【わたしの好きなもの】ミントスプレー

夏の必需品は、眠気覚ましにも最適!

毎年夏になると持ち歩くミントスプレー。
シュッとひと吹きしたらひんやり。冷たいものをあてて冷やすのとは違って、清涼感を与えてくれます。
私は腕の内側にかけるのがお気に入りで、真夏の汗ばむ日中に爽やかな気分にしてくれます。



そして、私にとって最大の効果を発揮してくれるのがドライブです。
車の運転が好きで、遠出をすることもしばしば。しかし休憩しながらでも長時間のドライブは疲れるもので、そういう時に首の後ろにひと吹きすると、シャキッ!!と疲れがすっきりとれる感じがします。着けた後は、じわーっとやさしい湿布をしている感覚にります。



病院や整骨院でも取り扱いのあるマッサージ用のジェルと同じ成分でつくられているので、 首から肩にかけてマッサージ用としても安心して使えます。
頭と目もすっきりして、この使い方は夏限定ではなく、仕事中にも年中お世話になっています。 ガムやコーヒーなど、いろいろなリフレッシュの方法がありますが、私にはミントスプレーが一番効果があるんです!この効果を流用して、子供の勉強中にも使ったり(笑)

最近では、マスク生活にも活用中。


除菌効果ではなく、香りでマスクが爽やかに使えたらいいなーと思って、マスクの外側に吹きかけて、揮発するのを少し待ってから着けてみると、マスクの嫌な匂いもなくなって、メントールのスッとした香りで清涼感のあるマスクに。
(※内側にかけると刺激が強いので、外側に少しずつ調整しながらお好みでご使用ください。)


手のひらサイズでバッグに入れて気軽に持ち歩けるし、今年も夏の必需品として大活躍中です!

編集担当 平井

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ミントスプレー

やわらか立体ガーゼマスク 普通サイズ

“穴”を開けることで美しくなる。異色の技法が生む「ボーラレース」


衣服、寝具やインテリアなど、さまざまな場面で私たちの暮らしを支え、彩ってくれる「布」。改めてそれらを眺めてみると、実に多様な特徴を持っていることに気づきます。

気候や文化、つくり手の工夫などの影響を受け、日本の各地で個性豊かな「布ぬの」が生まれてきました。

その魅力を多くの人に知ってもらいたい。好きになってもらいたい。そんな想いで「日本の布ぬのTシャツ」をつくりました。

今回選んだ3つの「布ぬの」の歴史や特徴、つくり手の想いを取材しています。ぜひご一読ください。

富山のレース工場 ルジャンタンがつくる刺繍レース

ボーラレースを中央に配置した「布ぬのTシャツ」

今回は、富山県のレース工場ルジャンタンがつくる「ボーラレース」を紹介します。その名前の通りレース生地の一種ですが、一体どんな「布」なのでしょうか。同県小矢部市の工場を訪ねました。

富山県小矢部市にある株式会社ルジャンタン

「ボーラレースは、穴の開いたレース生地のことです。ボーラというのは、生地に穴をあける錐(キリ)のことですね」

そう話してくれたのは、ルジャンタン代表取締役社長の髙畑剛さん。元々勤めていたレース工場が閉鎖したことを受けて1987年に同社を創業。30年以上にわたり、小矢部の地でレース生地を手がけてきました。

ルジャンタン代表取締役社長の髙畑剛さん

カーテンや布団のシーツ、女性の衣服などのイメージがあるレース生地ですが、大きくは機械レースと手編みレースに分類され、機械レースはさらに幾つかの種類に分かれています。

