【あの人の贈りかた】手間のかかる、贅沢な時間を届ける(スタッフ野村)

贈りもの。どんな風に、何を選んでいますか?

誕生日や何かの記念に、またふとした時に気持ちを込めて。何かを贈りたいけれど、どんな視点で何を選ぶかは意外と迷うものです。

そんな悩みの助けになればと、中川政七商店ではたらくスタッフたちに、おすすめの贈りものを聞いてみました。

今回は企画・コンサルティング担当の野村がお届けします。

無駄で、面倒で、ささやかな贅沢を。
吉野ヒノキの芳香チップ」と「日本の精油シリーズ」

贈りものを選ぶときは、少しだけ贈る相手の輪郭を広げるようなものを選んでいる気がします。

毎日の生活や仕事に必要なわけではないけど、あるとちょっとだけ肩の力が抜けたり、いつもと違うことを考えたりできるもの。贈る・贈られること自体が、ある意味で不要不急で、日常のなかの余白だからこそ、せっかくなので日々の小休止になるようなものを選びたいのかもしれません。

お世話になった上司へ、御礼の品を選んだときのこと。常に仕事に追われているその人は、忙しさのあまり体調を崩して大変だった時期がありました。そのとき、常に香りを携帯して、自分のペースを保っていたとか。

そんなエピソードを思い出しながら、家でもゆっくり香りを楽しんでくださいと、芳香チップと精油をセットにして贈りました。芳香チップは、付属の巾着に入れてそのまま吊り下げてもよし、お皿などに盛りつけて精油を振っても楽しめます。

消臭効果もあるヒノキのチップなので、匂い取りとして使ってもらってももちろん良いのですが、せっかくなので木の肌触りを味わったり、精油を2、3滴垂らして一息ついたり、あえてちょっと手間のかかる時間の使い方をしてほしいという気持ちで選びました。

産地ごとの個性を楽しめるのも精油の魅力。旅先で、お土産としてその地の植物から採れた精油を買って帰ることもよくあります。このときは奈良に住む自分からの贈りものとして、吉野ヒノキの香りを選びました。自分はよく、休みの日の朝に湯舟にお湯を張り、浴室の隅にヒノキの精油を少し垂らして、ちょっとした温泉気分を楽しんだりもします。贅沢ですね。

そういえば贅沢の贅とは、役に立たないよけいなもの、という意味。日々の仕事や生活で充実している人にこそ、無駄で面倒なささやかな贅沢を贈ってみるのも面白いかもしれません。

<贈りもの>

・中川政七商店「吉野ヒノキの芳香チップ 巾着つき」
・中川政七商店「日本の精油シリーズ」

毎日のハンカチに香りをしのばせて。
「motta」「motta Handkerchief Perfume」

新しく仕事をはじめる親戚に贈ったのが、リネンハンカチと香水のセットです。ハンカチは何枚あっても困らないけど、自分ではあまり買い足さない。でもお気に入りの一枚があって、そこに好きな香りを吹きかけたりすると、結構気分が変わるものでもあります。普段はあまり意識されないけれど、意外と気持ちに寄りそったり、気分を変えてくれたりする存在です。

なかでもmottaは、麻のハンカチを使ったことがない方にもぜひ一度、試してみてほしい品。思ったより水を吸ってくれるし、たたんでもかさばらない。頼りになるハンカチで、いろんな色柄から選べる楽しみもあります。このときは、シンプルな緑の一枚に、深い森林の香りをイメージした香水を合わせました。

香りもののなかでも、身に着ける香水を贈るのはハードルが高いかもしれませんが、ハンカチとセットなら試してもらいやすいと思います。常に匂いのするのが苦手な方や、仕事の都合で香水がNGな方は、ハンカチにひと吹きしておいて休憩のときに一息つく、という使い方もできます。

その親戚は今まであまり香水をつけなかったようですが、今では毎日つけるようになって新しく買い足したとか。意外と?狙い通り?気に入ってくれた!というのも、贈りものの楽しみの一つですね。

<贈りもの>

・中川政七商店「motta 051」
・中川政七商店「motta Handkerchief Perfume」

ゆっくり頁をめくる贅沢な時間と、応援の気持ちを贈る「本」

何かあげたいものがあるわけではない、でも応援する気持ちを伝えたい。そんなときによく本を選びます。自分が好きな本から一冊をあげてもいいし、本屋さんに行ってその人のことを考えながら、これがいいかな?と考えるのも楽しい時間です。

本を読むのが苦手な人だったら、絵本や写真集もおすすめです。詩集や歌集もいいかもしれません。別に読み切らなくても、勉強やためになることがなくても、絵や写真を眺めているだけで心が安らぐこともあると思います。

忙しい毎日のなかでちょっと手をとめて、本の表紙を開く。読書がいいのは「ながら」ができないことです。音楽くらいは聞けますが、テレビやスマホは見れません。その意味では銭湯とか温泉に入るのに似ているかもしれません。他に何もできない時間というのも今、結構贅沢なことだと思います。

