暮らしを良くする家具づくり。カリモク家具が追求する、木の魅力と人の技の可能性

日本の工芸とともに、日本の心地好い暮らしをつくり続けていきたい。

中川政七商店は日々、そんな想いで全国のつくり手たちとのものづくりを進めています。

その中で今回、日本を代表する木製家具メーカー カリモク家具株式会社とともに、「座椅子」と「盆ちゃぶ台」という二つの家具を開発しました。

目指したのは、“床座”でくつろぐための家具。

畳文化がある日本ならではの、床だからこそ得られる安息のひとときに着目し、座椅子のある心地好い暮らしを提案します。

国産材の魅力を最大限に活かし、佇まいの良さや使い心地にもこだわり抜いた座椅子、そしてちゃぶ台はどんな風につくられたのか。

愛知県知多郡にある、カリモク家具の工場を訪ねました。

産地ではない場所だから生まれた「木を“使い込む”」文化

カリモク家具は1940年に愛知県刈谷市にて創業。以来80年以上にわたって日本の暮らしに寄り添った家具を提案し続けてきました。

木材の調達から資材管理、家具の生産から販売までを自社でおこなう日本有数の木製家具メーカーである同社ですが、その所在地が愛知県だと聞くと、少し意外に感じるかもしれません。

資材管理から製品の完成・販売まで一貫して自社で手がけている

木製家具の産地というと、たとえば旭川や高山、福岡の大川などが思い浮かびます。いずれも周辺に良質な木材の産地があり、その資源を背景に木工産業が振興してきました。

さらに、高山であれば寺社仏閣、大川には造船といった木工が隆盛する理由も存在し、宮大工や船大工など専門の職人たちが育ったという背景があります。

「その反面、このあたりには木工のDNAと呼べるようなものが何もなかったんです」

カリモク家具株式会社 取締役副社長 加藤洋さん

そう話すのは、カリモク家具 取締役副社長の加藤 洋さん。加藤さんは、カリモク家具の創業者である祖父の正平氏から「自分たちはずぶの素人集団だ」という話をよく聞かされていたそうです。

その素人集団がどうすれば、熟練の職人たちに負けないクオリティの高い家具をつくれるのか。そう考えて、積極的に機械設備を取り入れたり、他産業のやり方を学んだりということを続けた結果、今のカリモク家具のスタイルが固まったのだとか。

同社で働く人たちは折に触れて「木を“使い込む”」という言葉を用います。木材を出来る限り無駄にせず、効率よく利用するという意味で、ここに同社のマインドがよく表れていると感じました。

資材担当の女性。入荷した木材を余さず活用するため、日々素材と向き合っている

「創業当時、木材は信州や東北から運んできていました。せっかく遠路はるばる運んできたものを、決して無駄にできない。

産地から遠い不利な立地だからこそ、そうした想いが強くなり、機械の導入や他産業のやり方も柔軟に取り入れるマインドに繋がったのかもしれません」(加藤さん)

各資材の樹種や産地はバーコードで管理されている。ここから、どんな製品に使用するのかをプロの目で見極めるのも、木を使い込むために重要なポイント

資源の無い土地だからこそ生まれた、木を“使い込む”という考え方。木を“使い込む”ためにできることを模索し続け、どんな種類や形状、サイズの木材であっても工夫して使い切れる技術と経験を蓄積していく中で、カリモク家具純粋培養ともいえる職人集団が育っていきました。

どんな製品に使用するかを見極めた上で、最大限無駄なく使えるようにカットしていく
木材を継ぎ合わせることで様々な製品に活用できることも

人と機械が融合したものづくり

現在カリモク家具では、高度な機械技術と職人の技術を融合させる「ハイテク&ハイタッチ」という製造コンセプトを掲げてものづくりに取り組んでいます。

工場を見学すると、木材を研磨するロボットアーム、単純な直線ではなく有機的なデザインを加工できる機械、牛革の傷をチェックする電子ペンなど、家具作りの各工程に最新の機械設備が導入されていて圧倒されました。

「この加工が機械に任せられれば、もっと効率的にできるはず」。そんな現場の声をきっかけに設備投資が進むことも

「機械の方が効率がいい、あるいは安全である、というケースでは積極的に機械を活用しています。

それでも、あくまで主役は人の手。人の仕事を機械に置き換えるということではなく、むしろ人の手でなければできないことに人が集中できるように、機械が環境を整えているというイメージです」

そう加藤さんが話すように、それぞれの機械の前には必ず人がいて、その工程の仕上げを手でおこなっていることも印象的でした。

木は天然の素材であるがゆえに、ひとつひとつ硬さも密度も異なり、同じものは一つとしてありません。その個体差に対応するには熟練の職人の技術と経験が不可欠になってきます。

塗装工程。木の個体差で塗料の吸収具合も変わるため、ムラなく仕上げるには高い技量が必要

職人が職人であるために。人と機械の双方がアップデートする未来

「機械自体はお金を出せば買えるものですが、それを適切に使いこなす土壌ができていることが何より重要です。今の体制もまだまだ発展途上なので、改善できるところは日々磨き上げていきたいと思っています」

