【はたらくをはなそう】中川政七商店 店長 大槻紘子

大槻紘子
中川政七商店 奈良本店 店長

2019年 中川政七商店 ルミネ大宮店 配属
2021年 ルミネ池袋店 配属
2021年 中川政七商店 大丸心斎橋店 店長
2022年 中川政七商店 奈良本店 副店長
2023年 中川政七商店 エスパル仙台店 店長
2025年 中川政七商店 奈良本店 店長


ーー中川政七商店に入社した理由を教えてください。

実家が宮城県の山中にあり、人は少ないものの昔ながらの環境や文化が豊かな場所で、この先も残ってほしいという思いがありました。そこから地域ブランディングやデザインに興味を持ち進学したのですが、就職先を検討する際にどこを見てもあまりしっくり来なかったんです。ある時には「地域の過疎は止まらないからデザイン会社に入っても解決にならない」というようなことを言われ、打ちのめされていました。

そんな時にお客さんとして入ったエスパル仙台店で、書籍「日本の工芸を元気にする!」を手に取り、工芸を元気にできれば産地や文化を元気にできるんだ!と思い、とても胸が熱くなりました。そして実際に会社説明会に行き、千石さんの「販売員はものづくりの最前線である」という言葉にも心を掴まれ、今こうしてお店に立っています。

まだまだ勉強中ではありますが、数年間、店長職を務めてきた中で、「お客様に商品の魅力を伝えよう」「産地を元気にしよう」と共感して店頭に立ってくれている店舗スタッフひとりひとりが財産だなとつくづく感じています。素敵で心強い仲間とともに沢山のお客様に魅力をお伝えし、使い手を増やしていければと思います。

ーー接客をする中で、思い出深いエピソードはありますか。

湯呑みを見ていらっしゃった男性にお声がけすると、どうやらお茶好きの奥様への誕生日プレゼントをお探しとのこと。デザインや重さ、産地の特性や1点ずつのゆらぎをご案内すると、「ころ湯呑 有田焼 白磁ろくろ」をお選びになりました。

奥様は「夕ご飯終わりのゆっくりした時間に隣でお茶を飲んでる」ということだったので、お客様も一緒にお茶を楽しんだらもっと素敵な時間になりそうだなと思い、ご提案してみました。すると、「確かに、俺もいいお茶教えてもらうかな」と別の湯呑みも合わせてご購入いただきました。お茶をお2人で楽しむ暮らしや、器を愛でる気持ちのお手伝いができ、とても嬉しかったです。

ーー好きな工芸品を教えてください。

太宰府天満宮で買ったうそどりの笛です。旅行の思い出としてその土地のお飾りや道具を買うようにしているのですが、見た目が可愛らしいのと、気が向いたときに鳥のお尻に口をあてて笛を吹くとかなり気が抜けて楽しいので一番気に入っています。災厄を「嘘」に変えて幸運を招く縁起の良い鳥 とされていて、縁起がいいそうです。

ーー普段、お仕事以外の時間はどんな過ごし方をしていますか。

好きなバンドのライブに行ったり、スタッフさんとごはんに行ったりしています。年々、「見たいものを見れるうちに」と言う気持ちが高まっており、連休をいただいて旅行に出かけたりもしています。

ーー奈良本店の周りはどんなところですか。

世界遺産や歴史的建造物、途方もない時間を経て受け継がれている文化の痕跡が至る所にあることがとても面白く、お出かけする内容に困りません!また、昔からのお餅屋さんや鶏肉屋さん、お洋服屋さん、銭湯など色々なお店が今も元気に残っているところが奈良町の本当に素敵なところだなと思っています。

<愛用している商品>

強撚綿のプルオーバー

おすすめ理由:とても暑がりなので、涼しい服を着ようとするのですが、生地が薄いものは気づいたらシワになりがちです。強撚綿のプルオーバーは綿素材なのに編み方の工夫で全くぺたぺたせず、着心地がよい上に皺がほとんどつかないので、機能的にもデザイン的にも本当に重宝しています。家に5着あって、夏はこれが無ければ過ごせません。



