【わたしの好きなもの】産地の鍋の素

小鍋にもちょこっと使いにも便利な「鍋だけじゃない産地の鍋の素!」

産地のごはんシリーズから登場した「産地の鍋の素」。
産地のお鍋から学んだ味だからですが、名前が変わってるな・・という印象でした。
我が家で作るお鍋は、昆布で出汁をとった水炊きか、寄せ鍋が王道なところ。変わり種でもキムチ鍋、豆乳鍋、トマト鍋。
そずり、山椒香る生姜味噌、飛鳥風、聞いただけではどんな味かわからないですよね。しかしそこがですね、産地シリーズの興味惹くところなんです!自分では作り出せない味わいにワクワクしませんか。

私は奈良出身なので、飛鳥鍋は食べることがあるのと牛乳大好きなので、ダントツ「牛乳で作る飛鳥風鍋の素」をおすすめしたい気持ちでいっぱいです。自分で作る豆乳鍋よりも、鶏ガラダシに白味噌が入ってる分美味しい!!コクと味わいがしっかりしてるといいますか、とりあえず美味しい!!豆乳鍋好きさんには、ぜひ食べていただきたいです!

「牛だしのそずり風鍋の素」は、3種類の中では定番のお鍋な感じがします。しかし寄せ鍋とも違うし、生姜が入ってるからさっぱり感があります。このお鍋でおすすめしたいのが、シメにお蕎麦です。もちろん雑炊にしてもうどんでも美味しいのですが、無性にお蕎麦を入れたくなるんですよね。ぜひいろいろ試してみてください。

「山椒香る生姜味噌鍋の素」は、最初の印象がスパイスカレー?と思ったくらい香りがスパイシー。それもそのはず山椒に八角、シナモン、陳皮、クローブ、とうがらしと、お鍋には珍しい調味料が入っているのです。そしてこの香りがたまらなく食欲をそそるんです。3種類の中で一番個性ある味わいですが、我が家の高校生の息子はこれが一番好きだそうです。味がしっかりしていて、シメにはご飯を入れてチーズに生卵と、がっつり食べています。

左から「牛乳で作る飛鳥風鍋の素」、「牛だしのそずり風鍋の素」、「山椒香る生姜味噌鍋の素」

お鍋のいいところは、だいたいの野菜、お肉、魚介類を受け入れてくれるところ!
我が家の冷蔵庫の余りものも、鍋の素の種類を変えるだけで「今日もお鍋?」と子供に言われることもありません(笑)

この鍋の素の便利なポイントは、キャップが付いたスパウトパウチというところ。1回きりではなく、キャップを締めて冷蔵庫に入れておけば、ちょこちょこっとずつ調味料のように使えるのがとっても便利なんです!
例えば、お鍋をするときも最初は控えめに入れておいて味見しながら足していけるし、出汁が少なくなってきて追い足しする際も、お湯に必要分だけ溶かしたものを足せば水っぽくならない。
さらに我が家の受験生男子の塾帰りのご飯や夜食に一人分の小鍋をさっと作れるし、調味料のように別のアレンジも簡単にできるんです。

子供イチオシ「山椒香る生姜味噌鍋の素」で、いきなりシメご飯は、夜食にがっつり食べたい時にオーダーが入ります(笑)

ちょっとずつ使えるから、冷蔵庫の余りもの鍋にするときも、私はあっさりお魚鍋、子供はしっかりスープ鍋と、お互い好きなものを入れて作ることもできます。

「牛だしのそずり風鍋の素」であっさりタラと根菜鍋
食べざかりの子供は「山椒香る生姜味噌鍋の素」でポトフ風具だくさんスパイススープ鍋

私のイチオシ「牛乳で作る飛鳥風鍋の素」を使えば、クリーム系の一品も簡単です。こういう簡単調味料のいいところは、それだけで美味しい味に出来上がるところ。牛乳にプラスするだけでクリームパスタもムニエルのソースにも!!塩コショウもいらないですよ!
ただ、味変に子供が「国産素材のかける薬味みそ」をかけるのは、私もオススメしたいところです。なんにでも合うのですが、クリーム系との相性は抜群です。

寒くなってきた時の、我が家の朝食はスープが多くなるのですが、ここでも鍋の素はすごく使いやすい。
お湯をわかして、味見しながら鍋の素を入れるだけで、スープベースが出来上がり。あとは適当に野菜やソーセージなどを入れるだけ。お腹の足しになる「トック」(韓国のお餅のようなもの)を足したら、朝食のできあがりです。小さなお鍋ひとつで出来るので、簡単ですよ。

