金鳥×中川政七商店 第五弾コラボ予告

奈良の工芸「蚊」帳織ふきんをはじめとした暮らしの道具を手掛ける中川政七商店と、「蚊」取り線香を製造する金鳥によるコラボレーションは、今年で5年目。

毎年完売が続く人気のラインアップに加え、
今年はとんでもなく「高額なあるもの」をつくりました。

こちらの商品、限定数での製造になる為、オンラインショップでの販売が中心となります。

でも、手仕事ならではの魅力がぎゅっと詰まった商品。有田焼でつくるとこうなるんだ!という面白さを、できることなら沢山の方に見ていただきたい…
そんな思いで、発売前ではありますが、サンプルを奈良と東京で展開します。
お近くにお住まいの方は、ぜひ見にいらしてください。

5月6日(金)~5月15日(日):中川政七商店 奈良本店(鹿猿狐ビルヂング)
5月18日(水)~5月31日(火):中川政七商店 渋谷店

左が有田焼でつくる「金鳥の渦巻蓋物」、右がオリジナルの「金鳥の渦巻 ミニサイズ」

第五弾の新商品は、有田焼でつくる「金鳥の渦巻蓋物」の他にも、日本の工芸の豊かさを感じられるアイテムを予定しています。
6月1日(水)の発売を楽しみにお待ちください。

今後、読みものも公開予定です。

①5月18日(水)有田焼でつくる「金鳥の渦巻蓋物」窯元さん取材記事
窯元さんに「ロストテクノロジーの復活」と言わしめたものづくり。一見しただけでは分からないような細部にも、つくり手のこだわりが凝縮されています。
つくり手達の高みのセッションで生みだされた、55,000円の理由をお届けします。

②6月1日(水)金鳥さんインタビュー記事
有田焼でつくる「金鳥の渦巻蓋物」のサンプルを見て感じたのは、オリジナル「金鳥の渦巻」の圧倒的な存在感。日本の夏の風物詩とも言える「金鳥の渦巻」のデザインが生まれた裏側をインタビュー取材してお届けします。

5月18日(水)の記事公開、6月1日(水)の発売をお楽しみに。

GWは「中川政七商店ラヂオ 暮らしの手ざわり。」を聞いてみませんか

こんにちは。
今年のゴールデンウィークは最大10連休。長期休暇を楽しみにしていらっしゃった方も少なくないと思います。

私も明日から実家の用事で岡山へ。道中「中川政七商店ラヂオ 暮らしの手ざわり。」を改めて聞いてみようと思っています。

モデルのはなさんや浜島直子さんが繰り広げる、暮らしの道具への愛着トーク。思わず「わかる!!」と頷いてしまうような熱量あふれる会話に、わたしたちスタッフも、毎回ワクワクしながら聴き入っていしまいました。

まだ聞いてないという方に、ぜひこの機会におすすめしたいと思い、これまでの放送をまとめてみました。
家事をしながら、移動をしながら、暮らしの合間に、ぜひ気軽にご視聴くださいね。

ラヂオは7つのプラットフォームで配信しています。
お好きなプラットホームでお楽しみください。

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1月からスタートした「中川政七商店ラヂオ 暮らしの手ざわり。」
第1シーズンを終えてしばらくおやすみしていましたが、次回6月末にスタート予定の第2シーズンに向けてコンテンツを準備中です。

そこで、番組を聞いてくださっている方、中川政七商店の商品を愛用いただいている方に、番組で紹介させていただく質問や感想などの投稿を募集しています。

①職人さんへの質問募集

次回からの配信では、中川政七商店と一緒にものづくりをしている日本全国の職人さんの製造現場へ伺い「地域の手ざわり」をお届けするコーナーをスタートします。

最初の訪問先は、福井県鯖江市。
越前漆器のつくり手である漆琳堂の内田徹さんにご案内いただき、漆器づくりの現場を見学させていただきます。

漆琳堂さんは、中川政七商店で販売する「食洗機で洗える漆椀」や「RIN&CO.」、「お椀や うちだ」の商品をつくっている越前漆器の老舗です。

漆器にまつわる質問や、自分が持っている商品についての愛着など、漆琳堂さんにお聞きしたいこと、お伝えしたいことがあれば、お気軽にコメントをお寄せください。
5月15日(日)までの募集となります。

②「中川政七商店のある暮らし」をお話してみませんか

日本の工芸が暮らしの中にあることの豊かさや、心地好さ。季節の移ろいを感じることの小さな幸せ。
わたしたち中川政七商店の暮らしの道具が、「日本の暮らしの心地好さ」をお届けできていれば嬉しく思います。
番組ゲストの皆さまにお話しいただいたように、「中川政七商店のある暮らし」をお話してみませんか。皆さまからのご投稿を、番組内で紹介させていただきたいと思います。

