【わたしの好きなもの】motta024

 
初めてのハンカチ「motta(モッタ)」
 

わたしは、中川政七商店のハンカチブランド「motta(モッタ)」のハンカチを愛用しています。

  

「motta」との出会いは、まだここで働き始める前、ちょうど転職活動をしていた時のこと。

 

スーツに合うハンカチはないかなと探していたところ、スタッフさんから「洗いざらしでいいのでお手入れ楽ちんですよ」と薦められ、面倒くさがりのわたしはその一言で購入を決めました。

 

正直に言うと、それまではハンカチなんてどれも同じようなものだろうと思っていたのです。こだわりもなく、コンビニなどで買ったものをなんとなく使っていただけでした。

 

そんなわたしが「楽ちんだから」と購入した「motta」ですが、初めて使ったとき、麻のシャリっとした素材感になんだか背筋がピシッとしたことを覚えています。

 

使い勝手も抜群で、スッと水を吸収するのに手触りはサラッとしていて、手を拭いた後も乾くのが早いです。

 

麻の感触は慣れてくるととても心地良く、「カバンから出して手を拭く」その瞬間が毎回ちょっと嬉しくなりました。

 

もちろん、手入れが楽なのも良いポイントです。

 

お洗濯後は軽くシワを伸ばして干すだけで綺麗に仕上がります。アイロンがけはしたことがありません。(笑)

 

ちなみに、わたしがよく使っているのは「motta024」のキイロです。

  

麻62%・綿38%で、綿が少し入っているのでシャリ感もありつつ柔らかい手触りです。可愛らしい水玉模様と元気なイエローカラーが気に入っています。

 

最近さらに別の使い方を発見しました。夏の暑い日、日光へ旅行したときの話です。

 

東照宮までの道のりで汗が止まらなくなり、途中の水場で「motta」を濡らして首に巻いてみました。すると、麻混生地なので通気性が良く、全然熱がこもらない。時間が経ってもずーっと冷えたまま!

 

このハンカチ、便利すぎない‥‥?と感動してしまった思い出です。

 

既に「motta」をお持ちの方はぜひ夏場に試してみてください。

 

ヒヤッと気持ち良いうえにちょっとオシャレにもなれますよ。

日本市 東京スカイツリータウン・ソラマチ店 門林

 

 


<掲載商品>
motta024

手こぎ舟でのんびりお花見 近江八幡の水郷めぐり

場所取りや騒音に困らないお花見、行ってみたくありませんか?

せっかく花を眺めるなら、ゆっくり、粋に楽しみたい、そんな願いが叶う穴場、「近江八幡の『水郷めぐり』」を今日は紹介します。

いざ、近江八幡へ

琵琶湖周辺には水辺だけでなく山もあり、特に京阪神や名古屋の人たちには手軽なレジャー基地になっています。

東岸での観光エリアの代表は大きな城のある彦根でしょう。次には北国街道の宿場町で、「黒壁スクエア」を中心として1980年代後半に町おこしに成功した長浜が挙げられます。そして、近江八幡も忘れないようにしましょう。

水郷と琵琶湖

かつて琵琶湖の周囲には大小約40個の内湖(ないこ)がありました。内湖とは、ほとんどそのまま琵琶湖につながっているような周辺の湖のことをいいます。しかし、戦後の食糧難の時代に、どんどん干拓され農地へと変わっていきました。

大中之湖干拓地の南隣にある「西の湖(にしのこ)」が、現在残っている最大の内湖です。その周辺の湿地帯を「水郷」、あるいは「水郷地帯」といいます。

琵琶湖は1993(平成5)年6月に、「ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)」の登録エリアとなっていますが、2008(平成20)年10月にはこの水郷まで登録範囲が拡大されました。

水郷の中に残されたヨシの群生地。水郷めぐりの手こぎ舟はこの中を抜けていく

時代劇の定番のロケ地

3月末だとまだ少し肌寒い日もあるが、桜の花のつぼみもふくらんで、春はもうすぐ

琵琶湖や内湖は野鳥の生息地・繁殖地であり、その生命を支え、この水郷の光景を特徴づけているのがヨシ(蘆、葭、葦)です。イネ科の多年草で、池や沼などの低湿地に生え、高さは1〜3メートルにもなります。

水質浄化作用の大きいことでも知られていて、1992(平成4)年には「滋賀県琵琶湖のヨシ群落の保全に関する条例」が定められました。この水郷だけではなく、琵琶湖全体でヨシ原(ヨシ群落)の減少に歯止めをかけるための努力が続けられています。

舟をすっぽりと隠してしまうほどの高くて密集しているヨシ原があり、内湖ならではの静かな水面が広がっていて、水郷ではのどかな光景は昔から変わりません。

そのため、格好の時代劇のロケ地となっています。これまでに、『鬼平犯科帳』『剣客商売』『水戸黄門』『雲霧仁左衛門』などが撮影されました。「背の高い草むらの間を船頭が操る舟が通る」「手前に船着き場があって、向こうの水面に背の高い草が伸びている」といったシーンがあれば、「これはおそらく、近江八幡の水郷だろう」と疑ってみていいでしょう。

手こぎ船から眺める桜の風景。「時代劇の登場人物」になり「花見」を楽しむ

そんな時代劇の登場人物になったような気分を味わえる水郷めぐりの舟があります。通年で営業はしているものの、実際には水や風がぬるむようになったら観光シーズン入りです。