木材の特性に合わせた適切なセッティング、機械に取り付ける刃物の切れ味を保つ研ぎ作業など、機械を使うこと自体に関しても、職人の知見と経験が無ければはじまりません。

機械でできることは恐らく今後も進化していく中で、人と機械が融合したものづくりはどこまで続くのか。加藤さんは、それでも人の手にしか生み出し得ない価値は必ず残ると話します。

「素材として木を使って家具をつくる以上、人の技術でしか出せない丁寧さ、美意識、工芸的な価値、それらを製品に宿す余地は無限大にあると考えています。

むしろ職人が職人であるためには、そういった、人ならではの工程にもっと注力していくべきで、人も機械もどちらもアップデートしていくのが健全な未来なのかなと思っているところです」

木を知り、木を愛するカリモク家具と開発した床座のための家具

今回、中川政七商店が開発をお願いした「座椅子」や「盆ちゃぶ台」には、こうしたカリモク家具の精神や技術が詰まっています。

カリモク家具の“使い込む”という考えに私たちも共鳴し、いずれの製品も、通常は使いづらいと敬遠されがちな国産の広葉樹を採用。「座椅子」は楢材、「盆ちゃぶ台」は栗材をそれぞれ有効活用し、木の風合いが美しい製品になりました。

折りたたみ式の座椅子は、カリモク家具としても初めての挑戦でしたが、木材の使い方や構造にこれまでのノウハウを活かし、美しい佇まいと機能性・安全性を両立した、長く使っていただける家具に仕上がっています。

設計を担当した河合さんは、特に工夫した点や問題を解決した方法について、満足そうな表情で話してくれました。

「安全面を重視して、指を挟まないように設計時にリスクを低減しています。その次に強度面。単純に木材を厚くすれば強度は増しますが、せっかくの折りたたみ式で持ち運びを考えると重くなるのも避けたい。

そこで本当に必要な部分の強度だけを上げるような調整をしていきました」

設計を担当した河合さん

「ちゃぶ台については、通常、天板に使用する金属の止め具を使用していません。そのため、反りをどのように少なくするのかが大きなポイントでした」

一枚板ではなく、細長い材を継ぎ合わせる「幅はぎ」という方法でつくられた天板。その幅はぎの向きや、木材の幅、厚み、樹種など組み合わせを変えて何度もテストして、反りの少ない方法にたどり着いたとのこと。

よく見ると複数の材が組み合わさっていることが分かる。その風合いも美しい

春夏秋冬で湿度が大きく変わる、木部品には厳しい日本の環境で安心して使っていただけるように、湿度80%、温度50℃という過酷な条件下でテストをおこない、品質を確認しています。

ボイラーの蒸気を利用して木材の乾燥を行う人工乾燥機

家具づくりで社会や暮らしが良くなるように

私たち中川政七商店が日本の工芸を元気にし、そして心地好い暮らしを届けようとしているように、カリモク家具は家具づくりを通じて快適な暮らしを届け、日本の森を元気にしようとしています。

荒廃した日本の森を蘇らせるため、国産材の活用に取り組んでいるのもその一環です。

「家具をつくり続けることで、世の中が良くなってほしい」

加藤さんはそう話します。

国産材の適切な利用で日本の森が蘇り、お気に入りの木製家具を手にした人たちの暮らしが明るくなる。小さな範囲からでも積み重ねていけば、少しずつ世の中が良くなっていくかもしれない。

今回、初めてカリモク家具とともにつくった「床座」のための「座椅子」と「盆ちゃぶ台」。この家具を手にしていただいた方たちの暮らしが心地好く、快適になることを願っています。