ルジャンタンの工場内。左右に見えるのがレース機
複雑な柄も見事に表現できる刺繍レース

その機械レースの中で同社が専門としているのが、生地に刺繍をするタイプの「エンブロイダリー(刺繍)レース」と呼ばれるもの。

「ボーラレース」も刺繍レースの一種で、生地に穴を開け、その穴を糸でかがりながら刺繍を施していきます。

錐(ボーラ)で穴を開け、その周囲をかがって刺繍していく

人間の根源的欲求につながる「ボーラレース」の美しさ

同社 専務取締役の髙畑哲さん曰く、「ボーラレース」の魅力は「豪華で高級感のある仕上がりになる」こと。

かつて車のシートカバーにレース生地が多く用いられていた時代にも、「ボーラレース」は高級感があるということで好評だったそうです。

ルジャンタン専務取締役の髙畑哲さん

「諸説ありますが、紀元前の頃から衣服の穴をかがって繕うということがおこなわれていて、そこから発展したものがレース生地であるとも言われています。

穴を上手に活かして美しく見せるというのは、どこか人間の根源的な欲求につながる行為・デザインなのかもしれないですね」と哲さん。

剛さんも「そう考えると、穴をかがってつくる『ボーラレース』こそ、最もレースらしい特徴的な生地と言えるのかもしれない」と応えます。

生地に穴を開けるという異色の技法でつくられる「ボーラレース」
「日本の布ぬのTシャツ」に使用した生地

熟練の技が必要な”パンチング”という工程

「ボーラレース」も含めて、ルジャンタンの刺繍レースは、基本的に専用のレース機を用いてつくられます。機械とは言っても、その設定やデザインデータの作成は難しく、一筋縄ではいきません。

デザインが決まったら、そのデザインを刺繍でどうやって再現するのかという設計図のようなものが必要です。そのための工程がパンチング。

機械が刺繍する際にどんな順番で、どれくらいの間隔で針を入れていけばデザインを忠実に表現できるのか。それを頭の中でシミュレーションして、実際に手縫いで針を入れているかのように入力していく作業になります。

6倍のサイズで出力したデザインを、専用のシートにトレースした後、ペンのようなもので一点一点、針の場所を打っていく
パンチングによって取り込まれたデータ。どんなに複雑な柄でも、すべて一筆書きでつながっている必要がある。非常に緻密な作業
複雑な柄であればあるほど、パンチングの難易度も上がり、時間も必要になる
レース機で動かせるプログラムの関係上、データはいまだにフロッピー保存とのこと

実際にパンチングが完了し、データ上は完璧な設計図ができたと思っても、いざレース機を動かしてみると思ったような仕上がりにならないことも多いといいます。

「規則正しいシンプルな柄の繰り返しの場合、パンチングを打つ回数は少なくなりますが、いざ機械を動かしたときに柄のズレが目立ちやすい。

刺繍していくとどうしてもベースの生地を引っ張ってしまうので、コンピューターの画面通りというわけにはいきません。画面上はわざとズラしたデータをつくって、それでやってみたら仕上がりは上手くいった、ということもあります」(哲さん)

規則正しい柄の場合、生地の伸縮によるズレが目立ちやすく、機械の微調整が重要になってくる

素材の生地の厚さ、伸縮性、刺繍糸の太さや生地との相性。こういった条件によって仕上がりは毎回変わってくるそうで、機械側の設定をこまかく調整できなければ成り立たないとのこと。

「デザインや素材が変わった場合、必ず機械をさわります。糸のしめ方、針の種類、ボーラの大きさ。すべて調整します。太い糸の刺繍は特に難しいので、機械のさわり方を分かっていないとなかなかできないと思います」(剛さん)

機械の細かい調整にも経験と技が必要

ものづくりの取材に行くと職人さんはみな、さまざまな道具を自分たちの手になじむように調整し、カスタマイズして使っています。今回のレース機も、その意味ではまさに職人の道具と言えるもの。

長年使い込まれた機械が、手入力されたパンチングデータをなぞって刺繍を施していく。その様子を眺めていると、そこに熟練の職人の姿が浮かんでくるような不思議な感覚を覚えます。

富山で刺繍レースをつくり続ける理由

従来から繊維業が盛んだった北陸地方。そこに、洋装化の広まりとともに起こった需要の高まりを受けて、レース工場も増えていきました。

しかし、90年代をピークに需要は減少に転じ、国内レース産業には厳しい状態が続いています。東京商工リサーチが出している調査によると、レース生地の出荷額はピーク時の95年には538億円。そこから2020年には101億円と、5分の1にまで落ち込んでいます。