ひと工夫したいときは、本と一緒に、それに合ったものをセットで贈ることもあります。どこかの国のエッセイと、その国発祥のお菓子とか。前に「石をさがそう」というテーマの絵本と、石をさがすためのルーペを一緒に贈ったこともあります。本は無限にあるので、何を選んでもその人らしい贈りものができあがります。

この本は、ここ1年で一番いろんな人に紹介した一冊です。ちょっと疲れちゃったな、でも何に疲れているんだろう?そんな漠然とした、でも意外と複雑な悩みを、臨床心理士の著者が一つひとつ解きほぐしてくれます。絵本のように驚くほど読みやすくて、とても自分のことを語ってくれている。今を一生懸命生きている、すべての人におすすめです。

<贈りもの>

『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』(新潮社 / 東畑開人 著)

贈りかたを紹介した人:

中川政七商店 企画・コンサルティング担当 野村隆文

【はたらくをはなそう】中川政七商店 店長 江藤あかね

江藤 あかね
中川政七商店 二子玉川ライズ店


2018年 中川政七商店 横浜ルミネ店 配属
2019年 中川政七商店 ラゾーナ川崎プラザ店 配属
2021年 中川政七商店 ラゾーナ川崎プラザ店 店長
2023年 中川政七商店 二子玉川ライズ店 店長



学生の頃から和紙の産地巡りをしたり、工芸のワークショップに参加したりと、ものづくりが大好きだったので、ずいぶん前から中川政七商店が手がける日本市などのお店を見かけるたびに買い物をしていました。

ある時、これからの生き方や子育てをしながらの働き方について見つめ直す機会があり、その頃たまたま買い物に行った中川政七商店で受けた接客や、素敵な包装紙などに感動し、お店だけでなく会社自体にも興味が湧くきっかけがありました。どんな会社だろうと調べてみると、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンや「こころば」(※十か条からなる中川政七商店の価値基準)などから、自分自身の大切にしていることと重なる部分があると分かり、思い切って中川の門を叩きました。

この会社に入って一番思ったのは、「いい人ばかりの会社だな!」ということ。これは他者を大切にする当社のしごとのものさしが根底にあるのですが、それを当たり前のように皆がやるというのは、実は難しいことですよね。

でもお店で感じるのは、周りの人を尊重する良い文化は、温かい気持ちを受け取った人がまた他の誰かにできたりして、自然と伝染していくものなんだな、ということ。私自身その輪に内包されて、人としても成長させてもらっているのを感じます。

私が店長として大切にしているのは、進むべき方向を示しながら、スタッフそれぞれが自分のスタンスで仕事を楽しむことです。自分の課題や目標と向き合っていくのは大変ですが、積み上げた努力が形になっていく楽しさを皆で共有したいのです。この考え方も当社に入ってから強く思うようになったことの一つで、そのための読書など勉強は欠かせません。店長の仕事として人を育てることはとても重要ですが、まずは育てる人が育たなければいけないのは言わずもがな。私も育ちながら、スタッフ皆で育て合っている感じです。

入社時はまだ保育園に通っていた子ども達も小学生になり、今は少し時間に余裕ができたのですが、それでも日々一緒に働いてくれる人たちの理解なくしては成り立ちません。そんな感謝の気持ちがまずあって、その上で「なぜ働くのか」と言えば、好きな仕事をすることは特別な何かではなく、自分の人生において欠けては困る大切なことの一つだからでしょうか。

日常の地続きに仕事と子育てがあって、趣味や家事の時間も全て、違和感なく共存している感じなのです。優先順位もその時々で変わるし、「こうあるべき!」という考え方はあまりしないようにしています。

ママ店長になれたのは、関わってくれた全ての人達のおかげ。そうして力を貸してくださったように、私もまた誰かの力になれたらと思います。これから子育てする可能性のある人や既にされている人が、今の頑張りの先にある自分の人生を想像したときに、私のように店長をする選択もできるんだと思ってくれたら、それだけでとても嬉しいです。

まだまだ続いていく自分の道が、これから何と出会ってどうなるのか、これからも楽しんでいこうと思います。

※写真は当店のスタッフであり、写真家としても活動されている柴田 真由さんに撮影してもらいました


<愛用している商品>

motta

タオルも良いのですが、ハンカチを扱う美しい手元に憧れます。mottaは濡れてもすぐに乾き、いつもピシッとハリがあるところが大好き。色柄も好みで、たくさんコレクションしています。

日本の精油

日ごろからコスメなどは自然の精油を使っているものを愛用しています。日本の精油シリーズも愛用中で、新作の南の森ブレンドは寝る前のストレッチなどリラックスの時間に香らせて楽しんでいます。

きほんの一式

シンプルですが表情豊かな釉薬が存在感あるシリーズです。食事を盛り付けると、ちょっとしたものでも美しく見せてくれるところが大好きです。家族のお茶碗や朝食用の平皿、汁物用に中鉢など、楽しませてもらってます。

【あの人が買ったメイドインニッポン】#1 モデル・菊池亜希子さんの“最近買ったもの”

こんにちは。
中川政七商店ラヂオの時間です。

本日よりスタートする新番組「あの人が買ったメイドインニッポン」は、お買いもののまなざしが気になるゲストをお迎えして、愛用するメイドインニッポンのものをご紹介いただきます。
ゲストの愛用品を起点に語られる暮らしのエピソードを通して、そこから垣間見える “心地好い暮らし”を考えていきます。

記念すべき初回のゲストは、モデル・俳優の菊池亜希子さん。菊池亜希子さんが、「最近買ったメイドインニッポン」とは?