文:白石雄太

写真:西澤智子

カリモク家具とつくった「床座」のための家具はこちら

「暮らしに定着する」台所道具ができるまで。デザイナー 柴田文江さんインタビュー

料理を作る、食べる、保存する。

日々の食生活の中で、私たちは様々な道具を利用しています。

昔から日本の食生活に寄り添ってきた工芸の道具には、使い勝手の良さに加えて、その存在自体を愛することができる自然な風合いと手ざわりがありました。

愛すべき道具との出会いは、食生活をより豊かにし、暮らしに新しい楽しみを与えてくれます。

日本の工芸に学び、佇まいの良さと機能性を両立した、今の食卓に馴染む道具を作りたい。

そんな風に考えて、今回、「暮らしに定着すること」を大切に多くの商品を手掛けてきたプロダクトデザイナー 柴田文江さんとともに、新たに台所道具を作りました。

「かきまぜやすい琺瑯のぬか漬け容器」と「吹きガラスの保存瓶」

暮らしの中での“ひと手間を楽しみたくなる”二つの道具はどのように生まれたのか。開発の経緯や普段の台所仕事について、柴田さんにお話を聞きました。

■暮らしに簡単に取り入れられる「ぬか漬け」の魅力

柴田文江さん

ーー柴田さんご自身も、ご自宅でぬか漬けを漬けられていると伺いました。

「私がちゃんとぬか漬けを始めてから、ちょうど3年くらいになると思います。

それ以前にもやってみたことはありましたが、休みの日にしか料理をしていなかったこともあって、なかなか長続きしませんでした。

コロナ禍になって、だんだんと家でご飯を作る頻度が増えてきて、『こんなに毎日作っているならぬか漬けもやれるかも』と思い、改めて始めてみたんです。

色々なものを漬けてみて、ゆで卵とか、山芋とか、そんな変わり種も美味しかったんですが、今ではやっぱり定番のカブやきゅうりの出番が多くなりましたね」

ーー自宅でぬか漬けを漬けるのは、少しハードルが高いようなイメージもあります。

「家でぬか漬けと聞くと、とても真剣にやっているように捉えられるかもしれないんですが、そんなことはないんです。慣れてくると、冷蔵庫に入れて結構ほったらかしにできるというか。

朝起きて、その日の夜ご飯は家で食べようという時は、お米を研いでから出かけるんです。その時に、ぬか漬けも冷蔵庫から出しておくとちょうどいい具合になるし、外で食べる日は入れたままにしておく。そんな風にしています。

長い出張の時は、古漬けになってもいいようなものを冷蔵庫に入れていったりします。さすがに少しすっぱくなり過ぎたなと思っても、細かく刻んで鰹節に混ぜたりするとすっごく美味しい。

その辺の塩梅というか、調整できるんだっていうのが分かってきました。きっと、皆さんが思っているよりもずっと簡単です」

■かき混ぜやすさを解決した、佇まいのよい「ぬか漬け容器」

ーー今回、ぬか漬け容器をデザインすることになったきっかけを教えてください。

「ぬか漬けは、定期的に底の方からかき混ぜてあげることが大切です。

これまでは四角い容器を使っていたんですが、単純に混ぜにくいのと、どうしても四隅にぬかが溜まってしまって、もったいないなと感じていました。その部分のぬかが役目を果たしていないなって。(笑)

野菜は基本的に丸っこい形だし、容器にも丸みがあった方が効率よく漬けられそう。そんな風に漠然と思っていて、ある時SNSでその気持ちをつぶやいたんです。

そうしたら中川淳さん(※)がすぐに反応してくださって、その流れでデザインする機会をいただきました」
(※中川政七商店 会長 13代中川政七)

ーーかき混ぜやすさと、見た目の美しさと、どのようにバランスを取ってデザインされたのでしょうか。

「まずは目測でアールの角度をある程度決めてから、3Dプリンターで形を出して、実際に手を入れてみながら修正していきました。

かき混ぜやすい丸みをつくるために、通常の、真円のアールでは底が絞られ過ぎてしまって安定感を損ねてしまいます。なので、細かくアールの角度を変化させて安定感を確保した上で、十分な丸みをつけるように工夫しています。

微調整したアールのおかげで、和風過ぎず、極端にモダンでもなく、どこか懐かしい雰囲気を残した佇まいになったかなと思っています。

■ぬか漬けをカジュアルに取り入れられる、ニュートラルなデザイン

ーー容器本体は、野田琺瑯さんがつくる琺瑯製、蓋は木の蓋を採用されています。

「お料理って、もちろんご飯を食べるためにやるんですが、半分は楽しんでやっているものなので、せっかくなら使う道具の質感も含めて楽しみたいんです。

そういう意味で、今回は琺瑯がいいなと思って選びました。におい移りしないとか、塩や酸に強いといった特徴もあるので、機能的にもぴったりだと思います。

蓋は、せっかく新しく作るなら、和風でも洋風でもないものができたらいいなと考えて、主張しすぎない木質の材料を選んでいます。

私はアボカドを漬けてパスタに入れたりもするし、セロリを漬けてピクルスみたいに食べたりもしていて、和食に限らないんです。そんな風にカジュアルにぬか漬けを毎日のご飯に取り入れるには、こういう見た目もいいなって思います」

「コロナ禍になって価値観が変わったのか、身体が心地よいもの、ほっこりしたご飯が食べたい、そんな風に思うようになりました。

誤解されたくないのは、そんなにちゃんとした料理をつくっているわけではないんです。

たとえば昨日は少し忙しかったので、簡単にうどんでも食べようと思って冷凍うどんを温めて、卵くらいは入れたりして。そこでもう一品なにか作るって大変ですけど、カブを漬けていたので一緒に食べたらとてもいい感じで。

