【季節の手ざわり】幸を呼び込む、日本のお正月

こんにちは。中川政七商店ラヂオの時間です。

中川政七商店ラヂオ「季節の手ざわり」は、月に一度、季節ごとの風習や、暮らしに取り入れたい日本の文化についてお届けしています。
季節の移ろいを感じ暮らしを整える、そんなひと時をご一緒しませんか。

いよいよ師走にはいり、今年もあと少し。一年を収める大切な時期に差し掛かりました。慌ただしく過ぎていく時期ですが、しっかり準備して、晴れやかな気持ちで新年を迎えたいものですね。12月13日は「正月事始め」。お正月の準備を始める日です。そこで今回は「幸を呼び込む、日本のお正月」についてのお話していきます。


ナビゲーター:クリス智子
ハワイ生まれ。大学卒業時に、東京のFMラジオ局 J-WAVE でナビゲーターデビュー。現在は、同局「GOOD NEIGHBORS」(月曜〜木曜13:00〜16:00)を担当。ラジオのパーソナリティのほか、MC、ナレーション、トークイベント出演、また、エッセイ執筆、朗読、音楽、作詞なども行う。得意とするのは、暮らし、デザイン、アートの分野。幼少期より触れてきたアンティークから、最先端のデザインまで興味をもち、生活そのもの、居心地のいい空間にこだわりを持つ。ラジオにおいても、居心地、耳心地の良い時間はもちろん、その中で、常に新しいことへの探究心を共有できる場づくりを心がける。


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「わたしの心地好い暮らしをつくる道具」をテーマに、お気に入りのアイテムや、しつらいの風景、意外な使いかたなど、皆さまの暮らしの中のこだわりや想いをお聞かせください。


次回「季節の手ざわり」は、1月6日(金)配信を予定しています。

「中川政七商店ラヂオ」では、別番組「工芸うんちく旅」も配信中です。
こちらは、工芸好き男子二人が日本全国の工芸産地を訪ね知った工芸のうんちくを語る番組。
次回は12月9日(金)配信予定です。

お楽しみに。

中川政七商店ラヂオのエピソード一覧はこちら

渋みが苦手な私が常飲する「大和園の一番煎茶」

日本各地から五十を越える作り手たちが集う中川政七商店主催の合同展示会「大日本市」。 その運営を担うメンバーは、日々、全国の作り手と交流し、年間何百という品物に出会う、いわば「いいもの」の目利き集団。 この連載では、そんな彼らが「これは」と惚れ込んだ逸品をご紹介。実際に使ってみての偏愛を語ります。

塩足 月和子

語り手:塩足 月和子

直営店店長を経て、日本全国の工芸品をお届けする展示会「大日本市」の担当に。 工芸だけでなくアートも好きで、休日は美術館やギャラリー巡りを楽しんでいます。 旅好きでもあり、冬には必ず雪国に行って温泉と日本酒を楽しんでます。

ブランド:大和園
推しの逸品:一番煎茶

大和園は自然豊かな奈良県大和高原にて、茶の生産から製茶を職人が一貫して担う大和茶製茶農園です。 旨いお茶は、強い土、美しい水、澄んだ空気、そして良い手仕事から生まれます。 数々の品評会での受賞歴が裏付けする技と心で仕上げた、大和園のお茶をお届けします。

つい最近まで、日常的に飲むお茶には、煎茶を選びませんでした。
丁寧に煎れられた煎茶をいただいた時の、旨みや甘み。あの美味しさは知っているものの、日々の生活の中で飲むお茶は、すっきりごくごく飲みたい。渋みや苦みはない方がいいなと感じていたからです。

そんな私ですが、大和園さんの煎茶に出会い、煎茶のイメージが一新されました。
煎茶好きの方はもちろん、煎茶に苦手意識がある方や、子ども、海外の方まで。自信をもって推せる!という煎茶を見つけました。

旨み甘みがぎゅっと凝縮されたお茶

ひと言で特徴を挙げるなら、渋みが少なく、凝縮された旨み甘みがぎゅっと詰まっています。
渋みや苦みの是非については好みにもよると思います。ただ、私にとっては、煎茶のいいところを詰め込んだようなお茶でした。