「わたしの心地好い暮らしをつくる道具」をテーマに、お気に入りのアイテムや、しつらいの風景、意外な使いかたなど皆さんの暮らしの中のこだわりや想いをお聞かせください。
見る度に心が和んだり、少し嬉しくなるような普段の愛着をそっと教えていただけたら、とっても嬉しく思います。

皆さまからの「ことつて」をお待ちしています。

【心地好い暮らし】第6話 庭仕事の季節

実家は田舎だったのでそこそこ広い庭があった。祖父が作ったという鯉が泳ぐ小さな堀もあって、その周辺に四季折々の草花が植えてある。主に世話をしていたのは祖母のように記憶している。休みの日には父も加わって、私たち子供も掃除を手伝わされていた。大きな竹箒を使って草刈りの済んだ庭を掃くのが仕事なのだけれど、掃いた後の筋目がきれいになるようにと言われ、えーめんどくさいー…と思いながらも一生懸命掃いた記憶がある。子供ながらにもめんどうくさいが、そういうとこが大事なんだろうなと薄々気がついていた。いや気がつく機会だったのかもしれない。

庭には季節ごとに花が咲くので、祖母や母は時々の花を玄関に飾っていた。春は水仙にはじまり、その後はシャガ、八重山吹、菖蒲、紫陽花、向日葵、カンナ、秋桜、ケイトウ、お正月には松と千両なども活けられていた。そういえば神棚の榊も裏の山に採りに行っていた。スーパーではコンパクトに売られている枝ものだが、山の榊はりっぱな木だった。手が届く範囲のものを頂きますと挨拶してから採るように教えられた。

二人とも流派があるような活け方ではなかったが、聞けば何の花か教えてくれた。ひいおじいさんが好きだったとか、これは外国から来た花だとか、たわいもない話だったけれどどの花もシンプルに美しくて、いつのまにか当たり前に庭の花を自分の部屋にも飾る習慣ができたように思う。
何はともあれ、実家の庭が私の後の感性みたいなものに多分に影響したのは間違いない。

大学時代はまだその感覚を引きずっていてその辺に咲いている雑草を摘んできて飾ったり、バイト代に余裕があれば買ってきたりもしていたが、大阪で就職して忙しい日々が始まると一気に世界が変わってしまった。まず季節ごとにそろそろあの花が咲く時期だと察する感覚も、それを感じる時間の余裕もなくなってしまった。その代わり仕事を覚え、自分の経験が積みあがっていく楽しさに夢中になった。たまに花を買ってもすぐに枯らしてしまう。都会の暮らしもそれなりに楽しくて、そのことを疑問にも思わなかった。「忙しいから仕方ない」と切り替えるスピードがぐんぐん早くなっていったのだなと今振り返ればそう思う。

で、35歳で転職の為に奈良に来た。大阪から電車で1時間程度なのに住環境がぐっと野山に近くなった。それでもまだまだ自分で育てるほどの場所も余裕もなかったが、毎日の自転車通勤で季節ごとの花が咲くことを視覚から取り戻していった。あぁもう梅が咲いた。鈴蘭が咲いた。そういう気づきが体にしみ込んでいくような感覚。別に心身が弱っていたわけではなかったけれど、人間はそういうことに癒されるとこがある。あまりにも自然から切り離されると単純に疲れるんだと思う。

一昨年奈良市内ですぐ裏に雑木林があるようなマンションに引越して、少し広いテラスも使えるようになった。というかテラスに惹かれてその物件に決めた。あぁこれで大きな木も植えれるぞ!(植木鉢だけどね)と思ってからテラスの半分が埋まるまであっという間だった。
暖かくなってきたらプランターに新しい苗を植え、冬の間は控えていた鉢の植え替えを始める。本当は手袋をした方が汚れなくていいのだけれど、根元を押さえたり土を足したりしているとついつい素手になってしまう。その方がダイレクトに土の密度を感じ取れる気がして。爪に入った土を取る時にたいてい後悔するのだけれど…。
ふと見渡すと実家の庭にあった植物ばかりに囲まれている。三つ子の魂というけれど、私の中には確実にあの頃の風景が生きている。


<掲載商品>
信楽丸鉢
近藤製作所 移植ゴテ 小

書き手 千石あや


この連載は、暮らしの中のさまざまな家仕事に向き合いながら「心地好い暮らし」について考えていくエッセイです。
次回もお楽しみに。

佐賀の郷土菓子「丸房露」を、新しい食べ方で。甘酸っぱい提案の誕生秘話

およそ350年前の江戸時代。その素朴でハイカラなお菓子「丸ぼうろ(丸房露・まるぼうろ)」は佐賀の地にやってきました。

頬張るとなぜだか、みな「懐かしい」と口にする。はじめて食べた人も「食べたことのある味」と言う、なんとも不思議なお菓子。驚いたことに、その製法は江戸時代からほぼ変わっていないとか。

ということは、つまり。

江戸時代に暮らした人々と、令和という現代に生きる私たちが、同じ菓子を口にしていることに。こんなにすごいこと、あります?

