シフォンケーキの作り方をプロに聞く。失敗しないコツと道具の使い方

かっぱ橋の老舗製菓道具店「馬嶋屋菓子道具店」で聞く、初心者も失敗しないシフォンケーキの作り方

バレンタインが近づくとトライしたくなる、お菓子づくり。

先日、お菓子作りの道具について教わった、かっぱ橋道具街の馬嶋屋菓子道具店さんによると、30〜40代の女性に人気なのは、シフォンケーキなのだそう。卵、砂糖、小麦粉など身近な材料とシンプルな工程で、気軽に挑戦できることが好まれているようです。

昨年、私もシフォンケーキに挑戦したのですが、見事に失敗。レシピ通りに作ったのに膨らまなかったのです。

そこで専門家に尋ねると、失敗の理由は道具選びと使い方にありました。そのときに教わったことは「失敗しないお菓子作り!おいしく作る秘密は道具選びにあり」の記事にまとめています。

シフォンケーキ作りを成功に導くアルミ型

さて、かっぱ橋道具街の老舗製菓道具店「馬嶋屋菓子道具店」でのアドバイスを元に、今年はアルミ製のシフォンケーキ型を手に入れました。

しっかりと熱を通し、型の側面に生地が張り付くことでふっくらと膨らむシフォンケーキ。熱通りが良く、生地が張り付いても水洗いできる素材であるアルミは、その条件にピタリと当てはまります。

アルミシフォンケーキ型 17cm (コーティング加工無し) 1,782円 (税込)
アルミシフォンケーキ型 17cm (コーティング加工無し) 1,782円 (税込)

メレンゲだけじゃない!成功の秘訣

道具を手に入れたところで、シフォンケーキ作りに再挑戦!

シフォンケーキ成功のポイントというと「メレンゲ作り」が注目されますが、実はそれだけではないのだそう。プロは道具の使い方にも気を払っているのだとか。

馬嶋屋菓子道具店さんで教わった、レシピと道具の扱い方を実践してみました。

シフォンケーキ 基本の材料
シフォンケーキ 基本の材料

材料 (20cm型 1台分)

※カッコ内は17cm型の分量です。

卵黄:110g ※Mサイズ卵約6個分 (60g)
上白糖:60g (30g)
サラダ油:60cc (30cc)
牛乳:100cc (50cc)
薄力粉:160g (80g)
ベーキングパウダー:3g (1.5g)
卵白:220g ※Mサイズ卵約6個分 (120g)
上白糖:80g(40g)

(馬嶋屋菓子道具店「基本のシフォンケーキ」レシピより)

まずは、計量と下準備です。オーブンは180度に予熱しておきます。

容器は大きめを

材料を混ぜて泡立てていくうちに、生地はボリュームを増します。卵黄と卵白は、大きめのボウルに入れておくと作りやすくなります。

卵白と卵黄を入れるボウルは大き目を
大きいボウルを使うと、泡立て時の飛び散りも防げて安心でした

シフォンケーキの型には、「何も塗らない」

シフォンケーキ型には、何も塗らないのが鉄則。

多くの焼き菓子は、型に油分を塗って型離れを良くしますが、シフォンケーキはすべりを良くすると生地の膨らみを妨げたり、焼き上がり後に逆さまにして冷やす際に落下してしまう恐れがあります。うっかり塗ってしまわないように注意です!

そのままの状態で生地を流し込みます
そのままの状態で生地を流し込みます

粉類、砂糖はふるっておく

上白糖は溶けやすいので初心者にも扱いやすいそう。ただし、湿度に弱く、固まっていることがあるため、ザルなどでふるっておきます。

上白糖は粗めのザルなどでふるう。
上白糖はをふるう際は、粗めのザルなどでOK

同様に粉類もふるっておくことで、ダマにならずなめらかな生地ができあがります。

薄力粉、ベーキングパウダーを合わせて、ふんわりとふるう
薄力粉、ベーキングパウダーを合わせて、ふんわりとふるう

卵黄の泡立ても、しっかりと

準備ができたら、まずは卵黄に材料を混ぜていきます。

シフォンケーキづくりにおいて、実は卵黄の泡立ても重要。白っぽくなるまでしっかりと泡立てます。

卵黄の色の変化と材料を入れるタイミングに注意すると、なめらかな生地に仕上がります。

卵黄に上白糖60gを加え泡立て器でしっかりとすり混ぜる
卵黄に上白糖を加え、泡立て器でしっかりとすり合わせる
白っぽくなるまで時間をかけて混ぜる
混ぜていると、こんな風に白っぽくなります
サラダ油、牛乳を順に加え、混ぜ合わせる
白くなったところで、サラダ油、牛乳を順に加え、さらに混ぜ合わせる
ふるっておいた薄力粉、ベーキングパウダーを加え、泡立て器でグルグルと混ぜ合わせる
ふるっておいた薄力粉、ベーキングパウダーを加え、グルグルと混ぜ合わせる