中でも、特におすすめしたいのが「一番煎茶」です。

おすすめは水出し。500mlの水にティーバッグをいれて、一晩(5~8時間程度)置けばそれで抽出完了です。

グラスに注ぐと、ふわっと爽やかな香りが立ち、そのまま一口含めば、その甘さに驚くこと間違いなし!です。
初めて飲んだ時、ひとりで「んー?!なにこれ美味しい~~~…!」と叫んでしまいました。

甘いと言ってもスイートな甘みではありません。まろみのあるふくよかな旨み、と表現するのが正しいのだと思います。

煎茶としてだけでなく、純粋に飲料として120点の美味しさ!日常で飲みたいと思い、仕事中にも、水とともに常飲するようになりました。

水出しの水色は、黄緑に透き通って美しい。お茶本来の色味

ただ、これからの季節は、温かいものを飲みたいですよね。
その点もご安心ください。おすすめは水出しですが、お湯でももちろん美味しくいれられます。

適温は、60~70度くらいの低めの温度です。水出しの衝撃的な甘みとはまた違う味わいですが、お湯でいれても渋みは少なく、旨み甘みが凝縮された奥深い味わいを楽しめます。

そういえば、煎茶を常飲しなかった理由に、お湯の温度を調整するの面倒だと思っていたこともあります。でも、その面倒さを超えるくらい美味しいのです。
ちょっとしたことでこんなに変わるのだと思うと、丁寧にいれようと思えるものです。

それに、お湯の温度は、一度うつわに移し入れれば10度下がると言われているので、3~4回カップを交互に移し替えれば最適な温度になります。やってみるとそんなに手間でもありません。

葉っぱがしっかり残っており、粉っぽさがない

また、私は煎茶をいれた時に出る粉っぽさが苦手なのですが、それがないのも嬉しいポイントです。
昔ながらの浅蒸しでつくられているので、葉っぱがしっかり残っており、粉が出ません。また、浅く蒸すことが、お茶本来の旨みや甘みを残し、まろやかで奥行きのある味わいを生んでいるそうです。

お客さまへのおもてなしにも、間違いなしのお茶

このお茶、お客様へのおもてなしにもおすすめです。
苦手な方がごく少ない万人受けする味だと思いますし、飲めば「美味しいお茶をいれてくれたんだな」と分かる味をしています。それくらい、しっかりとした旨みと甘みがあります。

ちなみに、中川政七商店でも1~2を争う味にうるさい同僚に出してみたのですが、「美味しい!」と評判でした。

畑の状態の品評会で受賞歴のある、大和園さんの茶畑

それもそのはず、受賞歴も豊富です。
味だけでなく、畑の状態の品評会など、多種多様の受賞歴を持っています。

奈良県の会社なので、茶畑にもお邪魔させていただいたのですが、驚いたのは、茶葉の品質管理。収穫後の茶葉が重みでつぶれないよう、下から風を当てながら工場に運んでいるのです。実際に見せていただいて、相当気を使い、品質管理されているのが分かりました。

収穫してトラックに移されたお茶。下部の茶葉がつぶれないよう、下から風をあてている

生産背景も含め、まだまだ伝えたいことも尽きないのですが、どんどん長くなりますのでこの辺で。とにかく一度、騙されたと思って飲んでみていただきたいです。

美味しいものを味わう喜びは、日常の幸福度を確実に上げてくれます。大和園さんの一番煎茶に出会って、口にする頻度の高い飲料が美味しいことは、何よりも日々の幸せに繋がるのかもしれない、と感じました。

ちなみに、大和園さんの1番のおすすめは氷出しなのだそうです。
私も今度挑戦してみたいと思っています。

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ちなみに、今回販売している大和園さんの煎茶には、「二番煎茶」もあります。
二番煎茶は、一番煎茶と比べると、すっきりとした味わい。熱湯でいれても渋くなりにくいので、湯の温度を気にせずいれたい、という方にはおすすめです。
旨みと甘みを求めるなら、やっぱり一番煎茶です。

