秋冬ごはんをもっと愉しむ

食欲が増す季節がやってきました。

ついこの間まで夏のような気候が続いていましたが、今週からぐっと気温が下がりましたね。

私にとってこの季節の楽しみといえば、食卓を囲む時間。寒いのはあまり得意ではありませんが、おいしいものを食べてポカポカしている時は心から幸せを感じます。

とはいえ凝った料理を毎日、というのは難しいもの。便利な道具やインスタントの食品にも日々助けられています。

見た目にも楽しく、手間をかけずにできる。食べるとあたたかくて心が満たされる。今回はそんな、これからの季節に楽しみたい「食べもの」と「道具」をご紹介したいと思います。

炊飯器にポンと入れるだけ!おかずいらずの炊き込みごはん

秋が深まるほど食べたくなる、炊き込みごはん。
味つきのご飯は、それだけでおいしく、おかずの役割も果たしてくれるのでとっても助かるんです。品数が少ない日でも、炊き込みご飯があれば満足度がぐんと上がります。

特にお米と一緒に炊くだけの「炊き込みごはんの素」は本当に便利。味の調整も必要ないので失敗知らず。具材や調味料の準備もいらないので忙しい日の味方です。

中川政七商店の炊き込みごはんの素は、フリーズドライになっています。これがおいしい上に使いやすく、何度もリピートするくらいのお気に入りです。

お鍋や炊飯器にポンと入れて混ぜて炊くだけ!というのが私にとっては画期的でした。
それまで使っていたパウチのものは、慎重に封を切って、最後の一滴まで絞り出して、生ごみ用のビニール袋に捨てて‥‥と、案外手間がかかっていたんですよね。
こちらは手も袋も汚れず、本当に楽ちんです。

そしてフリーズドライには、嬉しい特徴がもうひとつ。本体に水分を含まないので、ふんわりと炊き上がるんです。炊き立てはもちろん冷めてからもおいしく食べられるので、お弁当にも重宝します。

はじめて使った時は、「フリーズドライって具があんまり入ってなさそう」と勝手なイメージがありました。いざとなれば自分で具材を足そうとあれこれ考えていたのですが、実際に食べてみると想像以上に具だくさん!そのままでも十分満足感があります。

ちょうど一膳分が入る曲げわっぱに入れると、見た目にも楽しく豪華に見えます。
おかずがなくても、少しの副菜を添えるだけで様になるのが嬉しいところ。

その日に食べきれなかった分は、焼きおにぎりやお茶漬けにアレンジして、翌朝に楽しんでいます。


左:ゆず香る国産真鯛の鯛めし 右:出汁をきかせた国産豚の豚めし

味は「ゆず香る国産真鯛の鯛めし」「出汁をきかせた国産豚の豚めし」の2種類。

どちらも素材の味がしっかり感じられておいしいのですが、特に私が気に入っているのは豚めしです。主役になってくれるしっかりとした味わいで、おかずが少ないときや、お腹の空いたときに頼りになります。

鯛めしは、あっさりとした中に鯛の旨味と柚子の風味を感じる上品な味。いつもの食事にプラスして華やかさを出したり、少し特別な日にもおすすめです。

ぜひどちらも試してお気に入りを選んでくださいね。

サクサクとろりであたたまる、器ひとつでつくるパイシチュー

突然やってきた冬の気配。かじかんだ手に季節の移ろいを感じ、少しだけ寂しさを覚えるこの頃。そんな時には決まって、あたたかいシチューが食べたくなります。

大きめのお鍋で一度にたくさん作ることもありますが、最近は1人サイズのスープボウルを使うのがマイブーム。直火対応の「伊賀焼のスープボウル」は、コンロの上に乗せて調理をして、そのまま器として食卓に並べることができます。

このスープボウルを使うことで、食べたい分だけ手軽に作れるようになり、後片付けも楽になりました。丸くて小さいスープボウルがコンロに並ぶ姿も可愛くて癒されます。元々大好きなシチューですが、これまで以上に登場回数が増えました。

さらにパイシートをのせてこのままオーブンへ。市販のパイシートを使えばパイシチューも簡単にできると知ってからは、よく作っています。工程ごとに違う器に移さなくていい分、洗い物が少なく済むのも嬉しい点です。