それでは早速、聴いてみましょう。

プラットフォーム

ラヂオは7つのプラットフォームで配信しています。
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ゲストプロフィール

菊池亜希子

岐阜県出身、1982年生まれ。モデル、俳優。雑誌・広告で活躍するほか『whole magazine』(モンマルシェ)で『マッシュ』(小学館)以来となる編集長を務める。Inter FM「スープのじかん。」(土曜日9:30~)も好評配信中。


MCプロフィール

高倉泰

中川政七商店 ディレクター。
日本各地のつくり手との商品開発・販売・プロモーションに携わる。産地支援事業 合同展示会 大日本市を担当。
古いモノや世界の民芸品が好きで、奈良町で築150年の古民家を改築し、 妻と二人の子どもと暮らす。
山形県出身。日本酒ナビゲーター認定。風呂好き。ほとけ部主催。
最近買ってよかったものは「沖縄の抱瓶」。


菊池亜希子さんが“最近買った”メイドインニッポン

菊池亜希子さんが“最近買った”メイドインニッポンは、「BOSAOJIのオブジェのような花器」でした。

次回予告

次回も引き続き、菊池亜希子さんにご出演いただきます。次回は、「旅先で買ったメイドインニッポン」について、お話いただきます。
9/22(金)にお会いしましょう。お楽しみに。

中川政七商店ラヂオのエピソード一覧はこちら

「レンジ焼き皿」で、いろいろ試してみました

以前から「うつわになるレンジ焼き皿」の購入を検討していたものの、

・普通サイズと大サイズ、どちらにするか
・焼く以外の料理もできるのか
・そもそも本当に便利なのか

などなど、気になる点も多く、踏み切れていませんでした。

迷うなら実際に試して確かめてみよう!と思い立ち、レンジでつくれそうなメニューを調べ、「肉じゃが」「パスタ」「チャーハン」の3つの料理に挑戦してみました。

※いずれもレンジ調理のレシピを調べて作った調理例です。今回は600Wのレンジを使用していますが、実践する際は分量や加熱時間の調整を行ってください。

※調理後は焼き皿をよく洗い、しっかりと乾かしてください。特に油を塗って使用した場合や油分の多いものを調理した場合は、プレート本体に水を100㏄程度を入れ、レンジで3~4分加熱して油を浮かせた後、水洗いして下さい。
鉄フライパンのように使用後に油をなじませる必要はありません。

レンジ調理で時短肉じゃが

まずは気になっていた、汁気のあるものの調理をしてみました。
煮物まで作れたらすごく使い道の幅が広がる!と期待しながらさっそく挑戦です。

具材は少し小さめに切るのがコツです。
普通サイズで1人前、大サイズで2人前をつくることができました。


レンジ焼き皿に調味料を入れて混ぜ、そこにお肉、野菜を入れて絡ませます。

どちらのサイズもかなり一杯になりました。
具材を一気に入れないで、少しずつ混ぜながら絡ませる方がやりやすかったです。
別のボールで混ぜてから焼き皿に移すと楽かもしれません。

玉ねぎを最後に入れると混ぜにくかったので、はじめに入れた方が良さそうです。

蓋をして10分ほどレンジにかけたら、そのままさらに10分ほど放置して、余熱で味をしみこませます。
にんじんやじゃがいもがまだ硬いようなら、追加で数分チンしてください。

ほくほくでとってもおいしい肉じゃがができました!
レンジだけでつくったとは思えない出来栄えで、こんなに手軽においしい料理ができるのか、と感動。

ただ、問題もあり…。
うつわに高さがない分、どうしても煮汁が拭きこぼれ、庫内がびしゃびしゃになってしまいます。

自宅で愛用している「The Magic Water 」をスプレーしてから拭き取ると汚れは綺麗に落ちました。
においも少しの間レンジの扉を開けておいたら気にならない程度に。

拭くのに少し手間はかかりますが、私はそれ以上に、火を使わなくて済むこと、うつわに移さなくていいことが楽だと感じたので、こういう使い方も良いなと思えました。

レンジが汚れるのが気になる方は、汁気のある調理は避けた方が良さそうです。
野菜を茹でるなど、汁気があっても調味料を使わない調理だと、お掃除も少し楽かと思います。

1回のチンでできる、簡単パスタ

パスタをつくろうと思うと、お鍋で麺を茹でて、フライパンでソースと絡めてうつわに盛って…と、意外と手間がかかります。

楽して済ませたい時は、市販のパスタをゆでるプラスチックの容器を使っています。
容器をレンジにかけて、お皿に移して市販のソースをかけたり、フライパンでつくっておいたソースと絡めてできあがり。