中川政七商店がなぜ菓子店を?「いいお店を増やす」奈良のまちづくり

鹿猿狐ビルヂングから町屋が連なる路地を歩くこと1分。歴史ある町並みの一画に、中川政七商店が営む菓子店「奈良御菓子製造所 ocasi(以下、ocasi)」がオープンしました。

工芸をベースにした生活雑貨をつくり販売する中川政七商店の新しいお店が、なぜ菓子店を営業するのか。今回は、私たちが掲げる「日本の工芸を元気にする!」というビジョンから、ocasiが誕生した理由をお話しさせてください。

ocasiのコンセプトは「水菓子、和菓子、洋菓子。三つのお菓子が重なりあう『奈良御菓子』」。同店では、奈良では「三笠」とも呼ばれ古くから愛される和菓子・どら焼きと、西洋から渡来し多様な深化を遂げたチーズケーキ、それらに合わせる、菓子の起源とも言われる水菓子・ジャムの3つのお菓子が提供されます。

食べ方はというと、まずはどら焼きやチーズケーキをそのままひと口。その後はペアリングジャムをひとさじ添えて。ジャムと合わせることで、果実の酸味や苦み、スパイスの香りがお菓子の甘みに重なり、より複雑で奥行きのある味わいへの変化が愉しめます。

奈良御菓子製造所 ocasiのスペシャリテ「ocasiプレート」(税込935円)

訪れる方が口々に「新感覚」と表現するこちらのメニュー、監修をお願いしたのは、鹿猿狐ビルヂング1階に入るすき焼きレストラン・㐂つねのオーナーであり、東京・代々木上原にある一つ星レストラン「sio」のオーナーシェフである鳥羽周作さんです。

「完成してから今日初めてocasiの世界を体験しましたが、予想のはるかに上をいっていてもう最高ですね。新しいけど尖りすぎてない絶妙なラインで、奈良のまちの中でのこの立ち位置というのがすごく良い。柔らかい圧倒感があって感動しました。自分の会社にもこんなお店があったらいいなって思いましたね(笑)」(鳥羽さん)

ocasiは㐂つねに続く、中川政七商店と鳥羽さんによる協働事業の第二弾。でもどうして東京で人気店を展開してきた鳥羽さんが、親交があったとはいえ、わざわざ奈良でお店を出してくれたのでしょう。そこには中川政七商店を応援したいという思いがあったといいます。

「初めて奈良に訪れた時、中川さんが車で奈良をアテンドしてくれたんです。人間らしさというか、中川さんの温かさに感動してしまって。その時に、僕にできることならなんでも手伝わせてほしいと思ったんです」(鳥羽さん)

実は㐂つねのコンセプトや店名の提案にも、中川政七が関わっています

ところで、なぜ中川政七商店が菓子店を?

実は今回のocasiは、中川政七商店による奈良のまちづくり・N.PARK PROJECTの取り組みとして誕生したものです。

これまでも「日本の工芸を元気にする!」をビジョンに、工芸をベースにした生活雑貨の企画製造販売の他、業界特化型の展示会・大日本市や、全国の工芸事業者への経営コンサルティングなど、工芸を元気にするための事業を多岐にわたり展開してきた中川政七商店。

N.PARK PROJECTはそんな私たちが、「工芸を元気にするためには、工芸の産地に人を招くアプローチも必要である」との考えから「産業観光」をキーワードに新たに始めた挑戦です。

いい工房があって職人の技を見て、併設されたショップでその手から生み出された工芸を手にする。そんな体験を生むことで工芸をもっと身近に感じてほしい。産業観光は工芸を元気にするために、今後欠かせないアプローチとなるでしょう。

ですが、工芸の産地があるのは基本的に地方ばかり。その地域を訪れたくなるには、工房以外に美味しいお店や泊まりたくなる宿も必要です。そんな風に魅力あるコンテンツが他にもないと、人はなかなか工芸産地を観光の目的地にはしないだろうと、私たちは考えました。

