眺めているだけで幸せ。職人技の動物図鑑

気づけば動物好きの多いさんち編集部。
今日は日本各地で見つけた動物のための工芸、動物愛が生んだ工芸や食を、さながら図鑑のようにご紹介します。

————————————————

真工藝 木版手染めぬいぐるみ

飛騨高山の版画文化が生んだ、真工藝の木版手染ぬいぐるみ

 

コロンとした形、ぬくもりを感じる色合い、そして動物たちの何ともいえない素朴な表情。これを「可愛い」と言わずして、何を「可愛い」と言うのでしょう。作られる過程や模様の秘密まで伺ってきました。

→記事を見る

産地:飛騨高山

■□■

猫つぐら

なんとも可愛い猫つぐら。雪国生まれの買える手仕事

 

長野県栄村の冬の手仕事「猫つぐら」

日本有数の豪雪地帯が生んだ「つぐら」文化。保温性に優れた空間は、暖かくて狭いところが大好きな「あの生き物」にぴったりでした。

→記事を見る

産地:奥信濃

■□■

猫モチーフの工芸品

2月22日、猫の日。愛らしい猫モチーフの工芸品

 

猫好きの方には、こんな記事もおすすめ。見ているだけで癒される、猫モチーフの工芸品を集めました。

→記事を見る

■□■

Suicaのペンギンみくじ

「Suicaのペンギンみくじ」はこうして生まれた。郷土おみくじを現代にアレンジ

 

ジェイアール東日本商事×中川政七商店がコラボで作った、陶器の人形おみくじ

東京土産としても人気の「ペンギンみくじ」。運試しをした後は飾って楽しめますね。

→記事を見る

■□■

外見◎、中身◎、味◎。三重丸で女性の心を掴む「開運堂 白鳥の湖」

 

最後は、動物モチーフのご当地お菓子をご紹介。見た目がかわいいだけでなく、味も食感もピカイチなんです。

→記事を見る

産地:松本

————————————————

気になった記事はありましたか?読み返してみると、また新しい発見があるかもしれません。

それでは、次回もお楽しみに。

2月22日は猫の日。福を招く、中川政七商店の「猫づくし」

2月22日は「猫の日」です

世界中で愛されている猫。各国に猫にまつわる記念日がありますが、日本の「猫の日」は、全国の愛猫家からの公募によって選ばれた2月22日。「ニャン (2) ニャン (2) ニャン (2) 」という鳴き声の語呂合わせです。

猫の日制定委員会が一般社団法人ペットフード協会とともに1987年に制定しました。この日には、各地で猫に関するイベントやキャンペーン、啓発活動などが行われます。

はるか昔、シルクロード・中国を通じて日本にやってきて以来、わたしたちと暮らしを共にしてきた猫たち。その愛らしい姿は工芸品の中にも多く登場します。今日は、そんな猫の姿を探してみましょう。

福を招くお守り、招き猫

金運と小さな幸福をまねく、張子の招き猫
金運と小さな幸福をまねく、張子の招き猫

猫モチーフの工芸品の代表格は、なんといっても招き猫。開運招福のお守りです。

挙げる手によって意味合いが違うのだそう。右手はオス猫で金運を招き、左手はメス猫で人を招くとされています。

白猫の場合、多くは三毛猫の姿をしています。オスの三毛猫が産まれる確率は3万分の1。その珍しさから縁起物とされています。三毛猫を船に乗せると幸運を呼びこんで遭難しないという言い伝えも。

また黒猫は不吉の迷信があると避ける方がいるかもしれませんが、古来より日本では「夜目が効く」などの理由から、「福猫」として魔除けや幸運の象徴といわれてきました。

熊手・猫みくじ
福をかき集める熊手に招き猫の飾りを付けた小さなお飾りと、おみくじが入った福招き猫みくじ
おみくじの中味。招く
猫にちなんだ遊び心のある言葉で書かれたおみくじ。大吉、中吉、吉、小吉、末吉のいずれかが招き猫の中に入っています
にぎにぎ
赤ちゃんのための郷土玩具「にぎにぎ」。招き猫 (左) は「たくさんのお友達に恵まれますように」と、人を招くとされる左手を挙げています

ことわざをイラストに取り入れた「はにゃふきん」

猫は、ことわざにも多く登場します。「猫に小判」や「借りてきた猫」なんて言葉がすぐ浮かびますね。

奈良県産の蚊帳生地を使用した中川政七商店の「花ふきん」。猫の日にちなんで、猫のことわざをモチーフにした「はにゃふきん」が登場しました。表情豊かに描かれた猫たちの姿に、思わず笑みがこぼれます。