「牛乳で作る飛鳥風鍋の素」を牛乳を使わずお湯に溶かして、つみれ、きのこ類、ニラ、トックを入れたスープ

鍋だけじゃなくて、ちょこちょこっと使える鍋の素は、私の毎日のご飯のお助けアイテムとして大活躍です。

「牛だしのそずり風鍋の素」をめんつゆ代わりに使って休日のお昼のおうどんに

まだまだこれからが冬本番、だんだん外に出たくなくなってきても美味しいお鍋に料理にと、楽しみながら冬を越そうと思います。

<掲載商品>
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小鉢から麺類までサイズが豊富な食洗機で洗える器はこちら

担当編集者 平井

【デザイナーが話したくなる】花ふきんのためのふきん掛け

「花ふきんのためのふきん掛け」は、名前のとおり大判の花ふきんを掛けることのできる、ふきん掛けです。
スタッフみんなが使っている花ふきんですが、デザイナーの大久保さんが花ふきんをどうやって乾かしているか調べたところ、既製のふきん掛けに何回か折って干したり、シンクに広げて干している人がほとんどでした。
乾きやすい花ふきんなので、それでも問題なく乾きやすいのですが、中川政七商店のベストセラーとして沢山の方に使っていただいているのだから、花ふきんのためのふきん掛けがあれば、もっと花ふきんの良さを活かせるはず!と、企画が始まりました。

サイズ感は、花ふきんを掛けるためなので、通常よりは大きく感じてしまう。それをキッチンになるべく馴染むようなデザインにしたいという考えからスタートしました。
掛ける部分はステンレス線材を使用しているので、細くするとふきんがくっつくのと、華奢すぎて強度が弱くなってしまう。デザイン的には、通常より大きなサイズ感になる分、すっきりとさせたい思いで試作しながら線材の太さを決めていきました。
→Φ5mmでは、ごてっとした印象
→Φ3mmとΦ4mmで試作
→Φ3mmだと華奢で弱い印象でふきんを掛けた時の隙間もない
→Φ4mmがすっきりとしたデザインと、ふきんを掛けた時の隙間を確保できる
すっきりとさせながらも、安定感のある仕上がりをめざしました。

1mm違うだけで印象が変わるステンレス線材

枠の2本を中央で合わせる軸部分は、天然木のタモを使用していますが、ここにたどり着くまでも何度も試作を繰り返したそうです。
当初、軸もステンレスで試作してみたそうですが、製造工程やデザイン上、いろいろ調整を繰り返していくうちに、天然木にたどり着いたのです。

天然木は、湿気や乾燥によって収縮・膨張が起こります。そのため、試作品を家に持って帰ってお風呂場の多湿から乾燥させる、という実験を繰り返したそうです。
2本のステンレスを差すための穴の距離をミリ単位で試作してもらっては、実験を繰り返す。2つの穴を離すと軸の太さが太くなり、ごてっとした印象になるし、デザイン優先で細くしすぎると木が割れる。四角形や八角形、強度とデザインのベストを探し続けて出来上がったのです。

形、太さ、さまざまな試作品たち
たどり着いたベストなサイズと形

既製のものでは二つ折り、四つ折りして掛けていたり、広げてシンクに掛けると早く乾くけれど場所をとる。
このふきん掛けなら、広げて掛けて干すのと同等の時間で、場所をとらずに乾かすことができます。
大久保さんがいろいろな畳み方で実験したところ、広げたものと二つ折りを干した時間を比べると、乾くまで約2倍の時間がかかりました。
衛生面からも、ふきんがカラッと早く乾くと気持ちがいいものですよね。

使わない時は、掛けておいたり、食器棚の隙間に収納したり出来ます。

何度も大久保さんがふきんを乾かしたり、ヒアリングしたりしているのを見かけていたのですが、一見、単純な仕組みに見えていたので、話を聞くまではその開発の大変さに気づいていませんでした。キッチンでは主役ではないけれど、毎日使うものだから、これからみなさんに花ふきんと共に愛してもらえる商品になったら嬉しいなと応援したくなりました!