つまり産業観光を実現するためには、まち自体に魅力あるお店を増やす取り組みがキーになる。そう至り、まずは自分たちが事業を営む奈良の地で、奈良にいいお店を増やし街を元気にするN.PARK PROJECTに挑戦しはじめたのです。

まちづくりの拠点・鹿猿狐ビルヂング

2021年4月にオープンした当社初の複合商業施設である鹿猿狐ビルヂングは言わばまちづくりの拠点。その3階で運営するコワーキング施設のJIRINでは、奈良の事業者へ経営講座を開催したり、経営コンサルティングを実施したりと、これまでは主に他の事業者に対する経営支援を提供してきました。

でも、事業者の支援はあくまで一つの手段。もう一方では「自分たちもいいお店を展開できたら」と、志を応援してくれた鳥羽さんチームと共に、第一弾として鹿猿狐ビルヂングに入る㐂つねを、そして今回第二弾としてocasiの取り組みを進めてきたのです。

「僕たちは菓子店をミーハーに出したのではなくて、このお店はあくまで奈良を元気にするための手段。ただ自分たちは飲食のプロではないので、鳥羽さんに協力を依頼しました。鳥羽さんと僕は見た目が全然違うので(笑)タイプが異なるとよく思われますが、実はとても思考回路が似てる。例えば事業を始めるときにクリエイティブなことを実現するのが目的になる方もいますが、鳥羽さんも僕も、クリエイティブはあくまで手段として考えています。事業成功の手段としてクリエイティブがあって、その事業の成功した先に目指すべきところがあるんです」(中川)

こんな風に合流し、ocasiの計画が始まった1年以上も前から、メニューの検討やレシピ開発を進めてきた鳥羽さんと中川政七商店。「本当に美味しい体験って何だろう?」そんな思いでお菓子の定番であるどら焼きもチーズケーキも、一から材料や作り方を考えてきました。オープンの日に至るまで、重ねた試食の回数は数えきれないほどです。

「どら焼きの糖度を落として甘すぎないようにしたり、チーズケーキをとにかく丁寧に作って滑らかで軽やかな味わいを表現したり、今回のお店で“美味しい”がどうあるべきか考え抜きましたね。

あと特にこだわったのは全体の体験価値や、そのバランスです。どら焼きとチーズケーキとジャムが三味一体になっているなかで、どれも突出しないように注意しました。今回のocasiプレートは誰も食べたことがない食体験。単純にそれぞれのお菓子を食べて美味しいって話じゃなくて、ちょっと考える時間があるのが新しいんです。ジャムが三つあることで『これが好き』『これが苦手かもしれない』と、あのコンテンツの中で思考する時間を設けたことに体験の価値や意味があると思っています」(鳥羽さん)

いいお店を奈良の街に増やすことで、奈良を元気にするまちづくり「N.PARK PROJECT」に取り組む中川政七商店。「幸せの分母を増やす」をモットーに、レストラン展開や食のプロデュースを重ねてきたsio・鳥羽周作。ocasiは、そんな両者の想いを詰め込んだお店なのです。

奈良に暮らす人は、大切な人へのギフトや日常のおやつに。また奈良を訪れる人は目的地の一つや、ならまち散策中にホッとひと息つける休憩場所として。「奈良土産」にご利用いただくのもおすすめです。ならまちに新たな景色をうみ、少しずつ時間をかけて奈良の”普通”になっていく。そんなお店を目指して、これから末永くocasiを運営していけたらと思います。

<店舗情報>
奈良御菓子製造所 ocasi
〒630-8221 奈良県奈良市元林院町5
(近鉄奈良駅から徒歩約7分)
google map

営業時間
10-18時 定休日:不定休

席 数
10(屋外席含む)

文:谷尻純子


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【季節の手ざわり】師走に備える、小掃除のススメ

こんにちは。中川政七商店ラヂオの時間です。

中川政七商店ラヂオ「季節の手ざわり」は、月に一度、季節ごとの風習や、暮らしに取り入れたい日本の文化についてお届けしています。
季節の移ろいを感じ暮らしを整える、そんなひと時をご一緒しませんか。