「薄力粉を加えた後は、グルテンが出すぎることを心配される方もいるかと思いますが、グルグルと混ぜ続けなければ大丈夫」とのこと。粉が生地に溶け込めば完了なので、粘りが出過ぎないうちに全体を混ぜ終えます。

道具の切り替え、砂糖を入れるタイミングが鍵

続いては、いよいよメレンゲ作り。

卵白を泡立てる際、まずは泡立て器で軽くコシを切るようにほぐすことから始めます。この状態にすることで、上白糖が均等に混ざるようになります。

最初からハンドミキサーを使いたいところですが、ぐっと我慢。上白糖を混ぜる前に泡立ってしまうと、ボソボソのメレンゲができてしまうのだそう。

卵白を泡立て器でかるくコシを切るように混ぜ合わせ、ハンドミキサーに持ち替え、泡立て始める
泡立て器でほぐした卵白。この状態に整えてからハンドミキサーに持ち替え、泡立て始める

メレンゲは、上白糖を入れるタイミングで仕上がりが変わります。3回に分けることがポイント。上白糖が卵白と馴染んで泡立ってきたら順次加えていきます。

仕上がりの理想は、ピンっと角が立つメレンゲではなく「角は立つけれど、しなやかな弾力のあるメレンゲ」。

最初から上白糖を全部入れてしまうと安定はするものの泡立ちが悪くなるそう。泡立てが不足すると、焼き上がった時に底面が凹んでしまう原因にもなります。

少しボリュームが出始めたら上白糖80gを3回に分けて加えながら、弾力のあるしなやかなメレンゲを作る
上白糖を3回に分けて加えながら、弾力のあるしなやかなメレンゲに仕上げます

「ハンドミキサーは、メーカーによって強さも様々です。レシピによっては『○○分くらい泡立てる』と書かれているものもありますが、参考程度にして、仕上がりを目で確かめながらやってみてください」とアドバイスをもらいました。

さっくりと「切っては返し」を繰りかえす

メレンゲが泡立ったら、先に作っておいた「卵黄の生地」と合わせていきます。

まずはメレンゲ4分の1を加え、生地に馴染ませるつもりで泡立て器のまま混ぜ合わせます。

メレンゲの1/4を7.に加えグルグルと泡立て器で均一に混ぜ合わせる
グルグルと泡立て器で均一に混ぜ合わせる

続いて、残りのメレンゲを2回に分けて加えていきます。

メレンゲを潰さないよう、ゴムベラで生地を「切りながら返すよう」に、さっくりと混ぜ合わせます。完全に混ざっていないと空洞ができやすいので、しっかりと均一に。

残りのメレンゲを2回に分けて加え、ゴムベラでさっくりと泡を消さないように混ぜ合わせる
ゴムベラでさっくりと泡を消さないように混ぜ合わせる

一気に流し込み、一気に焼く

生地が出来上がったら、型に流し込んでオーブンへ。

型へは、一気に流し込みます。少しずつ入れると中に空気が入り、大きな空洞の元になってしまうのだそう。

型に一気に生地を流し込む
生地は、一気にすべて流し込む
流し込み終わったら、型をゆすって生地を平らにならします
流し込み終わったら、型をゆすって生地を平らにならします

型の中で生地を整えたら、状態が良いうちにすぐオーブンへ。

家庭用オーブンは、コンパクトなサイズのため温度が下がりやすいのだそう。オーブンは必ず予熱しておき、扉を開く時間は最小限にします。途中で気になったとしても決して開けないこと。

しっかりとボリュームが出て、割れ目にも焼き色がつくまでじっくりと焼いていきます。180度のオーブンで、焼き時間は40~45分ほどが目安です。

しっかりと膨らんできました!!
しっかりと膨らんできました!!

焼き上がったら、すぐ逆さまに

焼き上がったら、オーブンから取り出してすぐに逆さに返します。上向きのままだと、しぼんで食感が悪くなるので、必ず反対向きに。

オーブンから出してすぐに逆さにして、型の穴に瓶などを刺しこみそのまま冷ます
型の中央にある穴に瓶などを差し込み、そのまま冷ます
瓶にさして逆さまにしている状態
アルミ型にしっかりと張り付いているので、すべり落ちる心配はありません

このまま完全に冷めるまで待ちます。冷ましている間、部屋中甘い香りが漂っていてなんとも幸せな気持ちになりました。

ナイフは動かさない

しっかりと冷めたら、型から外していきます。

シフォンナイフやペティナイフを用意します

まず周囲を軽く内側に押し、シフォンナイフやペティナイフを型に沿わせてさし込みます。さしたナイフは型に添わせて、そのまま一周させます。

ナイフを上下に動かすと、生地がボロボロと剥がれてしまうのでご用心
ナイフを上下に動かすと、生地がボロボロと剥がれてしまうのでご用心
中心は竹串などを使う
中心部分はナイフがさしにくければ、竹串などを使う
底面も同じように
周囲が外れたら底ごと持ち上げ側面の型から外し、底面にも同様にナイフを入れる

剥がし終えたら、反対向きにしてお皿に乗せて切り分けます。

できあがりました!
できあがりました!