パイが膨らむのを待っているわくわくした時間も、この季節ならではの楽しみのひとつ。

サクッとパイをやぶると、中にはとろりとしたシチューが。

熱々の器でいただく特別感が、心まで満たしてくれます。

簡単なのに見栄えがするので、我が家ではクリスマスなど特別な日にも作っています。ぜひお試しくださいね。




あたたかい食卓が恋しい季節。

お鍋にグラタン‥‥。他にもたくさん“冬の愉しみ”がありますよね。自分なりにお気に入りのレシピや道具を見つけて、季節のおいしさをもっと味わいたいと思います。



<掲載商品>
「フリーズドライで手間なく簡単」産地のごはん 冷めてもおいしい炊き込みご飯の素
ごはん粒のつきにくい一膳曲げわっぱ
伊賀焼のスープボウル
瀬戸焼の小皿
食洗機で洗える木のスプーン スープ用


<掲載特集>

【わたしの好きなもの】わが家の朝に欠かせない、食洗機OKの木皿

かれこれ5年ほど、木のお皿にあこがれていました。
やさしくてナチュラルな雰囲気。自分の家の食卓に並んだらさぞ素敵だろうと、想像しては想いを募らせていました。

ずっとあこがれていながら手を出せなかった理由は、“お手入れが大変そう”だから。
わたしの実家には木の食器がほとんどなく、昔その理由を母にたずねると「使ったらすぐ洗ってしっかり乾かさないといけないし、いろいろ気を遣うから。木のうつわはかわいいけど、私には合わないかなぁ‥‥…」と悲しそうに教えてくれました。

その言葉を、「木って難しいんだ‥‥!!」と素直に受け取ったわたし。
雑誌やSNSでおしゃれな木のうつわを見かけるたびに欲しい衝動に駆られながらも、すぐに頭に浮かぶのは自分のずぼらさ。せっかく買っても汚したり傷めてしまうことへの恐怖が勝利し、一歩踏み出せずにいました。

さらに、最近は食洗機を導入したことで、完全に諦めムードに。便利を手に入れた代わりに、あこがれの木のお皿はますます遠のいていったのです。

それでも、やっぱりときどき想像する、木のお皿のある暮らし。
毎朝食べるパンが木のものにのっていたら、もっと豊かな一日の始まりになるんじゃないかなぁ‥‥。

そんなわたしの、長年の願いをかなえてくれるアイテムがついに登場したのです。

それが、「食洗機で洗える木皿 ハンノキ」。

こちらは、商品名に「食洗機」とありますが、食洗機を使わない人にもぜひ使っていただきたい木皿なんです。

表面にコーティングが施されているため、通常の木皿よりも汚れに強いという特徴が。これなら、ずぼらなわたしでも気兼ねなく扱えるのでは。期待がふくらみます。

※醤油やソース類、また油がついた状態で長時間おいた場合はシミの原因になる恐れがあります。使用したあとはなるべく早く洗ってください。

さっそく、念願の朝食の時間に使ってみました。
やっぱり、思った通り、素敵!!
いつもの食卓に木の温かみが加わるだけで、こんなに雰囲気が変わるのか!とびっくりです。
サイズは22cmで、トースト1枚にぴったりでした。

汚れに強い以外にも、使ってみて気づいた良いところが。
寒い日もお皿が冷たくならないので、トーストしたパンが冷めにくいのです。見た目の良さだけではなく、パンをおいしく食べられるという思わぬメリットが嬉しく、毎日のようにこのお皿でパンを食べています。

フチが少しだけ上がっているので、多少の汁気ならうけとめてくれるのもポイント。ドレッシングたっぷりのサラダも、気にせず盛りつけられるのです。フチの立ち上がりはなだらかなので、パンが少しはみ出ても様になるのが嬉しいところ。


そしてやっぱり便利な食洗機対応。わが家の朝のルーティンにぴったりはまってくれました。

パンを食べ終わったら、お弁当の準備で出た洗い物たちと一緒に食洗機に入れ、スイッチをオン。洗ってくれている間に、身支度をするという流れです。

1日入れっぱなしにするとカビやにおいの原因になる可能性があるので、わが家の場合は扉をあけてから出かけるようにしています

そしてなにより、一番気に入ったのが薄くて軽いところ。食器棚でも食洗機の中でもかさばりません。
食べ終わった後もさっと重ねて楽に運べるので「すぐ洗っちゃおう!」という気持ちにしてくれます。この取り回しのよさに、忙しい朝は本当に助けられています。
ちょっとしたことですが、毎日使ううつわが軽いというのは、かなりのストレス軽減になるのだと気がつきました。


はじめは朝のトースト専用のつもりで迎えましたが、今では使い勝手の良さに、いろいろな場面で活躍しています。

盛りつけ面が広いので、おかずを並べて朝のプチワンプレートにしてみたり、マグや湯のみと合わせてお菓子を楽しんだり。

トースト以外にも使いやすい絶妙なサイズ感。

和洋を選ばないので、お客さんがきたときのちょっとしたおもてなしとしても便利です。


もちろん毎日のおかず皿としても。煮物などの汁気の多いもの以外なら盛りつけられます。

トマトソースも安心して盛りつけられました

軽いしかさばらないから、キャンプやピクニックに持っていくのもいいな‥‥。
和食にも合うから、お正月におせちの取り皿として使ったら素敵かな‥‥。など、想像が膨らむばかり。
どんな食材や料理にも合わせやすく、これさえあればおしゃれなカフェのような食卓が完成します。