ミケ
はにゃふきん ミケ
「猫がねずみをとるようなもの」
「猫がねずみをとるようなもの」 (実行することがたいそう簡単なことのたとえ) しなやかな躍動感が猫ならではですね
トラ
はにゃふきん トラ
「猫に鰹節」
「猫に鰹節」 (猫のそばに、その好物の鰹節を置くこと。油断できないこと、危険であることのたとえ) 目を輝かせて、今にも飛びつきそうな2匹‥‥!
クロ
はにゃふきん クロ
「猫の首に鈴をつける」
「猫の首に鈴をつける」 (計画の段階では良いと思われることであっても、いざ実行となると引き受け手がいないほど困難なことのたとえ) 『イソップ物語』の寓話に基づいているようです

愛らしい猫の仕草をハンカチに

幼いころ玄関先で耳にしていた「ハンカチ、持った?」という決まり文句から生まれた“肩ひじはらないハンカチ” ブランド「motta」。こちらにも猫の姿が。

motta009 猫
motta009 猫

先染めで織りあげ洗いをかけたリネン生地に「ハンカチmotta (持った) 猫」というテーマでデザインされたユーモラスな様子が刺繍されています。

ハンカチを首に巻いて気持ちよさそうな伸びをしています
ハンカチを首に巻いて気持ちよさそうな伸びをしています
前足で持ったハンカチを今にも振りそうな様子
前足で持ったハンカチを今にも振りそうな様子
ハンカチを敷いてにんまりと笑う猫
ハンカチを敷いてにんまりと笑う猫

猫と過ごす、平和な時間

以前、世界中で猫の写真を撮影されている動物写真家の岩合光昭さんの講演を聴きに行きました。「猫を見るとその地域の住み心地がわかる」という言葉が印象的でした。

自由気ままな猫たちは、安全で居心地の良い場所を探し求め、そこに身を置きます。平和で人々が優しい気持ちでいる場所には自然と猫も集まってくるのだそう。

そして愛らしい猫の姿を見たわたしたちは、ついつい微笑み、幸せな気持ちになります。縁起物と言われる招き猫や猫モチーフの工芸品は、猫と人の織りなす幸福感から生み出されてきたのかもしれませんね。

<掲載商品>
めでた玩具 張子 招き猫

福招き猫みくじ

福招き猫みくじ 黒猫

招福まめ熊手 招き猫

招福まめ熊手 黒猫

招き猫のにぎにぎ

文:小俣荘子
※こちらは、2018年2月22日の記事を再編集して公開しました。

蒔絵のアクセサリーがかわいい!蒔絵師一家「うるしアートはりや」の作品づくり

木の樹液である天然の塗料「漆(うるし)」。

日本では12000年以上前から使われ、その技術や文化が受け継がれてきました。

漆を使った伝統技法のひとつに「蒔絵(まきえ)」があります。

漆で絵を描き、絵が乾かないうちに金粉、銀分、色粉などを蒔いて仕上げていくもので日本独自の技法です。

話題の蒔絵師一家「うるしアートはりや」

そんな蒔絵の魅力を多くの人に伝えたいと、作品づくりをしている工房があります。

蒔絵師一家が活動する「うるしアートはりや」です。

うるしアートはりや・針谷祐之:秋色蒔絵雪吹
祐之作:秋色蒔絵雪吹
うるしアートはりや・針谷絹代作:翡翠(かわせみ)蒔絵琥珀ペンダント
絹代作:翡翠(かわせみ)蒔絵琥珀ペンダント
うるしアートはりや・祥吾作:かわせみ蒔絵黒蝶貝ブローチ、蝶々蒔絵黒蝶貝ブローチ
針谷祥吾作:かわせみ蒔絵黒蝶貝ブローチ、蝶々蒔絵黒蝶貝ブローチ
うるしアートはりや・針谷崇之作:Bisai Traditional 麻葉ペンダント&ピアス
崇之作:Bisai Traditional 麻葉ペンダント&ピアス

作品は茶道具の棗(なつめ)や香合のほか、ブローチやピアスなど様々。

伝統工芸という格式ばったイメージはなく、モダンでポップで可愛らしくて、ちょっと手に取りたくなるようなものばかり。

どんな想いで作品づくりをしているのか。工房を訪ねました。

山中漆器の産地にある工房

加賀温泉郷のひとつ山中温泉。

松尾芭蕉をはじめ、文人たちにも愛された自然豊かな温泉地です。

温泉街から少し離れた山の上に工房があります。

うるしアートはりや

作業場にはご両親が向かい合って仕事をする机。

うるしアートはりや

隣の部屋には息子さんたちの作業場があります。

「うるしアートはりや」の蒔絵師は、父・針谷祐之さん、母・絹代さん、長男・崇之さん、次男・祥吾さんの4人。分業ではなく、それぞれ自分の作品をひとつひとつ作っています。