手仕事が生む、素朴で優しい味

丸ぼうろーー。佐賀県佐賀市を代表する伝統的な銘菓として名高い郷土の味。今では市内の菓子店それぞれが独自の味を生み出していますが、その元祖といわれるのが1639(寛永16)年創業の「鶴屋菓子舗」です。

与賀神社の参道 二の鳥居(重要文化財)のすぐ前に位置する本店

徳川三代目将軍にあたる徳川家光の治世の元、佐賀三十六万石の城下町に鶴屋は誕生。御菓子司(おかしつかさ)として佐賀藩主の鍋島公に菓子を納めてきた歴史をもちます。

鍋島公に菓子を納める際に使用していた木桶の蓋

「丸ぼうろがつくられるようになったのは、二代目・太兵衛の時代です。長崎の出島で、南蛮菓子である丸ぼうろの製法をオランダ人に直接学び、佐賀に持ち帰ったのが350年前と言われています」

そう話すのは、家業に入って11年経つ、営業部長の堤一博さん。

小さい頃から「丸房露」を食べてきた堤さん。ちなみに「丸ぼうろ」「丸芳露」「丸ボーロ」など表記は店によって違うとか。鶴屋菓子舗の商品は「丸房露」。

当初の主な原材料は小麦粉と砂糖と水。「今とは違い、もっと硬いクッキーのようなものだったそうですが、江戸時代後期になるとようやく卵が入手できるようになり、しっとりとして柔らかい『丸房露』ができたとされています」

生地は仕込んでそのまま使うのではなく、一晩寝かせる

小麦粉と卵、砂糖などでつくられる生地は、見るからにトロントロン。水や牛乳などは使わず、卵のもつ水分だけで生地をまとめて練り上げる。生地が硬すぎれば、ふっくらとした食感にはならず、反対に、緩すぎればきれいに成型することさえままならないとか。

まるでキャラメルのような質感。扱いは想像以上に難しい

材料の分量は決まっているものの、その日の温度や湿度によって、生地の配合具合を微妙に変えていく。そのとき一番いい状態の生地になるよう微調整しているそうです。

素早く型抜きしてオーブンの鉄板に

「長年培ってきたデータもありますが、最後はすべて職人の勘や感覚が決め手。手作業でしか、この味わい、この食感は生み出せないものなんです」

焼きたて熱々の「丸房露」

表面はサクッとして、中はふっくら、しっとり。こうばしい風味の中から、なんとも懐かしくやさしい甘味がふわりと広がる。素朴ながらも上品なお菓子です。

古文書から生まれた、「丸房露のためのマーマレード」

そんな伝統の味をもっと多くの人に届けたいという想いから、中川政七商店の経営再生支援を受けた堤さんが、改めて見直したのが同店に残る4冊の古文書。

「250年くらい前から先代が書き記してきたもので『鍋島様の城に丸房露を何十個納品』『値上げのお願いにうかがう』といった日記もありますが、そのうちの1冊が1750年代に記された『菓子仕方控覚(かししかたひかえおぼえ)』。今で言うレシピ帳だったんです」

右頁は古文書の傷みを軽減すべく後から付けた表紙。大事に守り継がれている

「丸房露」に関する表記はもちろん、これまで手がけてきたいろいろなお菓子のいろはがずらりと並びます。そのなかで目に留まったのは、ある三文字。

三柑漬ーー。

左頁の最初のところに「三柑漬(みかんづけ)」の文字が

「三柑とはみかんのこと。これを砂糖漬けしたもののことで、つくり方を見てみると現代でいうところの“マーマレード”だったんです」

温暖な気候に恵まれた佐賀県は、みかんの一大生産地。地元の果物を使って「丸房露」に合う味ができないだろうか……ということで早速、マーマレードづくりに着手しました。

使用したのは日本では佐賀県藤津郡太良町にある数軒の農家でしか栽培されていない希少品種“クレメンティン”。濃厚な甘味とスッキリとした後味が特長の柑橘です。

『丸房露のためのマーマレード』1本540円(税込)

そして試行錯誤の末にできたのが、これ。

ごろりとした果皮が見えます。スプーンですくって頬張ると濃厚な甘さのなかに、やさしい酸味とほのかな苦味。歯応えのある果皮の食感もなかなかにおいしい。

大ぶりにカットした果皮の食感が絶妙です

これを「丸房露」につけてみました。はじめは少しだけ。んん? おお、おお! なるほど。次いでたっぷり添えてみると……んんっ!うん!合いますよ、これ。マーマレードの甘酸っぱい味や香りが、素朴な「丸房露」をより一層引き立てます。個人的には、少し温めた「丸房露」に「丸房露のためのマーマレード」をたっぷりのせるのが好みです。