十分楽でありがたいのですが、1回のチンだけで完成して、別のうつわに移さずにそのまま食べられたらもっと手間も洗い物も減るのに!と思い、レンジ焼き皿を使ってみることにしました。

今回挑戦したのが「しめじとベーコンのバター醤油パスタ」。
大サイズで1人前をつくりました。


パスタ1束を半分に折ってレンジ焼き皿に入れ、水250mlくらいを注ぎます。
麺同士の間に水を行き渡らせる感覚で、麺を軽くほぐします。

パスタを持ち上げて下に水をくぐらせると、うつわにひっつきにくくなります。

コンソメと塩を振りかけ、しめじとベーコンを入れます。

蓋をしてパスタの茹で時間の表示+5分程度レンジにかけます。
レンジから取り出したらすぐにバターと醤油を入れ、よく混ぜたら完成。

蓋を開けると水分が結構残っていますが、混ぜているうちになくなっていくので大丈夫です。

これは、かなり楽です!

肉じゃがと同じく拭きこぼれが起こりましたが、調味料が少なく量もそんなに多くなかったので、さっと拭くだけで済みました。

小サイズでも挑戦したのですが、拭きこぼれによって水が足りなくなり、少し芯が残ってしまいました。

また、大サイズで2人分茹でることもできましたが、うつわにぱんぱんになってしまいほぐしにくいのと、拭きこぼれが大きく片付けが少し手間でした。

おすすめは「大サイズで1人分」です。

市販のソースを使う場合も、焼き皿で麺を茹でてそこにソースをかけるだけなので、本当に楽できます。

火を使わずにお手軽チャーハン風

最後に、レンジだけでつくるチャーハンを試してみました。


焼き皿に冷ごはんと長ネギ、お好みでハムなどと、鶏がらスープの素、塩、こしょう、ごま油を入れます。
溶き卵を流し入れたら、全体をよく混ぜます。

焼き皿に貼り付けるように広げ、蓋をしてレンジで2~3分加熱します。

一度取り出してよく混ぜ合わせ、蓋をせずに再度レンジで2分ほど加熱します。

混ぜているうちに卵に火が通れば完成です。

普通サイズで軽く1人前(ごはん180g)、大サイズで1.5人前(ごはん300g)が丁度良い分量でした。

これ以上ごはんを入れると、混ぜるのが大変になります。
別のうつわに移して混ぜるなどすれば、もう少し多くつくれそうです。

左:大サイズ(ごはん300g) 右:普通サイズ(ごはん180g)

さすがに中華鍋でつくったようなパラパラ感はありませんが、これはこれでおいしい。
ふわっと、しっとり、そして炒め油を使っていない分ヘルシーで、小腹がすいた時や夜食に良さそうです。

レンジだけで完成して洗い物もほとんど出ないことを思えば、とても良いんじゃないかと思います。
庫内が汚れることもなく、たわしで焼き皿を洗うだけで片付けが完了したので本当に楽でした。

うつわを予熱で温めたところに、卵だけ先に入れて混ぜながらからごはんを入れる方法でつくると、よりチャーハンらしくなるかな?など、また試してみたいことがたくさんです!




今回の結果をまとめると、つくれる量の目安としては以下の通りでした。

<普通サイズ>
肉じゃが:1人前
チャーハン風:軽く1人前(ごはん180g)

<大サイズ>
肉じゃが:2人前
パスタ:1束+具材
チャーハン風:1.5人前(ごはん300g)

魚を1切れ焼いたり、1人分のちょっとしたおかずをつくりたい場合は普通サイズ
魚を2切れ以上焼きたい、2人分のおかずや1人分のパスタをつくりたい場合は大サイズ

という風に選ぶと良さそうです。

高さがないので煮物は得意ではありませんが、拭きこぼれを気にしなければ、具材を小さめに切って対応できる料理もあります。

実際に使ってみて、レンジだけで済むこととそのままうつわになることの楽さを実感しました。
そして「もっと使いこなしたい!」という気持ちがわいたので、購入することに決めました。

レンジにかける時間など微妙な調整は必要ですが、火を使わない分失敗しにくいというのもわかったので、安心して使えます。

他にもいろいろなレシピを試して、楽しみながらレンジ焼き皿を使っていきたいと思います。


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うつわになる波佐見焼のレンジ焼き皿
うつわになる波佐見焼のレンジ焼き皿 大
「高い除菌力を持った」The Magic Water (Multi Cleaner) 400ml


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【家しごとのてならい】第2回:お茶を美味しく淹れる

毎日の家しごと。それなりに何とかできるようになり、だいたいは心得たつもりだけれど、意外と基本が疎かだったり、何となく自己流にしていたりするものってありませんか?