自分でつくるぬか漬けが本当に美味しくて、炊きたてのご飯があって、お漬物があればそれで済んじゃうというか。洗って切るだけで一品できちゃうのでとても簡単です」

「失敗してもぬかが一気に悪くなることはないし、上澄みを取って色々やっていたらまた復活したりして。そんなに真剣にやらなくてもぜんぜん大丈夫だと思います」

■金具を使わない、お手入れのしやすいガラスの保存瓶

ーー 「吹きガラスの保存瓶」 についてはいかがでしょうか。

「元になった理化学用のガラスを見た時に、実験道具の印象が強いと感じたんです。なので、素材の美しさは生かしつつ、いかにニュートラルにできるか、という部分にこだわって全体をデザインしています。

いい感じに懐かしく、いい感じに現代的で、梅を漬けたりする手仕事にももちろん使えるし、キャンディーやフレーバーティーなんかを入れてもいい。ちょうどよい塩梅の瓶に仕上がりました」

「最初はもう少し底の方を絞った形にしようと思っていたんですが、中川政七商店さんから安定感についてのフィードバックをいただいて。修正してみると『あ、確かにこれもいいよね』となりました。そんな風にやり取りを重ねて良いものを作れたのも楽しかったです。

暮らしに馴染む、長く使っていただけるものになったんじゃないかなと思います」

ーー金具がない保存瓶というのが新鮮に感じました。

「金具とバネで止めているものって、毎日開け閉めしていると意外と大変だったりしますよね。これはすりガラスの摩擦で蓋を止めているので、すっと開けられて中のものを取り出しやすい。煮沸もできてお手入れも簡単だなと思います。

サイズ的には、一人か二人暮らしで梅やフルーツシロップを漬けて、ちょうどよいタイミングで使い切れるくらいの感覚です。私は朝にナッツを食べたりするんですけど、この瓶に入れておいたら密閉できて取り出しやすくて、見た目もきれいでいいなと思っています。

ーー今回、二つの台所道具をデザインされていかがでしたでしょうか。

「ぬか漬け容器は特にそうですが、私自身が本当に使いたいもの、使えるものが作れるということで、すごく面白く、ありがたい機会でした。

二つとも凄く良くできていますし、これからどんな風に使おうかなというのが楽しみです。


琺瑯のぬか漬け容器に木の蓋、そしてガラスの保存瓶。素材はそれぞれ違うけど共通の世界観が出せたと思っていて、この道具がキッチンに並ぶと、雰囲気が優しくなるんじゃないかなと。

形自体に強い主張があるデザインではないので、和洋関係なく、どんなキッチン・台所にも馴染んでくれると思います」

< プロフィール>
柴田文江:プロダクトデザイナー/Design Studio S代表
『エレクトロニクス商品から日用雑貨、医療機器、ホテルのトータルディレクションなど、国内外のメーカーとのプロジェクトを進行中。
iF金賞、毎日デザイン賞、Gマーク金賞、アジアデザイン賞大賞などの受賞歴がある。
多摩美術大学教授、2018-2019年度グッドデザイン賞審査委員長を務める』

文:白石 雄太
写真:元家 健吾

年末年始の帰省や挨拶のおともに、気の利いた手土産を

今年も残すところ数日となりました。皆さん、年末年始はどんな風に過ごす予定でしょうか?

とにかく自宅でのんびり過ごす。初売りに出かけて買い物を楽しむ。旅行先でリフレッシュする。

様々な過ごし方がある中で、久しぶりに実家へ帰省したり、年始の挨拶も兼ねて親しい友人宅や同僚宅に招かれたりする人も多いかと思います。

そんな時、皆で楽しめる手土産を持参できれば、大切な人たちと過ごす時間が更に豊かなものになるかもしれません。

そこで、新年におすすめの気の利いた手土産を求めて中川政七商店 渋谷店へ。辻川店長に、おすすめ商品を教えてもらいました。

お正月飾りなども多数取り揃えている中川政七商店 渋谷店

寿ぐ季節の番茶くらべ

お正月のあらゆるシーンにおすすめの番茶が4種類(七福番茶・春鹿酒粕番茶・炒り米番茶・じゃばら葛番茶)入ったティーバッグのセットです。

「たとえば、お酒を飲まない方にもお正月の特別なひとときを味わっていただけるセットです。中でも七福番茶はこのセットの中でしか試すことができないので、ご自宅用にもおすすめです」とのこと。

味わいや香りも様々な幅広い番茶の世界を楽しめるセットになっています。

セットやそれ以外の番茶は個別に購入も可能です

汁物くらべ

お湯をそそぐだけの、6種類の汁物が楽しめるセット。

「ごちそう疲れした胃にやさしくあたたかい汁物の手土産はきっと喜ばれること間違いなしです!」と辻川さん。

どれも香りにこだわってつくられており、クラムチャウダーや豚汁など、誰もが馴染みのあるものにも新しい発見があり楽しめるそうです。

一枚網手焼き 職人のおかき

おかき職人 高見恭平さんが手がける「TAKAMIOKAKI THE OKAKI ARTISANS」の手焼きのおかき。

昔ながらの一枚網で、職人が焼き加減を見極めながら一枚ずつ焼き上げています。

「素材にこだわった無添加のおかきなので、幅広い年齢層の方たちに喜んでいただけます」と、辻川さんも太鼓判を押す商品で、特に「お米の甘みに驚かれると思います。美味しいお茶と一緒に贈りたい逸品です」とのことでした。