佐賀っ子ならではの思い出も新製品のヒントに

「丸房露」に“ちょい足し”して楽しめるものは、ほかにも。

実はマーマレードは冬季限定。夏には「丸房露」に合わせる「丸房露のためのアイスクリーム」が販売されます。

「丸房露のためのアイスクリーム」1個 290円(税込)

「子どもの頃、朝ごはんに『丸房露』を牛乳と一緒に食べていたんです。浸して柔らかくしたり、小さく砕いてフレークのようにしたり。『丸房露』にバターを塗って食べるのも好きでした。だから乳製品が合うことは感覚的に分かっていたんです。

で、夏になると『丸房露』の消費量が落ちることもあって、これを打開するためにはどうしようかと考えていたときに思いついたのが、ミルクアイスでした」

こちらは佐賀県唐津にある「村山ミルクプラント」の、コクのあるまろやかな牛乳を採用。さらにここでも“三柑”にこだわり、上品な香り漂う“みかん蜜”で甘味をプラス。

かすかに柑橘の香りのする「丸房露のためのアイスクリーム」を「丸房露」につけると、冷たいアイスクリームが「丸房露」の生地をしっとり柔らかな食感にして、優しい甘さを引き立てます。

丸房露は生きている

最後に堤さんは言います。

佐賀っ子にとってはお中元やお歳暮の定番

「丸房露は生きているお菓子です」

「日に日に表情が変わるんです。焼きたてはこうばしくふっくらとしていて、だんだんサクッとしてきたと思ったら、翌日には水分が戻ってしっとり。それを過ぎると少しずつ硬くなっていく。

僕は意外と硬くなりはじめの頃が好きで(笑)。わざとトースターで焼いてカリカリにしてバターを塗ったり、マーマレードを塗って食べたりしますね。夏場のアイスクリームなら、ちょこっとつけて味わってもいいし、2枚の『丸房露』でサンドしてもおいしい。

そんなふうに多様に楽しめるのが『丸房露』のいいところ。自分の好きな表情や味わい方を見つけて楽しんでほしいですね」

佐賀の窯元がつくる鍋島青磁にのせて

とりあえず。まずはそのまま。お茶の供に、いただこうかな。

===
<取材協力>

合資会社鶴屋菓子舗
佐賀県佐賀市西魚町1番地
https://marubouro.co.jp

※この記事で紹介した商品は、鶴屋菓子舗のオンラインショップにてご購入いただけます

文:葛山あかね
写真:藤本幸一郎

<掲載商品>

鍋島虎仙窯 鍋島青磁 煎茶碗

鍋島虎仙窯 鍋島青磁茶托 1個入

久留米絣の織元・坂田織物が織りなす日常にまとえる上質な羽織もの

2022年3月30日。久留米絣の新しいブランド「sakata」がお目見えした。

折タグにも久留米絣を使用。織元ゆえの贅沢さ(展示会「大日本市」で撮影)

用意されたのは伝統的な久留米絣をベースにしながら、日常づかいの気軽さをまとう“羽織もの”。ショートとロングの2タイプを、アースカラーをベースにした8つの柄で展開しています。

春夏に使えそうな軽やかなデザイン(展示会「大日本市」で撮影)
無地からストライプまで8つの柄がある(展示会「大日本市」で撮影)

ふと、思う。

これ、久留米絣なんだ、と。久留米絣というと藍色の生地に白い文様が浮き上がる、昔ながらの風情を連想するけれど、ここに並ぶ商品は、いずれもこれまでの雰囲気とは異なる軽やかな趣をたたえていました。

昔ながらの久留米絣の模様(提供:坂田織物)

つくり手は、福岡県八女郡にある「坂田織物」。1948年の創業以来、久留米絣の伝統を受け継ぎながら、常にその魅力を現代に残し、可能性を広げるべく奔走する織元です。

福岡県八女郡広川町の本社

そんな坂田織物が中川政七商店を経営再生支援に迎えて、表現したかったこと、新ブランド「sakata」を通じて伝えたいことは何なのでしょう。

自分たちの強みは何なのか?

「新しいブランドを立ち上げた背景には、久留米絣という素材の良さをより多くの人に知ってもらいたい、という想いがあります」

そう話すのは3代目の坂田和生さん。

大手アパレルブランドに勤めた後、家業である坂田織物に入社。2017年にはニューヨーク進出するなど、常にチャレンジを続ける。一時はお笑い芸人を目指したこともあるとか

久留米絣は、夏は涼しく冬は暖かいという機能性の持ち主。また一着ごとに少しずつ異なる独特の柔らかな風合いは、着れば着るほど、洗えば洗うほどに増し、長く着るほど着心地がさらに良くなっていくという魅力があります。

「伝統工芸に注目が集まり、久留米絣の良さが見直されつつあるといっても、絣文化の縮小傾向はすぐには止まらない。さらには昨今の感染症によって状況が停滞しつつありましたし、このまま手をこまねいていても、何も変わらないんです」