そのままで不都合はないものの、年齢を重ねてきたからこそ、改めて基本やコツを学んでみたい。頭の片隅にはうっすら、そんな思いがありました。

この連載では、大人になった今こそ気になる“家しごとのいろは”を、中川政七商店の編集スタッフがその道の職人さんたちに、習いに伺います。

とはいえ、難しいことはなかなか覚えられないし、続きません。肩ひじ張らず、構えずに、軽やかに暮らしを楽しむための、ちょっとした術を皆さんにお届けできたらと思います。

今回のテーマは「お茶を美味しく淹れる」。奈良の大和高原にて、農薬や肥料を一切使用しない自然栽培のお茶を製造販売する、健一自然農園代表・伊川健一さんを講師に迎え、編集チームの谷尻が習いました。


今回の講師:健一自然農園 伊川健一さん

1981年、奈良県大和郡山市生まれ。健一自然農園代表。自然茶師。奈良県北東部の大和高原を中心に、農薬・肥料を一切使用しない自然栽培のお茶づくりを通して、人と自然が調和した世界の実現を目指し活動中。農事組合法人春日茶園監査。天理市里山地域つくりアドバイザー。奈良県山添村「かすががーでん」講師
URL:https://kencha.jp/



茶葉や道具の選び方と、心構え

お茶を淹れる、その前に。そもそも、茶葉や道具の選び方も実は曖昧だったりしませんか?本企画に臨んだ私はというと、普段は自宅に複数種類のお茶をストックしており、洋菓子なら紅茶、食事の後に飲むならほうじ茶、寝る前はハーブティー‥‥といった風に、何となくそのとき飲みたい味で選んでいました。

道具もしかりで、ガラスのティーポットや陶器の土瓶など、いくつか持ってはいるのですが、普段は見た目の気分で選ぶくらい。どんな風に選ぶと、よりお茶が美味しくなるのでしょう。

茶葉の選び方

伊川さん:
「まずは茶葉からいきましょう。お茶って昔から、禅や茶道とつながりの深いものというイメージがありますよね?そうやってお茶は心の栄養として飲まれてきたこともあり、なりたい気分で選ぶのもおすすめです」

「気分で選ぶ例として、シャッキリしたいときは緑茶がおすすめ。煎茶も、緑茶の一つですね。

理由としては大きく二つあり、一つはお茶の色です。これは主に、製茶製法によって変わります。詳しくは割愛するのですが、お茶の色味を思い浮かべてもらうと、緑・茶・赤と何となく三つほどあるのがわかるでしょうか?一般的に緑のお茶は発酵しておらず、茶や赤になると焙煎されていたり、しっかり発酵が進んだりしています。

緑のものは、中医学などでは、身体を冷やしたり気持ちをクールダウンさせたりする特性があると言われており、反対に赤や茶の焙煎しているものや発酵しているものは、気持ちをリラックスさせてくれます。その意味で、緑茶は茶色や赤色のお茶よりもシャッキリするんです。

もう一つは部位の話。茶畑を想像していただくとわかりやすくて、そよそよ揺れている上の新芽の部分、その下の新芽を育てた葉っぱの部分、それを支えている茎や枝の部分と、お茶に使われる部位は大きく三つに分かれます。

茶葉は上(新芽のほう)にいけばいくほど、カフェインの濃度が高くなるんですね。なので、シャキッとしやすくなります。

その二つの理由から、緑色で、なおかつ上の葉を用いている緑茶は、気持ちをしゃんとしたいときにおすすめです」

健一自然農園さんHPより引用

「ちなみに番茶は、新芽の一つ下の葉っぱや茎の部分を使って作られたお茶。カフェインが少ないため、シャッキリ感は煎茶に比べてかなり減ります。番茶にもいろいろ種類がありますが、例えばほうじ茶だと色味は茶で心を緩ませてくれる色なので、リラックスしたいときにいいですね。

また紅茶は、茶器に花の模様が描かれているものが多かったり、シチュエーションとしてもお菓子と一緒に食べたりと、優雅な時間を演出してくれるお茶です。紅茶は茶から赤っぽい色なので、シャッキリ系よりもほっこり系で、心がほぐれやすい。発酵させているので、身体を温める効果も少し高まっているんですよ」

<お茶を美味しく淹れる心得:茶葉>

・茶葉の色:緑は気分を冷静に、スッキリさせる。茶は心をゆるめ、赤はより優雅にしてくれる
・茶葉の部位:新芽のほうへいくほど、カフェイン含有量が高く気持ちがシャッキリする。リラックスしたいときは下の部位の茶葉を使ったお茶を選ぶ

茶器の選び方

続いては、道具類の選び方です。中国の雲南省で自生していたものを飲まれたことに始まり、4000年の歴史のなかで世界中に広まり、愛されてきたお茶。そのぶん、茶器もさまざまな種類があり、茶葉との組み合わせや、そのときの気分によって使い分けが楽しめます。

伊川さん:
「どんなシチュエーションで誰に対して淹れるのかで、選び方は大きく変わってきます。例えば急須やティーポットが大ぶりのものだと、2~3人で飲む際に使いますし、小さいものは1人用として活躍します。急須から注ぐお茶は1回で淹れきるのが美味しく飲むための鉄則なので、サイズ感はとても大事な視点ですね。

もう一つは材質。陶器は渋みや香りをやわらかくするはたらきがあるのに対し、磁器ものは味わいや香りがややシャープになります。ガラスは、うつわの影響を限りなく受けないので、茶葉の味や香りがクリアに堪能できます。

ちなみに、お湯を沸かすやかんやケトルは注ぎ口が大き目のものがおすすめです。その方が早く注いだりゆっくり注いだり、スピードが調整しやすいんです」

今回は、中川政七商店「耐熱硝子の多用急須 根竹」も持参

続いて、飲む道具はどうでしょう?