工房のある山中温泉は「山中漆器」の産地で、もともと山中漆器の蒔絵師として活動していたご両親が独立。

蒔絵や漆をもっと身近に感じてもらいたいという思いから「うるしアートはりや」が誕生しました。

うるしアートはりや・祐之作:家守蒔絵石
祐之作:家守蒔絵石

蒔絵作家として生き残るために、何に描こうか常に考えている

工房をはじめた当初は問屋さんから棗などの絵付けの仕事をもらう一方、絹代さんがアクセサリーの制作を開始。

1994年、「テーブルウェアフェステバル 暮らしを彩る器展」に出展。布に漆を塗ったランチョンマット、金箔を貼ったグラス、竹に絵を描いた箸のセットで、テーブルウェアオリジナルデザイン部門大賞を受賞。その後、活動の場を広げていきます。

うるしアートはりや・針谷絹代作:ふくろう蒔絵白蝶貝ブローチ、金魚蒔絵白蝶貝ブローチ
絹代作:ふくろう蒔絵白蝶貝ブローチ、金魚蒔絵白蝶貝ブローチ

絹代さんの作品は蝶貝やべっ甲、皮、石など様々な素材を土台にしているのも特長。

次は何に描こうか常に考えていると言います。

「他所にないものを作ってみたい。蒔絵の可能性を探るという感じですね。蒔絵のアクセサリーは私が先駆者的なところはあるんだけど、今はやっている人がたくさんいるので、その中で生き残っていくにはどうすればいいんだろうって、家族で話しながらやっています」

うるしアートはりや
うるしアートはりや

家族4人でのスタート

「子どもの頃は金粉で遊ぶくらいで、手伝いをしたこともなかった」という息子さんたち。

絹代さん自身が家の仕事を手伝わされるのが嫌だったことから、自分の大好きな仕事を嫌いになってほしくないと、一切手伝わせなかったそう。

そんなふたりが蒔絵の道へ。

「まさか二人とも蒔絵をやるとは思ってなかった」と両親を驚かせることに。

弟の祥吾さんは高校を卒業後、お菓子屋さんに就職したものの、3ヶ月ほどで退職し、「他の人ができないような仕事をしたい」と、両親に弟子入り。

苦手だった絵も地元の画家さんに習うなど人一倍努力しながら、繊細な図柄を描きこんだアクセサリーなどを手がけています。

うるしアートはりや
うるしアートはりや・針谷祥吾作:竹に天の川蒔絵やどかり貝殻
針谷祥吾作:竹に天の川蒔絵やどかり貝殻

兄の崇之さんは高岡短期大学漆芸コース・専攻科を卒業後、うるしアートはりやに入社。

「家のことも漆芸のこともなにも知らなかったのですが、大学で勉強するうちに作るのが楽しくなって。卒業後は家の仕事に可能性があると思ったので、一緒に働くことに決めました」

うるしアートはりや
モチーフ画を得意とする崇之さんの下絵
うるしアートはりや
ブローチなどはカメラのフィルムケースに、ピアスなど小さいものはボルトに固定して描く。道具は手製のもの
うるしアートはりや・崇之作:青海波蒔絵黒蝶貝カフス
崇之作:青海波蒔絵黒蝶貝カフス

こうして家族4人での活動がスタート。

「家族でやってるって言うと羨ましいって言われるし、ありがたいことなんだなと思います」と言う絹代さん。

「自分たちだけじゃできなかったことを息子たちの力も合わせたらできるんじゃないかなと、楽しみです」

漆はお風呂に入れて乾かす!? 蒔絵の技法は伝統技術を継承

「うるしアートはりや」では、日常生活にもっと蒔絵や漆を取り入れてもらえるよう、気軽に使えるアクセサリーなどを制作していますが、蒔絵の技法は昔からの伝統技術そのまま。手描きにこだわり、作品づくりをしています。

うるしアートはりや・作業工程の模型
作業工程の模型。一つの作品が完成するまで、いくつもの行程を経る

制作の一部を見せていただきました。

まずは、下絵を漆でなぞります。

うるしアートはりや

それを素材に転写。

うるしアートはりや

上から金粉をのせていくと、金で描かれた図柄が浮かび上がります。

うるしアートはりや金粉をのせる

さて、これはなんでしょう。

うるしアートはりやうずらの卵

正解はうずらの卵。

酢に漬けると表面のまだら模様が消えるそうです。これを細かく砕き、漆を塗った素材に貼り付けていく。卵殻(らんかく)という伝統的な技法です。

うるしアートはりや卵殻という技法

では、こちらは何でしょう。

うるしアートはりや漆風呂

各作業場にあり、中には製作中の作品が並んでいます。

うるしアートはりや漆風呂

これは漆風呂です。

漆は湿度がないと乾かないという不思議な塗料。

そのため、絵付けをした後は、このお風呂に入れて乾かします。

うるしアートはりやうの漆風呂

床にヒーターを置き、霧吹き内部に水を吹き付けて調節。漆が垂れずに乾くように、24時間回転させる機能もある、
すごいお風呂なのです。

新アイテムと伝統工芸の融合

蒔絵の魅力は漆の魅力でもあると言う崇之さん。

「漆はすばらしい天然の塗料です。普通の絵の具は描いた後、乾いてしまうので金粉がのりませんが、漆は湿度がないと乾かないので、描いてから金粉を蒔くと、金粉が付着します。蒔絵は漆がないとできないんです」