生地の目がきめ細かくてなめらか。ふわっふわで溶けてしまうような舌触りで、思い描いていた理想のシフォンケーキでした。

甘すぎないので、フルーツやクリームなど色々なものと合います。この日は、洋酒を効かせたクリームとイチゴと一緒にお皿の上へ。「これは大人のケーキだ!」と、甘いものが苦手な家族も喜んでくれました。

洗うときは優しく

使い終わった型には、ナイフで取りきれなかった生地が張り付いています。柔らかいスポンジに洗剤をつけ、やさしく洗います。洗い終わったらしっかりと乾かしておきましょう。アルミは傷付きや変形が起きやすいので食洗機は避けたほうが良いそう。

米粉や油分の多い材料にも挑戦!

昨年は、何度作ってもうまく膨らませることができなかったシフォンケーキ。しかし、道具を性質に合ったものに変えて、教わったコツの通りに作ったら、初回から見事に膨らませることができました。道具選び、道具使い、大切ですね。

せっかくなので、他の材料でも作ってみることに。

小麦粉を米粉を替えたり、他の素材を加えて作ったりする場合、初心者はまずは専用のレシピで作ることを勧められました。

例えば、単純に小麦粉を米粉に置き換えただけだと、素材の性質の違いから失敗してしまうのだとか。グルテンの粘りが出る小麦粉と違って、米粉の生地はサラサラ。同じ分量で作ると型から液漏れしてしまうことも。

また、抹茶やココアなどを使う場合、含まれる油分の影響で型から滑り落ちやすくなり膨らみにくくなることがあるそう。強力粉を加えたりメレンゲの立て方を工夫したり、アレンジが求められます。

たしかに専用のレシピで作るのが安心ですね。さっそく、レシピを調べて挑戦しました。

米粉を使ったシフォンケーキ。ココアと抹茶を混ぜて焼いたものもしっかりと膨らみました
米粉を使ったシフォンケーキ。ココアと抹茶を混ぜて焼いたものもしっかりと膨らみました!米粉ならではの、しっとり感とシフォンケーキらしいふわふわ感が一体となった不思議な食感が魅力的でした

いろいろなレシピを見ながら作ってみて感じたのは、素材の性質を知ることの大切さ。作るお菓子に合わせて、型を選ぶこと、道具を正しく使うことを意識してお菓子作りを進めると初めての材料でも大きな失敗はしませんでした。

「お菓子作り成功の秘訣は道具にあり」。

これからお菓子作りをするときは、素材だけでなく道具も吟味して楽しんでいきたいなと思いました。

<取材協力>
馬嶋屋菓子道具店
東京都台東区西浅草2-5-4
03-3844-3850
http://majimaya.com/

文・写真:小俣荘子
画像提供:馬嶋屋菓子道具店
※こちらは、2019年2月5日の記事を再編集して公開しました。

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あんこが苦手なんです


もなか菓子と言えば、中にぎっしりと詰まっているあんこと、もなか皮の香ばしいハーモニーが美味しさの肝だと思うのですが、「あんこが苦手なんだよなー」と言うひとも中にはいますよね。私もその一人で、もなか菓子は生まれてこの方ずっと避けてきたお菓子でした。

ですが、この「麻の葉もなかチョコ」は素直に美味しい!もうひとつ食べたい!と思わせる魅惑的な美味しさがありました。ぜひ私のようなあんこが苦手な方におすすめしたいです。



単刀直入に、中のあんこがもはやあんこではないのです。こっくりとしたあんこ特有の甘さは残しつつ、ビターチョコレートと2種類のクーベルチュールチョコレートの風味が、あんこをパウチから絞り出したときから香ります。口に入れるとチョコレートが広がります。

甘すぎず、後味も軽くて「あともう一個」と手が伸びる味わいです。



中川政七商店のもなか菓子は自分でパウチに入った餡を絞り出して、もなか皮に挟んで食べる「手作りタイプ」。だからいつも作りたてでもなか皮がパリパリ香ばしい。食感も美味しいのが中川政七商店の手作りもなかのうれしいポイントでもあります。


麻の葉もなかチョコは季節限定のフレーバーです。茶色のブリキ缶に金色のロゴマークがまるでチョコレートのよう。これからの季節でしたらバレンタインの贈りものにもおすすめです。