「レースは後加工の生地なのでどうしても価格的に高くなります。バブル経済の後のニーズに合わない部分もあって、安価な製品を求められる部分は海外の工場に移ってしまいました。刺繍レースの機械もピーク時は国内に800台あったものが、今は200台くらいと言われています」(剛さん)

剛さんがルジャンタンを創業してから今年で35年。その間、多くの同業者や関係会社も撤退・廃業していったといいます。

その中で、時には撤退する工場から機械を譲り受けるなど、少しずつ自分たちでできることを増やしながら、質の高い刺繍レースづくりを続けてきました。

「外注先さんがどんどん廃業してしまって、それならばその仕事も自分たちで引き受けようと。最近では廃業してしまうキルティング屋さんから機械を買い取って、それをレースに活かした商品をつくっているところです」(哲さん)

キルティング機の導入で、新しい表現も可能になってきている。子どもの登園バッグなどを手芸でつくりたいという需要も増えてきたそう

元はといえばルジャンタンも、剛さんの勤め先の廃業からスタートしています。市場的にも厳しい中、レース会社を続けることに葛藤は無かったのでしょうか。

剛さんは、「レース以外は考えたことも無かった」と答えます。

「簡単な仕事がないんです。どんな風に工夫して、これまでの経験の引き出しを開けて、実現するか。いくつものやり方があって、いまだに分からないことが山ほどあります」と、常に研究と工夫が必要な仕事に、大きなやりがいを感じていると教えてくれました。

難易度の高い表現にも果敢に挑んできた

これまでで特に大変だった仕事や大きな挑戦について聞くと、二人で顔を見合わせて笑いながら「それは、たくさんありますね」と一言。

「受けた仕事はどうやれば実現できるか。必ず一度は受け止めて考えるようにしています」と哲さんは言います。

たとえばあの生地はここに苦労した。この柄の時は直前まで無理だと思った。あの会社からの注文には頭を抱えた。

たくさんのエピソードを本当に楽しそうに振り返る二人を見て、心から仕事を楽しんで、真摯に向き合っている印象を受けました。

進化を続ける日本の刺繍レース

ルジャンタンでは、小口の注文等にも対応できるよう、通常の半分のサイズに改造したレース機なども稼働させており、それを活かして生地のオンライン販売も早くから実施しています。

レース生地には根強い手芸需要があり、コロナ禍においては、手芸好きの一般顧客へのオンライン販売が好調に推移したそうです。

細かい検品や仕上げの補修は人の手で
過去に手がけた生地のサンプルたち。新たな生地に挑戦する際、過去の事例が参考になることも

そうした営業努力や、キルティング刺繍など新しい技術・機械の導入、そして質の高い刺繍レース生地の製作を続けているルジャンタン。

刺繍レースは、いわゆる伝統工芸品のような、その土地固有のものづくりではありません。ただ、この会社でしかできない仕事を、富山の地で愚直に追及し続けている。

その様子を見聞きして、これは紛れもなく日本のものづくりであるし、日本の布だと強く感じられた取材でした。

皆さんもぜひ、今回のTシャツや、ルジャンタンのオンラインショップなどを通じて、ボーラレースをはじめとしたレース生地の魅力・面白さに触れていただければと思います。

<取材協力>
株式会社ルジャンタン
富山県小矢部市宮中9-2
0766-68-3051

ルジャンタン オンラインストアはこちら

写真:直江泰治
文:白石雄太

節分の豆まきに「枡」を使うのはなぜ?邪気を払う縁起物の意味と作り方

日本人は古くから、ふだんの生活を「ケ」、おまつりや伝統行事をおこなう特別な日を「ハレ」と呼んで、日常と非日常を意識してきました。

晴れ晴れ、晴れ姿、晴れの舞台、のように「ハレ」は、清々しくておめでたい節目のこと。こちらでは、そんな「ハレの日」を祝い彩る日本の工芸品や食べものなどをご紹介します。