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【デザイナーが話したくなる】7年目の小さなベストセラー

全長1.9cm、フック部分のみで1.1cmという小さなフック画鋲。2015年に生まれた中川政七商店のベストセラーです。

お気に入りのカードや写真に穴をあけたくないなという思いと、暮らしになじんで、そこにあることが自然に思える画鋲をつくりたいという思いから始まった画鋲のデザイン。

画鋲って、よく学校で使った頭が平の丸いものか、掛けるのに便利なプラスチックの頭が付いたものが、それ以上でもそれ以下でもなく生活に馴染んでますよね。

デザイナーの岩井さんも、最初そう思ったそうです。完成された形と用途に違う意味を持たすことができるだろうか。
飾りたいものを引き立てる、できるだけ存在感のないデザインを試行錯誤していたときに昔から日本で使われてきた「役釘」に出会ったそうです。
床の間に掛物を掛けるための「軸釘」、花入れを掛けるための「花入釘」など、役割によって名前と形状が異なる「役釘」ですが、どれも普段はその存在に気づかないくらい暮らしに溶け込み馴染んでいます。
シンプルで品の良い佇まいと、役釘の掛けるから着想を得て生まれたのが「フック画鋲」だったのです。

そこでフック画鋲を作れるところを探したのですが、当初は画鋲や針のメーカーに相談したところフックのL字部分をつくることが難しいということで、なかなか作り手が見つからなかったそうです。
そこでバッグなどの金具でお世話になっていた大阪市の鋳造技術をもつケントクさんに相談したところ、実現に至ったのです。

7年目のベストセラーながら、つくり方を聞いて驚いたのが金型に釘を1本ずつ手作業で置いて、真鍮を鋳造するというのです。

さらに仕上げの工程では、職人が1点1点手で削り上げて角を直角に削り出しているのです。凛とした見た目は、この小さな些細な部分にも妥協なく向き合ってくださるからこそ生まれるもの。
また、壁側部分の面が平らだと壁に刺した際に画鋲が回転しにくくなるという機能面も向上するのだそう。

7年目となると何万個とつくってもらっていますが、それだけの数を1点1点手作業で変わらぬ仕上がりなのは、当然のことではなく真摯にケントクさんが向き合ってくださってるから。ベストセラーというのは、つくり手さんあってのベストセラーなんだと、あらためて実感しました。

「フック画鋲」が生まれてからは、そのデザインを踏襲した「壁掛けフック」「マグネットフック」が増えていき、今年はとうとうタオルなどを掛けられる「マグネットバー」が出来ました。


「マグネットバー」は台座と掛ける部分の角材とのバランスが難しかったと岩井さん。
台座をミニマムにするとバーが掛ける物の重さに耐えれない、大きくすると強度は出るがデザインのバランスと脱着しやすさが悪くなる。このバランスの良い具合を見つけるのに、何度も試行錯誤していろいろな場所に付けながら実験している岩井さんを何度も見かけました。

出来上がった「マグネットバー」に「フック画鋲」、歴代の仲間が並んだ姿は、美しい佇まいはもちろんですが、なんだか家族が揃ったような気持ちになって嬉しくなりました。

そういえば、と思うほど暮らしに馴染むころ、真鍮の経年変化の風合いもいい味わいになっているのではないでしょうか。そんな小さなベストセラーたちを暮らしに取り入れてみませんか。

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【わたしの好きなもの】夏の煎茶の一番美味しい飲み方

夏といえば「麦茶」というご家庭も多いと思います。我が家でも冷蔵庫で冷やした麦茶は毎日息子がゴクゴク飲んでいます。
私も、もちろん麦茶は飲みますが、冷やし煎茶が好きで、大人のお茶の時間といいますか、ゆっくり煎茶を淹れて冷やして飲む時間は、夏の休日の楽しみでもあります。
今までは熱い煎茶を、氷が入った耐熱グラスに注ぎ入れて一気に冷やして飲んでいました。熱いまま飲む煎茶の味わいに近い冷茶だし、それはそれで慣れ親しんだ味でよかったのです。

それが硝子の急須の登場で、一度やってみたかった「氷出し」に挑戦することに!
口が広くて氷がたっぷり入るし、もちろん硝子だから氷が溶ける様子や、茶葉が抽出される様子が絶対に美しいはず!!考えるだけでワクワクしてきました。

「氷出し」ってどうやって作るの?
その名の通り、氷を使ってゆっくりとお茶を抽出する方法なので、作り方はすごく簡単!氷を茶葉の上に置くだけです。お湯の温度に気をつけるなんてことも考えなくていいので、本当に簡単です。

ただ、時間はかかります。氷が溶けたしずくでゆっくりと抽出するので、何もせずに常温で3,4時間、急須に触れず揺らさず置いておきます。氷が溶けたら軽く急須を揺らし回して、底に沈んでいるお茶の旨味を行き渡らせます。