この水郷めぐりのコースの一部には桜が植えられているので、もし、3月末か4月初めといった早めの時期に「水郷めぐり」の舟に乗り込んだのならば、「時代劇の登場人物」と「花見」が同時に楽しめます。

水郷めぐりの舟は全部で4種類あり、それぞれ運営者が異なります。また、水郷とは水路でつながっている八幡堀でも別にもう1種類あります。

コースや舟のタイプも異なっていて、「手こぎ舟・エンジン船」「桜のあることろを通る・通らない」の違いがあります。

やはり、「時代劇の登場人物」となれば、手こぎ舟の方が気分が高まります。春先に行くのならば、桜も見たいですよね。この両方が満足できるのは、実は「近江八幡和船観光協同組合」の舟のみとなっています。

近江八幡和船観光協同組合の船頭さんたち。もちろん、「長谷川平蔵・水戸光圀・秋山小兵衛も私たちがお乗せします」
「揺れるから気をつけてね」
のんびりゆったり。最も基本的なコースで約80分の手こぎ舟の旅
春といえば、もちろん桜ばかりではない。菜の花も目を楽しませてくれる
待合場所は、もともとヨシの保管場所になっていた建物だ

満開ももちろんいい。ただ、花筏を割って進むのは水郷めぐりならでは

近江八幡和船観光協同組合が用意しているコースには、比較的近くで最もヨシが茂っているところを回ってくる「水郷めぐり・かわら堀」(60分)もあります。

しかし、桜の並木の下を通るのは残るふたつのコース「水郷めぐり・普通」(80分)と「水郷めぐり・遠回り」(120分)です。春ならばやっぱりこちらに乗りたいところでしょう。

桜が満開になるようならば、同時に菜の花も満開になります。桜はコースのあちらこちらにありますが、メインとなるのは最初のヨシ原を抜けて、掘割りに入ったところです。約40本のソメイヨシノが200メートルに渡り、頭の上に覆いかぶさるようにして植えられています。

満開のときに、舟から見上げると、全部桜の花です。しかし、ちょっと過ぎたぐらいであればがっかりすることはありません。頭の上に桜の花びらが降り注ぐ「花吹雪」だってあります。水面を桜の花びらが埋め尽くす「花筏(はないかだ)」も楽しめます。手こぎ舟がこれを割るようにして進みます。

後ろにうっすら見えている山のうち、低いほうが安土城のあった安土山

お弁当が楽しくなる「サンドイッチかご」 。鹿児島発の暮らしの道具、使ってわかった良さがある

お弁当を持ってきた日は、できるだけ外で食べるようにしているこの頃。

気づけばゴールデンウィークまであと一か月を切りましたね。

外に出かける機会も増えるこれからの季節に、どんどん使っていきたいなと思う道具があります。

創作竹芸とみながの「サンドイッチかご」は、竹林大国・鹿児島生まれ

サンドイッチかご

以前、竹林面積日本一の鹿児島らしい工芸品として紹介した「サンドイッチかご」。

取り扱っている「創作竹芸とみなが」さんで取材時に迷わず買い求めました。

ご当地かごがいっぱいの、富永さんのお店の様子はこちら:「まるで宝探し。好きなかごに出会える鹿児島の『創作竹芸とみなが』」

実際に使ってみてどうだった?を振り返りつつ、気に入っているところをまとめてみました。

竹かごらしい軽さと丈夫さ

使ってみてまず感じるのは、その軽さと丈夫さ。

片手でひょいと持てて、それでいてギュッと握ってもへこたれない、頑丈な作りをしています。これはしなりのある竹ならでは。

サンドイッチかご。ふたを開けた様子

さらに、身とフタの噛み合わせも、天然素材らしい「ゆらぎ」がなく、ピッタリ閉まります。

とみながのサンドイッチかご

当たり前のことのようですが、食べ物を入れるならなおさら、フタのゆるみは気にかかるところ。

ひと筋ひと筋、竹を均一に揃え正確に編み上げていく職人さんの妥協のない仕事を、閉じた瞬間のパチンという音に感じます。

取材で見せていただいた実際の製造現場。ひとつひとつ手作りです
取材で見せていただいた実際の製造現場。ひとつひとつ手作りです
表面をよく見ると、節が表側に、揃って現れています
編み途中の様子。表に出る節の位置までピッタリ揃っています

作っている様子はこちら:すぐに売り切れる「サンドイッチかご」。創作竹芸とみながの竹かごが長持ちする理由

中には裁縫箱に使う人もいるそう。使い道の幅広さは、軽くても中身をしっかり守ってくれる、道具としての信頼の証かもしれません。

大きさは豆腐一丁分

紙袋や通勤カバンにさっと入るサイズ感も気に入っていますが、この大きさにも理由がありました。

サンドイッチかご
大きめに握ったおにぎりが2つと、おかずが少し入るくらいの大きさ

取材に応じてくれた「創作竹芸とみなが」の富永さん曰く、元々このサンドイッチかごは「豆腐かご」と呼ばれていたそう。その名の通りお豆腐が一丁入るサイズです。

昔はお豆腐屋さんに行って買い求めたお豆腐を、このかごに入れて持ち帰っていたのが名前の由来。

存在が鹿児島県外にも知られるようになると、使い勝手の良さとピクニックに似合う見た目からか、いつしか「サンドイッチかご」と呼ばれるようになりました。

確かにサンドイッチがよく似合います
確かにサンドイッチがよく似合います