「枡」は邪気を払い健康を祈る縁起もの

2月3日は節分。豆をまいて、災いをもたらすとされる鬼(邪気)を追い払います。

「鬼は外ー!福は内ー!」。鬼の面をかぶったお父さんをめがけて子どもたちが一生懸命に豆をまくという、サザエさん一家では毎年ひと悶着ありそうな微笑ましい風景は、現在の日本の家庭では少なくなってしまったかもしれません。

節分は立春の前日ということで、昔から大晦日のように考えられていました。節分にまいた福豆を自分の歳の数だけ食べ、次の年も健康に過ごせるようにという願いを込めて、福を取り入れます。

子どもの頃はすぐに食べ終わってしまって「足りない~」と思っていた豆も、三十路に入った頃からは「さすがに多いぞ‥‥」と感じるようになりました。しかし今年もがんばって豆をポリポリ食べたいと思います。

さて、豆まきに欠かせないのが「枡(ます)」。おめでたい席で目にすることが多い枡ですが、元々は穀物やお酒などの体積を計る道具として活躍してきた大切な道具です。

農民が穀物の種をまくとき、収穫量を計るとき、年貢をおさめるときなど、一年を通じて欠かせないもので人々の基準でもありました。

神さまに捧げるお供えものとして米や豆などが入れられた枡は神聖なものであり、「縁起物」として考えられるようになります。それは「ます」という読みが「増す」や「益す」に通じ、「幸福が増す」「益々めでたい」などと、ハレの日にふさわしいものとされてきたから。

また、枡の組み方を見てみると「入」の字に組まれていますね。「大入り」の縁起を担いでいることからも、枡は現在でもさまざまなハレの日に登場しているんです。

枡の角が「入」の字に組み合わさっているのがわかるでしょうか。木を組んでできていることから、木(気)を合わせるという意味合いでも、人々が一致団結するときや夫婦になるとき、枡で験を担ぐのだそう。
枡の角が「入」の字に組み合わさっているのがわかるでしょうか。木を組んでできていることから、木(気)を合わせるという意味合いでも、人々が一致団結するときや夫婦になるとき、枡で験を担ぐのだそう。

全国一の枡の産地、岐阜県大垣市

岐阜県大垣市は、「木枡」の生産において全国の8割をつくる日本一の産地。年間約200万個の枡を全国に出荷しています。

「大橋量器」は、この大垣市で創業以来、日本の伝統の枡を製作してきました。枡の材料となるのは檜(ひのき)。大垣市は木曽や東濃など日本有数の檜の産地に近く恵まれた土地です。

檜材は高級なものですが、枡に使うのは丸太から柱などの建築材をとった後の端材を使うので、環境にもやさしいのだそうです。

左から、一合枡、二合半枡、五合枡、一升枡。一升枡はやっぱり大きいです!
左から、一合枡、二合半枡、五合枡、一升枡。一升枡はやっぱり大きいです!

丁寧に乾燥させた木材から板を切り出して加工していきます。側板に枡の組目となる溝(ほぞ)を掘り、ていねいに糊を塗って組み立てます。

枡はお酒を飲むときに直接口をつけることもあるので、持ったときの手触りだけでなく口当たりも大切。側面を磨いたり、すべての辺(ひとつの枡で12辺!)を手がんなで面取りをする技は、枡職人の腕の見せどころだそう。

良い材料と確かな技で、大垣の枡がつくられているのです。

のりを塗った側板を手作業で組んでいきます。(写真提供:大橋量器)
のりを塗った側板を手作業で組んでいきます。(写真提供:大橋量器)

しっかり組んだあとは、かんながけ。職人技が試されます。(写真提供:大橋量器)
しっかり組んだあとは、かんながけ。職人技が試されます。(写真提供:大橋量器)

木目の美しさ、檜の香、これはいかにも縁起が良さそう!
木目の美しさ、檜の香、これはいかにも縁起が良さそう!