立冬を迎え、暦の上ではいよいよ冬が始まりました。カレンダーを見ると、残すところ2ヶ月弱と、そろそろ年末の足音が聞こえてくる頃です。年末といえばクリスマスやお正月の準備と、行事が目白押し。「大掃除」もその一つですね。そこで今回は本格的な12月の大掃除の前に、習慣にしておきたい「小掃除」についてのお話です。


ナビゲーター:クリス智子
ハワイ生まれ。大学卒業時に、東京のFMラジオ局 J-WAVE でナビゲーターデビュー。現在は、同局「GOOD NEIGHBORS」(月曜〜木曜13:00〜16:00)を担当。ラジオのパーソナリティのほか、MC、ナレーション、トークイベント出演、また、エッセイ執筆、朗読、音楽、作詞なども行う。得意とするのは、暮らし、デザイン、アートの分野。幼少期より触れてきたアンティークから、最先端のデザインまで興味をもち、生活そのもの、居心地のいい空間にこだわりを持つ。ラジオにおいても、居心地、耳心地の良い時間はもちろん、その中で、常に新しいことへの探究心を共有できる場づくりを心がける。


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小掃除におすすめの、暮らしの道具

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番組内でご紹介させていただく、リスナーの皆さまからの投稿を募集しています。
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次回「季節の手ざわり」は、12月2日(金)配信を予定しています。

「中川政七商店ラヂオ」では、別番組「工芸うんちく旅」も配信中です。
こちらは、工芸好き男子二人が日本全国の工芸産地を訪ね知った工芸のうんちくを語る番組。
次回は11月18日(金)配信予定です。

お楽しみに。

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【工芸うんちく旅】宮城県鳴子温泉「こけし」

こんにちは。
中川政七商店ラヂオのお時間です。

「工芸うんちく旅」は、工芸好き男子ふたりが、日本の工芸産地をめぐり、職人さんや地元の方々から聞いてきたうんちくや小ネタ、地域の風習、食文化などを紹介する番組です。

宮城県/鳴子温泉

今回は、「こけし」をテーマにお届けします。
国内最大のこけしの祭典「全国こけし祭り」が、3年ぶりに一般客も参加可能に。ナビゲーターのふたりも、開催地である宮城県の鳴子温泉に行ってきました。

現地でお話を伺ったのは鳴子温泉で代々続く老舗、桜井こけし店の5代目、桜井昭寛さん。日本三大こけしコンクール全てで最高賞を受賞し、現在も現役、こけし作り一筋50年のベテランこけし工人さんです。

そして今回は、こけし好きとしても有名なお笑い芸人、たんぽぽの川村エミコさんをスペシャルゲストに迎えます。川村さんが考えるこけしの魅力をはじめ、インテリアとのマッチング、ご自身のお気に入りこけしコレクションの紹介、さらには伝統こけしの11種類ある系統の解説まで。川村さんのこけしに対する深い愛と情熱が溢れる収録となりました。ぜひお楽しみください。

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ナビゲータープロフィール

高倉泰(たかくらたいら)

中川政七商店による産地支援事業「合同展示会 大日本市」のディレクター・バイヤー。
大学卒業後、店舗デザイン・設計の会社を経て、2014年に中川政七商店に入社。日本各地のつくり手と共に展示会やイベントを開催し、商品の仕入れ・販売・プロモーションに携わる。
古いものや世界の民芸品が好きで、ならまちで築150年の古民家を改築し、 妻と2人の子どもと暮らす。山形県出身。日本酒ナビゲーター認定。ほとけ部主催。
twitterアカウントはこちら

引地海(ひきじかい)

Pomalo 株式会社 クリエイティブ・ディレクター。大学卒業後、広告代理店を経てフリーの編集者に。雑誌やWEBサイト、イベントの企画・制作・プロデュースを手がけ、2019年よりコンテンツ・エンジニアリング・カンパニー Pomalo(ポマーロ)に参加。11歳から17歳までをアメリカ・サンディエゴで過ごした帰国子女。2児のパパで、趣味はお弁当づくりとキャンプ。