むしろ停滞している今だからこそ、進む手立てを考えるチャンスと捉えた坂田さんは、絣の歴史的背景や久留米絣にまつわる技術や知恵、日本における絣文化などを徹底的に調べ直したといいます。絣づくりに携わりはじめて20年。なのに「知らないことばかりで驚いた」とか。

そして、見えてきたのは自分たちの強みーー「久留米絣という素材をつくれる」という、当たり前だけど、忘れてしまいがちな大事な事実でした。

均一の技術で生まれる 不均一な美しさ

久留米絣とは福岡県南部の筑後地方一帯でつくられる織物のこと。日本三大絣の一つとして1957年には国の重要無形文化財に指定されました。坂田さんは、2020年重要無形文化財技術伝承者でもあります。

その製造工程は、なんと30以上。世界的に見ても驚くほど複雑な工程を要するといいます。

横糸となる緯巻き(ぬきまき)づくり一つとっても、職人技が必要

柄のデザインを行う図案づくりにはじまり、経糸(たて糸)と緯糸(ぬき糸。横糸のこと)の準備、染色などすべての工程おいて職人技が必要となるけれど、なかでも久留米絣の個性を決める一番の特徴は「くくり」という工程。

そもそも“絣”とはあらかじめ染め分けた(先染めした)糸を使ってつくる織物のこと。染め分け方によって、さまざまな文様を描くことができます。

「その染め分けをするために不可欠な技法であり、デザイン画に従って柄で表現したい場所を糸で縛るのがくくり。くくった部分には染色時に色がつかないため、ほどいたときに模様となって表れるんです」

図案に沿って、染めたくない部分に糸を巻きつける

染め分けにはほかにも、板に糸を巻きつける板染めや、糸に直接染料をすり込む捺染(なっせん)という方法があるけれど、「くくりによって染め分けたものは、より繊細で細かい文様を表現することができる」のだそう。

緻密にくくり、きっちりと染め分ける。均一に行うべき、この高い技術こそが久留米絣の要となるのです。

「でもね」と坂田さん。

昔ながらの久留米絣。独特のかすれ具合が美しい

「いくら均一な技術で図面通りにくくっても、糸って伸び縮みするでしょう。糸の強度やくくるときの力加減、染料の染み込み具合などにも影響されて、ところどころ不均一になってしまうんですが、これこそが大事なところ。久留米絣独特のかすれやゆらぎといった、いわば不均一な美しさが表れる。プリントなどでは決して表現することのできない、豊かな風情が生まれるんです」

捨てていた残糸が新たな個性を育む副産物に

新しい商品づくりを進めるなかでカギになったのは、そんなくくりの工程で使う“くくり糸”でした。

「くくり糸はあくまで染色する前の糸を縛るための道具。これまでは使用後の大半を処分していたんです」

途中で切れたりしては染色の妨げとなって美しい文様が描けない。くくり糸にはギュッと縛ることのできる太さと強度のある、丈夫な糸を採用していた

「でも、くくり糸がある=久留米絣屋の証拠だな、と。くくり糸は久留米絣が描く不均一な美しさの象徴のようなものだから、これを生地に織り込むことで、久留米絣という素材そのものの個性や魅力をより多くの人に伝えられるのでは、と思ったんです」

織物屋の強みは「素材をつくれる」こと。伝統技をきちんと踏まえつつ、生地の質感を多様にアレンジしてつくり変えることができるのです。

あくまで道具として扱われていた糸が、織り糸として蘇ることに

一方で、伝統にあえて従わなかった部分も。

久留米絣は紺と白、黒と白といった模様のコントラストがバチッとしているのが美しいとされてきました。

「それはそれで美しいんですが、現代人からしたらどこか民芸調のイメージもぬぐえない。だから今回はアースカラーをテーマにして、ベースの色に柄が溶け込むような模様を採用することにしたんです。昔ながらのはっきりとした染め分けではなく、久留米絣の可能性を広げるため、あえて、これまでにない曖昧さを表現しています」

マス見本。これまでの久留米絣にはなかったナチュラルな色使いも「sakata」ならでは

経糸と緯糸の割合や織りの密度などを調整しながら、ベースの色を決める。そして捨てられるはずだったくくり糸を撚り直して、染め直したり、ときにはブリーチをかけて、ベースの生地に合う織り糸に仕上げていく。

こうして久留米絣をベースとしながら、絣の新しい表現に挑戦した、これまでにない風合いの久留米絣が誕生しました。

生地一つ一つにはレインストライプ、ブラシチェックといった独特の名前が

なぜ、日常着に?
「着るほどに肌に馴染むから」。

新しい生地づくりに挑戦する「sakata」が、第一弾として提案するのは、くくり糸を織り込んだ久留米絣で仕立てた上質な日常着。

「絹を使った紬などが“ハレ”の着物なのに対して、主に木綿でつくられる久留米絣は“ケ”の日常着。着れば着るほど肌の馴染みも良くなり、普段着として活躍する丈夫さも兼ね備えています」