はじめて自分で作った氷出し煎茶。
最初、見た目が「?」でした。あれ?いつもの綺麗な緑茶の色ではない。
4時間かけたけど、茶葉によると思いますが、色が薄いし緑ではなく黄金色。
ちょっと半信半疑でグラスに注いでみたら、その瞬間ふわっとすごくいい香りがしたのです。お茶のやさしい所だけを抽出したような香りといいますか。甘い香りが漂ってきました。

今まで温かい緑茶では体験したことがない香りに期待が膨らみ、そっと口に運んだら「これは美味しい」と声に出るほど味わったことがない美味しさでした!
味わったことがないわけではないのですが、丁寧に淹れてもらった玉露のような甘みと旨味と同じような味わいに。
苦味がなく、旨味と甘みが格別の冷茶ができあがりました。
これは、熱い煎茶を氷に注ぎ入れてたものとは、別ものでした。

これから夏の休日は、朝起きたら氷茶をセットしておけば、昼過ぎには美味しい冷やし煎茶が飲める。簡単で美味しいなんて最高ではないですか。これが夏の煎茶の一番美味しい飲み方なんじゃないかと思える嬉しい発見でした

編集担当
平井

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【デザイナーが話したくなる】耐熱硝子の多用急須

佇まいが美しい硝子の急須。
中のお茶の色が楽しめたり、茶葉の開く様子を見ながらゆっくりと過ごす時間だったり、硝子だからこその楽しめる良さがありますよね。

しかし、硝子だからこそ扱いが難しくないかな、洗いにくいかなと思うこともあるのではと、デザイナーの岩井さんの気付きからこの急須ができました。
目指したのは、日本茶も紅茶も、熱いものも冷たいものも、多用に使えて扱いやすい硝子の急須です。

岩井さんが考えた最初のポイントは、茶葉も取り出しやすく手が入ってしっかり洗える「扱いやすい」形。

口径が広いため、すっぽりと手が入ります

硝子って繊細そうに思えてしまうので、洗うときに持ちにくかったり、洗剤で滑ってしまわないかなど、ちょっとした緊張感がありませんか。そういう気持ちを払拭してくれる、本体のストレートなデザインは引っ掛かりがなくておおらかな佇まいです。

この本体のデザインを譲れないポイントとしてスタートしたことで、出来上がるまでに難しい問題に何度もチャレンジすることになったそうです。

「こだわりの口径広い問題」

扱いやすさと、多用な茶葉に調和する幅の広いおおらかなサイズをめざして、ストレートなデザインの本体と決めたけれど、このデザインを作るには、型吹きではなく、バーナーワークを得意とする職人さんにお願いしなければならない。
そこで新潟県の硝子工房クラフト・ユーの徳間さんにお願いしたのですが、岩井さんも初めての挑戦の部分もあり、やりたいことと出来ないことの理解が難しかったそうです。

遠く離れていても、何度も丁寧にFAXで説明してくださった徳間さん

新潟の工房を訪れると、バーナーワークのこと、耐熱硝子を扱うこと、「これは出来ないのか、これならどうですか」という無理な質問にも目の前で硝子を扱いながら丁寧に教えてくれた徳間さんには「本当にありがたいしかない」と何度も岩井さんの口からこぼれていました。

炎の大きさ、温度、職人の感覚でバーナーを扱います
口の取り付け位置、角度、長さ、注ぎやすさのバランスなど、微調整を繰り返しました

出来ること出来ないことを学びデザインを試行錯誤して、譲れないポイント「口径の広い急須」の本体が作れることになりました。

取材させていただく機会があり、目の前で硝子の筒が急須になっていく工程を拝見しました。
カットする、曲げる、全ての工程にバーナーが使われます。火の太さ、温度を調整していくのは職人ならではの感覚で合わせていきます。太い本体をバーナーで溶かす際の暑さと時間との戦い、手作業で作られる注ぎ口の繊細な形も感覚だけで同じサイズに出来上がります。どこの部分も全てに簡単な所などありません。もちろん職人さんは、当然のように仕上げていかれますが、ずっと見ていたくなる美しい手仕事でした。

「蓋は別問題」

本体のデザインが「よし、これでいける!」となったのですが、今度は蓋がバーナーワークでは作れない問題が出てきました。
もちろんバーナーワークで作れる蓋はあるのですが、こだわった「口径の広い」に合わせると蓋を作ることができないということだったのです。