「飲み口が薄めにつくられているものは、微妙な味わいの変化を受け取るのに向いています。薄い素材のうつわって、手に持ったり、口にあたったりしたときに少し緊張しませんか?つまり、口元が少し緊張することで、より繊細な味わいを感じられるんですね。持った時点で自分の心がどう動くかが、味わい方にも影響するんです。

反対に、厚めの飲み口の茶杯(※湯呑みのこと)は、安心感があって心を和ませてくれます。『これで淹れなくてはならない』というルールはなくて、大事なのは、自分や相手を慮る気持ちです。どういう気分でお茶を飲んでほしいかで、道具を選ぶといいですよ」

言葉を介さずとも、道具や茶葉を通じて心を届ける。日本人が昔から大切にしてきた心のやり取りが、お茶を美味しく淹れるときのヒントになるのですね。

<お茶を美味しく淹れる心得:茶器>

・急須のサイズ感:急須の中のお茶は一回で淹れきるのが鉄則。何人分を淹れきれるのか、大きさは重要なポイント
・茶器の材質:陶器は味わいをやわらげ、磁器はややシャープに。ガラスはクリアに茶葉が味わえる
・茶杯の厚み:薄いものは気持ちが引き締まり、味に意識が向きやすい。厚みのあるものはリラックスさせてくれる

お茶の淹れ方

さて、道具と茶葉の選び方を学んだ次は、いよいよ茶葉ごとの淹れ方をならいます。今回用意したのは、煎茶・番茶・紅茶の三種類。リーフで淹れるコツと、自宅でよりなじみのある、ティーバッグで淹れる際のコツもオマケで教えていただきました。

茶葉は健一自然農園さんのものをご用意いただきました。左から煎茶・番茶・紅茶

淹れ方[1]煎茶

準備する道具:
・急須
・茶かい(湯冷ましとも呼ぶ)
・茶杯(湯呑みのこと)
・茶たく

今回は「お茶の時間をゆっくり楽しむ」をコンセプトに、小さめの茶杯で三煎淹れてみます。なお煎茶碗は小さめのものをよく見かける印象ですが、大きい茶杯がダメなわけではありません。伊川さんいわく、「一煎でたっぷり飲むのも悪くないんですけれど、一煎ごとの味の変化と淹れる時間を楽しむために、あえて小さいうつわで召し上がっていただきたい、という設えで、今回はご紹介します」とのことでした。

煎茶はお客様をもてなす際や、気分をスッキリさせたいときに向くのもあり、味に集中できるうつわで飲むとより楽しめるということのようです。

それでは、淹れ方をならっていきます。

1:湯を沸かし、茶器を湯で温めながら湯を冷ます

煎茶の場合は沸騰したお湯をいきなり急須に入れるのではなく、その前に準備が必要。100度のお湯をそのまま使用すると味に角が立ってしまうので、少しだけ冷まします。

伊川さん:
「ただし、温度計がないと『今が何度かわからへん』ってなりますよね。その場合は、1回うつわに移すごとに、10度くらい下がると考えていただくといいと思います。

いまケトルのなかで沸騰して、少し下がったお湯が95度ほど。それを一度、茶葉を入れていない急須に注ぐと85度くらいです。さらに茶かいに注いで75度。それを茶杯に入れると、だいたい65度ですね。この各茶器に注いでいく作業は、お湯を冷ますほかに、道具類を温めてお茶を適温で飲むという意味もあります」

2. 湯量に対し5%ほどの茶葉を急須に入れる

次に、急須に茶葉を入れます。だいたい5%ほどの濃度が目安。今回は100mlのお湯に5gの茶葉を使いました。ご自宅の茶さじなどですくえる茶葉のグラム数を覚えておくと、次からがとてもラクになるのでおすすめだそう。小さじに山もり2杯くらいで、5gくらいです。

3. 60~70度のお湯を急須に注ぎ、1分ほど抽出する

急須に茶葉を入れたら、先ほど茶杯に入れたお湯を急須に戻します。こうすると、急須に入ったお湯をすべて無駄なくいただけるため、急須にお茶が余りません。

入れ終わったら、1分ほど待ちます。

伊川さん:
「そのまま待っても良いのですが、心の余裕があれば両手で急須を抱えてゆったりと揺らすと、お茶の味がよく出ます。何より『お茶を淹れてる』という気持ちになれるので、おすすめです(笑)」