めでたもなか

おめでたい縁起物の鯛、梅、瓢箪、招き猫をかたどったもなか。

「キリッとした赤い箱と中から出てくるめでたいモチーフのもなかが、お正月のめでたい雰囲気を盛り上げてくれます。贈る方も贈られる方も、お互いの顔がほころぶ、そんなお菓子です」

自分で餡をはさむ手作りタイプのため、作り立てのパリパリとした食感が楽しめる一品。

「自分で餡子を詰めるのも楽しいです。家族団欒の時間にぜひ!」

松山油脂 山神果樹 柑橘リキュール 500ml(渋谷店限定)

年末年始の食卓に、少し特別感のあるお酒も喜ばれるもの。

こちらは渋谷店限定となるクラフトリキュール。濃縮還元していない100%柚子果汁を使用しており、「ぎゅぎゅっと柚子を感じることができます」という商品です。

「軽い甘みが口に広がって、酸味とほのかな苦味が味を引き締めます。甘すぎず、お食事ともよく合います。ホームパーティーの手土産としても華を添えてくれると思います」

渋谷店ではそのほかにも独自にセレクトしたお酒や飲料を多数取り揃えています

植物由来のにごり湯の素 ユズ、スダチ、ショウガ

なにかと慌ただしい年末年始に、ほっと一息お風呂時間を彩る贈り物はいかがでしょうか。

香料・着色料不使用、植物由来原料の浴用パックで、ユズ・スダチ・ショウガの3種類。

「お湯の中で揉み出して香りを引き出します。自然そのものの香りと米ぬか特有のとろみをお楽しみいただけます」

花ふきん

中川政七商店のロングセラー商品「花ふきん」。日本らしい色合いに染めたかや織のふきんと品のあるたとう紙のパッケージで贈答にふさわしいたたずまいとなっています。

「ふきんは当店のお年賀の定番で、年始に新調される方も多く、もらってうれしい贈り物です。中でも大判薄手の花ふきんをぜひ試していただきたいです。かや織り特有の吸水速乾をより感じていただけるサイズと厚みです。ふわふわと育てていく楽しみもありますよ。年の初めに新しいふきん!おすすめです」

そのほか、様々なサイズやデザインのふきんをご用意しています

いかがだったでしょうか?

今回ご紹介した以外にも、中川政七商店では手土産におすすめの商品を多数取り揃えています。渋谷店やその他店頭で、遠方の方もECサイトにてご覧いただければと思います。ぜひ、気の利いた手土産とともに良き新年を迎え、素敵な時間をお過ごしください。

気持ちを晴れやかにしてくれる、自分好みの正月飾り

「来年こそは本気を出そう」

年末の追い込みを軽やかに諦めつつ、新年にやりたいことをあれこれ考えてそわそわする。そんな時期に差し掛かりました。

春夏秋冬、色々な季節の行事がある中で、やっぱりお正月はどこか特別なもの。

歳神様をお迎えして新年の幸福を祈る儀式としてもそうですが、前年の後悔や反省をリセットして再スタートを切るという気持ちの面でも、お正月の持つ意味は大きいと感じています。

お正月を迎える準備の中で特に大切に、そして楽しみにしているのが、新しい注連縄(しめなわ)飾りと干支飾りを用意すること。

どちらも地域やつくり手さんによって本当に様々な種類があり、お気に入りのものが見つかるとそれだけで気持ちが前向きになります。そして元日に飾ることがとても待ち遠しくなり、新しい年の訪れをより強く感じられるようになる。お正月飾りを選ぶことは、そんな体験とセットになっています。

おめでたい願いを込めた注連縄飾り

さまざまな形が作られている注連縄飾り

神聖な場所を示す注連縄に、稲穂や裏白(うらじろ)、だいだい、御幣(ごへい)などの縁起物を付けて作られる注連縄飾り。土地に伝承する物語が由来になっていたり、暮らしに馴染みの深い道具がモチーフになっていたり、全国各地でバラエティ豊かな注連縄飾りが今も作られ続けています。

中川政七商店では今回、「わらわら(藁)と喜んで(よろこぶ=昆布)、神(紙)を待つ(松)」という語呂合わせの意味を込めた組合せで、炭を昆布に、水引を松に見立てた注連飾りを作りました。炭の黒い色には邪気を払う願いも重ねています。

地域ごとや家単位で様々な形が存在する注連縄飾り。そんな、風土性・土着性の豊かさ、多様性を感じていただき、好みの飾りを選んでいただけるように、同じ想いを込めながら様々な形で注連縄飾りを表現しました。