編集担当 今井

【わたしの好きなもの】お顔の蒸しタオル

男性にも使ってほしい!ヒゲ剃りに欠かせない一品


初めて見た時は、女性が使うものという印象、そう思っていました。

しかし、男性ならではの使い方があります。
男の美容、朝のヒゲ剃りです。

理髪店でヒゲを剃る機会は減りましたが、剃る前は必ず、蒸したタオルで良くヒゲを蒸らしますよね。あれは、気持ちいいからだけでなく、蒸らすことで、ひげが30%~40%ほど膨張し、しっかり深剃りができるそうです。
しかも、ひげが柔らかくなるので抵抗が減り、肌も保湿されるのでカミソリ負けもしにくくなります。




顔を洗った後、お顔の蒸しタオルを水で濡らし絞ったら、レンジで温めます。私は気持ちちょっと水分を多めに含ませます。温まったら、手のひらで温度を確認して顔に乗せます。
始めのうちは熱いので、少し経ったら手のひらで顔を抑えるように押すと、より効果がアップします。
このタオルは男性の私でも頬までちゃんと覆えるサイズ感も嬉しいポイント。




シェービングフォームをたっぷり塗って順剃り、逆剃り、張り手と一番楽しい時間を過ごします。
剃り終わって、シェービングフォームを洗い流したら、今度は蒸しタオルを冷水で冷やしたものを顔に乗せ、肌を引き締めます。

蒸した時としない時の明らかに違う剃り心地に感動。
鏡の前で顔をパンパンと軽く叩き「完璧」と思わず言いたくなります。

顔を温めたことにより、気分もスッキリし、さらに血行も良くなるので、顔色も明るくなるなど、いいこと尽くめ。
僕にとっては最高の一日をスタートさせるのに欠かせない一品です。


編集担当 中川政七商店 コレド室町店 初見

【わたしの好きなもの】招き猫のにぎにぎ

こどもの成長をひしひしと感じるにぎにぎ

娘が段々と物を掴み始めてきた頃に、いろんなものに触れて欲しく「招き猫のにぎにぎ」を買ってあげました。
和風な雰囲気となんとも言えない猫の愛らしい表情がたまらないこのにぎにぎ。少し固めで、こどもの手の動きの体操に役立ってくれそう。娘も絶対気に入ってくれるはず。

ただ、買ってあげたときはまだにぎにぎが大きかったようで、掴むのが難しそうでした。そもそも「なんだこれは!?」と全く興味を示してくれず…。僕と妻がこのにぎにぎを気に入って買ったのですが、こどもへのプレゼントは難しいなと痛感し、失敗したかなと思っていました。

ですが、うれしいことに日を増すごとに娘は物をしっかりと掴んでくれるようになり、そして猫のにぎにぎにも興味を示すようになってくれました!




にぎにぎのおなかの部分を押すと、ピュッと笛の音が鳴るのですが、どうやらこれが気になる様子。大人が鳴らすと、「私にちょうだい!」と言わんばかりに満面の笑みで欲しがります。
まだ娘はその笛の音を鳴らせるほどの力はありませんが、小さな手でずっと持っていたり、こればかりと舐め舐めしています。

なかなか泣き止んでくれないときにあやす道具としても使えるので、親にもうれしい道具です。
笛の音を鳴らしながらにぎにぎを見せると、気が逸れるのか、おもちゃが欲しくて泣いていたのかはわかりませんが、泣き止んでくれることもあります!




他にもうれしい点がいくつかあります。顔や胴体部分の外側は綿100%の安心な素材で作られていること。こどもはなんでも口に入れますから、ちゃんとした素材で作られているのはうれしいですよね。
また、洗うこと(手洗い)ができるので、ひったひたになるまで舐められても問題なし。洗っていつも清潔にしておくことができます。
洗いたては笛が鳴りにくくなりますが、しっかり乾かして何度か押せばまたちゃんと鳴り出しますよ。




最初は掴むのに必死だったのに、7ヶ月になった今やしっかり持って、たまに投げ飛ばしたりするくらいです。
いつのまにそんなことができるようになったのかと、こどもの成長をひしひしと感じることができています。




こどもも気に入ってくれたので、お出かけのときも持ち歩きます。
でもお出かけして早々に地面に落としてしまって、それをこどもに持たすわけにもいかないので、ずっとかばんにしまい込むこともしばしば。
それだとかわいそうなので、お出かけのストック用に他の「こけし」や「犬張子」も買い足してみようかなと思っています。