4. 濃度を均等に、最後の一滴まで茶杯に注ぎきる

注ぐときのポイントは、急須にあるお茶をすべて注ぎきること。淹れる位置が高すぎるとお茶が冷めてしまうので、急須に近い場所から淹れましょう。

このとき、すべての茶杯に均一の濃さで淹れることも意識します。今回の場合は下の写真右側から、1つ目→2つ目→3つ目と各6分目くらいまで淹れ、左まで行ったら残りの量を3つ目→2つ目→1つ目と、戻ります。最後の一滴まで、しっかりと淹れてください。

伊川さん:
「最後は急須を振らずに、自然と落ちてくるお茶を注ぎきります。これはゴールデンドリップと呼ばれる、お茶の味わいが凝縮された一滴です。注ぎきったら次も美味しく飲めるよう、急須の蓋は少しあけておきましょう。完全に蓋をしてしまうと茶葉が蒸れて、調理中のような状態になってしまうので注意してくださいね。

基本の淹れ方をお伝えはしましたが、おまんじゅうなどのお菓子がある際は少し濃い目に淹れる、何も添えずに飲む場合はあまり胃への刺激を濃くしすぎないよう、抽出時間を短くするなど、臨機応変に対応いただければと思います」

急須から一滴、一滴が落ちていくのを見るのも、心が整う時間。口に含む前に香りを楽しんで、いざ、いただきます。

その他のメモ:ティーバッグの場合

ティーバッグの場合は、急須にそのままティーバッグを入れます。注意するのは抽出時間。ティーバッグの茶葉はリーフのものより細かく砕かれているので、待ちすぎると濃く出てしまいます。15秒~20秒ほど早めに注ぎはじめるようにしましょう。茶葉が自然と広がり抽出することが美味しさの秘訣のため、マグカップなどにそのままティーバッグを入れてお湯を注ぐ場合も、強く振らずできるだけ静かに、優雅にゆったりと2~3回ティーバッグを揺らして、そっと取り出してください。

<お茶を美味しく淹れる心得:煎茶>

・茶葉の量は湯量の5%程度が目安
・湯は茶器に移し替えながら一煎目は65~75度まで冷ます
・お茶の濃度は抽出時間で、臨機応変に調整する
・ティーバッグの場合は、抽出時間を15~20秒ほど短めに
・茶杯にお茶を注ぐ際は、冷めないようになるべく近くから
・一度に複数杯を淹れる場合は、注ぎ方を工夫し濃度は均一に
・淹れる際に急須は振らない。最後の一滴まで注ぎきる

淹れ方[2]番茶

続いては番茶編。今回は番茶のなかでもほうじ茶を用意しました。使用する茶器について「お番茶は暮らしのお茶なので、煎茶よりもぽってりとした、おおらかな佇まいの茶器を用意しました」と伊川さん。ゆったりと構える茶器しかり、番茶は煎茶よりも気軽に淹れられるイメージですが、どんなポイントを押さえればよいのでしょうか。

いざ、淹れていきます。

準備する道具:
・急須
・茶杯、マグカップなど

1. 湯量に対し1.5%ほどの茶葉を、直接急須に入れる

煎茶のように茶器を温めてもよいのですが、番茶はカジュアルに楽しめるお茶ということもあり、今回は茶器を温めずにスタート。まずは湯量に対し、1.5%ほどの茶葉を急須に入れます。てならい時は2人分のお茶を想定し、3gの茶葉と200mlのお湯を使用しました。

伊川さん:
「煎茶は三煎で味の変化を楽しめるように、グラム数を少し多くしました。対して番茶は味の違いに集中するよりも、ほっこりとリラックスして飲むのに適したお茶。そのため、茶葉の量は1~2回で飲みきることに適した量にしています。ただし『こうしなければいけない』という決まりではないので、お好みの濃さで調整してください」

2. 沸かしたてのお湯を急須に注ぎ、1分ほど蒸らす

ケトルややかんで沸かしたお湯を直接急須へ注ぎ、1分ほど蒸らします。番茶の場合は、煎茶のように湯度を下げず、アツアツのお湯をそのまま入れて問題ありません。

伊川さん:
「食事のあとなどに召し上がられることも多いと思いますし、しっかりと温かく淹れておくと、ごはんを食べている間も冷めにくくなります。お番茶はいろんな種類がありますが、基本はすべて熱湯で入れて問題ありません」

3. 茶杯やマグカップに、濃さが均等になるよう注ぎきる

煎茶同様、茶杯ごとに濃さが変わらないよう、濃度の均等を意識しながらお茶を淹れます。最後の一滴までしっかり注ぎきってください。淹れ終わったらまずは香りを楽しみ、その後、ごくりといただきます。

その他のメモ:もう一杯飲みたいときは?