また落としたりぶつけてしまっても割れにくいので、お子さんなど家族みんなで使えるのも嬉しい限り。とにかく万能な一枚です。


最後に、少し気になっていた、食洗機にかけても劣化しないの?という疑問。

左が新品、右が半年間ほぼ毎日使ったものです。

左が新品、右が半年間ほぼ毎日使ったものです。新品の時点で個体差があり右は色味が深かったのですが、半年使用することでさらに色が濃くなりました

途中で縁フチの一部が少し白っぽくなってしまいましたが、ここからは特に見た目は変わっていません。

比べるとさすがに新品のようにきれいなままとはいきませんが、わたしの場合使っていて気になったことはほとんどありません。
洗う際にするっと気持ちよく汚れが落ちますし、シミもつかず予想以上にきれいなまま使えているな、とコーティングのすごさを実感しています。

表面にだんだん味が出てきたことにより、さらに愛着がわいてきました。まだまだ使って、お手入れが苦手なりに経年変化も楽しんでいこうという気持ちにさせてくれます。


今回、実際に使って良さを実感し、今ではわが家に欠かせないお皿になりました。
頭に浮かぶのは、わたしと同じように悲しい気持ちで木のうつわを諦めていた母のこと。今度帰ったらプレゼントして、素敵な食卓を一緒に囲もうと思います。


<掲載商品>
食洗機で洗える木皿 ハンノキ
食洗機で洗える漆のスープボウル 小
好日茶碗 青絵遊魚
HASAMI ブロックマグ

編集担当
岩井

「好日茶碗」自分にぴったりのお茶碗えらび -前編:選び方のポイント

「お茶碗選びって、いつも難航しちゃいます」

時々、お客様のそんなお声をお聞きします。

「いろんな形のお茶碗があるけど、どれが使いやすいんだろう?色は?大きさは?そもそも焼き物の取り扱い方法もよくわからないし‥‥」

お茶碗は毎日のように目に触れ、手に持つ、大切な暮らしの道具。自分用にも、家族や友人に贈る際にも、好みのデザインなのはもちろん、なるべく使いやすくて長くそばに置けるものを選びたいですよね。

先日、佐賀や岐阜など各地の窯元さんとつくる絵付けのお茶碗、「好日茶碗」シリーズが発売されました。それを機に、自分と夫用に、そして離れて暮らす母と父にひとつずつ、全部で4つのお茶碗を私が選ぶことになったのです。

わくわくしながらも頭を悩ませるなかなか、意識したのは以下の3つのポイントでした。

ポイント① 大きさは「食べる量」と「何を盛り付けるか」で決める
ポイント② 自分に合った素材のものを選ぶ
ポイント③ 迷ったときは見た目の好みを大切に

このポイントを上から順に追って選んでいくと、使う人それぞれに合ったお茶碗がわかってきました。うつわ初心者の方でも楽しく選べるよう、簡単にまとめてみたので、お茶碗選びに迷った際の参考にしてみてください。

私が実際にどのうつわを選んだのかは、後編で紹介しています。
後編「実際に選んでみました」はこちら

① 大きさは「食べる量」と「何を盛り付けるか」で決める

意外とわからない、自分に合うお茶碗の大きさ。まずは使う人が普段食べるごはんの量と照らし合わせましょう。

一般的にごはん一杯の標準量は、炊いたお米150g程度だとされています。成人男性だと、一杯200gほど。レンジでチンするパックごはんは、180gくらいのものが多いようです。

好日茶碗の各商品ページには、ごはんの量別の盛りつけイメージを掲載しています。ぜひ参考にしてください

いずれのお茶碗も写真のように、ある程度の幅を持たせて盛りつけられますので、日によって食べる量が変わる方もご安心を。あまり細かく考える必要はなく、お茶碗として大きすぎたり小さすぎたりしないか、くらいの確認で大丈夫です。

糖質が気になるからごはんは少なめで‥‥という方は、小さめのお茶碗を選ぶと盛った際にさみしい見た目にならず満足感が得られます。

そして、もうひとつ大きさを検討する際の材料として注目いただきたいのが、「お茶碗にどんなものを盛り付けるか」。簡単にいうと、白ごはんだけを盛るのか、それともごはんに何かを乗せたり混ぜたりするのか、ということです。