まわりの友人や知り合いから、おめでたの報告も段々と増えて来たので、出産祝いにもぴったりだと考えています。
きっと喜ばれるので、その時が来たら贈ろうと思います。

編集担当 森田

「食洗機が使える漆器」が漆の常識を変えた。開発秘話を職人が語る

漆は食洗機では洗えない。

数年前までそれは、世間の常識だったと思います。

だけど、本当にそれでいいのか? —— 食洗機が普及しはじめた頃、その常識を疑った職人さんがいます。

「漆器は“日用品”であり、毎日の生活に使われるべき」。

そうして開発されたのが、“食洗機に耐えられる漆”です。

3年がかりで開発したその漆の誕生秘話を、職人さんが語ります。


「食洗機で洗える漆椀」
漆琳堂 内田徹

実家の家業を継いで10年が過ぎようとしていた。

福井で200年続く越前漆器の塗師屋に生まれ、後を継いで8代目。

父、祖父に漆塗りに必要な技術や理屈を教わり、おおよそ一人前の技術を身に着け、なんでも漆が塗れる。塗る速さなら誰にも負けないという意気込みもあったし、深夜12時を過ぎて塗り続けることができた。

若さゆえのエネルギーに溢れるころ、食洗機椀の開発はスタートする。

食洗機で洗える漆椀

「漆器はなぜ食洗機にいれられないのか?」冷ややかに受け流したクレーム

ある時、福井商工会議所が行っていた「クレーム博覧会」に、若手メンバーの一人として参加することになった。

物やサービスに対して全国からたくさんのクレームが集積され、その意見を基に改善し新たな商品を生み出そうといった事業だったと記憶している。

はっきりとした記憶ではないが、「雨傘が強風時に反り返るのはなぜだ、何とかしてほしい」とか、「老眼鏡をかける年になったがコンパクトでセンスのいいものが市場にはない」とか、さまざまな要望が記されていたと思う。

そんなクレームの1つに、「漆器はなぜ食洗機にいれられないのか?」というものがあった。

ちょうど世の中に食洗機が普及し始めたころだったかもしれない。

そのストレートな漆器に対してのクレームを見て、「いやいや漆器とは元来そういうものだ、食洗機を使いたかったらプラスチックの器を使えばいいのに」など冷ややかな意見もあり、すぐに開発という機運にはならなかった。

“漆器は食洗機では使用できない。”

業界内では周知の事実であった。なんせ天然塗料である。

また、漆器は英語で「JAPAN」と呼ばれ、日本を代表する工芸品でもある。海外にはない日本固有の技術であるという自負があったし、他の伝統工芸と比べても特別な工芸品とも考えていた。

—— 果たしてそうだろうか?

漆器は工芸品であって日用品である。

毎日の生活に使われて始めて日用品になることを私たちは忘れていたのかもしれない。

食洗機で洗える漆椀 制作風景

伝統工芸×化学

ちょうど同じころ全国の国立大学では、より地域に根ざすことが問われていた。福井大学も同じ状況で、私は「福井大学 産学官連携本部」にプロジェクトメンバーとして入会することが決まった。

「越前漆器」の産地の中で、漆が塗ることができる、大卒の若手後継者という観点からの選出だ。

そもそもこの産学官連携本部のメンバーは、上場している大企業や福井県の名立たる企業が多い。そんな中で「伝統工芸」の会社、しかも若手職人の入会は異例であった。

「何か困っていることはないか。」

直ぐに大学側から直球の質問がきた。

「‥‥別にありません」。

1500年続く越前漆器だ。伝統工芸に化学で研究することなどないと思い込んでいた。
また、あったとしても商売ベースになることはない、と全く期待もしていなかった。

何度も連絡があったが、その後も「別に」は続いた。今思えば定期的に連絡をくれていたのかもしれない。

何度目かの連絡の時、ふとクレーム博覧会を思い出した。

「あ、そうだ。漆って食洗機にかけれないのですが、何とかなりませんかね?」

「おーーー。内田さん!それは課題を見つけましたね」。

課題を見つけてうれしそうな担当の准教授のあの声を今でも覚えている。

食洗機で洗える漆椀 制作風景

諦めも感じた、無謀な挑戦

複数の偶然が重なり、食洗機で洗える漆椀の開発がスタート。

大学では漆の酵素であるラッカーゼの研究や、電子線との併合した研究、漆に特質基材を混合する研究、などたくさん行った。

その度に、本業の漆塗りができず作業がストップするため、大学に行きたくないことも多々あった。それでも先生が待っていると思うと休めなかった。

また、「産学官」というからには福井県にも協力を得ることができた。

福井県には他県にあまりない“福井県工業技術センター(工技センター)”という、県内産業の諸所研究を扱う出先機関が存在する。

「研究とは課題における実験を一つずつ卒なくこなす」という教えも、工技センターの漆担当・研究者の渡邊さんに教わった。
だけど研究は答えが明確に出ているものではないので、まるで霧の中にいるようにも感じた。

福井の漆器メーカー・漆琳堂

研究はいろんな可能性を見出そうと思いもよらない方向に向き、無謀なことだったのかと諦めを感じたこともあったが、軌道修正してくれたのも工技センターの渡邊さんだった。
どこまでのスペックを求め、どれくらいの費用で出来るのがベストなのか、など具体的に指標を示してくれたのだ。