急須に残った茶葉で二杯目を楽しみたい場合は、同じようにお湯を入れたら抽出時間を長くとります。一杯目は1分ほどにしましたが、次は5分ほどが目安。そうすることで、一杯目と同じほどの濃さでいただけます。万が一、急須にお湯を注いだまま忘れてしまい放っておいても、番茶は渋くなりすぎないのでご安心を。

伊川さん:
「お番茶はカフェインが少ないので、長い時間抽出しても、渋くなったり濃くなりすぎたりしないのがいいところ。そういう意味でも、気軽に淹れていただけたらと思います」

その他のメモ:ティーバッグの場合

タグがついたタイプのものも、ついていないものも、茶葉の量を見極めながら湯量を調整します。煎茶の時と同様、ティーバッグのタイプは茶葉が細かく切られているので、リーフタイプよりも15秒~20秒ほど短めに注ぎ始めるようにしてください。

<お茶を美味しく淹れる心得:番茶>

・茶葉の量は湯量の1.5%程度が目安
・お湯は沸きたてのものを使用
・一杯目の抽出時間は1分ほど、二杯目は5分程度を目安に好みで調整
・ティーバッグの場合は、抽出時間を15~20秒ほど短めに
・一度に複数杯を淹れる場合は、注ぎ方を工夫し濃度は均一に
・淹れる際に急須は振らない。最後の一滴まで注ぎきる

淹れ方[3]紅茶

最後は紅茶。茶葉をしっかりと発酵させて作る紅茶は、多くが新芽の部分で作られるそう。煎茶と番茶で学んだことを思い出しながら、伊川さんに手順を伺います。

準備する道具:
・ティーポット
・ティーカップ、マグカップなど

1. 湯量に対し2%の茶葉を、直接ティーポットに入れる

寒い日は淹れたお茶が冷めにくいよう、ティーポットとティーカップを先にお湯で温めるのがおすすめですが、この日はまだ暑さがあったので茶器を温めずにスタート。湯量に対し2%の茶葉を、指でつまんで直接ティーポットに入れます。

伊川さん:
「ティースプーンで茶葉をすくっていただいても、もちろん大丈夫。今日のリーフは大ぶりなので、指でつまんで入れました。自分がつまむとだいたいどの程度のグラム数になるのか、一度量っておくとその後が便利ですよ」

2. 沸かしたてのお湯を、高い位置からティーポットに入れる

沸かしたてのお湯をティーポットへ注ぎます。紅茶を美味しく淹れるコツは、ティーポットのなかで茶葉を躍らせること。少し上から、しっかり空気を入れることを意識してお湯を注いでください。最初はティーポットに近い位置から注ぎ始め、だんだんケトルを上げていくと失敗が防げます。

3. 蓋をして3~4分ほど待つ

今回はカットしていないホールリーフを使用しているので、じっくりと茶葉が開くのを待ちます。目安はだいたい3~4分ほど。茶葉の大きさに応じて抽出時間は調整してください。待つ時間がたっぷりあるので、この時間にサンドイッチやスコーンを用意して、お茶の時間の準備をするのもおすすめです。

4. ティーカップに淹れる

煎茶・番茶同様、ティーカップに紅茶を注ぎきります。複数人分を用意する場合は、濃度が均一となるよう調整してください。このときは、カップに近い位置から淹れましょう。

注ぎきったら華やかな香りを楽しんで、いざ、いただきます。

その他のメモ:紅茶の場合、お湯の入れっぱなしはNG?

先ほど「番茶は急須に入れっぱなしにしても渋みが出にくい」とお伝えしましたが、紅茶はというと、「種類によりますね」と伊川さん。茶葉のどの部分を発酵させているかや、リーフの大きさによって渋みが出やすいかどうかは変わるそうです。一般的に、新芽が使われ、茶葉が細かく切られているものほど、渋みは出やすくなります。

その他のメモ:ティーバッグの場合

紅茶の場合、カップに直接ティーバッグを入れて、お湯を注ぐことが多いと思います。その場合は茶器が温まっていないと味がしっかり出ないため、ティーカップを先にお湯で温めておきましょう。寒い日はお湯を注いだ後、カップに蓋をして冷まさないようにしながら茶葉を抽出します。他と同様、ティーバッグは強く振らないよう注意してください。

<お茶を美味しく淹れる心得:紅茶>

・茶葉の量は湯量の2%程度が目安
・お湯は沸きたてのものを使用
・ケトルからティーポットにお湯を入れる際は、高い位置から
・一杯目の抽出時間は、ホールリーフで3~4分ほど。茶葉の大きさで調整する
・ティーバッグの場合は、抽出時間を15~20秒ほど短めに
・一度に複数杯を淹れる場合は、注ぎ方を工夫し濃度は均一に
・淹れる際に急須は振らない。最後の一滴まで注ぎきる


ひとくちに「お茶」といっても、使われる部位も違えば、製茶方法もさまざま。美味しく淹れるコツは、そのお茶の特徴を見極めることと、淹れる際のシチュエーションに合わせることの、大きく二つなのだと、てならいを通じて知れました。

今まで大雑把にお茶を淹れていた私ですが、気を遣うべきポイントを押さえられたので、次からはもっと“美味しい”へ、注力できそうです。

伊川さん、どうもありがとうございました。

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文:谷尻純子
写真:関口高史