漆でしかできない蒔絵のアートを広めていきたいと、崇之さんは独自のブランドも立ち上げています。

そのひとつがメンズ蒔絵アクセサリーのブランド「Mt.Artigiano」。

カフスやタイピン、ループタイなどを制作する中、世界初の「ボタンダウンピアス」が誕生しました。

うるしアートはりや・ボタンダウンピアス Nanahoshi 赤
ボタンダウンピアス Nanahoshi 赤
うるしアートはりや・ボタンダウンピアス

「はじめはシャツのボタンを蒔絵にしようと考えたんですが、縫い付けてしまうと洗濯のときに外さなくてはいけない。取り外しがしやすいものということで、ボタンダウンピアスにたどり着きました」

ボタンの穴に通すので、ボタンを外さなくてもいいし、ボタンも隠れるというのがポイント。

「ちょうどクールビズで、ネクタイを付けない代わりにボタンダウンシャツを着る人が増えたんですよね。それが目につくようになって、新しいアイテムとして考えました」

うるしアートはりや・ボタンダウンピアス

ありそうでなかった新アイテムと伝統工芸の融合。

蒔絵のさらなる可能性が感じられる作品です。

山中から世界へ

山中漆器の蒔絵師からはじまった「うるしアートはりや」。

「山中漆器があってこその自分たちだと思っている」と絹代さんは言います。

世界に誇る「蒔絵」という伝統文化の中で自分たちも跡を残したいと、海外へ向けても活動中。

「ゆくゆくは“針谷蒔絵”というブランドで、蒔絵の世界をもっと広げていきたいですね」と言う絹代さん。

かつて漆器が西欧で「ジャパン」と呼ばれ愛されてきたように、世界で蒔絵が「ハリヤ」と呼ばれる日が来るかもしれない。

そんな夢を一緒にみたいと思いました。

うるしアートはりやの針谷一家
右から祐之さん、絹代さん、崇之さん、祥吾さん

<取材協力>
うるしアートはりや
「うるしアートはりや」の作品は、加賀温泉駅前にある「アルプラザ加賀内・加賀百選街」などで購入できます。

文・写真:坂田未希子

※こちらは、2018年6月21日の記事を再編集して公開しました。

マニアックすぎる金沢案内。『金沢民景』仕掛け人と行く

この橋の名前、わかりますか?

こういう個人のお宅にかかっている橋、なんと呼ぶかわかりますか?

金沢民景

「私有橋って言うんですよ」

本を作るまではそういう名前があることすら知らなかった、と語るのは『金沢民景 (みんけい) 』主宰の山本周さん。

金沢民景

「金沢の街って、住んでいる人が自分で家の周りをカスタムしているような面白さがあるんです」

と、住民が作り出した景色=「民景」を金沢市内のあちこちから見つけ出して紹介する、ローカルマガジン『金沢民景』を発行しています。

金沢民景

今日はそんな山本さんが実際の「民景」を案内してくれることに。マニアックすぎる金沢案内、始まります!

金沢民景

現地へ赴く前に伺った『金沢民景』の事務所で伺ったインタビューの様子はこちら:「ローカルマガジン『金沢民景』で、街の『名前を知らないアレ』の面白さにハマる」

バルコニーの「進化」

出発前に伺って印象的だったのが「進化」というフレーズ。

金沢市内にある事務所にて
金沢市内にある事務所にて

「例えばバルコニーが家ごとにカスタマイズされていたりするのを、僕らは『進化』って呼んでいるんです。

おそらくは土地の事情とか気候が関係して、独特の変化をしているんですね。

これから見に行く私有橋は、金沢だけじゃなくほかの土地にもあるんです。でもやっぱり地域ごとに珍しい橋があったりします」

ということで今日案内いただくテーマは「私有橋」に決定。

金沢民景

「本当に、その土地独自の進化を遂げているんですよね。見に行ってみましょう」

噂の現場に到着

幹線道路から一筋奥まった住宅街。大通りに背を向けるようにして建っている家々の、その背中にあたる勝手口側には、小さな用水路が流れています。

今日の探訪の舞台はその用水路と、脇に沿って続く小道。そして両者をつなぐ「私有橋」です。

金沢民景

これが噂の私有橋。

言われないと見逃してしまいそうですが、奥へ奥へと小道をどこまで行っても橋が続く風景は、立ち止まってみると確かに、見応えがあります。

山本さんの集計によると、700メートルの間になんと60もの橋がかかっているそう。

「例えば大通りのお店に行くには、勝手口から出た方が近いですしね。そういう事情もあったのかもしれません」

お隣どうし

なんどもこの場所に足を運んで取材してきた山本さん。それぞれの私有橋について、嬉しそうに教えてくれます。

金沢民景

「この手すり、かわいいじゃないですか。シンプルで」

にこにこしながら示してくれたのは「私有橋」号の表紙を飾った橋。

金沢民景
金沢民景
こうなりました

「素材や色使いも、みんな違うんですよ。ここはアルミ製の角材に板貼り、ここはコンクリート」

こんなタイプや
こんなタイプや
こちらはコンクリートタイプ
こちらはコンクリートタイプ
板一枚タイプ
板一枚タイプ
色付きのものも
色付きのものも
こちらは色あざやかな赤い橋
こちらは色あざやかな赤い橋