多少の回り道もしたが、3年ほどの歳月を費やし、産学官(漆琳堂×福井大学×福井県)で食洗機に耐えうる漆器を開発することができた。

前段で記した通り、当初は商品化しても格安で耐熱プラスチックの器や陶磁器があるのですぐに広がるとは思っていなかったが‥‥

食洗機で洗える漆椀 使用例

漆器を日常食器で使ってほしい。普段の生活に何気なく存在する器であってほしい。

そんな想いで開発した「食洗機で洗える漆椀」は、人気商品になった。社会で活躍する女性が増え、家事をささえる男性が増えているのも要因かもしれない。

私は、今後も家庭にふつうに漆器が存在するように、頑張って漆を塗っていきたいと思っている。

株式会社 漆琳堂
代表取締役 塗師 内田徹

<掲載商品>
食洗機で洗える漆椀
株式会社 漆琳堂

恵方巻きの「巻き簾」を求めて。江戸っ子職人が作る「海苔巻きすだれ」に惚れた

ひょっこり出てきた3代目の祖父の写真を、大きくプリントして仕事場の見えるところに飾ってある。

田中製簾所

「なんでこんな手間のかかることを」

仕事に迷いが出る時、ふと写真が目に入って思い直す。

田中製簾所

「いけねぇ。これはそういうもんじゃねぇやな」

田中耕太朗さん、55歳。

田中製簾所

東京・浅草に生まれ、すだれを作り続けて30年になる。明治から続く「田中製簾所」の5代目。都の伝統工芸士にも認定されている。

私が個人的に海苔が好きで、恵方巻きの季節も近いからと、海苔巻き用の巻き簀 (す) を探していた。

海苔巻き作りといえばこの巻き簀
海苔巻き作りといえばこの巻き簀

調べていくと、こんなに日常的な道具なのに、わざわざ東京都の伝統工芸品に指定されているすだれがあった。それが田中さんの作っている「江戸すだれ」だった。

東京都指定伝統工芸品「江戸すだれ」とは

種類は、夏の日よけに使う定番のすだれや座敷用、私が出会った海苔巻きすだれやそばを盛り付けるものまで。

日よけのすだれや
日よけのすだれや
意匠を凝らした室内用も
意匠を凝らした室内用も
工房にはすだれづくりの材料がいっぱい
工房にはすだれづくりの材料がいっぱい
田中製簾所

江戸すだれは町の発展とともに庶民の間にも普及していった。元禄時代の書物には御簾師というすだれ専門の職人の存在も記されているそうだ。

「江戸は各地からいろんな文化が入るから、いいとこ取りなんだよ。

元々あったものの、いいところをミックスして色々なものが生まれてきた。すだれもそういうひとつかなと思うんだよね、個人的には」

他の産地のように、もともと素材が豊富だったり、優れた技師がいたわけではない。人が集まり、必要から江戸の町で作られるようになった道具だった。

田中製簾所はその江戸当時からの作り方を、今も忠実に受け継いでいる。

田中製簾所

口コミで注文がやってくる

昔は軒先にかけるような大きなすだれと、調理などに使う小物とで職人も専門が分かれていた。

しかし今では作り手も都内に数えるほど。田中さんは大小に関わらず様々な種類のすだれを作る。

「できないのは格好悪い。注文や相談があれば、引き受けるというのがうちのスタイル」

用途に合わせて使い勝手よく作られるすだれは口コミで評判を呼び、「◯◯さんの紹介で」と注文が入ることも多いという。

「使ってくれている人も、満足しているから他の人に言ってくれたんだなと思うと、ありがたいね」

田中さん

素材の不思議

大物の夏のすだれの需要がない冬には、調理用などの小物を中心につくる。

用いる素材はさまざまだが、食品用の道具は竹が多いという。

小物のサイズに合わせてカットした竹筒
小物のサイズに合わせてカットした竹筒

「竹だとこれくらい細くしても折れない。柔らかすぎてしなってしまうこともない」

そうめんのような細さ!
そうめんのような細さ!