節分の翌日、明日は立春。暦のうえでは春の到来です。まだまだ寒い毎日ですが、あたたかくして気持ちは「ますます」晴れやかに。春を迎えましょう。

<取材協力>
有限会社大橋量器
http://www.masukoubou.jp
枡工房枡屋
http://www.masuza.co.jp

文・写真:杉浦葉子

※こちらは、2017年2月3日の記事を再編集して公開しました。

1月22日、カレーの日。みんな大好き、日本の国民食

こんにちは。さんち編集部の杉浦葉子です。
日本では1年365日、毎日がいろいろな記念日として制定されています。国民の祝日や伝統的な年中行事、はたまた、お誕生日や結婚記念日などのパーソナルな記念日まで。数多ある記念日のなかで、こちらでは「もの」につながる記念日をご紹介していきたいと思います。
さて、きょうは何の日?

1月22日は、「カレーの日」です

今や日本の国民食ともいわれる人気料理、カレーライス。野菜ごろごろ系が好きな方、辛いのは苦手な方、好みはいろいろだと思いますが、カレー好きな方は多いと思います。はい、私も好きです。献立に困った時も、野菜がたくさん食べられるカレーは強い味方。カレーを食べるとなんだか元気がでませんか?

そして、きょう1月22日は「カレーの日」です。昭和57年(1982年)全国学校栄養士協議会が、学校給食の35周年を記念して1月22日の給食メニューをカレーにすることに決めました。この日は、全国の小中学校で一斉にカレーを食べたのだそう。それにちなんで、1月22日は「カレーの日」となりました。

カレーを美味しく食べるための器

美味しいカレーをさらに美味しく食べるのにおすすめしたいのが、器のちから。いい器でごはんを食べると、食べものがうんと美味しく感じられます。そこでご紹介したいのが、中川政七商店がカレーのことをまじめに考えてつくった器とカトラリーです。

三重県で明治時代より地場産業となっている萬古焼。菰野町で窯業を営む「有限会社 山口陶器」とともにつくった「萬古焼のカレー皿」は、カレー皿の定番とも言えるオーバル型で、ぬくもりを感じるこっくりとした色あいです。

お皿の縁を立たせ、少し内側に出しているのでご飯粒が最後まですくいやすいデザイン。縁をつかみやすくこぼれにくいのも特徴。
お皿の縁を立たせ、少し内側に出しているのでご飯粒が最後まですくいやすいデザイン。縁をつかみやすくこぼれにくいのも特徴。

そして、合わせて使いたいのが金属加工製品の一大産地である新潟県燕市のテーブルウェアメーカーとつくった「カレーのためのスプーン」。一般的なスプーンよりもくぼみを浅くしているので、口に入れやすいのが特徴。先端部を平たく仕上げており、お皿に残ったご飯粒をすくいやすくなっています。

浅めの形状は大きめの野菜やお肉をカットするのにも便利。つや消しでシンプルなデザインは、陶器のお皿とも相性が良さそう。
浅めの形状は大きめの野菜やお肉をカットするのにも便利。つや消しでシンプルなデザインは、陶器のお皿とも相性が良さそう。

美味しいカレーといい器があれば、週に1度はカレーが食べたくなりそう。今晩の献立はカレーに決まり、ですね。家族みんなで食べるカレーも、お仕事をがんばった後に食べるカレーも、カレーはきっと元気をくれるはずです。