二連飾り

注連縄飾り(二連飾り):約23×23cm

玉飾り

注連縄飾り(玉飾り):約23×26cm

輪飾り

注連縄飾り(輪飾り):約13×50cm

その他の注連縄飾りや鏡餅飾りなど、お正月飾りの商品一覧はこちら

昔から親しまれてきた干支飾り

無病息災や厄除祈念などの縁起物として昔から親しまれてきた干支もの。その年の干支を飾ることで「家内安全・商売繁盛」、人に授けることで「招福祈願・安寧長寿」という意味を持ちます。

2023年の干支は「卯(う・うさぎ)」。卯の跳ねる姿は「飛躍」に通じ、長い耳は福を集めるとされ、縁起がよいものといわれてきました。

かわいらしいイメージのウサギをモチーフにしつつ、会津の張子や瀬戸焼、こけしの技法でオリジナルの干支飾りを作りました。日本の伝統を感じられる品の良さを大切にデザインしています。

張子飾り 首ふり卯

張子飾り 首ふり卯(小/大)

福島県の「野沢民芸」さんとつくった、オリジナル絵付けの干支張子。素朴で愛らしい表情と長い耳が特徴です。ひとつひとつ筆を用いた手書きの彩色はまさに職人技で、心温まる味わいを感じられます。

干支張子 卯

干支張子 卯

金沢の老舗「中島めんや」さんと作った干支の張子。ウサギらしい丸みのある形を追求して形を起こしています。手作業の仕上げによりすべて表情が異なるのも魅力です。

瀬戸焼の干支飾り 卯

瀬戸焼の干支飾り 卯

愛知県瀬戸市で縁起置物や季節飾りなどの陶磁器を手掛ける「中外陶園」さんと作った干支飾り。古染釉と呼ばれる青みがかったつやのある質感の釉薬を用いています。古染釉が段差に溜まった時に青みが出る点を活かすため、耳や足の部分の段差を深くつけました。色数の少ない大人っぽい干支飾りです。

干支こけし 卯

干支こけし 卯

伝統的なこけしの技術を用いて作りました。斜めにカットした形状と、尻尾を別パーツにしたことで、よりウサギらしい形を表現しています。尻尾の部分にはこけしならではのろくろ模様を施しました。

その他の商品も多数「干支づくし」商品ページはこちら

少し気が早いかな、と思っているとあっというまに師走に入ってしまいます。余裕を持ってお気に入りのお飾りを見つけて、ぜひ、晴れやかな気持ちで新年を迎えてください。

いまの暮らしに「鏡餅」を飾る意味。毎年飾れる木製の鏡餅に込めた想い

年の瀬が近づいてくると思い出すのは、お正月の恒例行事だった実家での餅つきのこと。

つきたてのお餅の美味しさもさることながら、熱々のお餅を素手でひょひょいっと丸めていく祖母の手さばきが強く印象に残っています。

「手のひらどうなってるの?熱くないの?」

こちらの疑問をよそに、すぐ食べる用、お雑煮用、かき餅用と、さまざまな形に手早く分けられていくお餅。その中で、いつも最初に取り分けられていたのが、鏡餅用の丸いお餅でした。

なんのために飾るのかは分からないけれど、他のお餅より大きくて丸くてかっこいい。

その見た目と祖母の手さばきに魅了され、「どうやら特別なものらしい」と、幼いながらにぼんやり理解して眺めていました。

縁遠くなった「鏡餅」の文化を現代につなぐ

日本では古来より稲やお米に神様が宿ると考えられ、その神聖なお米からできた鏡餅をお供えする行事がおこなわれてきました。

新しい年の幸福や長寿を祈る依り代として宮中の正月行事に登場し、やがて大衆文化として全国の集落にも根付いていった鏡餅。多くの人たちの想いや地方ごとの特色が積み重なり、今に伝わっています。

神聖な食べ物として愛されてきたお餅

一方で、長い歴史と大勢の人々の想いが背景にあるが故にその意味が伝わりづらく、若い世代の人たちにとっては少し馴染みの薄いものになっているようにも感じます。

祖父母や親世代がやっていたことを無意識に見ていた人はまだしも、そういった原体験が無い場合、なおさら縁遠いものです。

これまで人々が大切にしてきた文化や想いをどうにか引き継いでいきたい。いまの暮らしに馴染む形で日本の文化に触れられるようにしたい。そう考えて、毎年繰り返し飾っていただける木製の「鏡餅飾り」を作りました。

毎年飾れる、美しい鏡餅飾りとともに新年を祝う

餅を大小2つ重ねることで陰 (月) ・陽 (日) となり、福徳を重ねるという意味合いもあるのだそう。お餅の上に乗せる「橙」には「代々栄えますように」という願いが込められています

※鏡餅飾りなど、お正月飾りはこちらから

「昔の人が大切にしてきた要素を今の暮らしの中で感じられるように、鏡餅飾りの複雑な糸をほぐすような気持ちで取捨選択しました。要素をそぎ落とした結果、できたものが今の暮らしに合うものになれば良いなと」