「不思議だよね。誰が使い出したんだかわからないけれど、使ううちに便利さに気づいて、いろんな場面に使われていったんだろうね。

便利なだけじゃなくて衛生面でも具合がよかったから、これだけ使われてきた。笹団子や食品を包む経木だってそうでしょう」

今日に合わせて作ってくれていた海苔巻き用のすだれも、竹でできている。

竹筒を割って割って、まず細い竹ひごにしていく
竹筒を割って割って、まず細い竹ひごにしていく
田中さん

必要な長さに切り出した竹筒を、鉈で割っていき、竹ひごを作って紐で編む。

書けばシンプルだが、その道具も工程も、工夫に溢れている。

効率よくするための工夫でなく、使い勝手をよくするための工夫だ。

一筋の竹筒から、一枚の巻き簀ができるまで

「竹は割れば真っ直ぐに割れると思うかもしれないけど、そうじゃない。

機械で切ると、幅は真っ直ぐのように見えても繊維の流れを無視して切断されてしまうから、あとで変に割れてしまうことがある」

田中製簾所

「だから特にこういう、人が手で握って使うような巻き簀は、繊維がまっすぐ丈夫なように、必ず手で割っていくんだ」

確かにぎゅっと手で掴んで使う。掛けるすだれとは求める使い勝手が違う
確かにぎゅっと手で掴んで使う。掛けるすだれとは求める使い勝手が違う
現場には面白い道具があった。竹で作った「分差し」。尖らせた先端に墨をつけ、竹に当てて割る時の目当てにする
現場には面白い道具があった。竹で作った「分差し」。尖らせた先端に墨をつけ、竹に当てて割る時の目当てにする
割りたい幅に合わせて、サイズも様々
割りたい幅に合わせて、サイズも様々
鉈でさっと細く割れていく
鉈でさっと細く割れていく

実は完成した巻き簀は、隣の竹ひご同士を繋げると元の竹筒の姿に戻る。

完成品の巻き簀。シミの跡が、もともとひとつながりの竹筒だったことを物語る
完成品の巻き簀。シミの跡が、もともとひとつながりの竹筒だったことを物語る

「バラバラに組んじゃうと、竹ひごを編んだ時に隣同士が変にぶつかったり、隙間も不自然で使いづらくなる。

オモテの模様や色もバラバラじゃ見映えが悪いでしょう」

もともと割った順に並べて組むことで、製品として無理のない、美しい作りになる。

組む前の竹ひご。どうやって元々の並び順がわかるのだろう、という疑問は、あとで氷解することになる
組む前の竹ひご。どうやって元々の並び順がわかるのだろう、という疑問は、あとで氷解することになる

「割った後はへぐ。細長くしただけじゃ使うときに手のあたりがよくないから、削ってひごの角を取ってあげなきゃ」

削っている様子
削っている様子
削っている様子
時にはカンナも使う
時にはカンナも使う

ここに使う人のためのひと手間が込められていた。

巻き簀で具材を包むとき、手にあたる側は、よく見ると竹ひご1本1本、かまぼこ型に削られている。

巻き簀

「平べったい竹ひごで作ってみたこともあったけど、自分で使ってみたらこっちの方が使いやすかったから」

手のあたりを自ら研究してきた
手のあたりを自ら研究してきた

こうして削っていくと、切り出した材料の実に2/3は捨ててしまうという。ものによっては削りに削って材料の9割を捨てるということもあるそうだ。

削った後にはたくさんの竹のクズが
削った後にはたくさんの竹のクズが

「特にこういう道具の場合、ちゃんとした材料を使わないと、どんなに手をかけてもダメだな。

いい竹だと思っても切ってみると使えないというものもある。そういうのは潔く捨てないといけない」

捨ててしまう部分。削り台を挟んで、使うものとは反対側に除けてあった
捨ててしまう部分。削り台を挟んで、使うものとは反対側に除けてあった

「だからと言って素材をあまりに厳選したら、無駄に高くて、無駄に手間かけたものになる。

これは芸術品とは違うから、そこのバランスは、作る人に依存するよね。

自分がどこまでやるか次第。これでいいやと思ったらそれまでだし」

作業の合間に、ちょっと一休み
作業の合間に、ちょっと一休み

「人が見てわからなくても、自分が一番わかる。自分が一番怖い。

自分をごまかすような事するんだったらこんなめんどくさくて儲からない仕事しないほうがいいよ。

なんでこういう仕事をお前はしているんだ、といつも自問自答。でも、あそこにおじいさんがいるでしょう。

ちらっと目に入った時は『あ、やべ、そういうもんじゃねぇやな』って思う」

「こんなめんどくさくて儲からない仕事」と言いながら、田中さんは「ここからもう一工夫」「これが最後の仕上げ」とひとつひとつの手間を惜しまずに作り上げていく。

削ったひごを並べる。実はうっすら表面に線が引いてある
削ったひごを並べる。実はうっすら表面に線が引いてある
線をめがけて並べ替えていく
線をめがけて並べ替えていく
田中製簾所
きれいに揃ってきた。これが本来の並び順
きれいに揃ってきた。これが本来の並び順
竹ひご同士を編む作業にはちょっと変わった道具が登場。重りを下げた綿糸を竹ひごの間に交差させて、編んでいく
田中製簾所
竹ひごを差し込んで‥‥
竹ひごを置いて‥‥
両サイドの重しを前後させることで、編み込んでいく
両サイドの重しを前後させることで、編み込んでいく
田中製簾所
木の重しは80年ものだそう
木の重しは80年ものだそう
もうすぐ完成!ここからさらに頑丈にするため、左右の編み込みを手で二重にしていく。端をカットしたら完成だ
もうすぐ完成!ここからさらに頑丈にするため、左右の編み込みを手で二重にしていく。端をカットしたら完成だ
二重に編んでいく
端を結んで、完成!
端を結んで、完成!