「面白いのが、お隣どうし、なんとなく似ているんです」

金沢民景
確かにお隣どうし、姿かたちが‥‥
似ている!
似ている!
幅や角度も似ている‥‥
幅や角度も似ている‥‥

山本さんの推測によると、お隣のを見てうちもやろうとなると、自然とどこに頼んでいるかを聞く。「じゃあ紹介しましょう」と同じ大工さんに頼んだりして、それで似てくるんじゃないか、とのこと。

「反対に、あっちは赤だからこっちは青にしようかなとかもあるかもしれませんよね。そうやって周りと折り合いをつけながら生まれてきたのが、この私有橋の『民景』だと思います」

味わいのある青い橋
味わいのある青い橋

取材はべた褒めから

ところで『金沢民景』の紙面は、1ページに1民景のスタイル。

金沢民景

魅力的な場所に出会ったら、その「民景」を作った人(多くはその家の住人の方)にカスタマイズの経緯などをたずね、写真にコメントをつけて掲載します。

「この橋とか中々ない色使いですよね。メンバーがご主人に聞いたら、塗り替え用にエメラルドグリーンのペンキ、いくつもストックしてあるそうなんです」

軽快なエメラルドグリーンの橋
軽快なエメラルドグリーンの橋

楽しそうに語る山本さんですが、いまのご時世、家のことを急に聞かれて怪しまれたりしないんでしょうか?「あなたたち一体何なんですか?」みたいに。

「はい、怪しまれます (笑)

でも僕ら、いつも見つけた嬉しさで興奮したまま訪ねて、べた褒めするところから話がはじまるんです。

そうすると住民の方も、のってきてくれて。少しずつお話を聞かせてもらうんです」

暮らす人たちにとっては当たり前の風景。

取材中も住民の方が何気なく通りかかる
取材中も住民の方が何気なく通りかかる

こんな風に「面白い」「素晴らしい」と目をキラキラさせながらたずねられたら、きっと民景の作り手さんも嬉しい気持ちになるのではと想像します。

自分の家の軒先をちょっと楽しくしたい

現在15冊目に突入した『金沢民景』。

金沢民景

金沢の地で独自の進化を遂げた「よくあるけれど切り取るとユニークな風景」の中に、山本さんはある発見をしたそうです。

金沢民景

「街づくりっていうと、どこか偉い人や自治体がやるものってイメージが強いですよね。

市が条例を定めてコントロールするもの、とか建築家や都市計画の専門家が設計図引いてつくるもの、とか」

金沢民景

「でも僕らが集めているものって気づいたら、住んでいる人のちょっとしたアイデアで出来た街並みだったんです。

自分の家の軒先をちょっと楽しくしたいとか、家の裏に用水があるから橋を架けるんだけど、ただ架けるだけじゃつまんないから物干し台にしちゃおうとか」

物干し竿が設置されている私有橋
物干し竿が設置されている私有橋
奥の植木の花とお似合いの赤い橋
奥の植木の花とお似合いの赤い橋

「そういう細かいアイディアの積み重ねだけで出来ている街並みがある。『それってすごいな、自分達の手で街をつくれるんだ』ってある時思いました。

僕たちの身近なところに、住んでいる人たちの手で育ってきた風景が、たくさんあることに気がついたんです。

金沢の場合は特に、大きな天災や戦火の被害が近代なかったので、途切れずに『進化』が続いてきた。

『金沢民景』では、そういう一つの時代だけでは語りきれない金沢を、伝えていきたいなと」

金沢民景
これらは一体、どんな背景から「進化」してきたのでしょう

「自分が快適に住むことで街の風景も面白くなる。住んでいる人がそう思い始めたら、街も変わってくるだろうし、面白くなりそうだなって思うんです」

金沢民景

住民が作り出した「民景」はきっとどの街にもあるはず、と山本さんは語ります。

いつかのれん分けした姉妹版が他の街から出たら、面白そうですね。

<取材協力>

金沢民景
https://kanazawaminkei.tumblr.com/

2月17日まで、東京恵比寿のアートショップ NADiff a/p/a/r/t で『金沢民景』のフェアが開催されています。

文:尾島可奈子

写真:mitsugu uehara

合わせて読みたい

〈 ちょっと変わったまち歩き 〉

その道のプロと行くまち歩きやテーマのある旅って、見える景色が変わります。マニアックで楽しい各地のまち歩きをご紹介。ぜひ旅のご参考にしてください!