商品開発の背景を、担当デザイナーの榎本さんはこう話します。

要素を取捨選択する中で、台座と折敷(おしき)のサイズ・形状は伝統に寄りすぎず、今の暮らしに沿ったものに。また、鏡餅はコブシの木、橙は組紐といった素材で表現しつつ、本物らしさを感じられる質感を追及していきました。

小・中・大の3種類をご用意

「橙の葉などは、ついつい”葉っぱ”というステレオタイプに類型化された形にしてしまいがちです。そうではなく、リアルな葉はどんな形状なのか。実と葉の付き方の関係はどうなっているのか。本物の橙をきちんと観察して、特徴を表現しています。

鏡餅も、いかに本当のお餅らしく見えるのかにこだわって、餅にかかる重力までイメージして形状を定めました」

鏡餅はろくろ挽き、橙は組紐と、それぞれ熟練の職人の手を借りて、何度も試作を繰り返しながら完成させたとのこと。

ろくろ挽きで仕上げられた鏡餅。天然の木が成長することによって、一つひとつに、木目や節、色といった自然の風合いの個性が表れます

さらに、それぞれの素材の組み合わせが破綻しないように、バランスを整えることにも気を配っています。

「本物の鏡餅も何種類かの自然の恵みを組み合わせることで、祈りの対象として完成します。

今回つくったものも同じように、いくつかの素材がうまく調和するように心がけました。

ちなみに、今回使用したコブシの木は、昔から『コブシの花が多いと豊作になる』などと言われ、お米作りと関係の深い木だとされています」

お米との関係が深く、象徴的な木でつくられた鏡餅飾り。

年の初めにそんな鏡餅飾りを眺めて、日本の文化や季節に思いを巡らせてみるのもよいかもしれません。

祖母お手製の鏡餅が私の心に残っているように、木でできた美しい鏡餅のたたずまいが、自分や家族の幸せを願う場の象徴として、皆さんの暮らしに定着してくれると嬉しく思います。

文:白石雄太

“私たちがつくる、もうひとつの日本” 中川政七商店が新プロジェクト「アナザー・ジャパン」に挑戦する理由

いまも100年先も、日本の工芸とともに心地好い暮らしをつくり続けていきたい。

私たち中川政七商店はそんな風に考えて、日々、全国のつくり手たちと生活に馴染む暮らしの道具をつくっています。

指針として掲げているのは、”日本の工芸を元気にする!”というビジョン。

なにかを始めるとき、なにかに迷ったとき、私たちはこのビジョンを頭に浮かべます。自分たちの向かう先が間違っていないか、本当にこの方法で工芸は元気になるのか。いつもそこに立ち返って考えてきました。

47都道府県の地域産品セレクトショップを学生が経営する、「アナザー・ジャパン」プロジェクト

いま、私たちは新たにひとつのチャレンジを開始しています。

それは、各都道府県出身の学生が集まり、47都道府県の地域産品セレクトショップを経営する「アナザー・ジャパン」プロジェクト。

不動産デベロッパーである三菱地所と協業し、東京駅日本橋口前で開発がすすむ「TOKYO TORCH」街区をプラットフォームに、約5年におよぶ歳月をかけて育てていく中長期型のプロジェクトです。

このプロジェクトで中川政七商店は、これまでに小売業や地域活性事業で培ったノウハウ・考え方を学生たちに教育し、店舗経営をサポートしていきます。

2021年12月9日に第1期生の募集を開始し、全国の学生18名を採用。2022年3月から約半年に及ぶ研修・準備期間を経て、2022年8月2日、約40坪の第1期店舗を開業しました。

(※関連リンク:学生が本気で経営する地域産品ショップ「アナザー・ジャパン」開業)

今後、2027年度には第1期の10倍となる約400坪の第2期店舗の開業を見据えています。

故郷と学生をつなぐ循環の輪を広げたい

アナザー・ジャパンプロジェクトが目指すのは、“日本の未来をつくる人材の輩出”。それはすなわち、東京だけでなく、各地方で活躍する人材を輩出するということです。

プロジェクトに応募した学生たちの中には、「進学で東京に出てきたからこそ、地元の良さに気づくことができた」「地元に貢献できることをやってみたいという気持ちが芽生えてきた」、そんな風に話す人が多くいました。

長野出身の池田さん。東京に出て、改めて地元の良さに気づいた

彼らのように、故郷を離れて都市部へ進学した学生たちが、アナザー・ジャパンを通じて故郷の魅力を再発見し、それを世の中に伝える役割を担う。そのことで都市部と地方の新しい関係が生まれたり、将来故郷に戻った彼らが強力な戦力として地元に貢献したり、そんな未来がおとずれてほしいと思っています。

”日本の工芸を元気にする!”ためにも、地方における人材不足は避けて通れない問題でした。つくり手だけでなく、それを伝える・販売する役割を担う人間がいないと、その工芸は結局衰退してしまいます。