「手間をかけりゃいいってもんでもないんだけどね。一番は、使いやすくなきゃいけないんじゃない」

そう言って昔話をひとつ聞かせてくれた。

田中さん

自分がよかれと思っても

「若い頃、よく直しが来た巻き簀があったんだよ。

こんなにしょっちゅう壊れるんじゃ、もっと丈夫な糸で切れないようにしてやろうって勝手に僕がやって納めたら、すんごい勢いで怒られちゃってさ。兄ちゃんこれじゃだめだ、ちょっとこい!って。

それで調理場を見せてくれた。『これはこうやって使うんだ。丈夫にしようと思ったんだろうけれど、こんなに頑丈に作ったら糸が伸びねぇから見てみろ、こうなっちゃうんだ』って」

蒸し物などだったのだろう。調理後の具材の膨らみ具合を糸が吸収できずに、竹ひごの隙間から具材がはみ出してしまっていた。

「自分がよかれと思ってもよくないこともある。そこはちゃんと使う人のことを聞いて作らないとだめなんだってその人には教えてもらったよ。

今でも注文を受ける時は、どういう風に使うんですかとか、できるだけ聞くようにしてる。それでちょっと仕上げ方を変えたり。納めた後も、一回使ってみてどうですかって聞いたりしてね。

その人がどういう風に使うかが一番大事なんだ」

ぎゅっと押さえこんだ時に、きちんと役目を果たすかどうか。手へのあたりはどうか
ぎゅっと押さえこんだ時に、きちんと役目を果たすかどうか。手へのあたりはどうか

東京の職人が作るなら

使い手の声を聞く、という姿勢には、5代続いてきた東京という土地への思いもある。

「江戸の町に人が集まって、必要から江戸すだれが生まれてきた。そういう使う人との近さが他の産地にはないところ。

だから市場の声を自分でよく聞いて、それを商品に落とし込む能力がなければ、東京で職人なんてやっている意味がないよ。

こんな狭っ苦しい、ゴミを出すのも高いみたいなところでね (笑)」

持ち帰ってきた海苔巻き用の巻き簀が、なんだかとても格好良く見えた。

田中製簾所の海苔巻き用すだれ
海苔巻きすだれ 2,500円 (税別)

定番型というこの巻き簀も、これまでのお客さんの声を吸収して今の姿かたちになっているのだろう。それも要望があれば、竹ひごの細さやサイズを調整したりするという。

「別にこういうものは特別なもんじゃない。普通にさ、使うための道具だから。

残そうって思いでこの仕事をやっているわけじゃないよ。すだれがいらない世の中になったら、仕事する出番がない。

でも、生き残るために目先を変えて新しいものを作ろうっていうより、このほうが使いやすいだろうっていう方を向いて作らないと、違う仕事になっちゃう気がするんだ」

作っているところ

ちゃんとお客さんと向かい合って商品を届けるために、現在田中さんの作るすだれは、田中製簾所でしか購入できない。

それでも先日はどこかから噂を聞きつけて、イタリアから注文の電話が入ったそうだ。

春には、以前田中さんのすだれ作りを見た高校生が、新弟子としてやってくる。

「まずはこの変人とやっていけるかどうかかな」と田中さんが笑った。

田中さん

伝統工芸だから買うんじゃない。田中さんから買いたい。

そう思わせてくれる出会いだった。

帰りにその足で、少し早い恵方巻き用に、海苔を買いに行った。

<取材協力>
株式会社田中製簾所
東京都台東区千束1-18-6
03-3873-4653
http://www.handicrafts.co.jp/

(翌日談)

早速使ってみました。田中さんに教わった通り、さっと水洗いして水分をとった後、具材をのせて‥‥
早速使ってみました。田中さんに教わった通り、さっと水洗いして水分をとった後、具材をのせて‥‥
くるくるくる‥‥
くるくるくる‥‥
ぎゅっ
ぎゅっ
そっとめくると‥‥
そっとめくると‥‥
できた!
できた!
ちょっと具が寄っているのも、ご愛嬌。内側はぎゅっと押さえても海苔離れがよく、外側はくるくると回す手触りが心地よい。長持ちの秘訣は、仕舞い込まずによく使うこと、だそう
ちょっと具が寄っているのも、ご愛嬌。内側はぎゅっと押さえても海苔離れがよく、外側はくるくると回す手触りが心地よい。長持ちの秘訣は、仕舞い込まずによく使うこと、だそう

文・写真:尾島可奈子

※こちらは、2019年1月28日の記事を再編集して公開いたしました。