「旅のお土産」プレゼントキャンペーン

桜井こけし店さんの「こけし四寸」をプレゼント。
川村エミコさんの話すように、改めて見てみると可愛らしい姿形をしていることに気が付きます。木のぬくもりが温かく、見ていると愛着が沸いてきます。

<応募方法>
twitterにて、ご応募ください。

【実施期間】
2022年10月21日(金)~11月10日(木)

【応募方法】
twitterの場合
①「@nakagawamasa7」をフォロー
②「#工芸うんちく旅」をつけて番組の感想を添えてツイート
でご応募完了です。
(すでにアカウントをフォローいただいている方も、ご応募可能です)

Instagramの場合
①「@nakagawamasa7」をフォロー
対象の投稿に、番組の感想を添えてツイート
でご応募完了です。
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【結果発表】
2022年11月中を目安に、当選者さまへDM(ダイレクトメッセージ)をお送りいたします。

ご質問・ご感想を募集しております

パーソナリティへの質問や、ご視聴の感想、ここに行ってほしい!といったリクエストなど、お聞きしたいこと、お伝えしたいことがあれば、お気軽にコメントをお寄せください。

あわせて、職人さんへの質問も募集しております。現在募集中の工芸は、「鐘」と「瀬戸焼」になります。

皆さまからのお便りをお待ちしております。

次回予告

次回「工芸うんちく旅」は、11月4日(金)配信を予定しています。

「中川政七商店ラヂオ」では、別番組「季節の手ざわり」も配信中です。
こちらは、月に一度、季節ごとの風習や、暮らしに取り入れたい日本の文化についてお届けしています。
次回は11月11日(金)配信予定です。

お楽しみに。

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【わたしの好きなもの】アロマオイルウォーマー

暮らしに取り入れたい、憧れの道具

立ち仕事で、外では1日中動いているので、家の中ではゆったりした時間を過ごすことを大事にしています。
アロマオイルウォーマーには以前から憧れがありつつも、お香やリードディフューザーなど、香りを楽しむ道具は他にもあるしと思い、買うかどうか悩んでいました。

でも、このアロマオイルウォーマーには、見た目に一目惚れ。シンプルで凛とした佇まいは、使用していないときに出しっぱなしにしておいても素敵です。

「この道具を、部屋に置きたい!」 というときめきが止まず、ついに憧れのアロマオイルウォーマーをお迎えしました。

そして家にお迎えして早速使ってみると、想像していた以上に、癒しのひとときを与えてくれました。

まずガラスのお皿にぬるま湯を入れ、好きな精油を数滴垂らします。キャンドルに火を点けると、お皿のぬるま湯が徐々にぽこぽこと沸いてきます。そうして、良い香りが広がります。

香りが広がるのをなにかしながら待ってもいいのですが、炎がガラスのお皿に映ってゆらゆらしている様子やお湯がぽこぽこ沸いている姿から目が離せなくて、毎回見つめてしまいます。

香りを楽しむだけではなく、この時間が本当に日々の癒しで。
毎日忙しなく過ごしている中で、ほっと一息つける時間が自然と生まれることも、この道具の魅力だなぁと感じます。
例えばお風呂上がりのストレッチのとき、寝る前の読書のときなど、習慣づけのおともにも一役買ってくれると思います。

そして、この美しい道具、ものづくりの背景を思うと、一層愛着が湧いてきます。

このアロマオイルウォーマーはガラスのお皿は東京、真鍮の棒は大阪、木の台は奈良と、3ヶ所のつくり手さんと一緒につくっています。

いろんな人の手が加わって、ひとつのものが出来上がっているというところにもロマンを感じずにはいられません。

何よりもガラスのお皿はすべて手しごと。一つひとつ丁寧に人の手でつくられていることを思うと、自然と扱いも丁寧に、大事にする気持ちが膨らみます。
そうは言っても、せっかくお迎えした憧れの道具。お手入れはガラスのお皿を洗うだけなので、丁寧に扱いながらも毎日使っています。

中川政七商店 高崎オーパ店 白井