朝に納豆ごはんや卵かけごはんを食べることが多いのであれば、少し大きめのお茶碗のほうが混ぜやすく安心感があります。私はお茶漬けが好きでよく食べるので、お茶碗は少し大きめを選ぶようにしています。

ごはんの上に簡単なおかずを乗せて、丼として使いたい!という日も、大きめサイズが重宝します。よくおかずを乗せる方は、口が広がっているものを選ぶのがおすすめ。盛りつけがしやすく見た目もきれいです。

大きめのお茶碗に白ごはんだけを盛る際は、ふわっと高さを出すことを意識すれば、さみしい印象になりにくいです。すでに小丼などをお持ちで、お茶碗にはごはんだけを盛るという方は、ぴったりサイズを選んでいただくと、いつでもバランスよく美しく盛りつけられます。

② 自分に合った素材のものを選ぶ

ひとくちにお茶碗といっても、商品によって素材は様々。見た目はもちろん、実は取り扱い方も素材によって違います。 

焼き物には、大きく3つの素材があります。土からできた陶器(土もの)、石からできた磁器(石もの)、そしてその間の性質を持つ半磁器です。
素材についての詳しい説明はこちら

一般的には陶器より磁器の方が丈夫だとされていますが、それはあくまで素材自体の強度を比べた場合の話で、磁器や半磁器が陶器より優れている、というわけではありません。

陶器には、磁器にはない土の風合いが見た目に現れます。おおらかでやさしい雰囲気は、陶器ならではの魅力。反対に磁器には凛とした美しさや、均一で絵付けが映える綺麗な白色など、こちらにも魅力があります。

また、形状によっても強度は変わります。たとえは同じ陶器のうつわでも、デザインによって厚みが違います。土の粗さにもよるので一概には言えませんが、どっしりと重いうつわは薄づくりのものに比べて強度が高いことが多いです。

陶器の風合いが好きだけど、できれば丈夫なうつわがいい、というのもよく耳にするお悩み。手に持った際の重さがそんなに気にならない方は、厚めの陶器を選んでいただくのもひとつの方法です。

例えば、飴白格子・蝋抜鹿の子は土が細かく厚みがあるので、陶器の中では比較的丈夫な方だと思います

また、磁器は素材自体は強いですが薄づくりのものが多いため、チップ(縁の欠け)が起こりやすいなどといった特徴もあります。

このように、磁器だから絶対大丈夫、などということはなく、どんな素材でも丁寧に扱うことが大切です。食洗機にもなるべくかけないほうが“万が一”が起こりにくいです。

素材を知ることで選択肢を狭めるのではなく、それぞれの苦手なこと、得意なことを知ったうえで選ぶことで、長く使えるひとつに出会っていただけるのではないかと思います。

目止めって必要?

目止めとは、陶器の土と土の間をデンプンで埋めることで、うつわに汚れやにおいをつきにくくするお手入れ方法です。好日茶碗シリーズだと以下のものは陶器のため、目止めをおすすめしています。

※青絵遊魚・赤絵花蝶は陶器ですが、撥水加工を施しているため使いはじめの目止めは必要ありません。撥水効果が薄れてきた際は、目止めをおすすめします

陶器だからといって、目止めは必ずしないといけないわけではありません。うつわの経年変化を「味」として楽しまれる方もたくさんいらっしゃいます。特にごはん茶碗としてのみ使う場合は、においも汚れも気にならないことが多いので、そのままお使いいただいても大きな問題はないかと思います。

・買ったときの状態のまま、できるだけ長く使いたい
・お茶漬けやスープなど、ごはん以外を入れて使いたい
・使用後に他のうつわと重ねるなど、汚れがつく可能性がある

といった場合は、使いはじめの目止めをおすすめします。

目止めはお米のとぎ汁でうつわを煮て行います。
詳しい方法はこちらのページの「目止めについて」をご覧ください。

③ 迷ったときは見た目の好みを大切に

ここまでは使いやすさの目線で選び方をご紹介してきましたが、やっぱり大切にしたいのが「好みのお茶碗を選ぶ」ということです。毎日手に取るお茶碗は、見た目から気分を上げてくれるものを持っていたいですよね。

ただ、見た目で選ぶ、というのも意外と難しく‥‥。よくお客様から「何色のうつわが使いやすいですか?」という質問をいただきます。実は、すぐにお答えするのがとても難しいのです。

白ごはんが映えるのは深い色。他の食器となじみやすいのは、白っぽいあわい色。テーブルの色やお家の雰囲気によっても、また変わってきます。それぞれに良さがあるので、その方が何を大切にされているかによっておすすめする色も違ったものになります。