そこで次は蓋を作ってもらえる所を探すことに。そもそも蓋だけ作ってくださいというお願いを引き受けてくれるだろうか。そんな思いも持ちながら、型吹きを得意とする小泉硝子製作所にお願いしたところ「やってみましょう」という嬉しいお返事をいただけたのです。

型に合わせて吹き込んで作る「型吹き」。ここでも出来ること出来ないことを学びながらデザインを試行錯誤していかなければなりませんでした。

型吹きは、吹く息づかいや温度、時間に左右されるため小さく繊細な形を出すのは至難の業です

デザインの要になる蓋の持ち手部分。本体とバランスを合わせたデザイン、型吹きで作れる形、これらを何回も職人さんと調整しながら作り上げていきました。

たくさんの試作から調整しながら出来上がりました

「茶漉し別注問題」

試行錯誤して本体と蓋が出来たら一安心。というわけではありません。
この硝子の美しさをなるべく邪魔しない佇まいで、かつ茶漉しの役目は十分にというものを作らなければなりません。そこでコイル状に渦巻になった茶漉しにたどり着いたのですが、太さや巻きの大きさなど、茶葉は通りにくいか、急須へセットしやすいか、いろんな条件に合うように試作を繰り返しました。

出来上がった茶漉しですが、絶妙な丁度いい力加減でセットできるので、ぜひ少し気にして実感していただきたいです!

「最後までこだわります問題」

急須のつるは、規格品の寸法で合わせることが多いのですが、この急須の持ち手のサイズは8.5寸。
この寸法は別注で作ってもらったものです。急須の仕上がりに合わせて、どうしても0.5寸の差をこだわったそうですが、「あまり変わらないようにも思いますが」と聞いたら、
「これだけ試行錯誤してここまで仕上がった急須なのだから、最後の最後までよりよく調整したいんです。」と、たくさんの問題にぶつかってきた岩井さんから出てきた言葉には、感謝の思いがいっぱい詰まっていました。

実際、付け比べると9寸のものを付けてみたら、なんだか頭でっかちな雰囲気に。8.5寸のものがぴったりデザインと合うんです。

全てのパーツが違う場所で作られているのに、一つになったときに美しい佇まいを作り出す姿は、職人さんたちの思いも一つになったように思えて嬉しくなりました。

せっかくの扱いやすい硝子の急須なので、ぜひ毎日のお茶の時間をお楽しみくださいね。

企画担当:岩井

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耐熱硝子の多用急須

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【わたしの好きなもの】割り鍋敷き

もう収納場所に困りません!

毎日は使わないけど、ないと困るもの。そんなキッチン道具の一つに鍋敷きがあります。
鍋敷きの出番って、月に1度あるかな?レベルなんです。
しかし、張り切ってアツアツお鍋料理などを作ったときに限って、お鍋を持ってから「鍋敷き!」と慌てるのです。
平たくて、意外と大きいから、なんとなく食器棚にお皿と一緒に収納している我が家。
これが慌てたときほど、取り出しにくいのです。。

割り鍋敷きが出来たときは、「とにかく収納しやすそう!」という第一印象で我が家のキッチンの仲間入りに。
ツールスタンドに入れるもよし、カトラリーの引き出しに入れるもよし、収納場所を考えずにサッとしまえるのは結構嬉しいものです。

少しのスペースがあれば収納できます

収納場所に困らなくなって、今までだと頻繁に出番がない鍋敷きでしたが、2本の板にはマグネットが付いてるので、せっかくならばと、冷蔵庫にお便りなどを固定するマグネットとして使ってみました。厚いものは少々力不足かもしれませんが、チラシや学校のお便りの紙は問題もなく固定できました。

ずっとしまってしまうのも、もったいないし、桜の木肌がきれいで冷蔵庫にくっつけていても主張しすぎずナチュラルなので、必要な時はこっちの用途で活用することにしました!

頻繁に使うなら見える所にくっつけておくのも◎

2本を十字に組合せて使うのが通常の使い方ですが、大きなお鍋や器の時は1本ずつを並行に置くとサイズ問わず使えるんですよ。いろいろな大きさの鍋敷きを用意しなくていいのも、この鍋敷きのいい所。

小さめサイズのものなら十字に組んで
平行に置くことで大きめのサイズにも対応できます

割り箸を割る動作から着想を得て作られた鍋敷き。使い終わったらパチンッと1本に戻すのが、なんだか気持ちいいんですよね。

1本の状態に戻す「パチン」という音と動作が心地よい

<掲載商品>
割り鍋敷き