織る糸の密度を変えることで柔らかくしたり、厚みを出したり(展示会「大日本市」で撮影)

生地にはさらりとしたシャツ生地や、少し厚みのある生地の2種類を用意。

場所や性別、体型、年齢を選ばず、久留米絣という概念も含めて、あらゆる枠組みを取っ払いたいという想いから、ゆったりとしたシンプルなデザインを採用。着物を連想させる長い襟が特徴の“羽織もの”が誕生しました。

表裏のない絣の良さを生かし、裏地はついていない。左/ロングタイプ、右/ショートタイプ(提供:坂田織物)
シンプルな「レインストライプ」は、柄物にも合わせやすそう(提供:坂田織物)
爽やかで大胆な「ブラシチェックブルーゴールド」(提供:坂田織物)

たとえば、白いTシャツの上にさっと羽織るだけで様になるし、ジーンズやシンプルなワンピースに合わせればただそれだけで粋な装いに早変わり。伝統のある久留米絣を気軽に着こなすことのできる日常って、ちょっと格好いい……ですよね。

日本の絣文化を世界へ

「sakata」の取り組みはファッションにとどまりません。

「久留米絣は洋服に使えることはもちろん、日常生活を彩るインテリアなどにも多彩に使えるファブリック。久留米絣の可能性を追求しながら、現代人の暮らしをより豊かにする提案をしていきたい」

製品をつくることはもちろん、久留米絣の製造を見学できるオープンファクトリー、産地ならではの使いこなしが体験できるカフェ、「ゆくゆくは久留米絣のテーマパークをつくりたい」と坂田さんは嬉しそうに語ります。

「世界に日本の絣文化を広めたい」と坂田さん。

「さらに言えば、久留米絣だけでなく、日本各地で独自に発展してきた絣の文化を、世界中に伝えていきたいですね。絣文化の底上げをしていくことが、結局は、僕たちの生き残る大事なカギになると思うから」

「sakata」の挑戦はとてつもなく大きく、でも、確実に前に進んでいました。


<関連特集>

<取材協力>
有限会社坂田織物

福岡県八女郡広川町長延602
http://sakataorimono.com/

文:葛山あかね
写真:藤本幸一郎(「大日本市」撮影 中里 楓)

古希祝いに贈りたい逸品特集。長寿を祝うおすすめのギフトは?

70歳という節目の年にその長寿を寿ぐ古希のお祝い。

還暦のお祝いではまだまだこれから、という雰囲気が強いものですが70歳というのは本人にとっても家族にとってもひとつ大きな節目なのではないでしょうか。

長い人生のひと山を越え、次のもうひと山へ。
今までの感謝とこれからの人生へのエールを込め、少し特別なお祝いの席や贈りものを用意してみてはいかがでしょうか。

今回は中川政七商店の暮らしの道具の中から、古希に贈るとよいとされている紫色の小物やこれからの暮らしを快適に整える品々をご紹介します。

古希の意味と知っておきたい贈呈時のマナー

そもそも古希のお祝いとはどんな風習なのでしょうか?
まずはその意味と、知っておきたい基本的なマナーをおさえておきましょう。

●古希の意味
70歳のお祝いである「古希(こき)」。
古希という言葉は「70年以上生きることは稀なり」という意味の杜甫の詩「人生七十古来稀なり」に由来しています。今でこそまだまだ元気な方が多い年齢ですが、この頃は70歳を迎えられるのは珍しいこと。寿命が延び、定年が65歳に引き上げられたこともあって、最近では還暦よりも古希を盛大に祝うケースが増えているようです。

●古希祝いを贈るときのマナー
還暦のお祝いに赤いものを贈るように、古希には紫色のものを贈ることが多いようです。
紫は古くから位の高い人々が身につけた高貴な色。人生の先輩として敬う気持ちが伝えられます。
ただ、最近は古希を迎えてもまだまだ活力に溢れた方も多く、形式にこだわりすぎるよりも趣味や嗜好品など暮らしを楽しむためのものを贈る方が喜ばれることも。
相手に合わせて、喜んでもらえそうなものを選びましょう。

贈りものには「御祝」「祝古希」ののしをかけ、人生で何度あってもいいお祝いごとの時に使われる花結び(蝶結び)の水引をかけましょう。

古希祝いによく贈られるギフト

長寿を祝い、これからの人生を応援する意味で贈る古希のお祝い。
どんなものがよく贈られているのでしょうか?