和洋中を選ばないか、手持ちのうつわと相性はいいだろうか。そういったことももちろん大切です。でも、考えすぎて迷ってしまう時には、お茶碗だけを見たときにピンときたものを選んでいただくのが一番だと思います。


好日茶碗は、職人さんの手作業によって絵付けが施されたお茶碗のシリーズ。そのため同じ柄のお茶碗でもひとつとして同じものはなく、それぞれに個性があります。

またうつわには、絵付け以外にもゆらぎが生じます。窯に入れて一斉に焼き上げるのですが、窯の中の置き場所によって火のあたり方が違うので、焼き上がりに差が出るのです。その日の天気や気温、湿度によっても色味が違ったりするなんて、本当に繊細な世界です。

さらには、絵柄の意味も選ぶ材料に。好日茶碗にはそれぞれの絵付けに想いが込められています。ただの線だと思っていた模様も、意味を知るとなんだか違って見えてきたり‥‥。幸せを願う絵柄が描かれているとわかると、一層愛着がわきます。どれにしようか悩まれた際は、ぜひお茶碗選びのヒントにしてください。

お店で買う場合は実際に手に取り、細かな違いまで比べて選ぶ楽しさがありますし、オンラインショップで購入するときは、「どんな子が私の手元に来てくれるんだろう」と、また違ったわくわくがあります。

うつわの個性も手しごとならではの魅力のひとつ。ウェブストアでご購入の場合は、一期一会の出会いを楽しみにお待ちくださいね。




ここまでにお話したお茶碗の特徴を一覧にすると、このようになります。

こちらを参考に私が実際にどのうつわを選んだのかは、後編で紹介しています。
後編「実際に選んでみました」はこちら

ぜひ自分やご家族、贈る相手にぴったりのお茶碗を見つけてくださいね。

<関連商品>
好日茶碗


<関連特集>

「好日茶碗」自分にぴったりのお茶碗えらび -後編:実際に選んでみました

ポイントをおさえて実際に選んでみました

選ぶのが意外と難しい、お茶碗。
大きさは?お手入れ方法は?
わからないこともたくさんありますよね。

この記事では、私が「好日茶碗」シリーズから家族4人のお茶碗を選んだ際に意識した、お茶碗選びのコツをご紹介します。

前編では、お茶碗の選び方の3つのポイントをお伝えしました。

ポイント① 大きさは「食べる量」と「何を盛り付けるか」で決める
ポイント② 自分に合った素材のものを選ぶ
ポイント③ 迷ったときは見た目の好みを大切にする

→前編を読む

ここからは、私がこのポイントに沿って、実際に選んだお茶碗をご紹介します。

好日茶碗シリーズの特徴をまとめるとこうなります。

まずは自分と夫用。

自分:「太白野菊」
① お茶漬けもでき、おかずも乗せられる大きさと形
② 半磁器で取り扱いやすい
③ 花が好き 食卓のアクセントになってくれる青色

夫:「鉄絵花鳥」
① 大盛りにも対応できるサイズ
② 半磁器で取り扱いやすい
③ 鳥が好き 無骨なものより可愛らしいものが好き

夫はうつわ初心者で取り扱いについて勉強中なので、軽めで扱いやすいものが良いよね、と相談しながら決めました。大切なうつわは基本的には手洗いしていますが、余裕のないときは食洗器に入れることもあるので、それも含めて比較的丈夫な半磁器のものを選んでいます。


続いて、母と父用です。

母:赤絵花蝶
① 糖質を気にしているので小さいお茶碗
② 味わいのある陶器
③ 自然が好き 家にあるあたたかみのある器と合いそう

父:飴白格子
① 大好きな納豆ご飯もばっちりのサイズ
② 厚みがあり、陶器の中では丈夫な方
③ スリップウェア好き 渋いのが似合う

母も父もうつわの扱いになれていて、食洗器も持っていないので、扱いやすいかは敏感になりすぎずに。贈りものなので、渡した時にぱっと華やかなのがいいなと、色と模様が特徴的なふたつを選びました。

家族でバラバラのお茶碗にするのか、ある程度デザインをそろえた方がいいのか、というのも悩みどころだと思います。私個人の感想としては、テイストの違ううつわでも料理やごはんが盛りつけられた状態で食卓に並ぶと、意外となじんでくれて、にぎやかな楽しいテーブルになるなと思いました。

不安な方は、柄違いで同じ形のものだとチャレンジしやすいかと思います。今回私は統一感を出したくて夫婦で同じ形のものを選んでみました。

条件全てを満たすうつわに出会うのはなかなか難しいことです。そんなときには、自分が何を一番大切にしたいか、優先順位をつけてみてください。

お気に入りのうつわは、食べる時間はもちろん、準備も片付けも含めた”食事”を少し豊かしてくれます。あなたにぴったりのお茶碗で、日々の食卓がより素敵なものになりますように。