アナザー・ジャパンの取り組みが地元と学生をつなぎ、未来へ循環の輪を広げていくことができれば、その問題を解決する糸口が見えてくるかもしれません。

“失敗”もあり得るからこそ成長できる。フロンティアスピリットと郷土愛を持った18名の学生たち

今回のプロジェクトで私たちが求めたのは、フロンティアスピリット(開拓者精神)と郷土愛をもった学生たちです。

アナザー・ジャパンでは、実際の店舗経営のすべてを学生たちに任せます。中川政七商店の経営研修を受けてもらったあとは、コンセプト策定から商品選定、仕入れ、店頭での接客、売上管理やプロモーション、なにからなにまで自分たちで実践してもらう。

”失敗”する可能性も大いにある真剣勝負の場で必死に自ら考え、実践するからこそ、多くの経験が得られ、地域との関係地も高くなるはず。

そのためには自分の人生を切り開くんだというフロンティアスピリットが不可欠だと考えました。

研修の様子

郷土愛は、地元の魅力を発見して発信するというマインドとも言い換えられます。魅力的な商品をセレクトし、粘り強く仕入れ交渉をおこない、店頭でその魅力を伝えて販売する。郷土愛がなければそういったことは難しい。

職人の元を訪れて、実際に手仕事を体験させてもらうことも
自分たちで直接見て、話を聞いて、地元への理解と関係値を深めていった

アナザー・ジャパン第1期には、そんなフロンティアスピリットと郷土愛に溢れた、本当に頼もしい18人が集まってくれました。

総計2,640時間を超える濃密な研修・準備期間を経て、8月2日にいよいよ1期店舗が開業。店頭でのお客様とのコミュニケーションに手ごたえを感じることもあれば、損益分岐の計算をして「経営」の厳しさを身をもって知ることも。

18人に共通するのは、アナザー・ジャパンを単発のプロジェクトで終わらせず、きちんと継続させて地域に貢献できる場に育てたい、という想いです。開店からの1ヵ月、売上をシビアに分析し、日々改善点を話し合って店舗運営に当たってきました。

「来店数を上げていくために、SNSの発信をもっと増やします。朝のシフト業務としてInstagramストーリーズの更新をお願いしたいので、更新内容について資料にまとめました。必ず目を通してください」

「立ち止まることなく、フラットに店内を回られているお客様へのアプローチがなかなか出来ていません。どうやってお声がけするのがよいか、みなさんの知見を教えてください」

「『今日は時間がないのでまた来ます』とおっしゃる方が多い印象です。その方たちが本当にまた来たくなる仕掛けなど、アイデアある方はぜひご意見ください!」

「店内入って右の棚を入れ替えます。オリジナル商品を含めた赤いものを集めて、めでたく、宴感のある”赤いキュウシュウ”というテーマで。テーマのポスターもつくります。めちゃくちゃかっこいいポスターにするので、ご期待ください」

「売上のデータを簡易なグラフにしてみました。必達目標に向かって各所改善を続けていきましょう。今週は、お盆の15日を除けば先週を上回る売上を記録できています!」

これらは、実際に学生たちが意見を出し合っているチャットスペースからの抜粋です。

細かな気づきから、数字の進捗共有、新しいアイデアの募集まで。それぞれが「経営者」としての自覚をもって、少しでもいいお店にしたいという気持ちで日々取り組んでいます。

株主総会さながらに、売上報告と課題解決案をプレゼンすることも

開業から1ヵ月。日々の改善が結果につながったこともあれば、まだまだ上手くいかないことも多くあります。

そんな嬉しさも悔しさも糧にして、これからも彼らは店頭に立ち、そして次の特集に向けて仕入れに赴き、1日1日得難い経験をしながら成長していきます。

(※関連リンク:学生自身が綴る、アナザー・ジャパン1期店オープンまでの話)

すべては”日本の工芸を元気にするために!”

来期以降もプロジェクトは続き、アナザー・ジャパンに参加したOB・OGが毎年増えていきます。5年後、10年後、「学生時代にアナザー・ジャパンで働いてたんです」という人たちが、地元に何らかの関わりを持ちながら活躍してくれる。

その輪が広がっていくことこそ、アナザー・ジャパンプロジェクトの目指すところです。

同プロジェクトのコンセプトは”私たちがつくる、もうひとつの日本”。

故郷に貢献したい学生たちの想い、そしてアナザー・ジャパンが目指す”もうひとつの日本”の姿は、私たちのビジョン”日本の工芸を元気にする!”と重なっています。

日本の未来は明るい。そう信じて、これからも私たちは活動していきます。

中川政七商店、そしてアナザー・ジャパンの今後の展開に、ぜひ注目していてください。

<店舗情報>
学生が経営する47都道府県 地域産品セレクトショップ「アナザー・ジャパン」
・営業時間 11:00~20:00
・住所 東京都千代田区大手町2-6-3 TOKYO TORCH銭瓶町ビルディング1階 ぜにがめプレイス

アナザー・ジャパンプロジェクト ホームページ

文:白石雄太