中川政七商店では、一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくは、採用サイトをご覧ください。

【旬のひと皿】パプリカと鶏肉のさっぱり煮

みずみずしい旬を、食卓へ。

この連載「旬のひと皿」では、奈良で季節の料理と玄挽きの蕎麦の店「だんだん」を営む店主の新田奈々さんに、季節を味わうエッセイとひと皿をお届けしてもらいます。



旬のひと皿 パプリカと鶏肉のさっぱり煮

夏がはじまる少し前に、海を見に行ってきました。海岸端の少し小高い場所にある民宿は、70代中頃のオーナーさんから引き継いだ地元の若い方がリフォームされた場所でした。

1階部分は海を見渡しながら休憩できる共有スペースになっていて、お部屋があるのは2階。階段を登ると客室は6部屋ほどあり、奥の方まで案内していただいて「こちらでどうぞ」と部屋のドアをあけてもらいました。部屋に入ると、目の前には海が。2面の大きな窓があり、両方から日本海を望める素敵な景色です。

窓をあけてみるとそよそよとカーテンが揺れて、気持ちのよい風が入ってくる。歩いて行ける距離に温泉もあり、陽の沈む頃に向かってみると地元の方が日常で使われているところのよう。少しだけ地元の人になったような気分で久しぶりの温泉につかりました。

疲れていた身体がびっくりするほど元気になっていて、外へ出ると水平線に近づいてくる夕日を見ながらなんと豊かな場所や景色だろうとぼーっと見ていました。

奈良に帰ってきた頃には梅雨も明け一気に夏が始まっていました。真夏の時期に真っ赤な食材で元気の出るものを作りたいなと、今回は赤い土鍋で「暑い夏を乗り切ろう!」メニューです。

「プーレ オ ビネイグル(鶏のワインビネガー煮)」はフランス・リヨン地方の郷土料理。学生時代、フランス料理を学んでいた頃に教わり、「酢を入れて煮る!?」と当時は思ったのですが、お肉も柔らかくなり酸味は飛ばしているので酸っぱ過ぎません。爽やかな酸味があり夏の食欲の低下する時期にも食べやすいです。

今回は、より馴染みのある味でと思い、日本のお酢を入れて作りました。パプリカを大きめにカットして煮込み、鶏肉も主役!パプリカも主役!みんな主役な元気色の煮込みをどうぞ。

<パプリカと鶏肉のさっぱり煮>

材料

・鶏モモ肉…1枚
・赤玉ねぎ…1個(普通の玉ねぎでも可)
・パプリカ…2個
・トマト…1個
・パセリ…少々
・酢…大さじ1

作りかた

鶏モモ肉のスジや余分な脂を取り、塩(分量外)をしてしばらく置く。

両面に軽く塩をふる

玉ねぎはくし切りに、パプリカは4分の1に、トマトは小さめにカットする。

食べ応えがあるように、四等分にカットして種をとる
トマトはこまかく角切りに。皮は剥かなくてもOK
パセリは茎だけカットしておく

土鍋に少し油をひいて火にかける。玉ねぎを入れて塩少々(分量外)をする。

鶏モモ肉は、クッキングペーパーで水分を取ってからフライパンで皮目に焼き色をつける。焼き色がついたらひっくり返して、身の部分は表面の色がさっと変わるくらいでフライパンから取り出す。残った油はだし汁として土鍋に入れる。

お好みの油を少々引いてから、皮を焼いていく
焼き色がついたらひっくり返して、身の色が変わる程度にさっと焼く
お肉の油が残ったところに大匙1程度の水を入れ、だし汁として土鍋に入れる

土鍋の玉ねぎの上にパプリカを並べ入れ、さらに塩少々(分量外)をする。次にカットしたトマトとパセリの茎を入れて、その上に焼いた鶏モモ肉を載せ、お酢を回し入れる。

パプリカを入れて、一度軽く塩をふる
鶏肉の煮汁をパプリカに吸わせるイメージで
お酢を回し入れる

蓋をして15分ほど弱火で煮込んでいく。途中で煮汁を鶏肉に回しかける。

時折、煮汁を底からすくって回しかける

鶏肉に火が入ったことを確認して、パセリをちらして完成。切り分けてうつわに盛り付ける。

うつわ紹介

美濃焼の豆皿 安南唐草


写真:奥山晴日

料理・執筆

だんだん店主・新田奈々

島根県生まれ。 調理師学校卒業後都内のレストランで働く。 両親が母の故郷である奈良へ移住することを決め、3人で出雲そばの店を開業する。  
野に咲く花を生けられるようになりたいと大和未生流のお稽古に通い、師範のお免状を頂く。 父の他界後、季節の花や食材を楽しみながら母と二人三脚でお店を守っている。
https://dandannara.com/