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好日茶碗


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「レンジ焼き皿」で、いろいろ試してみました

以前から「うつわになるレンジ焼き皿」の購入を検討していたものの、

・普通サイズと大サイズ、どちらにするか
・焼く以外の料理もできるのか
・そもそも本当に便利なのか

などなど、気になる点も多く、踏み切れていませんでした。

迷うなら実際に試して確かめてみよう!と思い立ち、レンジでつくれそうなメニューを調べ、「肉じゃが」「パスタ」「チャーハン」の3つの料理に挑戦してみました。

※いずれもレンジ調理のレシピを調べて作った調理例です。今回は600Wのレンジを使用していますが、実践する際は分量や加熱時間の調整を行ってください。

※調理後は焼き皿をよく洗い、しっかりと乾かしてください。特に油を塗って使用した場合や油分の多いものを調理した場合は、プレート本体に水を100㏄程度を入れ、レンジで3~4分加熱して油を浮かせた後、水洗いして下さい。
鉄フライパンのように使用後に油をなじませる必要はありません。

レンジ調理で時短肉じゃが

まずは気になっていた、汁気のあるものの調理をしてみました。
煮物まで作れたらすごく使い道の幅が広がる!と期待しながらさっそく挑戦です。

具材は少し小さめに切るのがコツです。
普通サイズで1人前、大サイズで2人前をつくることができました。


レンジ焼き皿に調味料を入れて混ぜ、そこにお肉、野菜を入れて絡ませます。

どちらのサイズもかなり一杯になりました。
具材を一気に入れないで、少しずつ混ぜながら絡ませる方がやりやすかったです。
別のボールで混ぜてから焼き皿に移すと楽かもしれません。

玉ねぎを最後に入れると混ぜにくかったので、はじめに入れた方が良さそうです。

蓋をして10分ほどレンジにかけたら、そのままさらに10分ほど放置して、余熱で味をしみこませます。
にんじんやじゃがいもがまだ硬いようなら、追加で数分チンしてください。

ほくほくでとってもおいしい肉じゃがができました!
レンジだけでつくったとは思えない出来栄えで、こんなに手軽においしい料理ができるのか、と感動。

ただ、問題もあり…。
うつわに高さがない分、どうしても煮汁が拭きこぼれ、庫内がびしゃびしゃになってしまいます。

自宅で愛用している「The Magic Water 」をスプレーしてから拭き取ると汚れは綺麗に落ちました。
においも少しの間レンジの扉を開けておいたら気にならない程度に。

拭くのに少し手間はかかりますが、私はそれ以上に、火を使わなくて済むこと、うつわに移さなくていいことが楽だと感じたので、こういう使い方も良いなと思えました。

レンジが汚れるのが気になる方は、汁気のある調理は避けた方が良さそうです。
野菜を茹でるなど、汁気があっても調味料を使わない調理だと、お掃除も少し楽かと思います。

1回のチンでできる、簡単パスタ

パスタをつくろうと思うと、お鍋で麺を茹でて、フライパンでソースと絡めてうつわに盛って…と、意外と手間がかかります。

楽して済ませたい時は、市販のパスタをゆでるプラスチックの容器を使っています。
容器をレンジにかけて、お皿に移して市販のソースをかけたり、フライパンでつくっておいたソースと絡めてできあがり。

十分楽でありがたいのですが、1回のチンだけで完成して、別のうつわに移さずにそのまま食べられたらもっと手間も洗い物も減るのに!と思い、レンジ焼き皿を使ってみることにしました。

今回挑戦したのが「しめじとベーコンのバター醤油パスタ」。
大サイズで1人前をつくりました。


パスタ1束を半分に折ってレンジ焼き皿に入れ、水250mlくらいを注ぎます。
麺同士の間に水を行き渡らせる感覚で、麺を軽くほぐします。

パスタを持ち上げて下に水をくぐらせると、うつわにひっつきにくくなります。

コンソメと塩を振りかけ、しめじとベーコンを入れます。

蓋をしてパスタの茹で時間の表示+5分程度レンジにかけます。
レンジから取り出したらすぐにバターと醤油を入れ、よく混ぜたら完成。

蓋を開けると水分が結構残っていますが、混ぜているうちになくなっていくので大丈夫です。

これは、かなり楽です!