有田で目にうつる全ての坂は登り窯、かもしれない

有田の登り窯

日本磁器発祥の地、有田。その町並みは、江戸時代に作られた焼き物の「工業団地」の姿がほぼそのまま残されているそうです。

今日は有田町役場の深江亮平さんのご案内で、そんな焼き物の里を町歩き。

→記事を見る

お殿様が愛した門外不出のうつわ。「鍋島焼」の窯元めぐり

「鍋島焼」の窯元めぐり

佐賀には日本の磁器発祥の地・有田をはじめ、唐津、伊万里、嬉野、武雄などたくさんの焼き物の里があります。そのひとつ、伊万里市大川内(おおかわち)にある焼き物をご存知でしょうか。

→記事を見る

めがね尽くしの街!鯖江にいると何から何までめがねに見える

めがね尽くしの街 鯖江

国産フレームのなんと96パーセントものシェアを占め、世界の眼鏡3大産地の1つでもある鯖江。そんな鯖江では街中にめがねが溢れている‥‥!?

→記事を見る

千葉生まれ、子どもも大好きなBocchiのピーナッツペーストがなめらかすぎて美味しい

かつては手に入らないことが価値でした。今は、手に入るものが増えたからこそ、とびきりのものに感動が生まれます。

初めて、「Bocchi」がつくるピーナッツペーストを食べたときの感覚は忘れることができません。

その出会いは、日本各地から工芸メーカーが集まる合同展示会「大日本市」でした。

原料問屋からスタート。三代目が手がける次世代ブランド

落花生の国内生産量の8割を占める、千葉県房総半島。その土地で良質な落花生を提供してきたのが、株式会社セガワです。

セガワは創業74年の原料問屋。米や落花生の取り扱いに始まり、食品加工業にも発展。「Bocchi」は、セガワを切り盛りする三代目の加瀬宏行さんが立ち上げたブランドです。

名前の由来は、収穫した落花生を乾燥させるため、畑に積み上げて稲藁をかけた「野積み」のことを指す方言から取っています。その名前からも伝わるように、「千葉の落花生」への思いも強いようです。

「ぼっち」の様子。じっくりと乾燥させる昔ながらの方法。

「生産農家が少なくなる環境や、気候変動もあって、落花生の収穫量も不安定になってきています。自分が子どもの頃から親しんできた風景を次代につなぐためにも、ブランドを立ち上げました。

僕らも自力をつけて農業を学びつつ、農薬を使わない落花生栽培を始めたんです。今後は農家を増やしていく下地をつくっていきたいですね」

セガワは材料問屋だけあり、落花生は「仕入れるもの」でした。その枠から飛び出し、休耕地を借りての栽培にも着手。栽培のノウハウを貯めると共に、良質な千葉県産落花生を用いたピーナッツ商品を開発しました。新たな挑戦をはじめたのです。

知見を生かした「本物の味」を届けたい

その代表的な逸品が「Bocchi ピーナッツペースト」。

原材料は、千葉県産ピーナッツ、北海道産てんさい糖、千葉県旭市産の伝統製法塩だけ。てんさい糖入りの「シュガー」と「クランチ」、ピーナッツのみで作った「プレーン」のラインナップです。

一口食べると、なめらかな舌触りに、濃いピーナッツの味わいが広がる中、ペーストとは思えないほどスッ‥‥と切れ味が良い。口の中で「もたもた」と絡まる感触もありません。

その秘密は素材選び、そして焙煎の工夫にあります。素材選びや焙煎にまで、原料問屋だからこそわかる知識を生かします。

「まず種まきでは、薄皮の表面に傷をつけないように、熟練の職人による手剥きです。

収穫後に豆を乾燥させる際にも、通常の温風乾燥だと豆が固くなるので、時間はかかっても野積みという手間をかけることで、豆のより良い状態をキープできます。

ピーナッツペーストは、油分の多い大粒の落花生を選ぶだけでなく、すりつぶす際にも工夫しています。落花生は『焙煎』と『すりつぶし』で二度の熱がかかり、それが酸化の原因にもなります。いかに酸化させないか、そこにも知見を生かしています」

加瀬さんの言葉には、曇りがありません。商品に対する自信がうかがえます。

料理やお菓子のコクを増す、落花生パウダーも開発。サラダのトッピングにも。

「他のピーナッツペーストは苦手でも、Bocchiだけは進んで食べるというお子さんもいるそうです。クラフトベーカリーや食品メーカーのシェフからも、嬉しい声をいただいています。

やはり、自分たちにとっても満足できないものは続けていけません。これからも本物の味を届けていきたいです」

香ばしさ、やさしい甘さ、そしてとろける食感。一度味わうと、常識がひっくり返る。そう断言できるのが、Bocchiのピーナッツペーストでした。ぜひ、ご賞味あれ。

<取材協力>
Bocchi PEANUT PASTE
Bocchiの商品は、自社オンラインストアのほか、食料品店、クラフトベーカリーなどで購入できます。

文・写真:長谷川賢人

合わせて読みたい

さんちの美味しいもの

日本津々浦々、出会えたことに嬉しくなる美味しいものがあります

賞味期限はわずか10分。持ち帰り不可の「吉野本葛」で本物の葛を味わう

吉野葛

上品なとろみと、滋味深い味わいの吉野葛。実はさらなる美味しい食べ方が‥‥

→記事を見る

本当に美味しいうなぎの食べ方。老舗の若松屋さん、教えてください!

