かれこれ5年ほど、木のお皿にあこがれていました。
やさしくてナチュラルな雰囲気。自分の家の食卓に並んだらさぞ素敵だろうと、想像しては想いを募らせていました。
ずっとあこがれていながら手を出せなかった理由は、“お手入れが大変そう”だから。
わたしの実家には木の食器がほとんどなく、昔その理由を母にたずねると「使ったらすぐ洗ってしっかり乾かさないといけないし、いろいろ気を遣うから。木のうつわはかわいいけど、私には合わないかなぁ‥‥…」と悲しそうに教えてくれました。
その言葉を、「木って難しいんだ‥‥!!」と素直に受け取ったわたし。
雑誌やSNSでおしゃれな木のうつわを見かけるたびに欲しい衝動に駆られながらも、すぐに頭に浮かぶのは自分のずぼらさ。せっかく買っても汚したり傷めてしまうことへの恐怖が勝利し、一歩踏み出せずにいました。
さらに、最近は食洗機を導入したことで、完全に諦めムードに。便利を手に入れた代わりに、あこがれの木のお皿はますます遠のいていったのです。
それでも、やっぱりときどき想像する、木のお皿のある暮らし。
毎朝食べるパンが木のものにのっていたら、もっと豊かな一日の始まりになるんじゃないかなぁ‥‥。
そんなわたしの、長年の願いをかなえてくれるアイテムがついに登場したのです。
それが、「食洗機で洗える木皿 ハンノキ」。
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こちらは、商品名に「食洗機」とありますが、食洗機を使わない人にもぜひ使っていただきたい木皿なんです。
表面にコーティングが施されているため、通常の木皿よりも汚れに強いという特徴が。これなら、ずぼらなわたしでも気兼ねなく扱えるのでは。期待がふくらみます。
※醤油やソース類、また油がついた状態で長時間おいた場合はシミの原因になる恐れがあります。使用したあとはなるべく早く洗ってください。
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さっそく、念願の朝食の時間に使ってみました。
やっぱり、思った通り、素敵!!
いつもの食卓に木の温かみが加わるだけで、こんなに雰囲気が変わるのか!とびっくりです。
サイズは22cmで、トースト1枚にぴったりでした。
汚れに強い以外にも、使ってみて気づいた良いところが。
寒い日もお皿が冷たくならないので、トーストしたパンが冷めにくいのです。見た目の良さだけではなく、パンをおいしく食べられるという思わぬメリットが嬉しく、毎日のようにこのお皿でパンを食べています。
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フチが少しだけ上がっているので、多少の汁気ならうけとめてくれるのもポイント。ドレッシングたっぷりのサラダも、気にせず盛りつけられるのです。フチの立ち上がりはなだらかなので、パンが少しはみ出ても様になるのが嬉しいところ。
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そしてやっぱり便利な食洗機対応。わが家の朝のルーティンにぴったりはまってくれました。
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パンを食べ終わったら、お弁当の準備で出た洗い物たちと一緒に食洗機に入れ、スイッチをオン。洗ってくれている間に、身支度をするという流れです。
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そしてなにより、一番気に入ったのが薄くて軽いところ。食器棚でも食洗機の中でもかさばりません。
食べ終わった後もさっと重ねて楽に運べるので「すぐ洗っちゃおう!」という気持ちにしてくれます。この取り回しのよさに、忙しい朝は本当に助けられています。
ちょっとしたことですが、毎日使ううつわが軽いというのは、かなりのストレス軽減になるのだと気がつきました。
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はじめは朝のトースト専用のつもりで迎えましたが、今では使い勝手の良さに、いろいろな場面で活躍しています。
盛りつけ面が広いので、おかずを並べて朝のプチワンプレートにしてみたり、マグや湯のみと合わせてお菓子を楽しんだり。
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トースト以外にも使いやすい絶妙なサイズ感。
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和洋を選ばないので、お客さんがきたときのちょっとしたおもてなしとしても便利です。
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もちろん毎日のおかず皿としても。煮物などの汁気の多いもの以外なら盛りつけられます。
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軽いしかさばらないから、キャンプやピクニックに持っていくのもいいな‥‥。
和食にも合うから、お正月におせちの取り皿として使ったら素敵かな‥‥。など、想像が膨らむばかり。
どんな食材や料理にも合わせやすく、これさえあればおしゃれなカフェのような食卓が完成します。
また落としたりぶつけてしまっても割れにくいので、お子さんなど家族みんなで使えるのも嬉しい限り。とにかく万能な一枚です。
最後に、少し気になっていた、食洗機にかけても劣化しないの?という疑問。
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左が新品、右が半年間ほぼ毎日使ったものです。
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左が新品、右が半年間ほぼ毎日使ったものです。新品の時点で個体差があり右は色味が深かったのですが、半年使用することでさらに色が濃くなりました
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途中で縁フチの一部が少し白っぽくなってしまいましたが、ここからは特に見た目は変わっていません。
比べるとさすがに新品のようにきれいなままとはいきませんが、わたしの場合使っていて気になったことはほとんどありません。
洗う際にするっと気持ちよく汚れが落ちますし、シミもつかず予想以上にきれいなまま使えているな、とコーティングのすごさを実感しています。
表面にだんだん味が出てきたことにより、さらに愛着がわいてきました。まだまだ使って、お手入れが苦手なりに経年変化も楽しんでいこうという気持ちにさせてくれます。
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今回、実際に使って良さを実感し、今ではわが家に欠かせないお皿になりました。
頭に浮かぶのは、わたしと同じように悲しい気持ちで木のうつわを諦めていた母のこと。今度帰ったらプレゼントして、素敵な食卓を一緒に囲もうと思います。
<掲載商品>
食洗機で洗える木皿 ハンノキ
食洗機で洗える漆のスープボウル 小
好日茶碗 青絵遊魚
HASAMI ブロックマグ
編集担当
岩井