肉じゃがと同じく拭きこぼれが起こりましたが、調味料が少なく量もそんなに多くなかったので、さっと拭くだけで済みました。

小サイズでも挑戦したのですが、拭きこぼれによって水が足りなくなり、少し芯が残ってしまいました。

また、大サイズで2人分茹でることもできましたが、うつわにぱんぱんになってしまいほぐしにくいのと、拭きこぼれが大きく片付けが少し手間でした。

おすすめは「大サイズで1人分」です。

市販のソースを使う場合も、焼き皿で麺を茹でてそこにソースをかけるだけなので、本当に楽できます。

火を使わずにお手軽チャーハン風

最後に、レンジだけでつくるチャーハンを試してみました。


焼き皿に冷ごはんと長ネギ、お好みでハムなどと、鶏がらスープの素、塩、こしょう、ごま油を入れます。
溶き卵を流し入れたら、全体をよく混ぜます。

焼き皿に貼り付けるように広げ、蓋をしてレンジで2~3分加熱します。

一度取り出してよく混ぜ合わせ、蓋をせずに再度レンジで2分ほど加熱します。

混ぜているうちに卵に火が通れば完成です。

普通サイズで軽く1人前(ごはん180g)、大サイズで1.5人前(ごはん300g)が丁度良い分量でした。

これ以上ごはんを入れると、混ぜるのが大変になります。
別のうつわに移して混ぜるなどすれば、もう少し多くつくれそうです。

左:大サイズ(ごはん300g) 右:普通サイズ(ごはん180g)

さすがに中華鍋でつくったようなパラパラ感はありませんが、これはこれでおいしい。
ふわっと、しっとり、そして炒め油を使っていない分ヘルシーで、小腹がすいた時や夜食に良さそうです。

レンジだけで完成して洗い物もほとんど出ないことを思えば、とても良いんじゃないかと思います。
庫内が汚れることもなく、たわしで焼き皿を洗うだけで片付けが完了したので本当に楽でした。

うつわを予熱で温めたところに、卵だけ先に入れて混ぜながらからごはんを入れる方法でつくると、よりチャーハンらしくなるかな?など、また試してみたいことがたくさんです!




今回の結果をまとめると、つくれる量の目安としては以下の通りでした。

<普通サイズ>
肉じゃが:1人前
チャーハン風:軽く1人前(ごはん180g)

<大サイズ>
肉じゃが:2人前
パスタ:1束+具材
チャーハン風:1.5人前(ごはん300g)

魚を1切れ焼いたり、1人分のちょっとしたおかずをつくりたい場合は普通サイズ
魚を2切れ以上焼きたい、2人分のおかずや1人分のパスタをつくりたい場合は大サイズ

という風に選ぶと良さそうです。

高さがないので煮物は得意ではありませんが、拭きこぼれを気にしなければ、具材を小さめに切って対応できる料理もあります。

実際に使ってみて、レンジだけで済むこととそのままうつわになることの楽さを実感しました。
そして「もっと使いこなしたい!」という気持ちがわいたので、購入することに決めました。

レンジにかける時間など微妙な調整は必要ですが、火を使わない分失敗しにくいというのもわかったので、安心して使えます。

他にもいろいろなレシピを試して、楽しみながらレンジ焼き皿を使っていきたいと思います。


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うつわになる波佐見焼のレンジ焼き皿
うつわになる波佐見焼のレンジ焼き皿 大
「高い除菌力を持った」The Magic Water (Multi Cleaner) 400ml


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きびしい残暑も、心地好く過ごす

暦の上ではもう秋とはいえ、まだまだ残暑が厳しい今日このごろ。
朝晩は少しだけ涼しくなったような気もしますが、日中はあいかわらず蒸し暑く、汗をかいてしまいます。

季節の変わり目に体調を崩しやすいのは、日照時間の変化や安定しない気温のせいで自律神経が乱れてしまうからだそう。
特に残暑のこの時期は、暑さで溜まった疲れが一気に押し寄せてしまうことも…。