うなぎ

これぞ全国民に食べてほしいと思える、うなぎのせいろ蒸し。

→記事を見る

ローカルマガジン『金沢民景』で、街の「名前を知らないアレ」の面白さにハマる

パステルカラーが愛らしい小さな冊子は、ちょうど葉書サイズ。

金沢民景

表紙に書かれた特集タイトルは、どの号もなんとも不思議です。

「門柱」や「たぬき」、「キャノピー」 (って何‥‥?) など。

金沢民景

毎号「金沢の路上で見つけた◯◯」という前書きが小さく付いています。

実はこれ、『金沢民景』という金沢のローカルマガジン。

一冊100円というお手頃な価格や目を引くデザインもさることながら、何と言ってもユニークなのは、その中身です。

1ページにひとつ「金沢のどこか」の写真がどんと載り、かたわらに解説文が少し。

金沢民景

シンプルな写真と文なのですが、撮った人の「また面白いもの見つけちゃった」という声が聞こえてくるようで、ページをめくるたびに驚いたり笑ったり忙しい。

さらにローカルマガジンなのに、撮ったものがどこにあるかは書いていません。読み手が冊子片手に金沢の街なかで、自力で出会うしかないのです。

一体どんな人が、どんな思いでこの本を作っているのだろう。

ミシンの音が響くとある場所で。

仕掛け人にお話を伺いに金沢の事務所をたずねると、ダダダダ、とミシンの音が聞こえてきました。

金沢民景

「手が空いた時にまとめて縫うんです、普通の洋裁ミシンで。多い時は3台か4台くらい並べて、メンバーみんなで一気に製本します」

招き入れてくれた人こそ『金沢民景』の仕掛け人、山本周さん。取材と文章、全体の取りまとめ役です。

金沢民景の仕掛け人、山本周さん

ちょうど製本の真っ最中だった奥さんの知弓 (ともみ) さんは、あのパステルな表紙をはじめ、全体のデザインを手がけます。

山本周さんの奥様、知弓 (ともみ) さん

ほか数名のメンバーと4年ほど前にはじめたのが『金沢民景』の活動。

「フリーペーパーだと捨てられちゃう。

ワンコインで500円か100円かで言ったら100円でしょって、ざっくり決めちゃった。でも自分達の製本する作業とか入れたら赤字です (笑) 」

金沢民景
金沢民景
1点1点お手製です
金沢民景

「この号とか、作るの大変だったなぁ」

金沢民景の仕掛け人、山本周さん

苦笑いして山本さんが手に取るのは「アプローチ階段」というタイトルの号。

金沢民景

金沢市内のとある坂の町の様子を特集した号で、初版限定で坂道の見取り図が見開きで綴じ込まれています。かなり手の込んだ作り。

こんなに凝った作りで100円とは‥‥!
こんなに凝った作りで100円とは‥‥!