<掲載商品>
萬古焼のカレー皿
カレーのためのスプーン

<関連商品>
産地のカレー

文:杉浦葉子

※こちらは、2017年1月22日の記事を再編集して公開しました

土鍋でことこと七草粥。お正月気分が落ち着いたら七草の節句です

「せりなずな ごぎょうはこべら ほとけのざ すずなすずしろ これぞ七草」

5・7・5・7・7のリズムで詠う「春の七草」は、声に出してみるだけで何だか気持ちがすっきりします。1月7日は七草粥をいただく日。

五節句の最初に当たる「人日 (じんじつ) の節句」の日で、新年の1日から6日まで獣畜をあてはめて、7日に人の運勢を占うという中国の年中行事に由来します。

日本では「七草の節句」として、おなじみですね。

かつては、春のはじめに生える若草を摘み、6日の夜に『七草囃子』を歌いながら包丁とまな板でトントンと大きな音で刻むことで、邪気が祓われるといわれてきました。

そうして刻んだ七草を7日の朝にいただくという習わしです。

残りご飯でも簡単につくれますが、時間があるならば火のあたりがゆっくりと伝わる土鍋を使ってお米から炊くと、ふっくら美味しく炊きあがります。

「松山陶工場」の「あたためなべ」はお粥にぴったり
「松山陶工場」の「あたためなべ」はお粥にぴったり。三重県伊賀の耐熱土を使ってつくられた丸みのある土鍋は、万能な調理道具の行平鍋をベースにデザインされたもの。調理後、鍋ごと食卓へ出せるのもうれしい

白いお米に鮮やかな緑がうつくしく、体にも優しい七草粥は、お正月のごちそうでちょっと疲れてしまった胃を休めてくれるちょうどよい食べもの。

節句や歳時記でいわれのある習わしは、その季節を暮らす人々の身体のリズムにもつながっているものですね。

毎年、あれよあれよとあっという間に春夏秋冬が過ぎてしまいますが、今年はもう少し季節を感じながら、この1年をていねいに過ごしてみたいな、と思います。

<掲載商品>
松山陶工場 あたためなべ ※中川政七商店直営店にて販売
庖丁 万能170mm 三徳(庖丁工房タダフサ)

<参考文献>
中川政七商店編著(2016)『中川政七商店が伝えたい、日本の暮らしの豆知識』PHP研究所.

文:杉浦葉子
写真:木村正史

※この記事は2017年1月7日公開の記事を、再編集して掲載しました。

【わたしの好きなもの】萬古焼の耐熱土瓶


こぽこぽと沸く音が、くつろぎ時間のはじまり

冬本番を迎えて、温かいお茶が欠かせない日々をおくっています。
今までは電気ケトルでお湯を沸かしていましたが、この土瓶が来てからは、断然土瓶派に!
もちろん、買うまで迷いました。。電気ケトルは便利です。湧いたら勝手に電源が切れるし、料理の時は絶対使うからいらないなんてことはない。
それに、常に出しておく道具をもう一つ買って邪魔にならないか‥‥。

結論、買いました。
なくてもいいかもしれないけれど、あると幸せな気持ちになる。
飲む分量しか入れないのと、土瓶の保温性のおかげで意外と早くお湯が沸くので、カップやおやつを用意していると、こぽこぽとお湯の沸く音が。

夜の少し暗いキッチンで、ガスの火とこの音の雰囲気が、「さて、ゆっくりしますか」という気持ちにさせてくれます。このひとときがたまりません。




やかんほど大きくないので、キッチンを圧迫することなく、ちょこんとそこにいる感じです。
私はたっぷり飲むのでマグカップ派です。さらに2杯は欲しいので、多めに沸かします。
マグカップでたっぷり、2杯は飲みたいので、少し多めに沸かしていますが、保温性が高いおかげで2杯目も温かさが残っています。仮に冷めてしまっても、そのままコンロで温め直しができるので、とても気軽です。




夜は、ほうじ茶や番茶をよく飲んでいて、どちらも土瓶にバサッと入れてちょっと待ったら出来上がりという感じで、気軽に淹れています。
目盛りが付いているおかげで、お湯の量に関しては今までよりもちゃんと淹れることができているはず‥‥。




帰宅後の時間は1分でももったいないと、毎日がバタバタです。でも、便利な家電の中にこういうちょっと手がかかるけど、それ以上にほっとさせてくれる道具があってもいいなと、毎晩こぽこぽお湯が沸く様子を眺めています。


編集担当 今井

<掲載商品>
萬古焼の耐熱土瓶 飴
小鹿田焼のマグカップ
番茶 大袋 深く濃い 天日干し番茶 ティーバッグ15包入