新年あけましておめでとうございます。
いつも中川政七商店をご利用いただき、ありがとうございます。
お正月、いかがお過ごしですか。
奈良では、お雑煮をきな粉にまぶしていただく風習があります。
住まう場所によってもさまざまなお正月の風習を知るたび、改めて日本の豊かさを感じます。
工芸はその土地土地の風土と人に育まれるもの。
昔からの風景に溶け込んだ手仕事の道具たちは、無理がなく、バランスの取れた、日本の暮らしの心地好さを教えてくれるように思います。
今日は、新年のご挨拶とともに、
いま中川政七商店が大切に思う「日本の暮らしの心地好さ」について、お届けいたします。
ゆっくりのんびり楽しんでいただければ幸いです。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
心地好い暮らし。
それは、良し悪しや、流行りすたりではなく、
自分の気持ちを大切に、
自分で選び、調えた暮らしのこと。
自然の風合い。 手触りのある質感。
佇まいのよさ。 機能の美しさ。
季節の愉しみ。 さりげない遊び心。
古いものと、 新しいもの。
日々の習慣と、 特別な日。
そのどちらも、 大切にすること。
日本の風土のなかで暮らす、
一人ひとりが積み重ねてきた工夫が、
工芸にはつまっています。
そこには、 今を生きる私たちの
肌と心にもなじむ心地好さがあるはず。
そんな日本の工芸とともに。
中川政七商店は、
いまも、100年先にも心地好い暮らしをつくりつづけていきます。
心地好い暮らし、を考える。
暮らしの中のさまざまな家仕事に向き合いながら、心地好い暮らしについて考えていくエッセイを月に一度連載しています。
最新話では、ひと手間かけて季節の実りを愉しむ旬の手しごと「自家製の味噌づくり」を体験。その中で感じたことをお届けしています。
日本に暮らす私たちの、肌と心になじむ暮らしの道具を。
暮らしの道具として必要な機能を果たしながら、自然の風合いや手ざわりのあるもの。
日本の暮らしに馴染む心地好さを届けるために、私たちはこれからもものづくりを続けます。
一つの暮らしの道具をつくるのに、どんな想いや気づきを出発点に、誰とどうやってつくったのか。デザイナーに話を聞いてみました。
家の中に、歳時記のある風景を。
四季折々の変化を感じながら、家の中をどう心地好くし、日々をどう健やかに過ごすか。今に限らず、昔から日本で大切にされてきたことでした。
例えば端午の節句には子どもの健やかな成長を願ってこいのぼりを掲げ、菖蒲湯に浸かる。お正月には干支の飾りものを飾って、一年の無病息災を願い、縁起尽くしのおせちやお雑煮をいただく。
中川政七商店では永らく、季節の行事ごとに飾りもので部屋を設える風習を「しつらい」と呼び、大切にしてきました。この美しい日本の文化を残したい思いで、季節ごとに掛け替えるタペストリーやお飾りをつくり続けています。
「中川政七商店ラヂオ 暮らしの手ざわり。」
「中川政七商店ラヂオ 暮らしの手ざわり。」が2022年1月7日(金)にスタートします。
公私ともに仲のいいゲストお二人による、「暮らしの道具」との寄り添い方をのぞき聞き。
その思いと、手ざわりを音声にのせて、皆さんの明日からの暮らしに少しだけお役に立てたらと思っています。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2022年元日
中川政七商店