【はたらくをはなそう】中川政七商店 店長 岡里ゆかり

岡里ゆかり
中川政七商店 ペリエ千葉店 店長

2019年 中川政七商店 ルミネ新宿店 配属
2020年 中川政七商店 ルミネ新宿店 店長 
2021年 日本市 羽田空港第2ターミナル店 店長
2022年 中川政七商店 ルミネ池袋店 店長
2024年 中川政七商店 ペリエ千葉店 店長
2024年 遊中川→中川政七商店 エキュート上野店 
2025年 中川政七商店 アトレ品川店 店長
2025年 中川政七商店 ペリエ千葉店 店長


作り手の気持ちを届けたい。

お菓子作りに興味を持ち、作り方や販売を学んでいた頃、職人さん一人ひとりの想いを受け取り、それをお客様へ届けられる販売の仕事に魅力を感じるようになりました。

その後は、お菓子作りの楽しさをもっと多くの方に知っていただきたいと、ワークショップの企画・運営にも携わり、作る楽しさを伝える仕事に従事。そして自分のこれからを考えたとき、製菓・製パン業界とは違う世界も見てみたいと思い、出会ったのが中川政七商店です。

届けるものが変わっても、想いは同じ。
作り手の気持ちを届けたい。

入社してまず感じたのは、一緒に働くスタッフさん方の商品に対する想いでした。みなさんが目を輝かせながら商品の魅力を語ってくださる姿を、今でも鮮明に覚えています。

ターミナル駅や空港、駅ナカなど、さまざまな立地の店舗を経験してきました。その中で、立地が変わるとお客様の雰囲気や求められるものも大きく変わることを実感しました。

そして今働くペリエ千葉店は、日常に寄り添うお店。

毎週決まった曜日に立ち寄ることを楽しみにしてくださるお客様。
遠方の娘さんに会いに行く洋服を、「ここで揃えなきゃ!」と信頼を寄せてくださるお客様。
ありがたいことに、中川政七商店に行けば良いものが見つかる。そう期待を持ってご来店くださる方も多くいらっしゃいます。

「ハードルを上げずに工芸を日常に取り入れてほしい」
以前私がとある職人さんにお会いした時にいただいた言葉です。

作り手と使い手をつなぐこと。


「まずは使ってみようかな」そんな気持ちになっていただけるような伝え手であり続けられるよう、これからも店頭に立ちたいと思っています。

最近では、新店の立ち上げに携わる機会も続き、新しく中川政七商店の仲間になったスタッフさんと一緒にお店を作り上げることが増えました。みなさん異なる経験や得意分野を持ち、お互いを支え合いながら作るお店には、同じ中川政七商店であっても、店舗ごとに異なる魅力や空気感が生まれます。

その土地に暮らす方々に長く愛されるお店を、これからもスタッフさんと共に作り続けていきたいと思います。

<愛用している商品>

かきまぜやすい琺瑯のぬか漬け容器

おすすめ理由:使いはじめて2年になりました。ラウンド型はかき混ぜやすく、そして木蓋が調湿してくれる為、蓋裏の水滴に悩まされることがありません。

「ぬか漬けはずっとやってみたかった」と話してくださるお客様が多く、ご質問に対して自分の経験もお伝えさせていただいてます。

購入後も「最近漬かりが悪くて困ってます」「こんな野菜を漬けたら美味しかったです!」などお話しに来てくださる方がいる一方、ぬか漬け大ベテランのお客様には、こちらから「こんな時どうしたらいいですか?」とお伺いしたり。商品を通してぬか漬け仲間が増えていくのもうれしいです。



中川政七商店では、一緒に働く仲間を募集しています。
詳しくは、採用サイトをご覧ください。