他の号も「腰壁」、「バーティカル屋根」、「キャノピー」などなど、それだけでは何なのか、わからないタイトルばかり。

金沢民景

ところがどれも、金沢市民にとっては「あぁ、あれね」とおなじみの景色。

これぞ山本さんたちが金沢市内で見つけてきた「住民が作り出した風景」、金沢民景です。

無くなってしまう前に

「僕は大学が金沢だったんですよ。

卒業後は東京で6、7年働いて、独立して設計の仕事を始めていました。

ちょうど北陸新幹線が金沢に通った頃に、こちらに来るタイミングがあって来てみたら、大学の頃に好きだった風景が、だいぶ変わっていたんです。

ホテルがずらっと立ち並んでいたり、いいなと思っていた路地が都市公園に整備されていたり。

なんだかちょっとやばいな、これ無くなっちゃうと思ったんです」

もともと街なかの風景を撮るのが好きだった山本さんは、それから金沢の、自分の好きな景色をひたすら撮影するように。

金沢の風景を撮影する山本さん

移住も決め、設計の仕事は続けながら、現地の旧友や大学の先生にも『一緒にやりましょうよ』と声をかけていきました。

ウェブから紙に変えて、見えてきたもの

「最初は、この風景を人に伝えたいと思ってウェブページを作ったんです。地図に風景をプロットして、見たいところを開くと写真が見れるような」

金沢民景の仕掛け人、山本周さん

ところが地図で見せるだけでは、なんだかよくわからない。

メンバーのアイディアで本にまとめなおすことを決めた時、集まってきた写真のなかに「似た風景」があることに気がつきました。

住民が風景をカスタマイズする

例えば家の裏の用水路に掛けてある、小さな橋。

家の裏の用水路に掛けてある、小さな橋

雨雪の多い金沢で、移動に便利な車をすっぽり覆えるように作られている、軒先の大きな庇 (これがキャノピー) 。玄関前の立派な門柱。

どれも見たことがあるけれど、家ごとにちょっとずつ違う。

「住んでいる人が自分で家のまわりをカスタマイズしている風景が、たくさんあることに気づいたんです。

そういうのを『門柱』とかテーマ別にまとめられそうって盛り上がって、最初に5冊分ぐらいまとめて作ってみました」

金沢民景の仕掛け人、山本周さん
事務所にはバックナンバーがずらり
事務所にはバックナンバーがずらり

はじめに考えたのは「子供百科事典」のようなイメージだったそう。

「表紙に写真がどんと載っているような。でもなにせ対象が地味なので、どうも面白くなかったんです」

金沢民景の仕掛け人、山本周さんと奥さん

「試行錯誤して、写真じゃない方がいいのかもと。思い切ってこういうカラフルなデザインになりました」

下から順に、百科事典バージョン、黄色い「たぬき」号は写真なしの試作品、そして現在の姿へ
下から順に、百科事典バージョン、黄色い「たぬき」号は写真なしの試作品、そして現在の姿へ
葉書サイズの、大きな変化です
葉書サイズの、大きな変化です

3年間コツコツと取材を重ね、街なかの風景に色と名前を付け、どんなガイド本にも載っていないような金沢の「顔」を、これまで15の特集におさめてきました。

金沢民景

江戸でも現代でもない金沢

「わかりやすさもあるのか、金沢の魅力って江戸時代のもので語られることが多いんですよね。

でもこの街は大きな戦火や天災の被害があまりなかったので、江戸以降も色んな時代のものがずーっと染みついているんです。面白いものが本当はたくさん残っているはずで」

金沢民景の仕掛け人、山本周さん

「だから江戸でも現代でもない、今までみんな触れてなかったような金沢の魅力をおもてに出したいなと思って、今は100冊を目指して本を作っています」

なぜ100冊かというと、と山本さんが示したのは「私有橋」の号。

金沢民景

「名前を知らないアレ」の面白さに気づく

「本を作る時にはじめて、この家ごとに掛かる橋に『私有橋』って名前があることを知りました」

家の裏の用水路に掛けてある、小さな橋

「こうやって街なかの、よく分からないものに名前がちゃんとあることに気づいたりしていくと、次に街を歩くときに『あ、私有橋だ』って見るようになる。そういうのが面白いんじゃないかなって。

金沢の街を歩く山本周さん

「でもテーマが20とか30だと、自分達の知っている言葉で本を作っちゃいそうで。

それを圧倒的に凌駕する冊数を作ることで、自分達の知らなかった街が見えてくるんじゃないかと思っています」

この対象物をぴったり表す言葉はなんだろう、を毎号考えます
この対象物をぴったり表す言葉はなんだろう、を毎号考えます

「だから、目指せ100冊。最後には背表紙を糊付けして、1冊の本にしようってひそかな構想があります」

金沢民景

そんなわけで、『金沢民景』を片手に、山本さんと実際の「民景」を訪れてみることに。次回、マニアックすぎる金沢案内をお届けします。お楽しみに。


後編はこちら:「マニアックすぎる金沢案内。『金沢民景』仕掛け人と行く」

金沢の街を歩く山本周さん

<取材協力>
金沢民景
https://kanazawaminkei.tumblr.com/

2月17日まで、東京恵比寿のアートショップ NADiff a/p/a/r/t で『金沢民景』のフェアが開催されています。

文:尾島可奈子

写真:mitsugu uehara

合わせて読みたい

〈 金沢に行きたくなったら 〉

春の旅行シーズン前に、こんな記事で金沢のおさらいをしてみてはいかがでしょうか。

見て、触れて、食べられる工芸品。金沢・ひがし茶屋街で金箔尽くしの旅

金沢・ひがし茶屋街で金箔尽くしの旅

→記事を見る

金沢・竹俣勇壱さんの手のひら「茶箱」で、旅先やオフィスでお抹茶を一服

金沢・竹俣勇壱さんの手のひら「茶箱」

→記事を見る

80年間変わらぬ味でお客さんを迎える「おでん若葉」

おでん若葉

→記事を見る

金沢は、漆器なしで語れない。「まちのみんなが目利き」のご当地文化

金沢漆器

→記事を見る

金沢を旅するなら「石垣の博物館」へ。 金沢城のモダンな石垣、ダイナミックな庭園の謎多き魅力

金沢城のモダンな石垣

→記事を見る