●花
お祝いの席が華やぐ花束は贈りものの定番ですが、中でも古希のカラーである紫を中心にしたものが人気のよう。ただ、仏花を思わせる紫と白の組み合わせは厳禁です。それ以外にも菊や椿、「寝付く」に通じる根付きの鉢植えといった縁起のよくないイメージがあるものは避け、ピンクや黄色など明るい色の花を加えた華やかなものがおすすめです。

●旅行
品物ではなく、思い出に残る旅行を古希のお祝いとして贈ることも。家族で温泉旅行に出かけたり、好きな旅先を選んでもらえる旅行券を贈ったりと相手が楽しめる工夫をするとより喜んでもらえそうですね。

●レストランギフト
夫婦や親しい友人と楽しい時間を過ごしてもらうレストランギフト。憧れのお店やディナークルーズなど、お祝いごとにふさわしい場を用意して、思い出に残るひとときを贈りましょう。

●雑貨・日用品
日々の暮らしに彩りを加えてくれる雑貨や日用品。お茶の時間を特別なものにする美しい茶器や身の回りの小物を収納するポーチなど、相手の暮らしぶりや好みに思いをめぐらせて選んでみましょう。

●衣類
普段から身につけられる衣類も贈りものにおすすめです。スカーフやマフラー、ゆったり羽織れるカーディガンなど体型を問わず身につけられるものだと長く使ってもらえそう。紫色がどこかに入ったデザインのものを選べば、より古希のお祝いにふさわしい贈りものになりそうです。

●食べもの
何を贈るか悩んだときに心強いのが、食べたり飲んだりすればなくなる「消えもの」。種類が豊富なので自分ではなかなか買わない贅沢なものや、贈りものらしい華やかなパッケージのもの、健康志向の方にも贈りやすい素材にこだわったものなど相手に合わせて選べます。

●アルバム
70歳という節目の贈りものにぴったりなのが、思い出の写真を整理できるアルバム。これまでの感謝と、これからも思い出を増やしていこうという気持ちがこもった贈りものになりそうですね。

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中川政七おすすめの古希祝いで贈りたい逸品

着心地も動きやすさも申し分ない日常着、お出かけしたくなる軽やかなバッグ、家時間を充実させる日用品など、古希に贈りたい品をご紹介します。

●空紡糸のラグランワイドプルオーバー

空紡糸のラグランワイドプルオーバー

空気の力で撚り合わせる空紡糸を使ったプルオーバー。定番のTシャツにくらべて身幅やアームホールを広めにとり、ゆったりとしたシルエットに仕立てました。さらっとした肌ざわりと、ふっくらと軽い着心地が特徴で、季節を問わず気持ちよく着用いただけます。
価格:6,380円(税込)
商品を見る

●空紡糸のワイドバスクシャツ

空紡糸のワイドバスクシャツ

ふっくらと軽やかな着心地が特徴の空紡糸のワイドバスクシャツ。細かいピッチのボーダーで、身幅はゆったりとしていながら、首まわりを詰めてきちんとした印象に仕上げました。若々しいデザインが案外喜ばれ、おしゃれ好きな方への贈りものにおすすめです。
9,900円(税込)
商品を見る

●ふんわり綿のラグランカットソー

ふんわりとやわらかな綿を使用したカットソー。生地が二層構造になっているため空気をたっぷりと含み、やさしく包み込むような着心地です。1枚で着るのはもちろん、インナーにも重宝する程よいフィット感が幅広い年代の方に好まれる1着です。
5,390円(税込)
商品を見る

●mino

mino nico linen border

ニットの産地である新潟・五泉生まれの「mino」。その名の通り雪国で冬に使われてきた「蓑」から着想したポンチョブランドです。羽織ったり首に巻いたりとさまざまな使い方ができるストールポンチョが素材・色合いともに豊富に揃い、相手に合わせて選びやすいアイテムです。
10,450円(税込)~
商品を見る

●綿麻もんぺパンツ

綿麻もんぺパンツ

抜群の動きやすさとはき心地を誇るもんぺパンツは、足元に注意が必要となる年齢の方への贈りものにおすすめ。ゆったりとした腰回りとゴム入りの裾のおかげで足さばきがよく、どんな姿勢でもらくちん。シンプルなデザインで普段着に合わせやすく、散歩やお買物などのちょっとそこまでのお出かけにも便利です。
6,490円(税込)
商品を見る

●たっつけパンツ

たっつけパンツ

さらりとした日本の労働着である「たっつけ」をもとにつくった、ユニセックスで使える日常使いのパンツ。股上が深くゆったりとした、しめつけ感のない楽な着心地です。普段着やお散歩着として活躍します。
8,800円(税込)
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●かや織のストール

かやストール

「花ふきんをストールにして巻きたい」というお客様の声から生まれた、蚊帳生地でつくったストール。蚊帳生地を2枚あわせて洗いをかけることでふんわり、やわらかな質感が生まれました。空気の層ができるので肌寒い季節はあたたかく、暑い季節は汗取りとして活躍。自宅で気軽に洗濯でき、1年通して便利にお使いいただけます。
5,280円(税込)
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●真田紐 トートバッグ 大

