毛は1本1本が異なるため、筆作りに機械は使いません。

規格品を作るには、熟練した匠の手技が必要となるのです。

筆匠は高度な技で、リスやムササビ、イタチにタヌキやヒツジなど9種類にもおよぶ動物の毛を、巧みに組み合わせていきます。

たとえばリスは筆のすべりを良くし、運筆を助けるもの。イタチは柔らかで弾力があり、筆先に鋭さと粘りを兼ね備えます。

そんな個体ごとの特性から長所を引き出し、修正を繰り返し、練り混ぜることで弾力を与え、絶妙の穂先を持つ1本に仕上げるのです。

練り混ぜの作業。重ね合わせた毛をむらのないように練り合わせていく
練り混ぜの作業。重ね合わせた毛をむらのないように練り合わせていく

その技がよく分かるのが、水谷さんが「奈良筆の代表選手です」と胸を張る「円転自在」という筆です。

奈良筆
円転自在

筆には写経用、かな用、漢字用があり、さらに漢字には楷書用、草書用、行書用の三体があり、それぞれに用途も使命も異なります。

ところが「円転自在」は、五役すべてを兼ねるもの。

「練り混ぜを究め、自在に弾力を与えることで、オールマイティに使うことができるのです」

奈良筆と遊べるショールームへ

そんな「奈良筆の魅力を知ってもらいたい」と本社に併設されたショールームにお邪魔しました。

明るいショールームには、筆をはじめ、化粧筆などのオリジナル商品も多数並ぶ
明るいショールームには、筆をはじめ、化粧筆などのオリジナル商品も多数並ぶ

場所は歴史を感じさせる平城宮跡(大内裏)の近く。奈良時代の都、平城京があったところです。

「筆と遊んでもらいたい」

ここでは販売する筆の全てを見て、試して、相談して。好みの1本を選ぶことができます。

プロの書道家が選ぶハイクラスな筆から初心者向けまで。姿かたちも様々な筆が勢ぞろい。

1本あれば便利な筆ペンや、道具を吟味した「大人の書道セット」も取り揃え、筆を手にしたい人の様々な思いをかなえます。

奈良筆の歴史も学べるコーナーや、筆匠による実演見学や筆づくり体験も。

良い筆は、コシが強く穂先がよくまとまり、ストレスなく筆がすっと伸びるもの。

「筆は難しいという思いが変わります。“奈良筆体験”をして、書の喜びを知ってください」

筆のコストは原料半分、人件費半分と言われます。

同社は中国に業界初の生産拠点を築き、動物ごと、部位ごとの毛を現地で直に買い付け。高品質の毛を安定価格で仕入れる独自の仕組みを持ちます。

「コストダウンをした分、第一級の腕の良い職人さんを揃えることができ、とっておきの奈良筆を作ることができるのです」

ショールームの一番奥で作業する筆職人。間近で筆作りを拝見できる

老舗だから新しく

老舗だから新しく。これが300年間奈良筆のトップメーカーであり続けるあかしやの社風です。

筆に水を含ませると色が出る、画期的な水彩毛筆ペン「彩」を開発したのもその一つ。

水彩毛筆ペン「彩」
水彩毛筆ペン「彩」

日本の伝統色を本格的な筆で描くことができるもの。

絵手紙はもちろん、お礼状やカード、年賀状にも活躍しそうです。

「国内だけでなくヨーロッパでも好評いただいています。先のとがった筆の文化は西洋にはなく、しかも色の出る筆ペンは珍しい。中国やアジア諸国でも、これまでにない新しい筆だと喜ばれています」と水谷さん。

新商品誕生の裏には「使いやすく楽しくなければ、筆の文化は後の世に続かない」という思いがあります。

「奈良筆の伝統を守り継ぐためにも、今の時代に進化したニュー奈良筆を作りたい」

これからも、あかしやの挑戦は続きます。

新たな年に筆と仲良くなることができるでしょうか。奈良筆が頼もしい味方になってくれそうです。

<取材協力>
株式会社あかしや
奈良県奈良市南新町78番1号

0742-33-6181

http://www.akashiya-fude.co.jp


<企画展のお知らせ>

奈良の一刀彫をはじめ、筆や墨を展示販売される企画展が開催されます。

企画展「奈良の一刀彫と筆」

日時:12月18日(水)〜1月14日(火)*1月1日(水・祝)は休ませていただきます
開催場所:「大和路 暮らしの間」 (中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内)

https://www.d-kintetsu.co.jp/store/nara/yamatoji/shop/index02.html

大和路

*企画展の開催場所「大和路 暮らしの間」について

中川政七商店 近鉄百貨店奈良店内にある「大和路 暮らしの間」では、奈良らしい商品を取り揃え、月替わりの企画展で注目のアイテムを紹介しています。

伝統を守り伝えながら、作り手が積み重ねる時代時代の「新しい挑戦」。

ものづくりの背景を知ると、作り手の想いや、ハッとする気づきに出会う瞬間があります。

「大和路 暮らしの間」では、長い歴史と豊かな自然が共存する奈良で、そんな伝統と挑戦の間に生まれた暮らしに寄り添う品々を、作り手の想いとともにお届けします。

この連載では、企画展に合わせて毎月ひとつ、奈良生まれの暮らしのアイテムをお届け。

次回は、「大和高原のお茶」の企画展より「茶園」の記事をお届けします。

文:園城和子、徳永祐巳子
写真:中井秀彦、北尾篤司