私もそういうわけか、真夏ではなく夏の終わりに夏バテの症状が出ることが多く、この季節をもう少し心地よく過ごせたら…と思いながら、毎年いろいろなことを試しています。

今回は、残暑を少しでも快適に楽しく乗り切るために取り入れている方法をご紹介します。

フルーツウォーターで夏疲れをデトックス

熱中症や夏バテ予防には、お水を飲むことが大切。
少し涼しくなってくるとつい油断してしまいますが、夏の炎天下ほどではないにせよ実はおおくの汗をかいているそうです。

そうはいっても、水分を摂らなきゃ!と意識し続けることは意外と大変だし、水だけ飲み続けるのってそんなに楽しくない…。

もっと気楽に水分補給ができないかと考えて、より飲みやすく、見た目も楽しめるフルーツウォーターに挑戦してみました。

ピンクグレープフルーツ、キウイ(グリーン、ゴールデン)、ローズマリーのフルーツウォーター

陶器の茶漉し付の冷茶ボトルを使うと、テーブルに出しておきたくなるような、きれいなフルーツウォーターが簡単にできました。

好きな果物やハーブを水と一緒にボトルに入れて、数時間つけておくだけ。

これなら目についた時に飲みたくなるし、つくる時間も楽しい!
少し手間がかかるイメージでしたが、やってみると簡単でした。

私は水よりも飲みやすいと感じるのと、フルーツによって美肌やむくみ改善の効果も期待できるようなので、ぜひ続けてみたいと思います。

蓋部分が茶こしになっているので、毎回漉したり果物を取り除く必要がありません。

水分補給の際に気をつけたいのが、冷たいドリンクを飲みすぎないこと。
冷えたフルーツウォーターを飲む際は氷を入れないようにするなど、調整をしてみてくださいね。

また、ときどき温かいお茶を飲んで身体を温めることも大切なのだとか。

気がつくとつい冷たいものばかり摂取したり、部屋に冷房をガンガンに効かせてしまっています。

そんな時は、日が沈んでから、ほっとひと息お茶を飲む時間をつくることで、冷えた身体を温めて眠りにつくようにしています。

冷え対策は足元から

体調を崩しやすいこの時期は、冷房冷えにもいっそう気をつけたいもの。
特に足を冷やしてしまうと、下半身と上半身にも温度差が出て、自律神経がその調整のために疲弊してしまうのだとか。

まだ暑い時期ではありますが、上半身は涼しい格好、足元は少しあたためることを意識しています。

私の冷え対策の頼もしい味方、麻シルクのレッグウォーマー。
スパッツと違って、汗をかいても蒸れにくく、室温に合わせてさっと脱ぎ履きができます。

ワンピースやスカート、短めのパンツと合わせるとレギンスのようでおしゃれに見えるところも嬉しいポイントです。

伸ばすとひざ下までしっかりカバーしてくれます。足首でクシュっとさせて短く履くことも。

そして麻とシルクの生地がとても気持ち良い。

肌ざわりが気に入り、もう1着購入してしまったくらいです。
そちらは毎日の就寝時につけています。

寝ている時に冷房で足が冷えてしまうことが多かったのですが、このレッグウォーマーのおかげで快適に寝られるようになりました。
朝の足のむくみも改善したように思います。


もうひとつお気に入りのアイテムがこちら。

夏の冷え取りにも、冬の防寒にも活躍してくれている、冷え取り靴下セットです。
2枚で1組になっていて、5本指ソックスの上にもう1枚を重ねて履きます。

内側を絹、表側を綿で編んだ靴下を2枚重ねることで、なんと4枚履いている効果があるのだとか。

2枚重ねても着ぶくれがなく、すっきり。
内と外それぞれの靴下の長さが調整されていて、2枚履きに見えないので、外でも見た目を気にせず履くことができます。

出かける際は、内側の1枚を履いて、もう1枚をかばんに入れておくことが多いです。
冷房がきつい場所では、さっともう1枚を重ねて履いて、足の冷えを防止しています。

寒さが厳しい季節になったら、常に2枚履きに。
4枚分のパワーで、足元からしっかり温めてくれます。

日々の変化に寄り添ってくれる、麻のインナー

夏の自律神経の乱れの多くは、汗の不快感が原因なのだとか。
外ではまだまだ汗をかくこの季節。
べたべたになった服やインナーを1日着続けるのはかなりのストレスですよね。

そしてもう少し秋になると、日によっても気温がばらばらで、毎日のインナー選びも大変になります。

私が愛用しているのが、麻のインナーシリーズ「更麻(さらさ)」。

「麻」と聞くと、硬そうだったり、ごわごわしているイメージもあるかもしれませんが、「更麻」はしなやかでやわらかく、ふわっと身体を包み込んでくれます。

年中着用していますが、春と秋の気温が不安定な時期には特にありがたみを感じます。

外を歩いてかいた汗が冷房の効いた室内で乾いて、体が冷えてしまうことが多々ありませんか。
更麻を着るようになってからは、そんな汗の不快を感じることが本当に少なくなりました。

薄手の麻のニット生地は、しっとりやらわかな質感

汗をかいたらすぐに吸水してくれてさらっと乾く。
肌寒いときには空気を含んでほんのり温かく感じる。

インナーにしては少し値段が張りますが、その分価値があると毎日実感しています。
毎日の気候や体の変化に寄り添ってくれる、私にとってなくてはならない存在です。




あっという間に季節がめぐり、あと少しで夏も終わります。
気候が不安定なこの時期だからこそ、自分の体の声をきいてあげることが大切かもしれません。

体調の変化に気をつけて、疲れを残さず次の季節に備えましょう。


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