真田紐 トートバッグ 大

手績み手織り麻と真田紐を組み合わせてつくった軽やかなトートバッグ。上品な佇まいながら雑誌やA4のファイルも入る収納力があり、荷物が多い日にも頼りになります。色のバリエーションが豊富なのも特徴のひとつで、古希のお祝いなら紫色もおすすめです。
10,450円(税込)
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真田紐 ファスナートート

真田紐 ファスナートート

真田紐のトートバッグよりもひとまわり小ぶりなファスナートートは、座ったときに膝の上に収まりがよく和装にもぴったり。手績み手織りの麻生地の品のいい光沢感が美しく、和装にもよくなじみます。
11,000円(税込)
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●リネン帆布の真田紐トートバッグ大

リネン帆布の真田紐トートバッグ大

本体に倉敷のシャトル織機で織ったリネン帆布、持ち手に真田紐を使ったトートバッグ。側面の生地を二枚重ねたすべてポケットとして使える構造で、持ちものをすっきりと収納できます。A4がすっぽり収まる便利なサイズで、お出かけはもちろんレッスンバッグとしても使いやすく重宝します。
13,200円(税込)
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●巾着 鹿草木

巾着 鹿草木

ちょっとしたおでかけやバッグインバッグとしてもお使いいただける、小ぶりの手提げサイズの巾着。「鹿草木」のデザインに合わせて入れた底部分の差し色がアクセントになっています。紐には伊賀の正絹組紐を使用し、上品な印象にまとめました。
4,400円円(税込)
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●化粧ポーチ

化粧ポーチ

化粧品やマスク、ポイントカードなどの整理に役立つ、口が大きく開くがま口タイプのポーチ。中身の整頓がしやすいように中央に仕切りを付け、内側は汚れが拭き取りやすいようビニール貼りで仕上げました。
4,400円(税込)
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●ギャザーポーチ 小紋

ギャザーポーチ 小紋

片手で簡単に開け閉めできるバネ口のポーチは、マチがゆったりとしているので中が見やすく、物の出し入れもスムーズです。落ち着いた色のリネン生地と合わせ、大人が持ちやすいかわいらしさに仕上げています。
1,760円(税込)
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●注染のれん

注染のれん

節目の年、お部屋の雰囲気を変えて気分を新たにしてほしいのなら、手軽に模様変えができるアイテムもおすすめです。浴衣や手ぬぐいの染色に用いられる、昔ながらの注染技法で染めた手織り麻ののれんは、色のにじみやぼかしなど注染ならではの風合いが特徴。部屋の目隠しや間仕切りとしてお使いいただけます。
16,500円(税込)
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●和砂糖・釜焚塩・純米酢・濃口醤油・芳麦味噌

和砂糖・釜焚塩・純米酢・濃口醤油・芳麦味噌

中川政七商店の厳選した和食の基本調味料「さしすせそ」シリーズを詰め合わせたギフトセットです。素材に気を配り、昔ながらの製法でつくられた調味料がいつもの味をさらにおいしくしてくれそう。
3,672円(税込)
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●耐熱硝子の多用急須 根竹

耐熱硝子の多用急須 根竹

お茶の時間を大切にしている方には紅茶も日本茶もおいしく淹れられる、耐熱ガラス製の急須はいかがでしょうか。あたたかいものにも冷たいものにも対応し、茶葉の動きや水色もお楽しみいただけます。
26,400円(税込)
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●鍋島虎仙窯 鍋島青磁 煎茶碗 2個入り

鍋島虎仙窯 鍋島青磁 煎茶碗 2個入り

佐賀県伊万里市で鍋島焼・伊万里焼の伝統と技術を守り続ける窯元「虎仙窯」が手掛けた鍋島青磁の煎茶碗です。伊万里市大川内山でしか産出されない純度の高い青磁原石でつくった青磁釉で覆われ、まるで翡翠のような美しさ。毎日のお茶の時間を贅沢に彩ってくれます。
1点2,200円(税込)~
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●花ふきん

奈良の特産品である蚊帳生地を2枚重ねて縫い合わせた花ふきん。大判・薄手でふきんとしてだけでなく、お皿の拭きあげやかご収納の目隠し、洗顔や汗取り用のタオル代わりに使ったりと幅広く活躍します。色のバリエーションが豊富なので、色とりどり詰め合わせれば目に華やか。メインの贈りものに添えるのもおすすめです。
1点770円(税込み)
3枚セット2,640円(税込)
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「長寿を祝い、次の一歩を踏み出すきっかけに」

いつまでも若々しくいたいと思いながらも、いやおうなく人生は進んでいくもの。

けれど、積み重なる年齢を祝ってくれる人が近くにいれば、たどり来し道を愛おしく思え、次の一歩を勇気を持って踏み出せるのではないでしょうか。

大切な人だからこそ心も体もずっと元気でいてほしい、その長寿を次もまた共に祝いたい。

そんな願いを託した贈りものとして、中川政七商店の暮らしの道具が役立てばうれしいです。